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宮崎県を襲っている口蹄疫は、今や全国の畜産業者を震え上がらせている。 全国各地から借り出されて、宮崎の現場で作業をしているいる獣医師達が、その悲惨さを体験し、「我が県に飛び火したらどうしようもない」と恐れをなしているのである。 宮崎県は、既に10年前にも口蹄疫感染されている。その時は、初動態勢が確りしており最小被害で食い止められた。 今回、その教訓が生かされなかった事は、残念だ。 今回、最初に口蹄疫に掛かった牛舎に農水省から派遣された東京大学大学院農学生命科学研究科明石博臣教授は、「ウイルスは風に乗って遠くからやってくる」という。今回は、香港か韓国からやってきたのでは?といわれている。 ところで、現在の宮崎県と国の対応は、半径10キロメートル内で飼育されている牛、豚を病気に掛かっていないものまで全頭、ワクチンを打ち殺す事で、これ以上の拡大を防ぐとしている。 しかし、現実は非常に厳しく、更に広がる可能性を秘めている。 半径10キロメートル内の畜産業者の中には、病気に掛かっていない牛、豚を殺す事に同意していない所もある。 補償問題がはっきりしないし、例え、同意したとしても、殺した牛、豚を生める土地が確保されていないのだ。 この間、何が起こるか分からない。 更に、県も国も現状の対策に、これ以上の拡大防止を打つ手はない。いわば、半分お手上げの状況にある。 隣県の鹿児島、熊本県を始め、全国畜産業者を震え上がらせている大きな背景が、この現状にある。 口蹄疫ウイルスは、人・物・蹄を持つ動物の移動による伝染の他、明石教授の学説のように遠くから風に乗ってやって来る。 となれば、ウイルスが飛んできても口蹄疫に掛からないように、平常時に牛舎や豚舎を対応しておくべきである。当然のことである。 ただ、それには対応出来るセキュリティ資材が必要である。ところが残念ながら、現状では、農水省が認可するその様な資材はないのである。 現状は、病気に掛かった時、それらの牛・豚を殺し回りを消毒するしか手の打ち様がないのだ。 鳥インフルエンザにしても、然り。 ところが、実は驚くべきセキュリティ資材があるのである。北里大学獣医学科人獣共通感染学研究室で研究・実験中のバイオセラミックだ。 これは、鳥インフルエンザを対象とした研究・実験だが、数年前から研究結果を毎年、獣医学会で発表している。アメリカ農務省も注目している。 学会発表資料や、専門誌寄稿論文によると、様々な実験の結果、悪玉菌・ウイルスに効果があり、かつ、人や動物の口に入っても、無害だという。しかも、「鶏舎・牛舎・豚舎等のセキュリティ資材として、充分活用できる」としている。 今回の宮崎の場合は、非常事態であり、これが公式な資材として公認されていないにしろ、これ以上の拡大を防ぐために、またこの先、全国に飛び火する危険を防ぐために、このバイオセラミックを活用してみたらどうだろう。 農水省、関連機関の勇断を期待したいものである。
2010.05.23
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