全1423件 (1423件中 1-50件目)
オリンピックも、佳境に入ってきた。 日本選手たちは、よく頑張っている。 体操男子個人総合で日本勢2個目となる金メダルを獲得した内村航平選手。競技後のインタビューで、「ようやく自分が自分であることを証明できた」答え、アメリカのメディアは「神業だ」と絶賛している。 また、期待された200メートルで惜しくもメダルを逃した北島康介選手。レースが終わって「悔しいが、悔いはない」と、心に響くコメントを残している。 オリンピックには、色んなドラマがある。オリコン(エンターテイメント情報などを配信する会社)が行った調査によると、思い出に残る五輪「名言・名場面」のランキング上位は下記のようになっている。 1位 アテネ五輪(2004年)競泳男子100m&200m平泳ぎ 北島康介選手の金メダル 「チョー気持ちいい」が流行語大賞に。 2位 シドニー五輪(2000年)女子マラソン 高橋尚子選手の金メダル サングラスを沿道に投げスパート 「すごく楽しい42キロでした」 3位 北京五輪(2008年)競泳男子100m&200m平泳ぎ 北島康介選手の2連覇 涙で語った「なんも言えねぇ」が話題に。 4位 バルセロナ五輪(1992年)競泳女子200m平泳ぎ 岩崎恭子選手の金メダル 14歳での金は競泳史上初の快挙 「今まで生きてきたなかで一番の幸せ」の名言も。 5位 北京五輪(2008年)女子ソフトボールの悲願の金メダル 上野由岐子投手の力投もあって、競技種目除外前の最後の大会で 悲願の優勝。 これからの競技にも、期待が膨らむ。 -人生は すべて こころ一つの 置きどころー
2012.08.02
コメント(0)
ロイター通信は、米国有名債券運用会社の最高投資責任者は、8月の投資レターの中で、株式投資については「死亡記事」を書くべき時期が来たととの考えを示して、株式投資からはもはやリターンを期待できないとの考えを示し、また、低金利を背景に債券投資によるリターンも低迷しているため、救いにならない。人々は退職後に備えて「長く働く必要がある」と指摘た、と伝えている。 この投資レターは、ビジネスウィーク誌が1979年に「株式の死」と題して掲載した有名なカバーストーリーを思い起こさせる。 ところが株式市場は、このビジネスウイーク記事が掲載された直後から、皮肉にも力強い強気相場に入いったのである。 では、今回はどうなるだろうか。1979年時と同じように、果たして、株式市場は強気相場に転じるのだろうか。 世界を取り巻く環境は、非常に厳しい。確かに、色んなテクニカル指標からすると市場は割安となっている。 従って、目先で見ると、ECBドラギ総裁の「ユーロを守るためなら、出来る事は何でもやる」との発言だけで、なんの具体的な政策は不明ながら、市場が反発したように、ちょっとした材料があれば、底入れ的な動きが出るだろう。 しかし、1979年のような力強い反騰相場は、とても望めまい。精々なべ底相場(U字型)となりそうな気がする。 ー 人生は すべて 心一つの 置きどころー
2012.08.01
コメント(0)
今日も極暑が続いている。 世界の平均温度も今年は史上最高気温を記録していると言う。同時に、世界各地の豪雨や干ばつ。まさに異常気象が続いている。 暑さといえば、オリンピック開催以前の日本マスコミも過熱を伴う目に余る異常報道ぶりだった。 オリンピックが進むにつれ、日本アスリート達の成績は予想を下回る結果となっている。 ‘金’などメダル何個獲得とか、金メダル候補の特番を多く組むと言うマスコミの異常報道が、多分に影響してると云えないか。 そういう中で、既に競技を終わったアスリート達には結果はともかく、よく頑張った。ご苦労さんと言いたい。
2012.07.31
コメント(0)
今日も暑い。 ニュースは、各地の猛暑、熱中症を伝えている。 外にはギラギラ日光が射している。風はない。木の葉も揺れない。 庭の生垣に咲いた朝顔も元気がない。 こう暑くては、部屋の居所がない。 団扇で扇いでもそう効き目はない。 それでも、クーラーは使わない。日本人は数千年もこういう生活をして来たのだ。 昔は、少しでも風通しに良い縁側に出て朝顔など眺めながら涼んだ。 思えば懐かしい生家の端居。 ‘端居して昔の吾(われ)に会ひにゆく’ 岩岡中正 -人生は すべて 心一つの 置き所ー
2012.07.27
コメント(0)
東京は薄曇である。今日もむし暑い一日となりそうだ。 中国上海は、10年振りの大きい台風到来で、午前中の金融市場は休場だったが、昼前に開かれた。世界中、気象状況が不安定だが、その根本的な背景に、地球温暖化があると改めて専門化が指摘している。 東京電力原子力発電事故から、原発再開更には今後のエネルギー供給問題について色々世論を沸かせている。地球温暖化を含め、難題である。 ヴァン・クライバーン国際音楽コンクールで優勝したピアニスト辻井伸行氏は、オーケストラの指揮者から問われて、指揮者の棒は見えないが合図は気配で分かると答えた。 視覚障害者の聴覚は人一倍鋭い。気配で察するのは「心の目」で見「心の耳」で聞くのだろう。 世の中に起こる色んな事象を、そうした目、そうした耳で捉えたいものである。 ー人生は 全て 心一つの 置きどころー
2012.07.24
コメント(0)
梅雨が明けた関東地方は、今日も湿度を伴って猛暑日である。 しかし、世界の金融市場は、冷え切っている。 ユーロ/円が、今朝10時前から急落し、94円台をつけている。 ユーロ/円の現行水準は2000年11月以来の11年8カ月ぶりの安値圏。 前週末の海外市場では、スペインのバレンシア州が20日、中央政府に支援を求める方針を明らかにしたことを受け、同国が全面的な財政支援の要請に追い込まれるとの懸念が高まったことや、スペイン政府が2013年の経済成長率予測を0.5%に引き下げ、来年も景気後退が続く見通しとなったことがユーロを圧迫した。この流れが東京市場でも 続いている。 「あをあをと渚(なぎさ)にしげる虎杖(いたどり)のくさむら寂し津軽の海は」(佐藤佐太郎 )「あかあかと竜飛(たつぴ)の海におつる日をおきざるにする如く帰り来(く)」(佐藤佐太郎 ) この歌は、青函トンネルを思い出させる。 青函トンネルは、津軽海峡の海底下約100mの地中を穿って設けられたトンネルで、全長は53.85 kmである。これは1988年(昭和63年)の開業以来、交通機関用のトンネルとして世界一の長さ[3]を保っていたが、全長57.091kmの鉄道トンネルとして建設中のスイスのゴッタルドベーストンネルが開業(本坑は2010年10月15日に貫通している)すると、世界一の座は失うことになる。 このトンネルを建設中の1986年秋、青森県側から掘削中最先端現場を見学した。竜飛岬にある縦抗をエレベータで降り、そこからトロッコで横坑を掘削最先端まで行った。 大きな掘削機がものすごい音と共に函館側から掘り進まれいるトンネルの最先端に向かって掘り進んで行く様を見て、身震いした事が懐かしく思い出される。 -人生は すべて 心の置きどころー
2012.07.23
コメント(0)
「絆」 2011年を表す漢字として、全国から公募によって選ばれた言葉である。 12月12日、世界遺産・清水寺(同市東山区)で、森清範(せいはん)貫主(かんす)が特大の和紙に墨で書き上げた。 この言葉の意味は、「断つことのできない人と人との結びつき」である。 近年、政治家達がよく用いていたが、今年は東日本大震や台風被害で家族の大切さを感じ、支援の輪も広がったことで、日本の国民性を取り戻そうと、国民の間で使われるようになっていた。 昨日、娘の通っている教会で、クリスマス・チャリティ・コンサートが催された。毎年数回の招待日には、仏教徒でありながら出かけているが、今回も家内と参加した。 読売日本交響楽団の4名のメンバー(ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チエロ1名)による四重奏演奏を中心に、教会の合唱団(23名)による合唱、コンサートに来た全員によるクリスマス・ソング5曲の合唱等々もあり、素晴らしいコンサートであった。 コンサートの合間に、牧師による礼拝があった。いわく、「クリスマスはキリストの誕生日。クリスマスの起源は聖書にある。キリストは、いつも人々と共にある。常に、苦難を抱えた人の下にある。愛を、平安を願いながら、人々の‘絆’が結ばれるようにと、、」。 ここでも、「絆」が話された。 「家政婦のミタ」。今年後半、人気が高まったTVドラマである。 余りにも評判が良いので、最終回を観た。最終回が始まる前に「一回からのダイジェスト版が放映された。家政婦は、頼まれればなんでも「承知しました」と引き受ける。「殺してください」といえば殺そうとする。恐ろしい筋書きのようだ。 でも、このドラマは、どうしようもなくばらばらになった家族の「絆」を取り戻すという素晴らしい話であった。 どんな家族にも「絆」はある。 このドラマ、最終回の視聴率がなんと40%と、史上3番目の高さを記録したという。 今年は、やはり日本人が持つ本来の心「絆」を大切にする、取り戻す切っ掛けの年であったと思う。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.12.24
コメント(0)
今日は冬至であった。「冬至冬中冬初め(とうじふゆなかふゆはじめ)」と言う言葉がある。暦の上では立冬から冬が始まって冬至は冬の真ん中に当たるが、実際の季節感ではこれからが冬本番という意味と解釈する。 今年は、特に秋が暖かかった。そのためか、なおさら、この言葉が実感させられる。大学通りの銀杏並木も、見ごろが終わった。 今夜は、冬至のかぼちゃを食べ(金運を祈り)、早々と柚子湯にゆったりと浸かった。匂いがなんともいえない。その香りには、邪を祓う霊力があるという言い伝えがあるらしい。 昔からの季節に応じた言い伝えは、かみ締めてみると、実に理にかなっている。その季節季節によって健康を守る、生活の知恵である。 季節の変わり目に食べる野菜、かぼちゃ。柚子には血行を促進する成分や、鎮痛作用のある成分が含まれている。更にビタミンCも豊富なため、湯につかり全身からそれらの成分を吸収する。風邪をひきにくくする。 日本の文化は、すばらしい。 夕方の散歩の帰り道、富士連山に沈み行く夕日を、じっと眺めていた。素晴らしい冬の風景に心が和んだ。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.12.22
コメント(0)
中国は、これまでも日本の大企業の大株主として顔を出しているが、その中国が、更に世界制覇を狙うロイター通信の興味あるリポートがある。以下に紹介しよう。 〔焦点〕中国は新たな政府系ファンド創設の可能性、外貨準備の運用方針転換へ [北京 14日 ロイター] 中国が外貨準備の運用利回り向上のために、新たな政府系ファンド(SWF)の運用を検討していることは、外貨準備の運用方針をそろそろ変更する時期、との中国の判断を示している。解決の糸口が見えない債務問題を抱える欧州や超低金利政策を継続する米国の国債に対する中国の信頼低下の表れだ。 関係筋によると、中国人民銀行(中央銀行)は、総額3000億ドルのファンドを運用する新機関を設立する。この件について直接知識のある関係筋が匿名を条件にロイターに明らかにした。 人民銀行は、通常の国債投資ではなく、欧米の実物資産などへの投資を目指す意向を示しているという。 米財政赤字の穴埋めや欧州の金融機関の資本増強のために資金を提供する代わりに、実物資産を取得するという新たな投資戦略を中国は検討している。 MESアドバイザーズのプレジデント、ポール・マーコスキー氏は「中国は、決して守られない財政再建の公約や超低金利政策よりも、実物資産のほうがいいと判断した」との見方を示した。 これまで中国は、3兆2000億ドルの外貨準備の運用において、米ドル投資に過度に傾くことを防ぐため、積極的にユーロ資産を購入してきた。米ドルの価値は、米国債利回りが過去最低水準となるなか、ここ10年で約3分の1下落した。 <より良いリターンを求めて> 中央銀行などの公的機関の代理として為替取引を行うある市場関係者は「中国は、株式、社債、不動産など、原資産を求めている」と述べた。 関係筋によると、ポルトガル電力公社(EDP] の株式売却に向けた入札では、中国のChina Three Gorgesが最高額を提示した。 