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本日のワインはバローロ・リゼルヴァ2000年、生産者はアルマンド・パルッソです。カスティリオーニ・ファレットにあるマリオンディーノ畑にある古木のみから造られたリゼルヴァです。バローロ(リゼルヴァ)の規定では木樽熟成は18ヶ月以上なのですが、HPによるとこちらは小型木樽で30ヶ月もの熟成(プラス瓶熟成に3年程度)されているようです。さて、感想です。透明感のある奇麗なガーネット。グラスからは、インクやプルーン等の黒果実、そしてパンの焼けたような香り。口に含むと、セミドライのイチジクやチェリー等が加わってきます。スパイスやハーブ、土やキノコの香り、そしてバニラや珈琲の様なバリック香がそれらを包み込んでいます。ただ、90年台のパルッソの様にバリック香で強引に包み込んだ感じではなく、果実の野性味をうまく活かした作りに「ちょっとだけ」変化してきているように感じます。
2018.02.04
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本日のワインはバルバレスコ・ラパヤ2008年、生産者はブルーノ・ロッカです。羽根ペンをモチーフにしたエチケッタで有名です。バルバレスコの生産者としては、ガヤ、ブルーノ・ジャコーザ、マルケージ・ディ・グレシーの次位に位置されるのでは?的なワイナリーです。バルバレスコという事でネッビオーロ100%です。さて、感想です。透明感のあるダークガーネット、エッジはレンガ色がかっています。グラスからはペパーミント、枯葉、ヨード、そしてブラックカラント等な黒果実系の香りが零れてきます。口に含むと、やはり先のブラックカラントやダークチェリーなどの黒果実、腐葉土、柔らかなスパイス、ドライフラワー。飲み口が柔らかく酸もエレガント、しかしながらも確りとタンニンがベースを作っている感じがします。今、丁度熟成に入りかけな感じでもう数年待つと色々なブケが出てくるような印象です。
2017.10.01
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本日のワインはランゲ・ロッソ・クレメス2004年、生産者はバルバレスコの帝王ガヤです。ガヤ、何時何を飲んだのか覚えていない程、長いコト飲んでいませんでした、そもそも殆ど持ってないし。今回のクレメスはネッビオーロではなく、ドルチェット(主体)とピノ・ノワールの混醸となります。かなりダークな、しかし透明感は高いガーネット色。エッジは流石に少しレンガ色がかっています。香りはセメダイン、インク、ペパーミント、木(樽と違う)、口に含むとダークチェリー、プルーンな果実味に鉄、スパイス。酸、タンニンともカドが取れ丸くなってきていますが、果実味はまだまだ満開。どちらかというと素朴なイメージのあるドルチェットですが、こちらはまず華やか、フルーティそして重厚感をも感じさせられます。価格的には並のドルチェットの3倍位の価格ですが、酒質もやはりドルチェットの枠には全然収まっていない印象です。
2017.08.07
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本日のワインはバローロ・パレイ2001年、生産者はイカルディです。ピエモンテは、ランゲとモンフェッラートの境界線にあるカスティリオーネ・ティネッラの生産者となります。最近は飲んでいませんが、当時「果実爆弾」だったランゲ・ロッソ・パフォイがとても好きでした。さて、感想です。エッジに茶系がさしてきているガーネット色。グラスからは白い花、ドライフラワー、土、そして柔らかなヴァニラ香。口に含むと、チェリーやプルーンのコンポート。甘草、まろやかなスパイス、鉄、コーヒーラテ。出荷後10年以上を経ても、イカルディらしい果実味に溢れたバローロで、するっと飲みやすいのだけど、暫くすると柔らかくも密度の高いタンニンが主張してきます。そして、まろやかな酸と柔らかな樽香がそれらを包み込み、エレガントなフィニッシュへ続いていきます。りりたは、殆どのワインにおいて少し纏まりに欠けるも色々な要素が見える開栓1日目が好きなのですが、このワインは2日目が美味しく感じました。
2017.07.24
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本日のワインはロエロ・ロッソ・ラ・ヴァル・デイ・プレティ2013年、生産者はマッテオ・コレッジアです。スタンダードラインのロエロ・ネッビオーロが非常によいコスパで、見つけたら買うようにしている生産者のひとりです。こちらは、2010年よりネッビオーロ・ダルバからロエロ・ロッソに切り替えたようです。ロエロがメジャーになってきたから、、、かな。さて、感想です。透明感のあるダークガーネット。グラスからはスミレ、インク。口に含むとプラムやアセロラ、ぐみ、そしてチェリー等の赤い果実が中心。控えめなミルクチョコレートの香りは果実味を邪魔する事なく、大人しくかつ深みをもった味わいと旨みをサポートしています。
2017.04.30
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本日のワインはメトード・クラッシコ・ブリュット2011年、生産者はパルッソです。とても好みなので、ちょっと高いけどついつい買ってしまうバローロ生産者が醸すシャンパーニュ方式のブリュット。セパージュはバローロ生産者らしく、ネッビオーロ100%。ブラン・ド・ノワールで一次発酵の後、(赤ワインの)果汁を混ぜてロゼにしているとのこと。さて、感想です。淡い色合いのサーモンピンク。泡はあまり、細やかではなくちょっと大味っぽい。対して果実味は複雑で、アンズ、ビワ、干しプラムにネーブル、マラスキーノチェリー、そして仄かな樽香。すっきりした酸も心地よく、なかなかに美味しかったです。メリークリスマス!
