草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2018年06月24日
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第 三百十五 回 目

 今回からはしばらくの間、「 俳優 又は 役者としての修行は、正(まさ)しく 人生修行 もしく

は人間としての完成を目指す 人間修行 に通じている 」というテーマで書いてみようと思います。

 これもまた、私自身の自ずからなる帰結・結論であると同時に、「神による一種の啓示」なのでして、

従って「書かされている」といった側面が半分以上あります、確かに。

 ですから、どの程度の長さになるのか、どの様な内容にまで及ぶのか、皆目見当もつかない、正直な

話が、なのでありますね。しかし、よくよく考えてみますと、これは私のこの世での「見聞記録」で

あると同時に、これから真剣に人生をエンジョイしたいと志している人々に、なにがしかの参考には

なるのではないかと、少しばかりは自負も致して居りますね。まあ、前書きはこのくらいにしておきま



して下さるであろう、大勢の方々にも大いに参考になるように、主としてそう想定した人々に向けて

語り掛ける。そんな語り口にしてみたいと、考えてもおりますよ。

 これは先人の受け売りであると同時に、私の持論ともなっているものですが、私たちは例外なく皆が、

生まれながらの俳優・役者である。但し、無自覚な、という形容詞・修飾語が付くのですが。

 このように言って直ぐに「成程」と頷かれるお人は、ごくごく限られた少数者でありましょうから、

少しばかり説明・解説を加えておきたいと思います。

 誰でも結構ですから、身近に居て親しい人を思い浮かべてみて下さい。世界中には何十億という大勢の

人々が居るのですが、その身近な親しいお方は、外の方とは違うユニークな特徴や特色を有していて、

その身振りから行動のパターンに至るまで、独特であることが分かりますね。どうしてでしょうか?