中国の顧客の海外での買収を助言する香港のある投資銀行家は、中国の海外への投資について「口にするのは簡単だが実行するのは難しい」と指摘。「中国は農業地まで買い上げる可能性があるとの見方がある。過去には港湾の買収も検討したことがある。しかし、中国は政治的に不評となることは行いたくないはずだ」と語った。 中国国内の圧力も存在する。中国の政府系ファンド、中国投資有限公司(CIC)は、モルガン・スタンレーやブラックストーンへの投資で損を出したことで国内から強く批判されている。 欧州の債務危機の先行き不透明感や米国のトリプルA格付けがもはや当然ではない現状では、政府系ファンドの運用担当者が新たな資産に投資を始めることは正当だろう。 BNPパリバ・インベストメント・パートナーズ(ロンドン)のグローバル部門代表、ゲーリー・スミス氏は「(外貨準備の運用担当者の間で)安全資産の概念について、かなりの戸惑いがあるようだ」と指摘する。 スミス氏によると、多額の財政赤字を抱える先進国の国債に対する不安や、異例の金融緩和策を行う国におけるインフレ高進リスクを警戒し、顧客はインフレ連動債やよりリスクの高い新興市場国への投資を進めた。「新興市場国に投資をすればもちろんリスクは高くなる。ただ、これまで安全とされてきた資産のリスクは既に高まっており、相対的に見た場合の新興市場国のリスクは低くなっている」と指摘する。 <またとない投資機会> JPモルガンのアナリスト、Mislav Matejka氏によると、ユーロ圏企業の株価純資産倍率は、米企業の平均を46%下回っており、世界で最も割安。 同氏は、欧州の上場企業を買収するには、過去15─20年で最も良い時期だと指摘する。 独立系の中国の政策専門家Andy Xie氏も、同様の見解を示している。 同氏は「欧州の株価は割安だ」とし「多くの欧州企業は世界中で利益を上げている。アジアの中央銀行が外貨準備の運用を米国債のような割高な国債から株式にシフトすることは理にかなっている。株式への投資でユーロ圏に資金がいきわたり、その結果、アジア諸国にも長期的に利益がもたらされる」と述べた。
2011.12.15
コメント(0)
今日も快晴である。 初冬の空は、澄み渡り、陽光も眩しい。 各地から、初冬の雪便りが届くようになった。 昨晩の皆既月食は、綺麗だったそうだ。30分前には刻々と変化する月を眺めていたが、その瞬間は、Webで欧州経済の情報を検索していて、残念ながら見損なってしまった。 宇宙・天体の動きは、解明されては来ているが、その大部分はミステリーに包まれ神秘である。 EUの動きは、実に生ぬるい。特に弱小国首脳の認識が甘い。それに、ドイツ、イギリス、そしてアメリカが、政治的な目論みもあり、それぞれ頑固な主張を繰り返す。 これから見える山は高く、先は長い。世界経済への影響は計り知れないものがある。 今日の読売新聞社説に、週末のEU首脳会議の状況が、一般の人にも比較的分かりやすく解説されていたので紹介する。 <EU首脳会議 金融不安の払拭にまだ力不足>(12月11日付・読売社説) ギリシャに端を発した欧州発金融危機を食い止めようと、欧州各国の首脳が薄氷の合意にこぎつけた。だが、金融不安払拭には力不足だろう。 ユーロ導入の独仏など17か国を含む欧州連合(EU)首脳会議は、厳しい財政規律を課する新条約を締結することで合意した。 新条約の参加国は「財政均衡」の原則を憲法に明記する。単年度の財政赤字が対国内総生産(GDP)比3%を突破した国には、自動的に制裁を発動する内容だ。 危機をもたらしたギリシャなどの放漫財政を教訓に、財政健全化を各国に義務づける方策は、ひとまず前進と評価できよう。 通貨は一つだが、財政政策は各国でバラバラだったことが、ユーロの根本的な弱点だった。 メルケル独首相とサルコジ仏大統領が主導して、予定通りに2012年3月までに各国が新条約に署名すれば、懸案の財政統合に向け、欧州統合は新局面に入る。 だが、新条約案に対し、非ユーロ圏の英国のキャメロン首相だけは、自国の財政主権を守る立場から参加を拒否した。独仏と英国の対立は、EU内の不協和音をさらけ出したと言える。 さらに深刻なのは、今回の首脳会議が、燃えさかる当面の危機を封じ込めるために必要な大胆な策を打ち出せなかったことだ。 会議は、財政危機国に資金支援する欧州版の国際通貨基金(IMF)とされる「欧州安定メカニズム(ESM)」について、予定を1年前倒しして来年半ばに発足させる方針で一致した。 IMFを通じて、財政危機国に最大2000億ユーロ(約21兆円)を貸し出す救済策も決めた。 だが、IMF活用案には、IMF最大出資国である米国が新たな資金拠出に難色を示すなど、実効性に疑問も残る。 ユーロ圏が共同で発行する「ユーロ共通債」も、ドイツの反対で合意できなかった。 何より、ESMの母体となる欧州金融安定基金(EFSF)の拡充が進んでおらず、危機対策の資金が十分確保できていない。欧州がEFSF強化に迅速に動くことが信頼回復に不可欠である。 世界の株式・為替市場や、格付け会社が、首脳会議の結論をどう評価するのかは不透明だ。市場では、欧州中央銀行(ECB)がイタリアなどの国債を大量に買い支えることへの期待があるが、ECBは慎重姿勢を崩していない。 危機克服への綱渡りを先導する独仏両国の責任は大きい。 以上。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.12.11
コメント(0)
今日も、晩秋の強い陽射しが、部屋の置くまで届いている。 ただ、早朝の冷え込みは、この季節二番目という。 空は晴れているが、遠い向うにあるか無いかというぐらいの薄~い雲が見える。 日に日に寒さが増してきて、庭の紅葉も色濃く、老木の桜は、毎日葉を散らしている。 今年も年賀状を書く頃となった。 印刷を依頼していた年賀状が、届いた。 そんな日々、年賀状を欠礼する、と言う葉書が届いている。 親戚、40年も家族でお付き合いしていた親友、友人、知人、などが亡くなった。 歳を重ねると、欠礼状の枚数が、年々増えてくる。 今年の年賀状を整理しながら、鬼籍に入って行った人々の、元気な「添え書き」を寂しく読み直している。懐かしい顔が浮かぶ。 年賀状。最近、あて先から裏面の挨拶文言に至るまで、全てパソコンで作成したものが増えている。 貰っても、味気ない。 年賀状ぐらい、毛筆でとは言わないが、せめて自筆で書きたいものである。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.12.05
コメント(0)
今日は、朝から夜半からの冷たいシトシト雨が続いている。 庭石に、黄色い落ち葉がふたひら止まっている。 雨に濡れて艶っぽく美しい。 早いもので今年も最終月、師走を迎えた。 師走。年の暮のなんとはなしに慌しさを感じさせる響きのある言葉である。 昨夕、散歩の途中で駅ビルの書店に立ち寄った。 駅ビルの五階までの吹き上げの天井にも、ビルの中も美しい飾り付けのネオンが美しく輝いていた。 街並みのあらゆるところにも、年の暮れとクリスマスを迎える色とりどりの光が鮮やかだった。 年末を控えて、世界の経済にも動きが見られる。 昨日のNYダウは490ドル高の12,045ドルと大幅高となった。 主な要因は以下の通りだ。 (1)中国人民銀行が預金準備率を引き下げた。 (2)日米欧6つの中央銀行が市場へのドル資金供給を拡充するための協調策で合意した。 (3)11月の米ADP雇用統計で民間部門の雇用者数は前月比20.6 万人増と事前予想の13万人増を大 幅に上回った。 (4)ブラジル中央銀行が政策金利を0.5%引き下げた。 アメリカでは、クリスマス商戦が予想以上に盛り上がるとの期待も出てきた。 今朝の東京株式市場も、これらを受けて、日経平均株価は160円程度上げて始まっている。 為替は、ユーローが昨夜から各通貨に対して急上昇している。 ドルは、市場に資金が出回るとの見方から、安い。従って、ドル円は円高。 ただ、問題はここからだ。 引き続き、EUの動向、そしてアメリカの景気に、気持ちを引き締めて注目していきたい。EU問題は、そんなに簡単なものではない。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.12.01
コメント(0)
今日の東京株式市場では、日経平均が、先週末に比べて127円高で終わった。テクニカル的に、リーマンショック時と比較しても、割安な水準まで下げていたところに、未確認ながらIMFがイタリアを支援すると言うニュースが流れ、アメリカの消費も上向くと発表されたのが背景だ。ただ、ここは売り方の買戻し(シュートカバー)が中心で、積極的な買いは少ない。 NYダウも、目先、確りした景気指標が発表されており、底堅い動きから目先反発も予想される。 日米共に、株価は目先的にはもうしばらく反発する局面があるだろうが、完全な底入れには程遠いと見たほうがいい。 この反発局面では、持ち株をはずし(売り)、資金ポジションを高めるのが、正攻法と考える。 EUは、これからも波乱が続くし、つれて世界経済も下記のニュースのように厳しさを増す。 [パリ 28日 ロイター] 経済協力開発機構(OECD)は28日発表した半期経済見通しの中で、世界経済の回復が勢いを失っているとして、2012年の世界の成長率が今年の3.8%から3.4%に鈍化するとの見方を示した。 5月に発表した前回予測では、2011年の成長率が4.2%、2012年は4.6%と見込まれており、どちらも大幅に下方修正された。 OECDは、ユーロ圏は緩やかなリセッション(景気後退)に陥っている一方、米国もリセッションに突入するリスクがあると指摘。 ユーロ圏が債務危機をコントロールできず、米議会が支出削減策に合意できなければ、一段と厳しい景気悪化に見舞われる恐れがあるとの認識を示した。 ユーロ圏の債務危機については、ユーロ圏指導者による決然とした行動が見られないため、危機を封じ込める力があるのは欧州中央銀行(ECB)だけだと指摘。米国に関しては、連邦準備理事会(FRB)に対処余地はほとんど残されていないとの考えを示した。 また、主要新興国の堅調な成長が世界経済を支える役割を果たすだろうが、世界貿易の鈍化が中国の成長を圧迫するとの見通しを示した。 OECDが発表した最新見通しでは、ユーロ圏の2012年成長率見通しは0.2%。5月予想の2.0%から大きく引き下げられた。 債務危機に対するユーロ圏の対応については多くの疑問が解決されておらず、先週のドイツ国債入札が不調だったことが示すように、域内の最も健全な国々にも懸念が波及していると指摘した。 OECDのチーフエコノミスト、ピエール・カルロ・パドアン氏は、ロイターとのインタビューで「現在は危機が拡散しつつあり、恐らくドイツにも影響が及ぶ。そのため、まず絶対的な優先度を持って危機を食い止める必要があり、それが可能なのはECBだけだ」と述べ、ECBに対して政府債利回りの上昇抑制にコミットするよう求めた。 米国の政策に関しては、FRBはすでに潤沢な流動性を金融システムに供給しており、米国の景気が悪化しても行動する余地は少なくなっていると指摘。議会が財政赤字削減策に合意できなかったことで自動的な支出削減策が発動されれば「米国はリセッションに突入する可能性が高い」との見方を示した。 パドアン氏は、議会が赤字削減策で合意すれば、米経済は2011年に1.7%、2012年は2.0%の成長を遂げるとの見通しを示した。それでも、5月時点のそれぞれ2.6%、3.1%から大幅に引き下げられた。 中国経済については、成長率は2011年の9.3%から、2012年は8.5%に鈍化するとの見通しを表明。5月時点の2012年見通しは9.2%で、やはり下方修正された。 一方、日本経済は東日本大震災からの復興に伴い、成長率は2011年のマイナス0.3%から、2012年はプラス2.0%に回復するとの予想を示した。
2011.11.28
コメント(0)
今日の東京は、薄曇り。 時折薄日が射し込んでくるが、気温が低く、肌寒い。 秋も日一日と深まっていく。 外は、静かさを破って、近くの家の建て替えの槌音が聞こえる。 昨日、秋の夕暮れに、鐘の音がゴ~ンと聞こえてきた。風の向きから、かなり離れている浄土真宗のお寺の鐘の音である。 まさに「晩鐘」だ。 人々は家路を急ぎ、辺りは静かに暮れていく。そんな中で、耳で感じた「音の風景」である。 晩鐘の音(ね)を聴いていると、何かしら、心静まり、懐かしい気持ちを抱く。 そこには、秋の終わりに紅葉の京都で聞いた、いくつのもお寺の鐘の思い出があった。 大阪では、「都構想」を掲げた橋下、松井氏の維新の会が勝利した。府民は、大阪の維新を選択した。大阪から日本を変えてほしい。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.28