2016.12.25
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本日のワインはバルバレスコ・リゼルヴァ・リオソルド2011年、生産者はプロドゥットーリ・デル・バルバレスコ、バルバレスコ協同組合です。協同組合という事で沢山の生産者たち(HPでは50familiesと)を束ねているわけですが結果として、通常のバルバレスコ以外に「アジリ」「モンテフィーコ」「モンテステファノ」「ムンカゴータ」「オベッロ」「パイエ」「ポーラ」「ラバヤ」そしてこの「リオ・ソルド」の9つもの単一畑リゼルヴァを生み出しています。さて、感想です。透明度の高いけれど深い色合いのルビー色。グラスからは紫の花、インク、バニラ。口に含むとラズベリーやブルーベリー、イチジク等のフレッシュな赤黒ミックスの果実、甘草、スパイス、コーヒーラテの香りがここちよいです。リッチな構成でタンニンも非常に多く感じますが、それはとてもしっかりと熟れたものであるため、優しくシルキーな飲み口となっています。あと数年は寝かせた方がよいのでしょうが、今飲んでも十分に美味しくなってきていると思います。
2016.12.20
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本日のワインはヴィノ・ロザート2015年、生産者はネッビオーロで素晴らしいワインを造っているモンキエロ・カルボーネです。ネッビオーロとバルベーラ(共に50%)で醸されています。さて、感想です。サーモンピンクっぽくゴールドの色合いも。香はブラッドオレンジ、口に含むとチェリー、枇杷などフルーティ。ドライなんだけど少し甘みを感じる味わい。温度が高めでも低めでもそれぞれの良さが出てきて、レンジの広い料理に合わせる事が出来る味わいだと思います。
2016.09.11
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本日のワインはバローロ・キナートNV、生産者はロアーニャです。ピエモンテの伝統的なバローロ生産者です。バローロ・キナートは、バローロにハーブを漬け込んだネッビオーロのグラッパをブレンドした食後酒(リキュール)です。全体的に茶色がかった&明るさをもったガーネット色。すっとしたハーブ、少しワインそのものの熟成によるドライハーブとダークチョコレートな香りがグラスから香ってきます。口に含むとバローロそのものに全く引けを取らない黒い果実の深みと心地よい酸味。そして、個別には甘草やタラゴン位しかわかりませんが、とにかく複雑さを持ちつつもその完成されたバランスが素晴らしいハーブ香(と熟成のポプリ香)を感じます。これらをベストな糖度とアルコール感でまとめ上げている、その構成力はただただ感動するのみ・・・です。夜、寝る前にきゅっとひっかけるととても心地良いです。
2016.08.21
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本日のワインは、ラ・モネッラ2014年、生産者はブライダです。バルベーラ造りの雄ブライダの醸すこのワインは、バルベーラ100%のフリッツァンテ(微発砲)となります。濃い色合いのルビー色。香りは赤い小さな果実系でとてもフレッシュなニュアンスがあり、ジューシーで飲みやすいです。ワインとしての複雑さは無いのですが、そんなに強くない泡ですが、口の中でシュワシュワっと心地よく弾けるため、飽きずに飲み続けられます。今回は焼肉のお供として開けたのですが、その泡がお肉の脂をリフレッシュしてくれますし、低価格なランブルスコと比べても、お肉の味わいに負けない十分な果実味を持っているため、脂分の多いお肉料理にぜひおすすめです。
2016.08.14
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本日はバルベーラ・ダスティ・ブリッコ・デル・ウッチェローネ1992年、生産者はブライダです。ピエモンテ州のアスティ県、ロッケッタ・ターナロと呼ばれる村にあるバルベーラのスペシャリストです。当然、バルベーラ100%です。現在はD.O.C.G.認定されていますが、このころはテーブルワイン(V.d.T.)だったようです。さて感想です。深い色合いですが透明度の高いガーネット色、エッジは薄めのレンガ色がかってきています。グラスからは、ほこほことした土や枯葉、バターソテーしたマッシュルームなどのブケが漂ってきます。いい熟成してますね~。口に含んでも感じられる要素は香りと同じです。果実味は柿、オレンジ、干し杏など、それらがドライハーブとバニラの柔らかなニュアンスに包まれています。正直ピークは過ぎていますが、果実味はちゃんと楽しめますし、熟成香がそれをきちんと補っています。酸も柔らかくも不足なしで美味しかったです。ブライダ訪問は2002年。遠い目・・・。雨が降っていたので畑見学はなかったです。ラファエッラ女史はバルベーラの話となると止まらない・・・。試飲アイテムは、ブリッコデルウッチェローネ、イル・バチャーレ、イル・フィオーレでした。この後、ラファエッラさんにイ・ボローニャを予約していただきました。ありがとうございました。もちろん、イ・ボローニャでいただいたのも、ブリッコデルウッチェローネです。
2016.03.21
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本日のワインはバルバレスコ・バサリン2009年、生産者はモッカガッタです。バルバレスコの中でもバランスの良いワインを輩出するネイヴェの畑産です。ネッビオーロ100%。さて、感想です。深みのあるダークガーネット色。全体的に僅かに茶色がかっています。グラスからは、タール、ハーブ、そしてエスプレッソ。口に含むとプルーン、プラム等の色々なミックスベリー。鼻孔をふうわっとオレンジピールのチョコレートがけの風味も漂っています。タンニンは細かく、また酸の下支えも素晴らしくとても良いバランスで仕上がっています。とても美味しい、完成度の高いワインだと思います。
2015.09.25
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本日のワインはバルベーラ・ダルバ1999年、生産者はピラーで前回ワインの12年古酒となります。さて、感想です。エッジがこげ茶色に加え、若干色あせて見えます。グラスからはハーブ、墨汁、セメダイン。口に含むとハーブ、腐葉土っぽさが出ており、酸は力がなくやはり下り坂っぽい感じをうけます。というように、色彩、香り、酸には流石に年月の流れが感じられますが、果実味に関してはまだ十分パワーが残っており、ワイルドブルーベリー、赤カシス、ミックスベリー等の香りはドライフルーツ(得に葡萄やブルーベリー)系のニュアンスをうまくキープできています。タンニンも細くなりつつありますが、まだまだ大丈夫でした。
2015.07.19
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本日のワインはバルベーラ・ダルバ2011年、生産者はピラー、女性醸造家であるキアラ・ボスキスが醸しており、ピエモンテを代表するバローロ生産者です。さて、感想です。グラスからはバラ、ぐみ・クランベリー・アセロラ、墨汁の香りが漂っています。口に含むと熟れた木苺や赤スグリなどの小さな赤い果実味が中心で。他に赤胡椒、ローストされた樽香。濃厚なタイプではなく少しピノっぽい繊細さをもっているしみじみ出汁系の味わいがします。開栓したては少し平坦に感じましたが1H後から徐々に厚みが、そして3日目に試した時には単一品種以上の複雑感が出てきました。
2015.07.16
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本日のワインは、ドルチェット・ディ・ドリアーニ・ブリッコレロ1998年、生産者はクイント・キオネッティです。キオネッティはドルチェットのスペシャリスト・・・であったが少なくとも2010年からはネッビオーロも造っているようですね。根っからのアンチバリック派とのことで全てのワインはステンレスタンクで醸されます。さて、感想です。紫の要素が強いダークルビー色。グラスからはインク、そしてヨード香。ヨードはとても柔らかく好感のもてるものです。口に含むと、生の熟したプルーンやプラムの果実味がしっかり厚みを感じさせ、15年の熟成がウソみたく感じられます。他にはやはり墨汁、ヨード、ピート香にミネラルなど。酸は下り坂ではあるが十分に機能しており、大粒ながらもタンニンは旨味を伴っています。余韻は流石に長くはないけれど心地よい苦味で飲後感はとても良いです。
