事例で解決、労働トラブル 労働基準法がよく分かる

2007.08.31
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カテゴリ: 労働基準法物語
(法令及び労働協約との関係)

第73話

おせっかい親父:すいません。シミが落ちていないんですけど…

クリーニング店:はあ。え~と。お客さんのは、お返ししてから10日経っていますね。1週間経つと、クレームはお受けできませんが。

 奥で、なにやら、怪しい気配が…

ミキ:お給料、少なすぎません? 全然、残業代が付いていないじゃないですかぁ!

店長:入社時に、誓約書にサインしただろ。給料は、基本給のみなんだよ。それでオッケーってとこに、チェックも入れたじゃないか。誓約書を守れない奴は、辞めてもらうだけだ。就業規則にも、誓約書違反の場合は、辞めてもらう、って書いてある。この退職願を書いて、出て行けっ!

ミキ:警察署に訴えますよっ!

店長:勝手にしろっ! 相手にしてもらえないよっ!!



店長:警察でもどこでも行けっ!   …… あっ、すいません。言うことを聞かない従業員を注意していたもので… でも、何で、ズカズカ入ってくるんですかぁ?!

おせっかい親父:ちょっと、声が聞こえたものでな。残業代が付いていない、っとか…

店長:彼女も、誓約書にサインしたんですよ。残業代はいらないって。それで、後出しジャンケンみたいに、馬鹿なことを言ってくるから、警告したんですよ。誓約書に違反したら、解雇、っていう就業規則があるんですが、罪一等減じて、自主退職の道を選んでいただこうと。

ミキ:親父さん。知ってます? このお店、クリーニングのお水、雨水なんですよ。裏庭の貯水槽の水なんですが、全然手入れしてないんですよ。 見てもらえれば分かりますよ。 もう、ドロドロっ!!

店長:お客様の前で、何を言ってるんだっ! ええい、クビだっ!

おせっかい親父:道理で、なんかワイシャツが黄ばんだような… 店長、労働基準法92条って知ってますかな? 就業規則は、法令…に反してはならない、って書いてあるんじゃが。

店長:誓約書に違反したら解雇。なんで、これが法令違反なんだ! 妙な言いがかりは、止めてくれないかっ!! お客さん、警察官?

おせっかい親父:警察官ではない。誓約書の内容がいかん、ということじゃ。仮に、残業代を放棄したとしても、民事的には有効かも知れんが、刑事的には違法となるんじゃよ。

店長:あぁ。 気分が悪い。 今日は店じまいだ。 二人とも、さっさと出て行け!

ってなわけで、ミキは、親父の勧めで、労働基準監督署に申告することに。
おせっかい親父、いや、クソ親父! あんたは、うちの客でなくて結構。金輪際、出入り禁止だ!!



(法令及び労働協約との関係)
第九十二条 就業規則は、法令又は当該事業場について適用される労働協約に反してはならない。
(2) 行政官庁は、法令又は労働協約に牴触する就業規則の変更を命ずることができる。

労働トラブルの未然防止のため、就業規則を作りましょう。





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Last updated  2007.08.31 20:55:29
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