コメント(0)
関東地方は、今日も晴れ。 空には、薄い雲が広がっている。 陽光は、やわらかく、暖かい。 久しぶりに、メジロの透き通ったさえずりを耳にした。 隣の赤い椿の蜜が、目当てなのかもしれない。 ロイターのコラムを紹介しよう。 米国経済については、色んな見方がある。 参考になる。 *コラム:<米国が「日本化」しない理由> 2011年 11月 22日 13:34 JST イアン・ブレマー (国際政治学者) 米国経済がなぜ、日本が経験したような「失われた10年」に陥らずに済むのかという点について、少しだけ論じておこう。 まずは政治的な現実から見てみよう。日本は約50年にわたって自民党による一党支配が続いた一方、平成に入ってからの過去22年で17人もの総理大臣が誕生している。2009年8月の衆院選で圧勝した民主党は歴史的な政権交代を果たしたが、与党となった民主党は、国をどう統治していくか全く分かっていないことを露呈しただけだった。彼らは官僚機構の動かし方がまるで分かっておらず、経済界や金融機関との関係が弱く、強力な政策組織もない。もし米国の政治状況が暗く見えるならば、この日本の状況に目を向ければよい。 事実、米国内の政治状況は見ていて楽しくないかもしれないが、機能はしている。オバマ大統領と共和党は、債務上限引き上げなどの問題で歯ぎしりするような長い議論の末、土壇場では中道路線で合意している。 予算に関する超党派特別委員会の決裂を懸念する否定論者はいるが、いずれ片付く問題だろう。来年の大統領選挙が終わった後には、状況はさらに良くなる。共和党はほぼ間違いなく下院での多数派を維持したうえで、上院でも議席を伸ばすからだ。民主党のオバマ大統領が再選しようと、共和党候補に指名されそうなロムニー氏が次の大統領になろうと、現在の上下院ねじれ状態に比べれば、議会運営は格段にやり易くなるだろう。 海外投資家の資金が米ドルに流れ込み続けるのは、米国に安定した政府があるからだ。ポール・クルーグマン氏は、強い米ドルは米国の国際競争力を弱めることで米国経済にマイナスだと論じたかもしれないが、私は、海外投資家が米国債への信頼を示し続けることは、そうしたマイナス面に勝ると考える。 どちらのシナリオを選ぶか、自分自身に問いてみて欲しい。強い米ドルによって相対的に若干不利な立場に置かれるか、それとも、投資資金が米国から完全に引き上げられてしまうか。 投資家は引き続き米ドルに賭けており、それはわれわれにとっては良いことだ。確かに金相場はここ数年で劇的に上昇しているが、「金」は国ではない。もし投資家が通貨に安全性や安定性を求めるなら、それを提供できるのは依然として米国だけだ。 クルーグマン氏はまた、米国が現在のGDP停滞から抜け出すのに必要な政策に急旋回できないことにいらだっている。ただ、世界に目を転じても、そんな芸当が出来る大国は一握りしかない。 1つはロシアだ。プーチン首相は自分の意思を通すためなら、自国の未熟な制度を積極的に骨抜きにしてきた。ロシア経済の成長率は目を見張るものだが、一体どんなコストを払ってきたのだろうか。プーチン氏が引退した後のロシアがどうなるかは誰にも分からないが、米国がそうした状況に陥ることは今後もありえない。われわれの制度は持ちこたえる。 最後に、米国が「失われた10年」を回避するための秘密兵器を見てみよう。それは人口動態だ。人口が長期的に安定するとされる人口置換水準に近い出生率と堅調な移民の流入により、米国の人口と労働力の成長見通しは、日本や欧州連合(EU)、さらには中国さえも凌駕する。 米国はこれからも、教育を受け、世界のほかの地域には見られないような企業家精神にあふれた労働力を持ち続ける。日欧や中国はわれわれの後を追い続けるだろうが、イノベーションは米国と北米から生まれる。 究極的には、それこそが何にもまして重要なポイントだ。約20年前、インターネットの登場で世界は変わり始めた。次のインターネット並みのイノベーションがどういったものになるのか、われわれにはまだ分からない。 3D印刷かもしれないし、レーザー核融合やナノテクノロジーかもしれない。もしかしたら、まだ誰も耳にしたことがない何かということもある。ただ、それがほぼ間違いなく米国から生まれるであろうことをわれわれは知っている。もしそうでなければ、中国の億万長者の半分が、中国ではなく米国に住みたがることはなくなるだろう。 米国経済にとって、向こう数十年の最大のライバルは中国だ。しかし中国では、13億人が先進工業国へ向かう途上にある。われわれは英国や米国で産業革命を見てきた。工業化は必要なことだが、きれいごとだけでは済まない。北京の大気環境がすでにそれを証明している。世界のエリートたちにとって、自分たちがどこに住みたいかは、これからも問題であり続けるだろう。世界のほかの場所に比べ、その点で米国は比類なき存在であり続ける。( ロイター)*筆者は国際政治リスク分析を専門とするコンサルティング会社、ユーラシア・グループの社長。スタンフォード大学で博士号(政治学)取得後、フーバー研究所の研究員に最年少で就任。その後、コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所などを経て、現在に至る。全米でベストセラーとなった「The End of the Free Market」(邦訳は『自由市場の 終焉 国家資本主義とどう闘うか』など著書多数。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.27
コメント(0)
今日もさわやかな秋晴れである。 空の向うに、薄い雲が漂っている。 秋の夕暮れは、つるべ落としである。 そのような速さで、毎日が過ぎてゆく。 今日は、もう三の酉だ。今年は、三の酉まである。「三の酉まである年は、火事や、災いが多い」との故事にならい、浅草の酉の市では、三の酉の年にだけ酉の寺長國寺の「火難・災難よけのお守り」が売られている。お守りは、江戸火消しのシンボル、纏い( まとい)に見立ててある。 昨年は、出掛けて行き、買い求めたが、今年はニュースでみた。 昨夕は、散歩の途中、素晴らしい夕焼けを見た。そして、「子供の頃、友達と遅くまで夢中になって遊んでいて、帰宅する時に見た夕焼け」を思い出していた。 無意識に、中村雨紅の『夕焼小焼』を口ずさんでいた。 郷愁、ノスタルジーである。 夕焼けは、空や山々、町並みを赤く染めあげて美しいものである。明るい昼間の時間が終わり暗い夜がやって来る合図でもある。見ているうちにこの情景は消えていった。 古来より「夕焼けの翌日は晴れ」ということわざがあるが、そのことわざ通り今日は晴れた。 今日も夕焼けが見られそうだ。 ‘信心よろこぶ そひとを 如来とひとしと ときたまふ 大信心は 仏性なり 仏性すなわち如来なり’ 親鸞和讃 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.26
コメント(1)
昨日のEU圏は、財政問題解決へ向けてECB(ヨーロッパ中央銀行)、各国共に何の進展もなかった。 イタリアの国債イタリアの6カ月物国債入札は、利回りが6.504%とユーロ導入後の最高を記録。 2年物ゼロクーポン債入札の利回りも7.814%と、ユーロ導入以降で最高となった。 子の他、ベルギーの長期ソブリン格付け引き下げ、ギリシャが最新の中期財政計画発表したが、追加策なしでは赤字削減目標の達成困難、など前向きな情報は何一つ無い。 これを受けて、ユーローは、ドル、円初め全ての通貨に対して大きく下落した。 ドイツの動きも、以前に書いたように不信である。 まさに、「EUは何処へ行く」である。 以下の、ニュースがそれを示している。 -11/11/26 05:03 発信ー <ユーロ圏の財政統合、ECBの国債買い入れ大幅拡大に道開く可能性> [ブリュッセル 25日 ロイター] ユーロ圏の財政統合が進展すれば、危機対応として欧州中央銀行(ECB)が国債買い入れを大幅に拡大する余地が広がる可能性がある。ユーロ圏当局者が25日明らかにした。 あるユーロ圏当局者は「市場が非常に混乱しているため、金融政策の伝達が全く機能していないという状況になりつつある」とし、「財政統合に向け前進しているとの確信を得られれば、ECBには(危機対応に)全力を挙げる用意がある」と述べた。 ECBは市場の混乱が政策の伝達を妨げているため、国債買い入れを行っていると説明しているが、これまで買い入れは比較的小規模にとどまっている。 またECBが大規模な国債買い入れを行っていないのは「ユーロ圏がどこに向かっているのか不明だから」であり、財政統合を強化し、ユーロ圏全体のために国家主権を一部委譲する方向へと向かえば「ECBは必要なことを行う」という。 ユーロ圏当局者は「ドイツのさえない入札は、危機がもはや各国の問題ではなく、システム全体の問題であることを示している」とし、「これにより、ECBは金融政策の伝達が機能していないため、国債買い入れを拡大すると主張できる可能性がある」と述べた。 また、ECBが望むのであれば、2兆─3兆ユーロの買い入れは容易に行えるとし、「ECBは必要な限り買い入れを行うとは決して公言しないが、難なく実行できる能力を備えている。市場はECBが本腰を入れ始めるのを急速に目の当たりにするだろう」と述べた。
2011.11.26
コメント(0)
ユーロー圏(EU・ヨーロッパ連合)の財政危機は、日を追う毎に悪化している。そして、ついに最後の頼みの綱であるドイツにも火の粉が降りかかって来た。 このような状況下、ドイツとアメリカの水面下の動きが注目される。 1999年に始まったEUとユーロ共通通貨体制には、隠されたドイツの悲願が存在していたと言われる。つまり、ドイツは、ローマ帝国崩壊以来一度も統一されたことが無かったヨーロッパを再統一する・ヨーロッパ覇権である。 ドイツの狙い通り、ユーロー導入後EUは経済成長路線を走ってきた。しかし、ユーロ圏諸国はユーロ共通通貨の恩恵で実体経済の実力以上の好条件で借入が出来るようになったことから双子の赤字を安易な国債発行(借入)を繰り返し、その結果が今日の財政破綻状態であり国債デフォルト危機である。 今やドイツ以外のユーロ圏の国債の利回りは危険水準の7%に達し、フランスの国債利回りまでも急騰している。ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペイン、さらにはフランスまでも財政危機に追い込まれ、今後一層財政健全化に向けて歳出削減、増税、リストラを行えば益々国民の反対運動が激しくなり、財政健全化の実行は難しくなる。 将来自力での国債返済は不可能になるのは明らかである。すなわちドイツ以外のユーロ圏諸国はすでに潜在的国債デフォルト国家である。 ユーロ諸国がユーロ諸国の国債デフォルトが目前に迫っている中で、最後の貸し手と目されるECB(ヨーロッパ中央銀行)の国債買い取り等の思い切った支援が求められるが、ドイツの強い反対で難しくなっている。裏にはドイツによるEU覇権だ見え隠れする。 11月16日、EU首脳は今後EUが加盟国の財政を監視するだけでなく直接関与する権限を持つことを加盟国全体で検討することを決めた。当然背後にドイツのEU帝国化への強い意志が働いているのは言うまでもない。 一挙にユーロ諸国をEU帝国化のコンセンサスに誘導するにはギリシャを国債デフォルトの生贄にしてユーロ圏を恐怖のドン底に陥れればことは足りる。ドイツが何に賛成し、何に反対するか知ればEU帝国の盟主を目指すドイツの野心が見えてくる 一方で、EU各国のデフォルトを避けるため、IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引き出し権)行使を求める声も多いが、IMF理事会での拒否権を持つアメリカの共和党が反対している。ユーロ体制が崩壊すればヨーロッパにおけるドル復活のチャンスが生まれるからだ。アメリカがIMFのユーロ圏支援に反対するのは当然である。まるでユーロ圏諸国を財政破綻と国債デフォルトに追い込もうとする強い意志、狙いがあるようだ。 今後の注目は、EUに財務省を設置し、EU共同債権を発行出来るかである。そうなれば、EUは一気に底入れする。そして、ドイツ主導のEU帝国誕生と言うシナリオだ。 来年は、早々に生贄ギリシャの国債デフォルト、さらにイタリア、ポルトガル、スペインの国債デフォルト騒ぎ、となろう。