2015.05.20
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本日のワインは、ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート2005年、生産者はアントニオーロです。先日、実質値上げとなる模様の寺田倉庫から1ケース戻したのですが、その中の1本。そんなに良い年でもない2005年をなぜに寺田?と思っていたら、ガンベロロッソ2010年度の年間最優秀赤ワインに選ばれた、よう。相変わらず、権威に弱い自分(泣)。スパンナ(ネッビオーロ)100%です。さて、感想です。エッジがレンガ色掛かってきた深めのガーネット色。グラスからは洋梨の熟した、いや発酵寸前の熟れきったようなとても甘い、そして樽香。口に含むと、杏、オレンジ、そしてやはり洋梨な果実味がします。特徴的なのが、ローストしたマッシュルームと言うか、バターでソテーしたようなキノコの香りが素晴らしいです。キリッとしているけど落ち着きのある酸、細やかだけど豊かなタンニン、(ちょっと残念な)若干のジャミーさを感じさせる果実味のバランスは今が第一期の飲み頃ピークっぽく感じます。余韻も長くいい感じです。
2015.05.01
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本日のワインはランゲ・ロッソ・アルテ2009年、生産者はピエモンテはモダンバローロの旗手のひとり、ドメニコ・クレリコです。セパージュはネッビオーロ90%とバルベーラ10%です。アルテとはArt即ち芸術の意。さて、感想です。深く暗めのガーネット色。グラスからは華やかな白粉、ローズウッド等ハーブ&フローラリー、インク、焦げ目の付いていない焼いたお餅。果実味はプラムや杏が中心で、その周りを赤いカシスなどの赤系果実で彩っている感じです。デイルの様なハーブ香、白及びピンクペッパー、ラテ、ホワイトチョコレート。とても雑味もなくピュアな酒質で欠点を挙げるのが難しいワイン。
2015.03.13
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本日のワインはランゲ・ドルチェット2012年、生産者はマルケージ・ディ・バローロです。価格が安かった(千円ぽっきり)のとエチケッタが可愛かったので購入です。さて、感想です。エッジが紅紫色したルビー色。紫系の要素が強く感じます。コルクを開けた途端、ブウァっと広がるスミレの香り、ラムネやハーブ。口に含むとオレンジの皮、フレッシュなプルーンなど。濃厚さはあるのだけど瑞々しさも併せ持っており、そこがよりバランスをもたらしている感じです。名前は「ドルチェット」だけどかなりドライな感じが面白いですね。
2015.01.25
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本日のワインはバルバレスコ・ガッリーナ1997年、生産者はラ・スピネッタです。今年(多分)最後のワインはちょっといいのを開けようとこれにしました。スピネッタが最初に生産した単一畑バルバレスコがこのヴィネート・ガッリーナです。ネッビオーロ100%。因みにガッリーナとはイタリア語で「鶏(にわとり)」の意です。さて、感想です。エッジがレンガ色がかった深めのルビー色。ネッビオーロにしては濃いです。グラスからはバニラ、ドライフルーツ、ペパーミントの香り。口に含むと、とにかく(やっぱり)ミックスドライフルーツ。杏、無花果、プルーンなどの香りが口蓋を支配します。クミンの様なスパイス香、重厚なエスプレッソ、コーヒー香もとてもいい感じですが、主役はやはり17年も経ったとは思えない凝縮した果実味だと思います。あと、タンニンが柔らかく暖かくなっており、その「うま味」が舌の上からどくどくと泉のごとく湧いてくる感じなのもいいですね。最近いろいろなお店で、スピネッタの高級ラインの(定価が高すぎるが、それからしたら)割引販売が目立ちます。大丈夫か?スピネッタ。ところでこのワイン、コルクがボロボロになってて上手く抜くことが出来ませんでした。たいていの場合は、細やかな欠片は落としながらも抜いていたのですが、今日はどうしようもなくなって瓶中に落とし込みました。今後はこのようなボトルも増えてくる(はず)なので、対策を考える必要がありそうです。今回は金属製の珈琲フィルターの素晴らしさを実感しました。(笑)それでは皆様、よいお年を。
2014.12.30
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本日のワインは、バローロ・リゼルヴァ・コルダーナ2004年、生産者はテッレ デル バローロ協同組合です。激安銘酒シリーズ、税別2Kで2千年台屈指良年である2004のリゼルヴァです。安っ。ネッビオーロ100%。さて、感想です。茶色がかった暗めのガーネット色。グラスからはフレンチタラゴンのようなハーブ香、果実の皮、インク、セメダインの香り。少しビオっぽい還元香もあります。果実味は生のプラムやプルーンなど。そして赤胡椒等のスパイス、バニラ。全体を酸が支配していますが、果実味とタンニンはそこそこの厚みでバランスはぎりぎりOKかな。バローロの優良年のリゼルヴァという意味ではイマイチですが、2千円台前半の価格なら文句は言えない感じでしょうか。
2014.10.28
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本日のワインは、バルバレスコ・リゼルヴァ・テッラ・デイ・チェルティ2006年、生産者はロベルト・サロットです。激安銘酒シリーズ、税別1.5Kで2千年台屈指良年である2006のリゼルヴァです。安っ。ネッビオーロ100%。さて、感想です。全体的にレンガ色かかっているガーネット色、というかハイビスカス+ダージリンの中間的な色合い。グラスからはハーブ、そして少し焦げたようなバニラ香。口に含むと赤い果実群やスパイス、少し酸化鉄、それらをカカオやコーヒー等の香りが包み込んでいるような感じです。タンニンは強め・少し荒めで、繊細で複雑味をもつバルバレスコのイメージとちょっと違うのだけど、この厚みのある構成は2千円台前半でも十分OKな感じがします。
2014.10.12
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本日のワインは、ラ・モネッラ バルベーラ・デル・モンフェッラート フリッツァンテ2013年、生産者はブライダです。バルベーラ100%の微発泡赤ワインです。さて、感想です。エッジが赤紫色のルビー色。プルーンの果実味にちょっとアセロラっぽい赤い果実もミックスされているよう、酸が特にそれっぽいです。串カツのお供にいたしましたが、ビールをケース買いしたらついていた串カツソースと、このガス感といい適度にライトな飲み口といい、妙に良く合っていました。
2014.09.17
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本日のワインは、バローロ・アルベ2006年、生産者はG.D.ヴァイラです。大樽で熟成する伝統的な生産者とのことで、インポータの資料からのコピペ、『リンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけない。同じようにバローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来の甘味や香、そしてタンニンもバローロには必要ない。』と考えている生産者のようです。このワインは、同ワイナリーにおけるバローロのスタンダードラインであり、複数の畑の葡萄が使用されています。さて、感想です。落ち着いたガーネット色。全体的に僅かに茶色掛かっています。香りは仄かなバニラ、オレンジの皮のような香りも。口に含むと、野生な赤系の小さな果実、柘榴や杏など。赤系がメインですが黒スグリのコクも感じられます。赤胡椒や鉄さび、のニュアンスもあります。タンニンは細かですが、一口目からピンクグレープフルーツを連想する柑橘系のかなり強めの酸が感じられ、単独で飲むのはすこしキツく感じますが、時間が経つにつれ若干穏やかになって、随分飲みやすくなります。(慣れてきたのかな?)