一寸だけご自分で考えてみて下さい……。そうです、そうです、血筋や血統という祖先からのDNAを受け

継いで、その様な行動や思考形態をとるべく、いわば、余儀なくされている。



て、操り人形宜しく操作され、演出されている。大半の人が無自覚に、なのでありますが。

 ここでもう一つ付け加えておくべきことがあります。私たち人間が、命のない、従って独自の意思を

全く持たない木偶の坊・人形と異なる点は、私たちには独自の意思や意欲が植え込まれている。それだけ

の相違がある。そう主張したい所なのですが、今日では無自覚だけではなく、無気力、無意欲、無信仰

といった実に惨憺たる精神内部の荒廃の極に堕ち込んでしまっている。そういう半分ロボット、乃至、



 大きく申せば、人類全体が大きく異常を呈し始めてからでも、長い時間が経過しておりますので、この

厄介な趨勢に歯止めが掛からない。絶望的なのかも知れませんが、私・草加の爺めは超楽天家の篤信者

ですので、絶望の身振りだけはしても、断じて心底からは絶望など致して居りません。

 さて、話を本筋に戻しましょう。人間は誰しも、自分自身を忠実に演じている俳優・役者である。無自

覚であろうと、なかろうと、なのでありました。

 いま私は自己を忠実に演じていると、表現したのですが、実際には「不器用に」、或いは、「ぎこちな

く」と形容すべきだったかも知れない。これは、何も普通の人ばかりとは限らない。所謂プロの役者や

俳優、タレントなどと呼ばれている職業人にも当てはまる。考えてみれば、実に不思議なのですが。

 分かりやすく実名を出してお話します。三船敏郎、美空ひばり、高倉 健、と言った有名な映画スター

がいました。高名な役者さんたちではありますが、この方々が演じた役柄はそれぞれにたった一つ、

でありました、現実に。三船さんは終生、三船敏郎だけを演じただけ。美空さんも、高倉さんも全く

同様であります。トップスターばかりですから、主役で、観客が憧れるような恰好良い役柄ばかり。

どの様な役柄を演じたとしても、観客の期待し憧れるスターのイメージを崩さないキャラクターばかり。

 これを称して私は、三船敏郎は「三船敏郎」をしか演じられない、融通の利かない「大根役者」で

あると決めつけるのです。

 そればかりではありませんで、名脇役と呼ばれる役者さんたちにしても、同様でありますね。彼等も

また役の中に飛び込んで、新しい魅力的なキャラクターを作り出すのではなく、彼らが過去の出演作品

の中で一定の好い評価を博した持ち味の人間性に、与えられた役柄を引き付けて演じる。良い、悪いを

言っているのではありませんで、俳優や役者は様々な役柄を演じ分けるのが、本来の仕事であると思われ

ているのに、実際にはそうはなっていない。それで済んでいるし、問題は何処にもないわけでありますか

ら、文句をつける筋合いもないのです。

 しかし、これは少々可笑しくはありませんでしょうかね。役者もまた当たり役一つしか演じることが

出来ない「大根」だった。そう、私は事実をありのままに申し上げたに過ぎませんよ。

 また、こういう事実もありますよ。或る凶悪な事件が発生する。メディアなどがこの事件を大々的に

報道する。やがて容疑者が逮捕されて、警察の手によって犯人と確定する。そして、その時にテレビ報道

で犯人を知る近所の人などが、こう証言する。「あの人が、あんな大それた事件を起こしたなんて、とて

も信じられない」と。

 そうです、現実はお芝居やドラマなどと違って、複雑にして怪奇なのが普通ですね。通常、常識的に

考えがちな 悪人 や 善人 のタイプやパターンと言うものは、存在してはいない。これが現実社会の

言わば常識なのでありました。

 にもかかわらず、ヒーロータイプとか悪役とか、三枚目役者とか、見る側に分かりやすい類型分けがな

され、その暗黙の約束事に則って、芝居やドラマが演じられ、又進行する。

 よく、写実的とか、リアルとか表現される舞台上の芝居にしても、決して「写実」でも「リアル」でも

ないわけですよ、結局。例えば、歌舞伎の隈取(くまどり)が分かりやすいので、モデルとして取り上げ

てみます。誇張された原色の赤や青などの線で表現された化粧法ですが、遠くから見ても直ぐに役柄が理

解できるので、歌舞伎では多用されている。これにしても、最初の段階では「写実」や「リアル」に近い

表現だったものが、次第にパターン化され、類型化されて、或る時から固定したものと想像されます。

 つまり、舞台上で演じられるドラマは、全部が全部、あらかじめ約束された暗黙の決まり事の上に、

成り立っている。セリフが主体であろうが、なかろうが、観客のイマジネーション・想像力に最後は

全面的に頼り、その構想力や創作エネルギーを如何に最大限に引き出すか、引き出せるかに懸っている。

 私が、そして芝居やドラマの真の理解者たちが、台本が全てだと力説するのも、そもそも劇的な葛藤

が行われ、そして大団円へと収束する本当のドラマが演じられる舞台は、外でもない私たち自身の心

の中に存在していた、からなのでありますね、実は。舞台は、そして其処で進行する劇的な行動の

全部が、私たちの心の内部で演じられる劇の、視覚化され、音声化された補助手段にしか過ぎなかった、

はい、単なる補助手段。

 更に言えば、その劇の振幅の幅が大きければ大きい程、その後にもたらされるカタルシス・心の浄化作

用は大きいと、まさしく言えるのであります、間違いなく。

 私の今回目指している俳優論は、いわば門外漢の物するそれであって、例えば世阿弥が記した「花伝

書」の如くに斯道の名人が後進に与える、奥義の書といった物からは程遠い、似ても似つかない。そうい

う意味で、門前の小僧が習わぬ経を読む類の、笑止千万なる誹りを免れがたい、どうしても。

 しかし今の私は、それでよいのだ! と、堂々と胸を張って申し上げたい。何故なら、これは人類史上

で初めて意識的に書かれるヒーラー(魂を癒す者)としての俳優・役者・演技者は如何にあるべきか。そ

して、どの様に生き、自己を鍛え上げ、練磨して人々によりよく、そして又、より多く貢献出来るように

すべきかを説き、且つ、研究するユニーク極まりない文章なのですから。

 そしてもっと言えば、これも私・草加の爺の持論でありますが、「Sacred King 神の力を背景として

人々に君臨する支配者」から「War King 武力によって王者になった者」次いで「Pop King 人気、大

衆に支持されて支配する者」になった。現代がまさに Pop King の時代でありますが、来るべき次なる

時代の王は Art King 創造的な新たな価値を生み出し人々に多大なる貢献をなし得る能力の持主、であ

ろうと予測しているのですが、この人物像の理想形が「ヒーラーとしての名優」と言ってもよい。あるい

はそうだと断言しておきましょうか、男らしく。

 更に、ここまで申し上げましたからには、最後まで言ってしまいましょう、神様の言う通りに!

Pop King から Art King と続いた後は、再び三度 Sacred King へと連なる。ええ、そうです、循環

するのが定めのようであります、どうやら。何故ならば、Art King の理想の在り方は其の儘で Sacred

KIng なのですから。





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最終更新日  2018年06月24日 15時37分26秒
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