2011.11.24
コメント(0)
今日の東京は、晴れ。 空気は冷たいが、心地よい。 だが、世界の経済、金融市場は大変なことになりそうだ。 EUは、ついに頼みのドイツまで不安が広がってきた。 残す緊急対策は、EU共同債券の発行しか無い。11257.55 ▼236.172460.08 ▼61.20 昨日の米国株式市場は大幅に下落。ダウ平均の終値は前日比236ドル安の11,257ドルと3日続落となった。ドイツの国債入札が不調な結果となったことが嫌気された。 ドイツ政府が実施した10年物国債入札は、応札額が募集額を35%下回る「札割れ」となった。投資家の欧州離れがドイツにまで及んでいるとの懸念から米国株式市場では寄付きから幅広い銘柄に売りが先行。 中国の11月の購買担当者景気指数(PMI)が2009年3月以来の低水準となったことも世界景気の悪化懸念を強めた。米国の主要株価指数は引け間際に一段安となった。翌日に感謝祭の休場を控え、実質的には連休前だったことから持ち高調整に売りが出る一方で、買いが手控えられたとの声も聞かれた。ダウ平均、S&P500ともに寄り付き天井、安値引けとなり、ローソク足では上ヒゲも下ヒゲもない、いわゆる「坊主」の陰線を引いた格好。チャート的には弱気のシグナルだ。今朝の東京市場、日経平均は145円安の、8,167円と年初来安値を更新中だ。
2011.11.24
コメント(0)
ヨーロッパ(EU)の財政危機は、ギリシャに始まり、イタリア、スペイン、フランス、ベルギーと、EU圏の経済大国へと広がってきている。 フランスは、ドイツと共にEU圏を助けようとしていたが、ついに助けられる国に入ろうとしている。 この危機が、米国、日本、中国、そして新興国へと大きく影響を及ぼしつつある。 米国は、自国の問題も抱え、FRBは更なる金融緩和を検討せざるを得ない状況になりつつある。 何回も書いたように、世界の経済は、各国の政策のあり方次第では、大不況に向かう懸念がある。リーマンショックのように急激な変化で無いだけに、余り気付かれないようである。 以下、昨晩からの世界の経済速報をお伝えする。 <米国株式市場=5日続落、欧州債務危機悪化懸念で売り先行> (カッコ内は前営業日比) *ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 11493.72( ‐53.59) *ナスダック総合 .IXIC 終値 2521.28( ‐1.86) *S&P総合500種 .SPX 終値 1188.04( ‐4.94) ーニューヨーク 2日 ロイター 21日の米国株式市場では欧州債務危機の悪化懸 念から売りが先行し、株価は5日続落した。 債務危機への解決策をめぐる政治的な先行き不透明感がくすぶるなか、スペインがこの 日実施した短期国債入札では、落札利回りが14年ぶりの高水準となった。 国際通貨基金 (IMF)がこの日、ユーロ圏債務危機の波及に備えるため、6カ月間の短期流動性を供 給する融資制度「予防的流動性枠(PLL)」を創設すると発表したことを受け、米株価 は若干上向いたものの、買いは長続きしなかった。 この日は寄り付き前に米商務省が第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値を発表。 年率換算の前期比2.0%増となり、速報値の2.5%増から下方修正されたものの、在 庫が減少し消費支出が堅調だったことから、第4・四半期の成長率は予想を上回るとの見 方も出ている。 また、米連邦準備理事会(FRB)が午後に公表した11月1─2日の連邦公開市場委 員会(FOMC)議事録で、数人の委員が成長が緩やかになるとの見通しが出ていること は追加緩和措置を正当化する可能性があるとの見方を示したことが判明。ただ株式市場は 大きく反応しなかった。 <IMF、短期融資制度を新設 ユーロ圏債務危機の波及に備える> 11/11/23 07:31 [ワシントン 22日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は22日、6カ月間の短期流動性を供給する融資制度「予防的流動性枠(PLL)」を創設すると発表した。ユーロ圏債務危機の波及に備える。 IMFはPLLについて、柔軟性が高く将来のショックに対する保険や短期的な流動性供給手段として機能すると説明した。 比較的健全な経済政策を採用している国に対し6カ月間の資金を供給する。融資額は各国の出資拠出額の500%が上限で条件を伴う。 また融資期間を1─2年に延長することも可能で、この場合は各国の出資拠出額の1000%が上限となる。ただ6カ月の場合よりも条件が厳しくなるほか、IMF理事会の審査が必要となる。 具体的にどの国が融資基準を満たすかについては言及していない。 IMFはまた、民主化運動で政局が混乱した中東や北アフリカ諸国など、外的要因により緊急の資金需要に直面している国に対する支援制度も導入した。 この場合、即座の資金供給を行うことが可能で、融資額は各国の出資拠出額の最大100%となる。 IMFのラガルド専務理事は「新たな融資制度により、加盟国全体の利益のために、より迅速かつ効果的に対応ができる」としている <米FRBは政策伝達手段の改善検討、一部委員は追加緩和主張=FOMC議事録 > 11/11/23 09:32 [ワシントン 22日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は11月1─2日の連邦公開市場委員会(FOMC)でコミュニケーション戦略について幅広く討議したことが、22日に公表された議事録で明らかになった。 FRBが景気回復を後押しするために次にとる措置は、政策の伝達手段の変更となる可能性も示された。 議事録によると、多くの委員が金融政策と金利の方向性に関してより多くの情報を公表することに対し、賛同の意を示した。ただ、成長率や物価水準の目標にFRBの措置を結び付ける案には反対する姿勢を示した。 議事録は「大多数の委員が、FOMCの政策アプローチを明確にする声明を作成し、公表することは有益な可能性があるとの見方に賛同した」としている。 一方、明確なインフレ目標の設定についても討議されたものの、こうした目標を設定することは、FRBが担う2つの責務のうち完全雇用の実現を軽んじているとの誤ったメッセージを送る恐れがあるとの懸念が示された。 また数人の委員が、成長が緩やかになるとの見通しが出ていることは、追加緩和措置を正当化する可能性があるとの見方を示した。 この会合で唯一決定に反対票を投じたシカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、景気刺激に向けFRBは直ちに積極的な措置を打ち出す必要があると主張していた。 一方で、FRBの目標・戦略に関する詳細情報を同時に提供することで、追加緩和がより効果的になる公算が大きいとの認識が示された。 議事録公表を受けた金融市場の反応は限定的だった。FRBの今後の金融政策方針に関し、新たな材料は提供されなかったと受け止められたもよう。 議事録によると、バーナンキ議長は、FRBが長期目標と政策の戦略に関する声明を公表するべきか検討するよう要請。また、FRBが個々の委員の政策金利の方向性に関する見方も公表するべきか検討するよう求めた。 政策金利を失業率やインフレ率などに関連付ける案についても協議されたが、複数の委員が混乱を招く可能性があるとの懸念を示した。また成長や物価について明確な目標を提示する案も退けられた。 議事録では「新たな政策の枠組みへと移行した場合、今後の金融政策に関して不透明感を高める可能性がある」としている。
2011.11.23
コメント(0)
きょうは、朝から青空が広がりすがすがしい。 空気も暖かく澄み渡っている。 やさしい陽が、部屋の奥まで射している。 穏やかな日曜日である。 庭に石蕗の花が咲いている。 きれいな黄色の花だ。 命短い花が多い中で、石蕗の花は、比較的長く人を喜ばせてくれる でも、咲いてから一ヶ月ほど過ぎ、花の盛りを過ぎた。‘いくたびか 時雨(しぐれ)のあめの かかりたる 石蕗の花も つひに終はりぬ’ (斎藤茂吉) 今朝、巨人軍の内輪もめが,スポーツ紙の一面トップ(中日スポーツを除き)を飾っている。一面トップは、本来なら、素晴らしい戦いを繰り広げた中日ーソフトバンクの日本シリーズ第一戦か来るはずだ。 以下に、朝日朝刊の「天声人語」を紹介する。 ちゃぶ台返し、と聞いて昭和の人気野球漫画「巨人の星」を思い出す方もおられよう。わが世代には懐かしい主人公・星(ほし)飛雄馬(ひゅうま)の父親の「得意技」とされた。ところが原作にはその場面はないという ▼一度だけ、主人公を張り倒したはずみでちゃぶ台が転ぶ。テレビアニメで毎週絵が流れ、「常習犯伝説」になったらしいと、前に同僚が書いていた。さて、漫画はともかく、本物の巨人である。「ちゃぶ台返し」がお家騒動の引き金になったようだ ▼球団会長の渡辺恒雄(わたなべ・つねお)氏(85)が「鶴の一声」でコーチ人事を覆した、のだという。「一声」には慣れていると思われた身内からの反旗である。渡辺氏は反論の談話を出し、外からは理非は見えにくいが、ごたごたに辟易(へきえき)のファンは多かろう ▼しょせんは内輪もめともいえ、世間に訴えた清武英利球団代表には、喝采とともに疑問視する声も飛ぶ。他球団ならここまで話題になるまい。名門に加え、君臨する渡辺氏の個性ゆえである ▼大リーグの名門ヤンキースの大スターだったディマジオは言ったそうだ。「(球場で)自分を見るのが最初で最後の人がいる。その人のためにプレーしている」と。テレビのない時代、日々最高のものを見せようと張りつめるプロ魂は気高くさえある ▼日本の選手にも同じ魂があろう。そんな選手の一途さにくらべ、澱(よど)んだような内紛劇は見るにつらい。いまや巨人は昭和の栄光から遠い。平成の巨人に「ナベツネ伝説」だけが残るようでは、ファンは寂しい。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.13
コメント(0)
外は、寒い雨が降り続いている。 ぬれた車道が、車のテールランプを映して美しい。 ‘秋雨や杉の枯葉をくべる音’ ‘鶏鳴くや小村小村の秋の雨’ ‘祖師堂に昼の灯影や秋の雨’ 夏目漱石 夏目漱石は、俳句では正岡子規の弟子と言われる。しかし、子規の‘柿食えば鐘なるなり法隆寺’は、漱石のある句が、土台になっている。漱石の句は、実に味がある。 今日は、2,011年11月11日。11が並ぶ記念すべき日である。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.11
コメント(0)
朝から秋雨が降り続いている。 気温も11℃で、この秋で一番低くなりそうだと言う。 秋雨は、毎年周期的にやってくる。今年も大体週に一日が雨である。 垣根の向うの道を、色んな雨傘が通って行く。その色も秋色だ。 隣の猫が、雨の中、庭を横切って小走りに大道へ駆け抜けていった。 欧州問題。 イタリアの最大与党「自由国民」の幹部が昨日、早期選挙もしくはモンティ元欧州委員主導による挙国一致政権樹立を協議していることを明らかにし、挙国一致政権の樹立検討を表明した。 与野党による大連立政権に向け前進したという見方から、イタリアの国債の利回りも利払い負担で債務返済が困難になる7%を下回った。 また、ギリシャは、新首相にはパパデモス元ECB副総裁が就任することが決定した。このため、欧州債務問題に対する先行き不透明感がやや後退し、昨日のNYダウも反発した。 しかし、これらは、両国が目先の融資を受けられる条件を揃えただけであり、根本的な問題解決は、これからである。 日経平均株価は、8,300円前後まで下がるだろう。買うならそこまで引き付けてから出動した方が良いと考えている。 もっとも、この状況下にあっても、小売、食品、ソーシャルゲーム、スマフォーン関連銘柄の中には投資効率のいい銘柄がかなりある。森を見ず木を見る相場環境だ。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.11
コメント(0)