2014.05.13
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本日のワインは、ランゲ・ネッビオーロ・フラル2010年、生産者はブルーノ・ロッカです。フラルです。フロルベリチェリ・フロルのフロルとちゃいます。羽のマークのバルバレスコで有名なピエモンテの生産者で、ネッビオーロ100%で醸されています。さて、感想です。落ち着いた色合いのダークガーネット。グラスからは、甘草やタラゴンなど、柔らかなドライハーブの香りが漂ってきます。口に含むと果実味はドライプルーン、少し枯葉のニュアンス、そしてカカオ。ランゲ・ネッビオーロにしてはコクがありますが、酸がどっしりとあるので飲みやすいです。また、タンニンは細やかで果実味が表にいる間は下支えに回っていますが、余韻はきちっと締めくくっている感じがします。
2014.04.30
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本日のワインは、バルベーラ・ダルバ ラウラ2010年、生産者はフェルディナンド・プリンチピアーノです。所謂バローロボーイズから古典派、いや「派」って考え自体がそぐわない気がします。別に集っているわけではなく葡萄そのものの声を聴いているのですから。さて、感想です。非常に濃いルビー色。グラスからは、インク、土の香り、バニラなど。口に含むと、ワイルドブルーベリーはグミのような黒や赤系の果実味がありますが、ベースには土、それから土を含む畑の香りを感じます。タンニンは細やかだがビシッと口蓋を席巻しますが、これらのふくよかな旨味を持っている果実味に加え、優しいながらもしなやかな酸とのいいコンビを見せています。2千円以下でこの味わいはとてもいい感じに思えます。
2014.03.06
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本日のワインは、コステ・デッラ・セシア・ネッビオーロ2010年、生産者はアントニオーロです。コステ・デッラ・セシアD.O.C.ってあまり聞きませんが、同生産者のガッティナーラは大変美味しく頂いた覚えがあります。(コスパも良かった・・・記憶)さて、感想です。暗めのガーネット色、ネッビオーロらしく透明感は高いです。グラスからの香りは青インク、それからちょっとバラっぽい花の香り。口に含むと、マラスキーノチェリー、アメリカンチェリー、アプリコットに生のザクロ、赤系果実のピュアな果実味を感じます。余韻は中程度だけれど、舌の上にキュートな酸を伴ったちょこっとした甘さは、何故か梅ガムを連想させられるのが面白いですね。
2014.02.16
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本日のワインは、バルベーラ・ダルバ2007年、生産者はマッテオ・コレッジアです。コチラの生産者は我が家の定番なので、すでに何度もこのブログに登場していますね。今回はスタンダードタイプのバルベーラです。初めて飲むのですが、価格は上位の「マルン」の六掛け程度、さてパフォーマンスはいかがでしょうか。さて、感想です。深く濃いルビー色。グラスからはプルーン、そしてインクの香り。口に含むとブラックカラントやグミ、少し戻した干し葡萄の果実味を感じます。飲み始めは、それがかなり濃く若干バランスの悪さを感じましたが、ミネラルを感じさせる酸が次第に出てきてグッ飲みやすく落ち着いた感じになりました。ココアのような樽の効かせ具合も丁度良いです。「マルン」は絶対値的にはいいけど、このワインの普段飲みに近い2千円ちょいの価格のコストパフォーマンスはそれを上回るかもしれませんね。それにしても、マッテオ・コレッジアはまず失敗がない、素晴らしいワイナリだと思います。
2014.01.16
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本日のワインは、バルバレスコ・スアーニャ2010年、生産者はカッシーナ・ゲルチーナです。シリーズ、バルバレスコ安旨探索の巻きです。こちらのバルバレスコも1,680円位だったと思います。さて、感想です。色合いはダークガーネット、バルバレスコらしく透明感は高いです。グラスからはチョコレート、カカオ、セメダインに青い野菜。口に含むと、野生のグミやザクロ、干し葡萄など。果実味・酸・タンニンのバランスは結構好みですが、野菜を連想する青さとえぐみが若干感じられ、そのあたりに耐性のある方次第で美味しいワイン、ちょっとイマイチの評価が分かれるかも。まぁ、この価格だったらいいかな、と思います。
2013.12.19
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本日ワインは、ロエロ・ロッケ・ダンプセイ2007年、生産者はマッテオ・コレッジャです。ピエモンテの生産者でも五本の指に入るほど好きな生産者で、裾ものでさえ美味しい、というか裾ものほどお買得な生産者の一人だと思います。ロエロ地区っていうとどちらかといえば白のアルネイスが有名ですが、彼女(オルネッラ夫人)のネッビオーロやバルベーラから作られる赤ワインはランゲ地方のそれに負けていない、と思います。さて、感想です。グラスからは、香草っぽい香りが漂ってきます。果実味はモロ、プルーンです。他には杏や柔らかな干しイチジクなど。ちょっと焦がしたようなニュアンスと果実味がうまくマッチングしています。果実味は強く感じるのだけどミネラル感もしっかりあり、何よりもとてもエレガントなワインだと思います。二日目以降はさらに厚みと複雑さが増してまさに芳醇って感じのワインでした。
2013.11.27
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本日のワインは、ネロ・サンピエトロ・モンフェラート・ロッソ2011年、生産者はテヌータ・サン・ピエトロです。モンフェラートということでピエモンテ州のワインですが、主要品種の一つにアルバロッサという葡萄が使われいます(40%)。これは、バルベーラの高収穫性とネッビオーロの高品質を狙った、交配品種とのことです。アルバ・ロッサなのかな?残りのセパージュは、バルベーラ40%、カベルネ・ソーヴィニョン20%です。さて、感想です。紫がかった濃いルビー色。グラスからはインクの香りがしています。口に含むと、ブルーベリーやプラムなどの果実味、白胡椒にちょっと土っぽいニュアンスもあります。開栓初日はちょっとペタッとした平坦で濃い果実味が強く出ていたけど、二日目には酸味やちょっとした苦味が出てきて立体感が増してきた。温度は低めの方が吉なり。二千円を切る価格は相応、でもエチケッタがちょっと格好が良いので「○」。
