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食堂を出て車は田舎道を走る。
日本と同じ田舎の景色
韓国らしい高層アパート群
車に乗る前、オンマは妹さんと何やら相談事。私たちへのおみやげをどこかで用意したいと話していた。
ソラのオンマに会った時、オンマの作ったキムチがとてもおいしくて、それ以来うちの母も私もキムチが食べられるようになったと話したら、それはそれはとても喜んでくれて、キムチをまた持って帰ってもらいたいと話してくれた。
10年前、ソラがうちに来た時、空港へ迎えに行くと手にはスーツケース、背にはリュックを担いでソラが現れた。リュックを手にしたらとても重くて、一体何が入ってるのかと興味津々だったら、なんと大きなタッパ(プラスチック容器)に一杯のキムチだった。全部我が家へのおみやげかと思ったら、キムチ大好きな娘の滞在中に食べさせてほしいという親心だったようで、ソラは毎食必ずキムチを要求し、バクバクと食べていた。
それまでキムチのようなニンニクの香りの辛い食べ物は苦手で、家族はマスオ君以外は口にしたことがなかったが、ソラのお母さんの手作りのキムチとあって恐る恐る食べてみたら、臭いも辛さも大丈夫。「辛いけど、おいしい」とそれ以来キムチが食べれるようになったのだ。
車は大きなスーパーマーケットで止まった。ここで買い物するらしい。

私たちも店内を見て回った。
食材や商品はまあ似たようなものだったが、ちょっと目を引いたのが段差なしのエスカレーター?


動く歩道が傾斜してるみたいなもの。そういえば、タイの空港でも見たっけ。
2階建てのスーパーだから、カートを押したまま上へ行ったり降りたりできて便利そう。(もちろん日本にもあるかもしれません。我が町富山では見かけないけど)
私たちが店内をうろうろしている時、オンマと妹さんは、ダダダダ~~~と店内を小走りに走りまわって、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、物色しながら駆け回っている・・・あ~、私たちのために、申し訳ないなと思いつつ、ご厚意に甘んじた。
ようやく買い物が終わると、オンマはこれからアパートに帰ってキムチを荷造りするという。その間、ソラと妹さんとでどこかで時間をつぶしていてほしいということで、私たちはコーヒーショップへ。
ソラとおばさん
そしてその後私たちへのお土産を抱えたオンマと合流し、楊平駅へ。
真新しい楊平(ヤンピョン)駅です
最後に記念撮影…
電車はすぐに来るようで、遅れてならぬといただいたお土産を手に一目散に改札口に向かおうとする私に、あわててソラが 「お母さん!」
ふり返ると、両手を広げて差し出すソラ。
そのまなざしは、温かく優しく憂いを秘めて・・・
あ、ここでお別れなんだ・・・
荷物を置いて、同じように両手を差し出してソラと抱き合うと、涙がこみ上げる。急に別れの感傷が押し寄せて、しばらく抱き合ったまま離れられない。ソラも泣いている。オンマも、妹さんも涙ぐんでいる。
カムサmニダ・・・
涙を拭きながら、一人一人に固く握手し、必ずまた会いましょうと声をかけて、改札口をくぐり抜けた。
手を振って見送るオンマたち
この別れの風景を今まで何度か経験してきたが、このときの寂しさが、懐かしさに変わり、またいつか再会を夢見る原動力になっている気がする。
絶対にまた会える。今度会える日を夢見て、さようなら~~~
オンマからのおみやげ
右の紙袋にはおいしい韓国のりがぎっしり詰め込まれ、真ん中の発泡スチロールにはキムチが…重い!と思って計ったら4kgも・・・
オンマの熱い思いをいただいて、ソウルに帰ったのでした。
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