今日は、空一面薄い雲に覆われている。 時々、薄日が射すが、気温が低く肌寒い。 朝、公園を散歩していると、秋薔薇が咲いていた。 ‘薔薇咲いて 公園の朝 始まりし’ (成宮紫水) ‘ほいいままと いう人言は さもあらば あれくれなゐ深き ばらを愛でつも’ (斎藤茂吉) ‘ゆくりなく 庚申薔薇の 花咲きぬ 君を忘れて 幾年か経し’ (北原白秋) ‘薔薇熟れて 空は茜の 濃かりけり’ (山口誓子) 世界の金融市場が大荒れである。 EUのソブリン問題は、ついにギリシャからイタリアに移ってきた。残念ながら、このブログで指摘したとおりの展開となっている。 世界の株価は、この影響で世界規模の不況到来を予測して暴落している。東京市場は、円高も加わって下げがひどい。 イタリア国債が売られ、イタリアの国債利回りは危険水域とされる7%を突破したことや、ユーロ加盟国がイタリアの金融支援や予備的な融資枠の提供を検討していないことが明らかになったこと、更には、ドイツ与党がユーロ圏加盟国はユーロから離脱できるようにすべきと示唆するなど、欧州問題で悪材料が重なっているからだ。 国内では、オリンパス問題。企業買収を使った損失の穴埋めなどは粉飾決算にあたり、金融商品取引法違反(有価証券報告書などの虚偽記載)の疑いがあるとみて、金融庁・東証が調査に、更に警視庁も経理資料の提出を求めるなど本格捜査に乗り出した。海外の公的調査機関は既に調査に入っている。 オリンパスは、現役時代、アナリストとして担当した会社だ。当時のオリンパスは、グラスファイバー(ガラス繊維)を使った医療機器で世界的な最先端技術を有し、業績も順調に伸ばす確りした会社だった。 それが、バブル期の損失を未だに引きずり、しかも「飛ばし」という手法で損失を隠していたとは驚きである。いつも取材に、にこやかに迎えてくれた今は亡き当時の副社長の笑顔が思い出される。 会社にとって、経営者がいかに大事かと言う事を改めて感じさせられる事件である。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.10
コメント(0)
今日も薄日が射している。 今年の秋は、例年より暖かいようだ。 二十四節気に基づく節切りでは、立秋から立冬までが秋、立冬を越えると迎えると冬である。 ただ、社会通念・気象学では、9月~11月が秋といわれる。 ここに来て、さすがに朝寒夜寒が段々とつのって、昼夜の温度差が大きくなっている。 野の草には露が置き、木々は紅葉が色濃くなってきた。その色付いた葉が少しずつ散りはじめている。 晩秋である。 空には、秋特有のいわし雲が浮かんでいる。 昨日は、すし屋で「秋さば」をつまみながら、大阪からいとこの結婚式に出てきた姉と共に幼少時の話を楽しんだ。 ‘み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり’(参議雅経) = 吉野の山から冷たい秋風が吹き降ろし、夜も更けて、かつて都であったこの吉野の里は更に寒くなり、砧で衣を打つ音が寒々と聞こえてくることだよ= ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.09
コメント(0)
海外金融速報です。 <米国株式市場=反落、イタリア政治情勢やギリシャの信任投票めぐり不透明感> ニューヨーク 4日 ロイター] 4日の米国株式市場は反落。イタリアの政治的不 透明性が高まるなか、取引終了後にギリシャの信任投票を控え、工業・金融株を中心に下 落した。 ダウ工業株30種 .DJI は61.23ドル(0.51%)安の1万1983.24ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は11.82ポイント(0.44%)安の2686.15。 S&P総合500種 .SPX は7.92ポイント(0.63%)安の1253.23。 週間べースでは、ダウが2%、ナスダックが1.9%、S&P総合500種が2.5%、 それぞれ下落した。 欧州首脳が債務危機解決策で合意して1週間も経たないうちに再び不安定な市況に見舞 われるなか、投資家の間では、最悪の事態を想定する動きが出ている。 ギリシャの信任投票がどのような結果になっても、ギリシャとユーロ圏をめぐる不透明 性が払しょくされる可能性は低く、恐らく長期の政治的・外交的手続きが始まるに過ぎず、 このことを投資家は問題視しているとみられる。 欧州の銀行にエクスポージャーがある銘柄や景気との関連が強い企業の下げが目立った。 S&P金融指数 .GSPF は1.4%安、KBWキャピタルマーケット指数 .KSX は0. 9%安となった。 米ジェフリーズ JEF.N は一時7.4%安となった。KBWが同社の目標株価を引き下 げた。同社が、欧州投資をめぐる懸念払しょくに向けて発表した声明で、欧州ソブリン債 へのエクスポージャーはさほど多額ではないと説明したことから、同社株は値を戻し、結 局0.5%高で引けた。 G20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)では、各国から欧州債務危機への対 応を支援する姿勢が示されたものの、具体的な資金拠出の確約には至らなかった。ドイツ のメルケル首相は、首脳会議後の記者会見で「欧州金融安定ファシリティー(EFSF) に協力する用意を表明した国はほとんどなかった」と述べた。 債務問題を抱えるイタリアのベルルスコーニ首相は、先週の欧州連合(EU)首脳会議 で合意した経済改革の進展を、国際通貨基金(IMF)とEUが監視することで合意した。 この日発表された10月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が8万人増となり、市 場予想の9万5000人増を下回る一方、過去分が上方修正された。失業率は9.0%と 前月の9.1%から改善した。 スタイフェル・ニコラウス・キャピタル・マーケッツのトレーダー、デービッド・ルッ ツ氏は、取引終了にかけて、ギリシャの信任投票の結果をめぐり好ましい内容が伝えられ る可能性もあるとの見方からショートを手仕舞う動きが出たことが、相場の下値を支えた と話した。 <ECB利下げは予防的判断、国債買い入れ早期終了すべき=シュタルク専務理事 > 11/11/05 07:24 [フランクフルト 4日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事は4日、今回のECBの下げは予防的措置と強調し、年内の追加利下げには慎重な姿勢を示した。またECBは国債買い入れを早期に停止するべきとの考えを明らかにした。 専務理事は「3日の決定は実用主義(pragmatism)となんら関係がない」と述べた。理事会で利下げを提案したことを明らかにし「世界経済およびユーロ圏経済は大きく冷え込んでいる」と指摘した。 一方で、ECBが少なくとも年内は金利を据え置く可能性を示唆。「向こう数週間の経済状況悪化を見込んでいたため、先手を打って決定した」とし「われわれは決して事前にコミットしない。予防的な決定だったことを強調したい」と語った。 シュタルク専務理事は会合で、ECBの国債買い入れプログラムは暫定的な措置であることを強調。「ドラギECB総裁は、買い入れが時限的な措置であることを明確にした。わたしが買い入れプログラムを支持していないことは隠すまでもない」と発言した。 秩序ある予算を実現するという政府の意欲を弱めるとして「プログラムは出来る限り早期に終了すべきだ」と述べた。 金融支援は危機的状況にある国に改革を実行する時間を与えるものだと述べ、 支援を受けている国は安定化に向けて資金を活用すべきとの認識を示した。 プログラムを恒久化すべきとの見方には否定的な立場を示した。 会合後、記者団に対し「プログラムの恒久化は選択肢ではない」と言明した。カンヌで開催されたG20カ国・地域(G20)首脳会議では、ECBは買い入れプログラムを恒久化すべきとの声も出ていた。 以上です。
2011.11.05
コメント(0)
11/11/03 06:47 米FOMC、成長予想引き下げ 政策据え置き追加緩和に含み残す ◎FRBは金融政策維持で様子見姿勢、経済に関する懸念は表明 ◎金融市場の緊張が主要リスクとみなされているもよう ◎エバンズ・シカゴ地区連銀総裁、追加緩和を主張し反対票投じる [ワシントン 2日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は2日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、第3・四半期に成長は若干強まったとの認識を示した。金融政策は現状を維持した。 ただ同日公表した経済見通しでは、成長予想を引き下げ予想失業率を引き上げた。 声明では、新たな措置について検討している兆候は示されなかったものの、「経済見通しには、世界的な金融市場のひっ迫を含め、かなりの下方圧力が存在する」と成長へのリスクを警告し、追加緩和の可能性に含みを残した。 今回の決定は賛成9票、反対1票。前回まで緩和強化措置に反対票を投じていた3委員が賛成に回る一方、シカゴ地区連銀のエバンズ総裁が追加緩和を求めて反対票を投じた。 バーナンキ議長はFOMC後の記者会見で「経済活動および雇用状況は、時間の経過とともに段階的に改善するとの予想を維持しているが、改善ペースはいらだたしいほど緩慢である公算が大きい」と指摘した。 さらに「経済見通しには著しい下方リスクが存在する。最も顕著なのが、世界の金融市場に緊張をもたらしている欧州の財政問題および銀行セクターに関する懸念で、これらは信頼感と成長に悪影響を及ぼす可能性が高い」と述べ、欧州債務危機が米経済の主要な下方リスクになっているとの認識を示した。 議長はまた、欧州情勢を「注意深く」監視しているとし、米経済の状況が悪化した場合には、モーゲージ関連証券の保有を拡大する可能性を排除しない考えを示した。 「モーゲージ担保証券(MBS)の購入は実行可能な選択肢だ。状況が適切であれば、もちろん選択肢として検討する」とした。 声明発表後、米株価はそれまでの上昇を維持する一方、米10年債価格 US10YT=RR は下落した。 <経済見通しは引き下げ> FRBは最新の経済見通しで、2011年、12年、13年の成長予想を引き下げた。2012年の成長率は2.5─2.9%と予想し、前回6月時点の予想3.3─3.7%から下方修正した。 2012年の失業率については8.5─8.7%と予想。前回の予想では7.8─8.2%への低下を見込んでいた。 FRB当局者の間では、5.2─6%の失業率が完全雇用の目安とされているが、2014年末時点の失業率予想は6.8─7.7%となっており、14年末時点でもFRBが完全雇用と見なす水準まで失業率が改善するとは見込まれていないことが示されている。 <差し迫った政策シフトの兆候なし> FRB当局者はこれまで、MBSの購入拡大やFRBの政策方針に関して説明方法を見直す可能性について検討してきた。エバンズ総裁は、インフレ率が3%を上回る恐れがない限り、失業率が7%の水準に改善するまで、事実上のゼロ金利政策を維持することを提案している。 バーナンキ議長は、政策に関する選択肢について、すべての可能性を排除しない姿勢を明確にした。また政策方針に関する意思伝達の枠組み変更に関する議論は、FRBの雇用とインフレに対する取り組みを後退させるものではないと主張した。
2011.11.03
コメント(0)
昨日は、通院日であった。 バスが靖国通りから明治通りへ曲がり、しばらくすると花園神社の前を走る。 その花園神社で、ハッピ姿の多くの人たちが、たくさんの提灯の飾り付けをしており、神社の周りがにぎわっていた。車窓から、なんの祭りだろうと眺めながら通り過ぎた。 今朝、今日は一の酉の日だと気がついた。花園神社は、一の酉の準備をしていたのだ。 酉の市(とりのいち)は、例年11月の酉の日に行われ、各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼である。古くは酉の祭と呼ばれ、大酉祭、お酉様とも呼ばれる。 酉の市は、年によって催し日の回数が異なるが、今年は、一の酉が2日、二の酉が14日、そして三の酉が26日と、三回あるそうだ。昨年は二回だった。 花園神社は、関東の代表的な鷲神社である。鷲神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀り、武運長久、開運、商売繁盛の神として信仰される。 浅草の酉の市も素晴らしい。浅草・鷲神社の社伝には、日本武尊が鷲神社に戦勝のお礼参りをしたのが11月の酉の日であり、その際、社前の松に武具の熊手を立て掛けた、と記されているそうだ。 この事から、「酉の市」の立つ日には、おかめや招福の縁起物を飾った「縁起熊手」を売る露店が立ち並ぶようになったらしい。 『1年の無事に感謝し、来る年の幸を願う』酉の市。きょう、浅草長國寺や花園神社などは大いに賑わっている事だろう。 日本には、このような伝統的な文化がたくさんある。かって、海外で、日本の特有な文化について尋ねられ、得意になって話した事がある。 日本の奥深い文化を誇りたい。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.11.02