2013.10.27
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本日のワインは、アイ・スーマ バルベーラ・ダスティ1989年、生産者はブライダです。89年はピエモンテ80年代の最優良年。随分前に飲んだ、ガヤのソリティルディンも素晴らしかった覚えがあります。わくわくしながらの開栓です。さて、感想です。深い色合いのガーネット色、エッジが茶色がかっています。グラスからは、ヨード、ローズウッドやハーブ香など。口に含むと、おぉベルベッティ!そして非常に熟した・・・というか腐りかけのプルーンやスモモの果実味、加えて赤寄りの色々な果実を煮詰めたニュアンスもあります。舌の上に甘味がキチンと乗っているいる感じがいいですね。最初、若干酸化気味で弱々しかな、と感じた酸もしっかり粘り腰。さすが優良年って感じでした。いまでもこんなに美味しいのだから、最盛期は凄かっただろうなぁ・・・。ちょっとヤバかったです・・・。
2013.09.26
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本日のワインは、ランゲ・ネッビオーロ2007年、生産者はマルヴィラです。マルヴィラのネッビオーロは、リゼルヴァがすべて畑名付きの「ロエロD.O.C.」ですが、このワインのみ畑名なしの「ランゲD.O.C.」です。オーナー・ダモンテ兄弟のロエロ愛が伝わってきますね。さて、感想です。暗めではあるが透明度の高いダークガーネット。グラスからはスミレ、インク、そしてバニラの香り。口をつけると、ブラックベリー、ダークチェリーなど黒々とした果実のイメージ。スパイス感と柔らかくミルキーさをもつカカオなフレーバーも。全体的にタンニンを強く感じるバランスなのですが、それでもやさしさを持っている感じがいいですね。2千円後半の価格は妥当なところかな。このレンジを、あと4~5年保管して飲んだら美味しいだろうなぁ。因みに、こちらのWEBサイトはフル日本語表示されており、ありがちな変な文法もありません(笑)。http://www.malvira.com/
2013.05.07
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本日のワインは、ルケ・ディ・カスタニョーレ・サン・マルツィアーノ2010年、生産者はポッジオ・リデンテです。ピエモンテの土着品種ルケ100%となります。心斎橋でボーリング待ち時間をつぶしていた時、入ったワイン屋さんで偶然見つけた「ルケ」。店員さんに珍しい物を買いますね、と言われてしまいました(笑)。さて、感想です。紅紫色の要素を強く持った深い色合いのルビー色。グラスからはグリーンノートがかったスミレの花、ダークチェリー、野生のグミや木イチゴなど赤系果実の香り。とても華やかな香りです。ところが口に含むと、黒的な果実を感じます。他には、甘草などのハーブ、スパイス、鉄っぽいニュアンス、絵の具、そしてカフェラテなど。ベースに若干ビオっぽい香りがあるのですが、あまり気にならない程度です。細やかなタンニンが周りをきちっと固めているので若干タニックな感じでしたが、時間が経つごとに果実の甘さが強くなり、酸ものびやかに変化してきてとてもキュートなワインになります。購入価格2千円前半としては、とても良い出来ではないかと思います。
2013.04.29
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本日のワインは、ネッビオーロ・ダルバ2001年、生産者はニコレッロです。このワインは、最近のお気に入りの一つで2009年に2003年を飲んでから、2004年、2000年と頂きました。いずれも千円台後半で購入していますが、ハズレは一回もありませんので、今回の2001年にも期待してしまいます。さて、感想です。暗い色合いのガーネット色。エッジは小豆色をしています。グラスからはバニラ、ハーブ、柘榴やグミの香り。口に含むとまさに干し葡萄の味わいで、熟した感じは土っぽさと共にタンニンの円やかさと旨みへの転化に表れています。素敵なミディアム、というか重くならない上品なバランス感がとてもいい感じで、しっかりめの前菜、プリモからセコンドと食事全般への対応性があると思います。毎年ながらこのコストパフォーマンスはホント素晴らしく、店頭で見つけたら是非一度飲んでみて欲しいです。
2012.12.19
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本日のワインは、バルバレスコ2008年、生産者はリヴァ・レオーネです。9月末に飲んだ同ワイナリーのバローロと同じ2008年。普通、バルバレスコはバローロよりも1年リリースが速いのでこのワインはワイナリか流通が1年寝かしていた(売れ残った?)のですね。価格はバローロより350円安くなっています。さて、感想です。深い色合いのガーネット色、透明度は高い。グラスからは干しプルーンな果実味。バニラ、醤油の飴炊き。口に含むと干しブルーベリー土、白胡椒、クミンのような東洋系のスパイス。先のバローロと比較して、フレッシュ感があるが余韻が短く、若干構成の厚みに欠ける。この価格差ならバローロがおすすめ。
2012.11.25
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本日のワインはバローロ2008年、生産者はリヴァ・レオーネです。先日千円台後半のバルバレスコを紹介しました。バルバレスコとしては?だけどネッビオーロを気軽に楽しめるレベルとしては合格!な感じでした。こちらも1980円と王のワインたるバローロにしては超安安で、D.O.C.Gの規定上、大抵のキャンティよりも手間が掛かっている筈のバローロ/バルバレスコとしては寂しい限りの価格となっています。嬉しいけど。さて、感想です。透明度の高い、深みのあるガーネット色。グラスからは、スミレの花、絵の具などの香り。口に含むとシロップ漬けのブラックベリー、熟したプルーンの果実香。ハーブ、甘草のリキュールと強いミネラル、白胡椒にバニラとなかなかしっかり香っています。酸もタンニンも強いのだけど、果実味がとても優しく全体で調和している感じ。ん・・わりと美味しいじゃないか、今飲んで。もちろん高級なバローロと比べると深みや質感、重奏感がぜんぜんないけど、それなりにちゃんとバローロしてると思います。高級バローロの1/3以下の価格で美味しさは1/2以上?
