草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2013年01月30日
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   二十三回目


 10 四つの幸せ


 私たちは誰でも、この世に生まれてくるに際して、


非常に大きくて、掛替えの無い四つの幸せを持っています。一つ目は


天の配剤です。配剤とは、薬を調合する事。また、調合された


薬の意味ですが、天は私達の一人ひとりに合致するようにと、


どんな名医も及ばない絶妙の 配剤 を、予め用意してくれている


のですね。本当に、有難いことではありませんか。如何です?


 二つ目は、地の恵みです。お解かりですか?文字通りに母なる大地





いつでも、どこにいても、どの様な時でも、無条件で優しく受け入れようと


待ち構えていてくれる。言うまでもなく、その愛は広大無辺ですよ。



 三つ目は、人の和。和はまた輪でもあり、つまり英語のサークル


をもその意味の中に含んでいます。漢字の「人」と言う字をよく見てください。


二つの画が互いに相手の画を支えあうようになっていますね。つまり


人間として生きる以上、誰でも一人ぽっちでは生きられないのですよ。


人である、私たちの生存のためには、人の輪・和が絶対的に


必要で、不可欠な条件なのです、実際のところ。――ここの所を、


どうか、よくよく考えに考えて戴きたいのです。そして、どうか


そんな世の中の仕組みなんか、私には、俺には関係ないよ、なんて


横を向くような真似はしないで下さいネ。





実に「凄い」ことだと気付きます。だって、そうでしょう。機械で


大量生産される商品は、どれを取ってみても皆同じようなもので


「詰まらない」のですが、私達人間は一人ひとりがみな違っていて……、


顔も性格も、考え方も、何もかもが全部同じではないものですよ。


改めて、凄い事だと思いませんか。如何?





ある意味では一番分かりずらい事なのかも知れません。特に、


現代と言う時代においては……。何故みんな、口では個性・個性と


唱えながら、猿のように他人の真似を、―例えば、成功した実業家を


或いは人気のある美人女優を、真似しようと躍起になるのでしょうか。


それも本気で、それこそ命懸けで、一所懸命に後追いするのならマシ



なのでしょうが、どう見ても「不真面目」としか言えない手抜きで


一体全体、何を望み、何物を得ようとしているのでしょうかね、ほんとに。


少なくとも、私・草加の爺には、到底その真意の程が理解できないのです。


 一番手抜きをして、楽をして、その結果に一番の得を、最大の利益を


手にしたい。今、世の中に蔓延している便利主義とは、所詮その程度の


底の極めて浅い、それ故にこそ、頭の弱い愚か者の耳には入りやすい


「哲学」なのでしょうよ。『楽は苦の種、苦は楽の種』と、昔の人は


実に深みのある真実を、これまたサラリと明快に・簡潔に言ってのけた


ものですね、心から感服するばかりであります。








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最終更新日  2013年01月31日 11時30分08秒
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