コメント(0)
東京は、今日も秋日和である。 今日早朝、円はドルに対して、75円31銭の史上最高値をつけた。政府は、これを受けて午前中に、ドル・円への介入を実施した。円は、アメリカ・欧州の経済問題を背景にドルに対して、じり高に推移していた。 先進国の経済危機問題。これは、何を意味しているのだろうか。歴史的な流れを見てみたい。 先進国主導の時代は終わりを告げた。それは成長の時代の終焉でもある。先進国の人々は、贅沢極まりない生活を追及し続けてきたのだ。 今日の人々は、自ら野良に種を蒔くことなくパンを食し、狩りをすることなく肉を食べ、機織を織ることなく着飾り、樵(きこり)をすることなく家に住む。これを当たり前のように思い込み生活している。 先進諸国が追求してきた、「贅沢は美徳」の哲学が崩壊すると同時に「贅沢なくして成長無し」の資本主義時代が終わりを遂げようとしている。 日本は1970年代に、所得倍増政策で高度成長の波に乗り経済成長16%を達成し、人類史上未到の経済成長を遂げた古代地中海貿易国アッシリアを追い越したのである。それは、質(国民所得)と量(経済規模)を伴った成長であった。 しかし、その日本も先進国病にかかりバブル崩壊。いまだに治療方法さえ見出せない状況に陥っている。日本の美徳「もったいない」さえ忘れてしまった。 先進国の経済危機は、資本主義へのあまりもの追求であった。その先便を切ったのがアメリカである。アメリカは、金融先進国であったが、この金融で躓いた。ノーベル賞受賞した学者たちが駆使したデリバティブ機能によって信用崩壊をもたらし、経済が失墜していった。 デリバティブとは、証拠金を積んで何倍も何十倍も取引額を膨張させる金融取引手法である。信用取引の信用の部分は仮需要である。成長がなくなった時、仮需要は存在しない。 米国の経済失墜が、ヨーロッパに波及した。現在のEU(欧州連合)問題は、構造的に問題を抱えていたいたところに、アメリカのリーマンショックが引き金となって拡大しているのだ。 EU(欧州連合)は、EFSF (欧州金融安定基金) にデリバティブ機能を持たせて、今後問題化するであろうイタリアなどのデフォルト救済に備えようとしている。過去の借金は、将来の成長の結果で払うしかないのに、成長が有りえない国を有りえない仮需要を証拠金にして作った資金で救おうとしているのである。 2011年10月27日の欧州首脳会議は、「ユーロ体制崩壊を決定付けた」と見る学者もいる。そして市場関係者は、欧州首脳会議で成長戦略が議論されなかったと批判する。イタリアもスペインも成長の兆しなど微塵もない。 潜在的デフォルト国債、EFSF債の購入を日本や中国に求めるのは詐欺同然である。アジアが欧米に「投げ銭」をくれてやる時代になってきた。 ただ、中国をはじめ新興国の成長は、先進国の仲間入りをした当時の日本と異なり、所得(質)の伴わない規模(量)だけの成長だと言う事が気になる。質と量のバランスのとれた成長はもはや期待できなくなった。 西洋主導の成長主義は終わり、「もったいな」が美徳の時代を考えるときである。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.31
コメント(0)
薄日が射す穏やかな日曜日である。 毎年、誕生日が近づくと、ボージョレ・ヌーボーのニュースが流れる。 ワインの新酒の季節である。出来立てのワインは美味しい。 そして、街のお店にもその広告が出始める。 前宣伝によると、今年のヌーボーは、例年に比べうまいらしい。 昨日、富山からコシヒカリの新米が届いた。 お米も新米は、実に美味しい。 このところ、日本はTPP(環太平洋経済連携協定)へ参加するか否かで議論が急激に活発になっている。野田総理の訪米までに結論を出さねばならないからだ。 ところが、各党間、党内、学者間、産業界間で、賛成、反対百家争鳴だ。反対派は、特に農業問題を挙げている。 日本の農業界は、この約10年の間、7兆円もの補助金をもらっている。にも拘らず、補助金に甘えて業容の改善・改革は進んでいない。 その中にあって、一部の農家は、研究を重ねて世界一の美味しいお米を作るまでになり、中国を中心に高い値段で輸出に成功している。りんごにしても然りだ。 農家は、米や果物だけでなく、やりようによっては十分海外と対抗できる。要は農水省、農林族議員の対応力の問題である。 ボージョレ・ヌーボーの新酒を、日本だけでなく世界が待ち望んで呑むように、日本のお米も、新米の時期を世界に向けて、ボージョレのように宣伝すれば、中国が高価な米を喜んで買っているように、売れるのではないだろうか。 お米は、健康に良いということは、海外で認識され始めて久しい。又お寿司が世界中で人気を広げていること等を考えれば、後は頭の使い様、政府の政策次第、である。 ボージョレのニュースと富山からの美味しい新米に接して、こんな事を考えた。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.30
コメント(0)
今日もよく晴れて、さわやかだ。気持ちのいい秋日和である。 ‘刈株の後ろの水や秋日和’ (一茶) ‘朝東風やほのかに見ゆる秋日和’ (大魯) ‘秋日和鳥さしなんど通りけり’ (白雄) ‘鳥海にかたまる雲や秋日和’ (正岡子規) 秋日和といえば、小津安二郎監督による1960年製作の日本映画「秋日和」の、あるシーンが懐かしく頭に浮かぶ。この映画を高校一年の時に観た。 この映画は亡友三輪の七回忌に集まった友人三人(男性)が、未亡人の秋子(原節子)とその娘アヤ子(司葉子)と談笑するうち、年頃のアヤ子の結婚に話が至る。三人はなんとかアヤ子を結婚させようと動き始める。そして、てんやわんやの末、アヤ子は、結婚する。アヤ子を結婚に踏み切らせたのは、後に一人残る母親との旅だった。 頭に浮かぶのは、その旅での数々のシーンである。なんともいえない親子の情が醸し出されていたのを思い出す。 アヤ子を演じた司葉子さんは、近くに住んでいらっしゃる。ある時、彼女とこの「秋日和」の話で盛り上がった事がある。 散歩の途中などで会うと、いつも恥らうような美しい笑顔で挨拶される。 この映画の監督小津安二郎、そして主な配役、佐分利信、中村伸郎、佐田啓二、笠智衆、渡辺文雄、沢村貞子の皆さんは、既に他界された。 今も、元気なのは、司葉子さん、岩下志摩さんぐらいだ。 未亡人でアヤ子の母親を演じた美貌のトップ女優、原節子さんは、その早い引退と引退後の完全な隠遁生活なども同じことから『日本のグレタ・ガルボ』と言われている。まだご存命とのうわさもある。 時にふれ、ことにふれ、色々と昔を偲ぶことが多くなったのは、加齢のせいか。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.29
コメント(0)
今日も快晴だ。 雲一つ無い、さわやかな「日本晴れ」である。 韓国の友人からメールが届いた。 今、巨済島(コジェド)にいる。こちらは快晴、「韓国晴れ」だと書いてある。 数年前、彼の招きで夫婦で巨済島へ行った。今日のような見事な秋晴れだった。そこで、日本ではこのような快晴を「日本晴れ」と言うが、韓国では?「韓国晴れ」と言わないのと尋ねた。彼はそんな言い方はない、と笑った。 今日彼は、楽しかったその日の事を思い出して、今日は「韓国晴れ」とメールしてきたのだろう。 あの日の巨済島は、青く広がる空と美しく交わる山の稜線が鮮明な輪郭を描いていた。最高峰の加羅(ガラ)山の頂上からは、遠く日本が望めた。 彼の別荘は、余り大きくないが、機能的に設計され、暖炉を囲んで夫婦四人で、夜半まで語らった。今、そのときの写真を眺めながらブログを書いている。 遠くの友人からの便りは、うれしい。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.28
コメント(0)
今日は、まさに秋晴れであった。 雲はない。 秋の空を見上げながら散歩した。 晴れた空は高く、そして澄みわたり、「天高く馬肥ゆる秋」。高秋(コウシュウ)である。 若かった頃の、うら寂しい遠い日を思い出しながら歩いていると、ふと浮かんだ。‘女心と秋の空’ ん?、男心は、‘春の空’と言うらしい。 夕方には、秋風が吹き、秋の風物、斜陽を浴びたススキの穂波が、さわやかに揺れていた。 秋の日は、つるべ落とし。 家路をたどるうちに、家々に明かりが灯りはじめた。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.26
コメント(0)
今日の東京は、晴れ。 青空が高い。 あちこちに薄い雲が浮かんでいる。 陽射しが強く、気温は26℃まで上昇するらしい。 今朝、ポーランドを旅して来た友人から電話をもらった。、 ポーランドの街は、秋の色に染まり、ポーランド人の自慢する「黄金の秋」のさなかだったという。そして、 数日の間、街路樹や公園の東京にはない美しさが眩く見えたと。 ポーランドの秋は、黄色から赤に染まる日本の秋と違い、すべての葉が黄色に染まること。だから「黄金の秋」と言うのだそうな。 ポーランドの秋は急速に深まる。 秋と冬との境目の十一月で、もう冬がそこまで来ていたと言う。 日本の秋は、色鮮やかだ。赤い色も目立つ。木の実は赤くなり、赤色の花も多い。秋に美しい色を添える。 赤い実。ソヨゴの実、ノイバラ(野茨の実)、ガマズミ(莢ずみ)、マユミ(檀)の果実、コマユミ(小真弓)、ニシキギ(錦木)、ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)、ウメモドキ(梅擬)の実、コムラサキ(小 紫)、ムラサキシキブ(紫式部)、センリョウ(千両)と数えればきりがないほど多い。 秋の赤い花。鶏頭、秋桜(コスモス)、山茶花、彼岸花、薔薇、、、。 日本は、「四季」をもっとも楽しめる国だ。海外を旅していつもそう感じる。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.25
コメント(0)
今日も薄曇。 時々薄日が射しては、急に引いて行く。 庭の紅葉した木々の葉が、散ってゆく。 一年の間、木々が命をかけてつけた葉が、散って行く。 生きとして生けるもの、すべて終わりを迎える。 形あるもの、すべて壊れる。 人の命にも限りがある。 今日、義兄が秋空へ旅たった。 寿命。 人が、生まれてから死ぬまでの時間、を言う。 短い人もいる。往生と言うほど長生きの人もいる。 儀兄は、大往生だった。 でも、秋という季節が、いっそう心に寂しさを滲ませる。 身近に人の「死」を見つめても、自分がいつか、確実に「その日」を迎えるという実感がない。 浅はかと云うべきか。 後悔しないで「その日」を迎えるために、充実した日々を送りたいと思う。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.18
コメント(0)