2012.09.25
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本日のワインは、ルケ モンフェラート ロッソ2005年、生産者はスカルパです。ピエモンテ州の地品種であるルケ100%で造られています。随分昔、大阪のパポッキオさんで初めていただいてから大のお気に入り品種になりまして、このブログでも、過去カッシーナ・ダヴィン、モンタルベーラ、サンタガタを紹介いたしました。今回は4蔵目でスカルパという、1854年創立の歴史あるワイナリーです。赤ワインだけでもバローロからバルバレスコをはじめ、品種で言うとネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、ブラケット、フレイザなど、ルケに至ってはパッシートまで造っている大規模生産者のようです。さて、感想です。エッジが僅かに茶色がかっている深いルビー色。グラスからは、スミレ、マンゴスチン、そしてローズウッドなどのハーブ香が零れてきます。口に含むと、ブラックカラントやプルーン等の黒果実を中心に、スパイス、ハーブ、チョコレートやカカオなどを感じます。果実味は濃厚でタンニンはそんなに強くありません。また、酸は強めなのだけど円やかさをも併せ持っており、短いながらとても良い余韻を持っています。2005年モノなのですが、開栓3日目(コルク挿しただけ)でも十分OK、むしろ深みが増したような印象さえ受けました。ルケは早飲み系だと思っていましたが、ひょっとしたらいい熟成をするのではないか、と思いました。
2012.08.19
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すっかりビールな季節になってきました。今年は-5℃の泡をしゃりしゃり食べることが出来るフローズンビールが流行のようですが、そうそう外飲みもしていられません。よって我が家のスタンダードはお家ビール、特に「サントリー・モルツ」or「アサヒ・スタイルフリー」なのです。「プレミアム・モルツ」でなく「モルツ」なのがミソです。程度の良い「モルツ」は円やかさとバナナ等のトロピカル香が素晴らしく、時として単価にして30円以上高い(350mlの場合)プレミアム・モルツを味わいにて凌ぐ!と思っています。見かけた方、是非一度飲んでみてください。ただ、この「モルツ」、売っている店が非常に少ない。プレミアムを売りたいサントリーがモルツの出荷制限をしているとしか思えない程の入手困難です。我が家からのチャリ範囲では、入手可能なお店はわずか2店しかありません。で、月に1度はその店に「モルツ」を買いに行くのですが、そこでたまたま見かけたのが今回のバルバレスコです。5桁台も珍しくないこのD.O.C.G.が、セールにて通常価格1,480円のさらに1割引で販売されていました。安っす~。ということで・・・本日のワインはバルバレスコ2007年、生産者はモンティエロです。バルバレスコということで、当然ネッビオーロ100%となります。さて、感想です。暗めのガーネット色で、透明度は低めです。グラスからはスミレ、絵の具、アメリカンチェリー、チョコレートと心地よい香が零れています。なかなか良いです。口に含むと、プルーンやブラックカラントな果実味。巨砲の皮やオレンジ、赤胡椒にドライフラワーのようなニュアンスもあります。果実や酸、タンニンはそれなりにあり、それぞれに特に不足は感じませんが、全体的に良く言えばストイック、面白みが不足しているワインなのかな。二日目にはこなれ感が出てきて、多少は良くなってきましたが・・・。バルバレスコであることはさておき、「千円台後半のワイン」としての価値はあったように思えました。そういう意味でお買い得かな。
2012.06.24
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本日のワインはアルテ2007年、生産者はドメニコ・クレリコです。言わずと知れたバローロの名生産者、かのバローロボーイズの一員です。”バローロボーイズ”既に死語かと思いきやHPまであります。このアルテは、クレリコ唯一のブレンドワインで、セパージュは90%がネッビオーロ、残りはバルベーラとなります。さて、感想です。暗めのガーネット色。グラスからは、すでに全開なプルーンな果実香、それに白粉のようなむんむん香とバニラが零れてきます。口に含むと、やはりプルーン、そしてアメリカンチェリー。ドライフラワーやタラゴン、デイル等の柔らかめなハーブ、そしてミルキーな樽香。素晴らしい果実・酸・タンニンのバランスで、ネッビオーロらしさを感じさせつつ、今飲んでとても開いている感があるのは少量のバルベーラが効いているのでしょうか。このワインを飲む前に、白を半分位飲んでいたのですが、すうっと1本空けてしまいました。飲みすぎ。遠~い昔、トリノのリストランテ・バルボ(確か当時一つ星、現在は閉店)にて1998年を・・・。
2012.06.06
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今、スカパーのミステリーチャンネルで、刑事コロンボが放映されています。さすがのデジタル・リマスター版で画質がびっくりする程良い。おまけにコロンボ役のピーターフォークが若くて、見ようによってはキレイにさえ見えてます。コロンボといえばくたびれたトレンチコートに代表される身なりの悪さと「うちのカミさんが・・・」等の自虐ネタで、犯人に見くびらせておいて、鋭い観察眼と「超しつこさ」により、絶妙に罠を仕掛け自白に追い込む、という大変見ごたえのあるストーリーです。友達だったらイヤかもしれない(笑)けど、ドラマを見ている上では、素晴らしいキャラクターだと思います。でも、最近では、刑事ドラマ自体の魅力が枯渇してきたのか、警察とは関係のない専門職とのコラボドラマが多い気がします。法人類学者が協力する「BONES」に始まり、マッドサイエンティストの「フリンジ」、霊能者は「アリソン・デュボア」、推理作家「キャッスル」、詐欺師が「ホワイトカラー」、うそ研究所「ライ・トゥー・ミー」、精神分析医が「メンタリスト」、数学者は「ナンバーズ」消防士の「リスナー」写真的記憶能力者「サイク」等など。日本では福山雅治さんの物理学者「ガリレオ」が有名ですね~。と、本題です。本日のワインは、バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ2007年、生産者はアルマンド・パルッソです。エチケッタには、Vecchie Vigne in Loc.Ornati di...の記述がありますので、パルッソのノーマルなバルベーラであるオルナーティの古木ヴァージョン、そしてスペリオーレなので長めの熟成期間をとってあるのでしょうね。さて、感想です。光に翳しても向こうが全く見えない程濃いルビー色。エッジもまた暗い紅紫。グラスからは、白い花、ローズゼラニウム、インク、表面を炙ったウォッシュタイプのチーズ、それらを包み込むような甘いバニラが香ります。口に含むと、生プルーン、生プラムにチェリーな果実香、甘草なハーブ香に若干の土の香りも。やはりバニラやチョコレートをベースに感じます。甘さはバニラ香の中にもありますが、やはり凝縮した果実を思わせるそれが印象的。タンニンは軽やかなのだけど、緻密で隙間なく展開しています。落ち着いた酒質なのに旨みが深く、しみじみと楽しめるワインだと思います。(が、もうちょっと待った方がいろいろ複雑味はでてきたのだろうな~。)
2012.05.24
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本日のワインは、バローロ・キナートNV、生産者はカッペラーノです。先日大阪のピンコ・パリーノさんで飲んだロアーニャのバローロ・キナート。その味わいの深み・奥行きに感動して元祖キナート生産者であるカッペラーノのそれを購入・開栓ました。自分的にシェリーやマルサラなどの酒精強化ワインはあまり美味しいと思ったことがなく、同じ酒精強化ワインであるバローロ・キナートも何となくバローロのパチモン的なモノと、勝手に決め込んで、今まで飲んでいませんでした。反省です。因みに、カッペラーノのそれは、自社製の発酵中のバローロにこれまた自社製のグラッパ加え糖度を残し、薬草やハーブを漬け込んだものです(先の段階で漬け込むのかも)。さて、感想です。オレンジ掛かったガーネット色。深い色合いですが、透明度は高く感じます。グラスからは、バラやすっとするハーブの香り。口に含むと、黒系果実に加えて甘草、にがよもぎ、東洋系なスパイスを感じます。あと、不明なハーブ香(笑)にチョコレートな樽香。甘口の酒精強化ワインであるけど、柔らかいがしなやかな酸が素晴らしく、タンニンもきちっと存在する。そして特徴づけている心地よい苦味。即ち、ベースであるバローロの部分に加えて、グラッパ、様々な薬草・ハーブ類がすべて「プラスの仕事」をしているために、厚みと複雑さが半端なく仕上がっています。味わいに独特なものがあるので、万人に受けるワインではありませんが、少なくともわたしは目からウロコが落ちましたね。素晴らしいワインでした。(500mmを10日位かけて飲みましたが、全然平気でした。)この感動を未来に残そう、ということでテラダ送り分にロアーニャのを1本まぜました。熟成するとどうなるんだろう?