今日の東京は、薄曇。 薄日が、部屋の奥まで射してくる。 気温は、平年を上回って高めである。 昨日は、散歩中に汗をかくほどの暑さだった。 葉の落ちた木の細い枝に「柿」が二つ、夕日に赤く映えていた。 美しい秋の夕暮れの叙情的な風景であった。 柿を詠んだ有名な句二つ。 ‘ 柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」’ 正岡子規 ‘「柿食ふや 遠くかなしき 母の顔」’ 石田波郷 「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」は、あまりにも有名な子規の俳句である。ところがこの句は、法隆寺(生駒郡斑鳩町)ではなく、「東大寺(奈良市雑司町)の鐘」を詠んだものだという学説もある。 子規が奈良を訪れたのは、松山での漱石との共同生活を打ち切って東京へ戻る途中である。初めに東大寺の近くに宿をとった。柿は子規が最も好んだ食物だった。子規が部屋で寛いでいると、旅館の女中が現れて、子規の好きな柿を剥いてくれた。その時、東大寺の鐘の音が聞こえてきた。そのときの様子を子規は、後に「くだもの」と題する随筆の中で回想している。 東大寺近くの宿で詠んだのは、‘大仏の足もとに寝る夜寒かな’と言う句であった。 子規が法隆寺にやってきたのは奈良に到着して四日目。その日の天候は、雨模様であったらしい。そこで子規が法隆寺を詠んだ句の一つが、 ‘いく秋をしぐれかけたり法隆寺’である。 もし、学説が正しいとすれば、子規は、法隆寺に来ても、好きな柿を食べながら聞いた東大寺の鐘の音が忘れられなかったのだろうと思う。だから後に法隆寺で実際に鐘の音を聞いたとしても、その音が東大寺の鐘の音と重なったのではないだろうか。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.17
コメント(0)
夜半から続いた暴風。明け方から雨も本降りとなった。 低気圧が日本海を北東に進み、前線が西日本から関東地方南部の沿岸にのびているためだという。 だが、午前中には、風も雨も止み、遠くには青空も見え隠れするようになった。明日は、前線が関東沿岸から次第に遠ざかる見込みで、関東甲信地方は、はじめ曇りで雨の降る所があるが、のち晴れるという。 こんなあいにくの天気だったが、今日は、においを漂わせていた金木犀の花が散るのを見届けて、庭師に庭の樹の選定をお願いしてあった。 庭師は、今年は年末まで予約が詰まっているので、少々の雨でもやると言って仕事を始めた。 聞くと、まがい庭師?(庭師の表現)が、東北地方に復旧の仕事で行っており、本職の庭師の手が不足しているのだという。 神無月、本職の庭師走る、というわけである。 あの悲惨な3,11の東日本大震災は、職業によっては、こんな現象をも引き起こしているのだ。 秋の夕暮れに、綺麗になった庭、昨日までと少し表情を変えた庭を眺めるのは楽しい。 神無月も、もはや半分過ぎた。 10月は、神無月のほか、色んな名前で呼ばれいる。 初霜月(はつしもつき)、神在月(かみありづき)、神去月(かみさりづき)、雷無月(かみなかりづき)、建亥月(けんがいげつ)、小春(こはる)、時雨月(しぐれづき)、上冬(じょ うとう)。 それぞれ、かみ締めて読むと、なるほどと思わせる妙名である。 ついでに、10月の誕生石 は、オパール、トルマリン。 星座 は、天秤座(10月23日頃まで)、蠍座(10月24日頃から)。誕生花 は、 菊、コスモス、ガーベラ、クルクマ、だそうな。 そして、歌は、「遠い空の向こうに(原題:October Sky)」を口ずさむ。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.15
コメント(0)
今日の東京は、曇。 時々薄日が射してくる。風も無い。 朝夕は、だいぶ冷えるようになったが、日中は少し動くと汗ばむ陽気である。 昨夜、秋の夜長に誘われて、しばらくぶりに、ヴィヴァルディの‘ヴァイオリン協奏曲へ長調「秋」と「四季」’を鑑賞した。「四季」を含むヴァイオリン協奏曲集『和声と創意への試み』は、ヴィヴァルディの人気と円熟期といわれる1725年に、「作品8」として出版されている。 ヴィヴァルディは、1678年3月4日、イタリアのヴェネツィアに生まれ。生まれつき喘息で、生涯に亘って持病として悩まされる。1693年、15歳で僧籍に入り、聖職者となるための教育を受け始め、剃髪して最下級の聖職者となり、10年後の1703年の3月25日(25歳)に司祭に叙任されている。赤毛であったことから「赤毛の司祭」と呼ばれるようになった。 1741年7月28日、ウィーンのケルントナートーア劇場専用の作曲家宿舎で内臓疾患により客死。遺体は貧民病院の墓地に埋葬されたが、後世この墓地は取り壊され、現在はウィーン工科大学の構内に変わっているという。 音楽の秋。 たまには、交響曲に浸り、その作者の生涯をたどるのも良いものだ。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.14
コメント(0)
数年前にも、この三夕の歌のことを書いた。 秋になると、必ず心に浮かぶ歌である。 三夕(さんせき)とは、いずれも上の句が「〇〇けり」で、下の句が「秋の夕暮れ」で終わる有名な三つの歌のことである。 ‘寂しさは その色としも なかりけり 槙立つ山の 秋の夕暮れ’ (寂蓮法師) ‘心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ’ (西行法師) ‘見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ’ (藤原定家) 三人とも「雄大な秋の夕暮れ」の景色を眺めながら、三人三様の心を詠っている。妙である。 ‘夕焼け小焼け’は、中村雨紅の詞に草川信が曲をつけた童謡である。 これも、田舎の「秋の夕暮れ」を詠っている。美しい中にもちょっぴりさびしさが漂っている。この叙情的な歌詞と、ゆったりとして歌いやすい音階の曲がよくマッチした、日本の代表的な抒情歌である。 清少納言だけでない。秋は昔から、人の心を打つ季節である。秋は夕暮れがいい。 EUの財政危機。目先は、応急措置で何とか落ち着きそうな気配になった。しかし、基本的な解決には程遠い。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.13
コメント(0)
せみの声がすっかり聞かれなくなった。 そして、やっぱり秋だな~と感じるこの頃である。 夜は、虫たちの合唱だ。 ‘虫の声’ 1.あれ松蟲が鳴いてゐる。 ちんちろちんちろ ちんちろりん。 あれ鈴蟲も鳴き出した。 りんりんりんりん りいんりん。 あきの夜長を鳴き通す あゝおもしろい蟲のこゑ。 2.きりきりきりきり きりぎりす。 がちやがちやがちやがちや くつわ蟲。 あとから馬おひおひついて ちよんちよんちよんちよん すいつちよん。 秋の夜長を鳴き通す あゝおもしろい蟲のこゑ。 この歌は、文部省唱歌である。 そして、日本の歌百選に選ばれている。 2006年12月15日に最終的に決定、発表は2007年1月14日、新国立劇場で発表が行われた。これらを歌うコンサートも合わせて開催された。 私は、このコンサート会場で心を躍らせながら、この歌を聞いていた。百選に選ばれた歌は、日本人の心のふるさとでもある。 もみじ、赤とんぼ、小さな秋見つけた、里の秋。秋を題材にした歌は、たくさんある。 口ずさむと、子供の頃、ふるさとの想い出が、次から次と浮かんでくる。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.12
コメント(0)
秋は、うら寂しい季節である。 秋は、人恋しい季節である。 これから、秋本番を迎える。だが、暦の上ではもう晩秋だ。 秋には、三秋がある。 まず、初秋。立秋から白露の前日までの期間をいい、孟秋ともいう。 次に、仲秋。白露から寒露の前日までの期間をいう。 そして、晩秋。寒露から立冬の前日までの期間をいい、季秋ともいう。 つまり、暦の上では、今、晩秋に入ったばかりという事になる。 空気は晩秋へ向かうほどに透明度を増し、斜陽が独自の陰影を作る。 「秋は夕暮れ」がいい、と清少納言は「枕草子」に書いている。 「一葉落ちて天下の秋を知る」という素晴らしいことわざがある。 ‘奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき’(第5番:猿丸大夫)ー百人一首ー (解釈) 山の奥深くで、積もったもみじを踏み分けて妻を恋い慕って憐れに鳴いている鹿の声を聞くときには、何にもまして秋が悲しく感じられる。 秋は、古今東西を問わず、人の心に響く、色鮮やかな季節である。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.11
コメント(0)
秋が、日一日と山から街へ降りてくる。 秋の夕日が、柿の実を赤く映している。 東京は、今日も体育の日にふさわしい秋空である。 近くの小学校から、運動会の楽しそうな声がスピーカーを通して聞こえてくる。 日課の早朝の読経。打つ鐘の音の響きが一段と澄んで聞こえる。 秋の空気は、澄み渡っている。 私の読経は、般若心経から唱え始める。 私が書いた般若心経の「写経」は、平成22年8月7日の奈良東大寺大仏様お身払いの日に、大仏殿の大仏様の御胎内にお納めしてある。 その奈良東大寺が、「東大寺ミュージアム」を開館した。以下に、これに関する読売新聞の記事を紹介する。 奈良市の東大寺で9日、同寺初の展示施設「東大寺ミュージアム」の開館式と内覧会があり、招待客ら約300人が参加した。開館記念の特別展「奈良時代の東大寺」(読売新聞社など後援)は10日開幕し、法華堂(三月堂)の本尊・不空羂索(けんさく)観音立像(高さ約3.6メートル、国宝)など60件の寺宝を順次、公開する。2013年1月14日まで。 ミュージアムは、同寺総合文化センター内に開設。約600平方メートルに展示室5室を備える。森本公誠・同センター総長は「寺の存在意義を世界に発信したい」と語った。◇ 奈良市の東大寺で9日、行われた「東大寺ミュージアム」の開館式。メーンの第2室は法華堂(三月堂)の堂内を模しており、参加者らは不空羂索観音立像(国宝)と日光・月光(がっこう)両菩薩(ぼさつ)立像(同)の3体が並ぶ荘厳な空間に浸った。同寺は国宝、重要文化財計約150件を有しているが、これまで収蔵庫に保管されていたものもあり、参加者からは「総合的な文化発信の場に」などと期待の声が相次いだ。 式に先立ち、展示室で法要が営まれ、北河原公敬別当ら僧約20人が読経、ハスの花をかたどった散華(さんげ)をまいた。その後、金剛峯寺(和歌山県高野町)の松長有慶座主らが焼香した。 展示されている「誕生釈迦仏立像及び灌仏盤」(9日午後、奈良市の東大寺ミュージアムで)=近藤誠撮影 続いて10日から始まる開館記念特別展「奈良時代の東大寺」(読売新聞社など後援)の内覧会があり、訪れた人たちは、高さ約50センチの「誕生釈迦仏立像及び灌仏(かんぶつ)盤」など「天平の美」に見入っていた。 仏像修理を担当する財団法人美術院国宝修理所(京都市)の西川杏太郎理事長は「仏像の尊厳を損なうことなく、美しさを堪能できる照明が施されており、見事だ」と評価した。 奈良国立博物館の湯山賢一館長は「奈良の文化財の新たな拠点ができた。お互いに協力して奈良を発信していきたい」と歓迎していた。 式典では、近藤誠一・文化庁長官が「ミュージアムの開館は、日本の歴史、人類の文明史にとって有意義なものになる」と祝辞を述べた。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.10.10
コメント(0)
今日は、早や9月最終日だ。 東京は、今日も秋晴れである。 秋の光が美しい。 秋の風情は、日に日に濃くなっていく。 24日には、富士山に初冠雪が見られ、地元の富士吉田市も「初雪化粧」を宣言。昨29日には奥日光で初氷があったという。 富士山の初冠雪は、平年より6日早く、最も早かった2008年8月9日より46日遅いらしい。 メジロの透き通ったさえずりも、日を追って多く聞かれるようになった。 小さい蝶が地面すれすれに、あっちへこっちへ舞っている。 日中は、やや暑さを感じるが、一年で一番過ごしやすい陽気である。 昨日、注目された独議会が、欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充法案を可決したことにより、ギリシャ不安は一先ず和らいだ格好となっている。が、EUソブリン問題は、厳しい状況が続いている。 また、米国は、今朝発表の週間の新規失業保険申請件数が、市場予想以上に減少したことや、4-6月期GDP・確報値の結果が予想より強かったことなどで、目先は小康状態だ。 日本では、今朝、経済産業省が30日発表した8月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は、5カ月連続の上昇となったものの、予想を下振れた。 先行き予測指数は一進一退となったが、季節調整などテクニカルな要因が影響している自動車生産の振れに加え、他業種でも設備の定期修理、納期のずれなどが影響した。すでに電気機械などに世界的なIT関連需要の減退が色濃く表れ、さらに今回の調査で十分に織り込まれているか不明な円高や海外経済の減速が今後表れる場合、生産が下振れる可能性もある しかし、中国景気に対する減速懸念が広がるなど、世界景気の先行きは目を離せない。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.30