2012.04.22
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本日のワインは、ランゲ・ネッビオーロ2009年、生産者はアゼリアです。ネッビオーロ100%。輸入元のモトックスさんのサイトの情報:「比較的若木で造る華やかで味わい深い柔和なネッビオーロワイン。日常的に楽しむ用としてステンレス仕上げに。品種の特徴である花や赤果実を純粋に感じ取ることができる。」価格的には2千円切り。ネッビオーロとしては、かなり安くなっています。さて、感想です。深みのあるガーネット色。グラスからはインク、梅の香り。口に含むと、グミやマンゴスチン、石榴などの赤系の果実。酸とタンニンが一体となってジャコーザやスピネッタような名だたるワイナリのネッビオーロに比べると凝縮感は軽め。でも、北らしいミネラルやネッビオーロらしさはしっかり出てます。2千円を切る価格は納得できるが、それ以上は「う~ん」な感じです。りりた♀のブラインドテイストでは「イマイチなバローロ。」(笑)
2012.02.19
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本日のワインは、バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ2009年、生産者はフラテッリ・ポンテです。ご覧のように、ロマーノ・レヴィデザインのエチケッタ、と言う事でジャケ買いです。調べてみると、このバルベーラ・ダスティの以外にロエロ・アルネイスが輸入されているようですが、やっぱりロマーノ・レヴィデザインで、あんまり可愛くないバージョンのドンナ・セルヴァーティカのようです(笑)。バルベーラ100%。若々しさが残る赤紫がかったルビー色。グラスからは紫の花とほんのりバラ、墨汁、そしてバニラ。口に含むと干し葡萄の凝縮した甘みに、ドライフルーツの皮を食べた時の様な渋み・苦味、そして酸味がバランスよく感じられます。どの要素も必要以上になく、必要未満でもない派手さのないワイン、というとあまり良いイメージに感じられないかもしれないけど、これで、いや、「これがいい」感があります。食事にあわせ易いと思いますし。千円台の後半で購入したが、出来れば千円台半ばで手に入れて、気軽に飲みたいワインです。
2011.12.03
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本日のワインは、ネッビオーロ・ダルバ2000年、生産者はニコレッロです。このワインは、2003年、2004年と飲んでいますが、何れもコスパの優れたワインでしたので、バックビンテージの2000年が千円後半!ということで、速攻で購入いたしました。最近、円高の影響かイタリアワインの販売不振による値引きか、はたまたインポーターの努力の結果か、程よい価格の熟成ワインをWEBで見る機会が増えてきました。経済的には、色々問題あるかとは思いますが、悪いことばっかりじゃありませんせんね(笑)。さて、感想です。レンガ色掛かったガーネット色。グラスからは柔らかなバニラに加え、ドライフラワーな香りによりいい熟成を感じさせられます。口に含むと、ブラックカラントとプラムな果実味、そして甘草や白胡椒を感じます。味わいは、厚みのある果実味に加え、熟れて細やかに分解されているタンニンを共にスクっと立った酸が支え、旨みとのバランスも素晴らしいものがあります。決して複雑ではないんですけどね。出来るだけ色々な種類のワインを飲みたい・・・ということで殆どのワインを1本づつしか買ってない(買えない・・・涙)りりた♂ですが、このワインは珍しく3本買っています。千円台後半でこのパフォーマンスは、十分にその価値があると考えるからです。
2011.11.27
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本日のワインは、ナ・ボータ2009年、生産者はサンタ・アガタです。セパージュは、ルケ100%、ピエモンテ州でもかなり希少な土着品種です。ルケといえば、このブログの第一回目を飾った思い出のワインですが、最近ではモンタルベラという造り手のラチェント09というワインが、「ルカ・マローニ99点(満点)、高額ワインを押さえて、イタリアワインの頂点に!」なんてあちこちのワインショップで持てはやされていたので、大分と知名度が上がったような気がします。さて、感想です。深みのある、そして落ち着いた色彩のルビー色。グラスからは、バイオレット、木苺、ぐみ、インク、ハーブ、胡椒、優しく、そしてちょっと青い香りが漂ってきます。口に含むと、やはり木苺やぐみ、フランボワーズやアセロラのような小さな、そして野生の小さな赤い果実。果実そのものを食べているような甘みと酸味と、そして苦味を感じます。初日は「野生感」が強かったけど、3日目にはとても優しいワインになっていました。前述のラチェントと比べて、ルカ・マローニ的な凝縮感や厚みはないけれど、より自然の果実を食しているようなイメージかな。どちらが好きか、というとそれは好みによると思います。私はこちら・・・二千円台後半で購入できるというリーズナブルなところもありますので。最近、やっとイタリアワインにも、納得できるような円高還元な価格が目に入ってくるようになりました。大変有難いですけど、ついつい買いすぎて懐的には心配です(笑)。
2011.11.19
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本日のワインは、ランゲ・ビアンコ2007年、生産者はマテオ・コレッジァです。ロエロ地方の白というと、まず思い浮かぶのがアルネイス種からなるロエロ・アルネイスD.O.C.G.ですが、こちらはソーヴィニョン100%のD.O.C.。しかし、当主の名前が金色でエチケッタに記入されているところから、こちらこそが白のフラッグシップなのでしょう。さて、感想です。僅かにグレーかかったライトイエロー。グラスからは、白い花、白粉、青りんご、熟した琵琶などのフレッシュさと熟れ感を併せ持った香り。口に含むと、もも、ライチ、フレッシュなマンゴスチンのフルーティな香りが駆け巡り、それに熟成の要素が加わりかかっています。蜜の甘いニュアンスを引き締める柔らかなミネラル、とキレイな酸、フィニッシュにグレープフルーツな苦味を伴った味わいは、フラッグシップの名に相応しいものでした。もうちょっと熟成させてもよかったと思います。(って言うか、もう1本あるので熟成させます。)