コメント(0)
今日の東京は、曇り。 風もほとんどない。 花をつけ始めた萩も揺れていない。 庭でスズメの親子が遊んでいる。 暑からず、寒からずの陽気である。 子供の頃、親に、世界の成功した人物の物語(いわゆる立身出世伝)を読みなさい、と言われた。ほとんどの人がそうだったと思う。 日本や海外の歴史上の人物、発明者、世界をリードする企業の創立者達は、それぞれ素晴らしい信念と人生観とを持った生き方をしている。学ぶ事は多い。 一方で、「成功物語より失敗鄭からこそ学べ」と失敗学者・畑村陽太郎氏は提唱する。 彼の言うとおり、失敗から学ぶことは、身の回りに非常にたくさん転がっているように思う。或る面、その方が早道かもしれない。 今朝の日経新聞のコラムに、失敗学者の畑村氏のもとで、福島原発事故の検証が進んでいるとある。津波、台風と災厄が続いている。明と暗、生と死を分けたものは何か。それぞれの場で、せめてきちんと検証する事が、失われた命を生かす事につながる。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.26
コメント(0)
東京は、今日もはれ。 秋空の天は高く、ところどころに白いいわし雲が浮かんでいた。 午後の散歩。いつもとコースを変え、遠方の公園まで足をのばし、一周した。 色んな木々を眺めながら歩いたこともあって、帰りはすっかり暗くなった。 行きは汗ばむほどだったが、帰りの風は、急に肌寒さをを覚えるという、秋の夕暮れを楽しんだ。 公園は、林道の風情を漂わせ、色んな鳥の声、秋の虫の音が心を癒してくれる。 その中に、「音の原風景」を感じる懐かしい音に出会った。そこには、間違いなく、時空を越えてふと子供の頃に戻る何か、があった。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.25
コメント(0)
今日の東京は、日本晴れ。 見渡す限り青空が続いている。 初秋の風が、心地よい。 朝夕は、肌寒くなった。 ‘暑さ寒さも彼岸まで’ 昔の人は、素晴らしい言葉を残している。 <ユーロ圏は世界的危機の震源、リーマン破たん時より不透明な状況>=トリシェECB総裁 [ワシントン 23日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は23日、ブレトンウッズ委員会で演説し、ユーロ圏がより広範囲に及ぶソブリン債危機の震源であるとの認識を示した。 債務問題を抱える国をめぐる金融市場の不安はユーロ圏に集中しているが、問題は実際より広範囲に及んでいると指摘し、「われわれは世界的なソブリンリスクの危機に直面しており、ユーロ圏がこの世界的危機の震源だ」と述べた。 また、主要国の国債はデフォルト(債務不履行)しないという確信がもはや市場に存在しないため、現在の状況はリーマン・ブラザーズの破たんを受けて世界経済が悪化した2008年終わりごろよりも予測が困難との見方を示した。 <米国株式市場サマリー>(23日)ー 11/09/24 07:20 ー (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) .DJI ダウ輸送株20種 4218.77 (+68.83) ダウ公共株15種 431.55 (+4.00) NYSE出来高概算 12.27億株 値上がり(銘柄) 1887 値下がり(銘柄) 1097 変わらず 96 S&P総合500種 .SPX 終値 1136.43(+6.87) ナスダック総合 .IXIC 終値 2483.23(+27.56) フィラデルフィア半導体株指数 .SOX 359.95 (+7.17) シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て) 終値 8455 (‐35) シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 8445 (‐45) ------------------------------------------------------------------------ NYダウ反発。欧州中央銀行(ECB)が、域内金融システム支援に向け、追加措置を講じると の期待感が追い風となった。 ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ECBが1年物資金供給オペの再開を検討する 価値があるとの考えを示した。 ただ週間では、ダウが6.4%下落と、2008年10月以来の大幅な下げとなった。 ナスダックは約5.3%安。 S&Pは6.6%下落した。 株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラテ ィリティー・インデックス(VIX指数)は0.6%上昇した。上昇は5営業日連続。 依然として弱地合いが続いているものの、市場関係者の多くは、米経済もしくは欧州情 勢が著しく悪化しない限り、市場が再び急落する公算は小さいと見ている。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.24
コメント(0)
今日の東京はうす曇。何処までも青く晴れ渡った‘秋分の日’を期待したが、、、。 昨日、散歩中、彼岸花を見かけ、しばらくたたずんで眺めていた。遠い昔、故郷のあぜ道一面に咲いていた彼岸花が、脳裏をかすめた。 今日は、これから鎌倉にお墓参りに行く。初秋の鎌倉も良い。 *景気、世界的に深刻な下ぶれ懸念 22日のニューヨーク株式相場は、世界的な景気悪化懸念から大幅続落、優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時、前日終値比で530ドル近く下げた。 ただ、引けにかけては小戻し、ダウは同391.01ドル安の1万0733.83ドルと、8月10日(1万0719.94ドル)以来約1カ月半ぶりの安値で終了した。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は同82.52ポイント安の2455.67で終わった。 この日は、前日の米株価の急落をきっかけにアジア、欧州、米国の主要株式相場が軒並み下げ足を速める「世界同時株安」の様相を呈した。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、景気見通しについて「深刻な下振れリスクがある」と表明。これを受け、米国がリセッション(景気後退)局面に陥るのではないかとの懸念が強まり、投資家の間では前日に引き続きリスク回避の動きが加速した。 アジアでは中国経済に対する先行き不安が浮上。欧州ではギリシャ債務危機などを背景に信用不安が依然くすぶっており、「世界経済全体に対する漠然とした先行き不安が株売りに一段と拍車を掛ける展開」となった。
2011.09.23
コメント(0)
日本列島で大暴れし北上した台風15号。その爪あとは、目を覆いたくなる。 災害にあわれた方々には、心からお見舞いを申し上げたい。 それにしても今年の日本は、東日本の大震災に始まり、次々と発生する台風と、大きな自然災害に見舞われている。それに、福島・東電の原発被害である。東電については、間違いなく「人災」である。 しかし、日本人はこれに怯むことなく、必ずや復興を成し遂げるであろう。問題は、復興スピードである。それは、政府の政策如何だ。3次補正予算は、何時成立するやら。「復興なしには経済成長なし」と色んな機会に語っている野田総理の行動力を見守りたい。 今日の関東地方は、台風一過の快晴である。気温もかなり高い。 ふんわりした白い雲が、遠くの空に浮かんでいる。 昨日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)で決定した事は、何の新鮮味もないものだった。残存3年以下の国債を売却し、残存6~30年の国債を4,000億ドル購入することで、長期金利に低下圧力を掛ける「ツイストオペ」を発表した。 しかし、追加緩和は「ツイストオペ」という見方は金融市場で織り込まれていたことや、30年固定の住宅ローン金利も過去最低を更新しているので、景気刺激効果は少ないと見られる。 加えて、声明文では「経済見通しには、グローバルな金融市場の緊張を含め、著しいダウンサイドリスクがある」と記述されていたことは、市場に警戒感を与えた。 22日付の日経ビジネス(Web版)が、11月に国内で発売が予想されている「iPhone(アイフォーン)5」について、KDDI 9433.T が販売すると報じた。 報道によれば、日本では初代の「iPhone」から3年間続いたソフトバンクによる独占販売体制が崩れ、加入者数でソフトバンクに追い上げられているKDDIにとって強力な援軍になりそうと指摘。「iPhone」を販売するに当たり、米アップルは通信会社に「ノルマ」を課すことで知られていることから、販売台数ノルマはKDDIなら年間200万-300万台に相当し、また「iPhone」向けの割安な料金プランを設定する必要があるとの見方をしている。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.22
コメント(0)
私は、正真正銘の仏教徒である。宗派は、浄土真宗西本願寺派だ。 先週の土曜日、キリスト教会に礼拝に行ってきた。嫁に行った娘がこの教会で洗礼を受けたクリスチャンなのだ。そんな事で年に4回ほど招待状が届くのである。そのたびに礼拝に行く。 仏教徒がキリスト教会の礼拝へ。教会の礼拝も厳かでいいものだ。「いいものは良い」。 日本は本来、神道の国である。神道の人である聖徳太子の時代に、日本に仏教が渡ってきた。普通、既存の宗教があるところに他宗教が入ってくると闘いになる。中近東のように。 ところが、聖徳太子は闘わなかった。神道の人なのに「仏教はいいな」と思ったのだろう。しかも、日本最古のお寺を建立したのだ。それが、大阪の「四天王寺」である。 正面に鳥居がある。お寺なのに立派な鳥居である。その鳥居をくぐると、五重塔もあるし経堂もある。 あの様式が、聖徳太子の考え方を象徴していると思う。そして、それが後の日本人の神仏混肴の宗教観につながっていくのだろう。神仏だけでなく、その後、キリスト教も。 話は、大分横道にそれたが、私も「キリスト教もいいな」と思い、招待日に礼拝に行くと言う訳でである。 先週土曜日の礼拝は、「敬老の日」を前倒しにして行われた。 牧師の講和は次のようなものだった。 人は、その人によっては、既に60歳を待たずして「老い」を感ずる。だが、老いをむしろ前向きに生き甲斐として捉えよう。要は、心の持ちようだ。老いて初めて感ずる楽しさもある。 話を聞いていて、かってマッカーサーが愛読したS・ウルマンの詩、「青春」を思い出した。 「青春とは、人生の或る時期を言うのではなく、心の持かたをいう。歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき、初めて老いる。」 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.19
コメント(0)
今日もお昼に近づくにつれて、強い陽射しが照り付けてきた。 でも、朝夕は、秋の風である。 早朝、目白が綺麗な声で鳴いていた。 以下、友人の今朝のブログの一部である。 [ 昨夜の十六夜の月も美しく輝いていました。 空が澄んでいるからでしょう。 今夜の月は、さらに遅く昇る立待月(たちまちづき)です。 月光はたっぷりあります。 「月すむと萩植ゑざらむ宿ばらば あはれ少なき秋にやあらむ」(西行法師 山家集秋) 「庭さゆる月なりけりな をみなへし霜にあひぬる花とみたれば」(西行法師 山家集秋)] 今日は少し雲が多い。 遅く昇る綺麗に輝く‘立待月’を待ちたい。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’
2011.09.14
コメント(0)
全1423件 (1423件中 1-50件目)