2011.10.27
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本日のワインは、ロエロ2008年、生産者はマッテオ・コレッジャです。2001年に畑作業中の事故でお亡くなりになったご主人に代わり、現在ワイナリーを引っ張っているオルネッラ夫人が先月来日され、日本各地でメーカーズディナーとか行っていました。主力であるこのワイン、ひょっとしたら先月一番日本で飲まれた2千円台のイタリアワインだったかも。フラッグシップな「ダンプセイ」は数年に一本買うか買わないかレベルなんですが、この「ロエロ」、毎年(多分、複数本)飲んでいます。ピエモンテ州の最貴品種であるネッビオーロをここまで身近に感じさせてくれるワインは他に無いんじゃ?と思います。さて、感想です。全体的に焦げ茶かかった暗めのガーネット色。グラスからは、インク、カカオ、プルーン、そして醤油。開栓当初は、落ち葉の様な香りが支配的であったけれど、15分も経つとふくよかな果実味が強く出てきました。果実味は、黒スグリ、石榴やプルーン等を感じます。他には、白コショウ、紅茶やほうじ茶、チョコレートの香り。八朔のような酸、若いながらもとても滑らかなテクスチャを持っています。価格は2千円台全半で購入可能でとてもおすすめの1本です。ロエロ地区は、偉大なバルバレスコやバローロを輩出するランゲ地区の対岸ですが、イマイチマイナー。でも、このマッテオ・コレッジャやモンキエロ・カルボーネのような若いうちでも美味しく、そして熟成しても素晴らしいネッビオーロを生み出すワイナリーがあります。応援していきたい地域のひとつです。
2011.09.17
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本日のワインは、ランゲ・ネッビオーロ2004年、生産者はニコレッロです。ネッビオーロ100%。この生産者のワインを最初に飲んだのは、1999年。当時はまだオーナーの名前であるカゼッタ・ブランドで「バローロ1989年ヴィーニャ・カーゼ・ネーレ」でした。ピエモンテの89年は良年、しかも3500円で安いやん、ということで期待して飲んだのですが、そのときのスクラックブックには「これ変。渋い、苦い、がっくし。」って書いてありました(笑)。それ以来、こちらの生産者は避けてきたのですが、2~3年前に、2003年を久々に飲んで「見直した」こと、2004年のランゲ・ネッビオーロが1,500円足らずの表示に、「安いやん、これやったらまた失敗してもええか。」ということで懲りずに購入しました。さて、感想です。焼けたレンガ色がかった深めのガーネット色。グラスからは落ち着き感のある熟した果実香が漂ってきます。口に含むと、熟れたプラム、チェリーなど、黒胡椒や東洋のスパイスの香り。果実味はまだ十分に残っているけど、タンニンは円やかにこなれており、ミルキー感ときれいに収束していく優しい酸もあいまって、とても良い熟成をしていることが感じられます。パルッソやマルヴィラのような奥行き間はありませんが、この価格では全く文句のつけ様がありません、ていうかお買い得。因みに、三日かけて飲みましたが、生産者の努力か、ネッビオーロのポテンシャルなのか、全然大丈夫でしたよ。
2011.07.07
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本日のワインは、ドルチェット・ディ・ドリアーニ・ブリッコレーロ1998年、生産者はクイント・キオネッティです。ドルチェットしか生産していない彼のワイン、最初に飲んだのが一年あまり前の「サン・ルイージ」なのですが、今回はその双璧たる「ブリッコレーロ」を飲んでみました。反バリックで、昔ながらのワイン造りに拘る気骨のあるキオネッティ氏のこだわりのドルチェットです。さて、感想です。エッジの端にわずかな茶色が見える、全体的に紅紫がかった濃いルビー色。グラスからは、紫の花、白い花、咳止めのようなシロップ煮、甘草、漢方のようなハーブ、チョコレートにカカオ。口に含むと、ラズベリーやぐみのような赤い果実、そしてプルーンな風味も。若干の平坦さもありますが、ドル「チェット」と思えぬとても甘い完熟感、そして果実の「力」を感じさせられます。酸は強め、オレンジのような柑橘感(ちょっと過熟気味)があり、後味のほろ苦さを伴っています。98年にしては、殆ど枯れ感がなく、わずかにタンニンの円やかさがそれを感じさせるのみです。購入価格は3千円ちょっと、年度を考えるとお買い得感がありますね。もう1本は暫く寝かせてみます。
2011.06.18
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本日のワインは、バローロ・ピッコレ・ヴィーニェ1996年、生産者はアルマンド・パルッソです。パルッソと言えば、10年余り前、当時ワイン雑誌として隆盛を極めていたWinart誌、その表紙を飾ったこともある程のモダンバローロの旗手でした。現在は、ちょっと別のグループに属しているようですが、3年位前に飲んだブッシア2001の黒ラベルがめちゃくちゃ美味しかった記憶があります。今回のピッコレ・ヴィーニェは色々な畑からミックスされたノーマルバージョンです。さて、感想です。茶色掛かったくすんだガーネット色。立ててなかったのでちょっとオリが舞っているように思えます。グラスからは、カカオパウダーの様なチョコレート香、バラ、そして湿った木。口に含むと、来たのワインらしい冷涼な酒質が感じられます。時間が経つにつれて、ラズベリーを中心とした赤く小さな果実に加え、ワイルド・ブルーベリーへ、そしてインクなニュアンスも。円やかな白胡椒に少し黒が混ざったスパイス香。酸味は、やはりラズベリーを感じさせられます。そして、定期的に口蓋をリフレッシュする必要がある程の、細やかだけどビシっと敷き詰められたタンニン。三日目でもパワーは落ちませんでした。裾ものとはいえ、さすがバローロ、やっぱりパルッソ。
2011.06.02
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