異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2026.04.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(第一次石油危機でスーパーからトイレットペーパーが消える)

で、世界的に原油価格の高騰と、石油を原料とする様々が製品の製造に影響
が出る事が心配されている。

 今の若い人は知らない時代の話だが、1973年の第一次オイルショック
から始まった数回の石油危機で、世界に計り知れない影響が出た。原油の
価格は1973年には1バレル(159リットル)あたり3ドルだったもの
が、その年に5ドルを超え、翌年の74年には11ドルになり、今は100
ドル位にまでなっている。

 日本国内の影響の話をすると、1973年の第一次石油危機で国内の卸売

物価がこれだけ上がると、一般国民は生活をしていけなくなるので、企業は
仕方なく、大幅に賃上げを行った。73年には20%、74年には33%の
賃上げである。大企業だけでなく、中小企業もこれだけの賃上げをしたのだ。

 1960年代の高度成長時代に、日本企業は敗戦の痛手から完全に復活し、
力もつけていたので、この賃上げが出来た訳で、日本の豊かさは、この頃か
ら、本格化していくのである。

 この石油危機の余波で、大きな騒動が起きた。それはスーパーの店頭から
トイレットペーパーが姿を消し、やがて、洗剤までなくなったのだ。狂乱物
価の象徴する出来事だった。

 トイレットペーパー騒動は、1973年10月、大阪千里の大丸ピーコック
というスーパーから起きた。この店では4ロール、138円という広告を打ち、

人が続出した。

 これをマスコミがセンセーショナルに取り上げ、空っぽになったスーパー
の棚の映像を打ちしだした事から、ショックを受けた主婦たちが各地のスー
パーに殺到し、普段なら1ロールしか買わない人が2ロール、3ロールと買い
出したので、どこの店でもトイレットペーパーが姿を消し、それが洗剤まで


 後の調査では、トイレットペーパーも洗剤も生産量に大きな変化はなかった。
だが、普段1ロールしか買わない人が2ロール、3ロールと買えば、物が棚か
ら消えるのは当然である。

 この話は政府が生産は十分あるという説明を、工場の生産風景を示しながら、
したので、次第に落ち着いていった。

 そして、この騒ぎが収まった後、経団連は「何故、こんな騒動が起きたのか」
という調査をした。大手の総合研究所が委託を受けて、原因調査をして、それ
を報告書としてまとめた。しかし、この報告書は発表される事なく封印された
ままで、現在もその存在はない事にされている。

(関西の3大タブー、ヤクザ、在日、解同問題)
 当時、大手マスコミの経済記者をしていた筆者は、騒動が収まった後、この
報告書を経団連関係の幹部から見せてもらった。報告書の中身をざっと見た後、
1部くれるか、コピーをさせてほしいと言った。報道する積りで。

 しかし、その幹部の答えは「ノー」だった。彼は言った。「あなたに見せた
のは、信頼できると思ったからで、報道してもらうためではない。あなたに
こうした事があったという事を知って欲しかったから話したのだ」

 彼によると「この報告書は印刷の部数を限定され、1部1部にナンバーが
振られ、もし、内容が漏れたら、誰が漏らしたか、すぐわかるようになって
いる。もし、あなたが記事にしたら、たちまち、漏らした人間の犯人捜しが
始まり、私が情報提供した事がわかってしまい、責任問題になるのは必定です」
という事だった。

 いくら、報道する価値がある事でも、情報を提供してくれた人にダメージが
出ては元も子もないので、筆者は書くことを断念した。もう何十年も前の話な
ので、今では時効なので、書いても問題ないと思うので、その内容を少し書く。

 筆者も大阪に5年勤務していたので、関西の事情は理解しているので、報告
書の分析には納得した。報告書に書いてあったのは、大阪の人は一般にはズバ
ズバものを言い、本音で話が出来るように思われているが、全く違う。

 関西には3つのタブーがある。1つはヤクザ(今で言う暴力団)、2つは
在日問題、3つは解同問題である。

 近所に住んでいる人でも、会社の同僚でも、この3つのタブーに関係して
いるかも知れない。だから、普段、親しくしていても、本心や本音を余程気心
の知れた親戚や親友などを除くと話をしない。

 また、関西の人は、東京の人間が考える以上に、人の目を気にして、行動
する。筆者の体験した事では、季節の変わり目で、そろそろコートを着る頃
になって、自分はコートを着て、通勤電車に乗った時、他の人がコートを着て
いないと、翌日には、自分は、コートを着るのは止めるのだ。

 暑さ寒さも大切だが、他の人の目や、行動同調を大切に考えるのだ。

 こうした下地がある所に、スーパーからトイレットペーパーが消えた。井戸
端会議はしていても、本音で話が出来ないので、皆が疑心暗鬼になって、買い
占めに走った。

 そして、日本国中が豊になって各家庭にテレビが普及し、映像をともなった
情報が各家庭に流れるようになり、あっという間に、日本各地で起きた事が
瞬時で報道されるようになったので、大阪発のパニックが日本全土に広がった
というのが、その調査報告書の内容だった。

 ヤクザの話はともかく、在日と解同の事は今でも、日本ではかなりデリケー
トな話であり、経団連のトップがこの報告書を封印した理由は、今ではよく
理解できる。

(大手銀行にほとんど吸収された大手サラ金)
 筆者は大手マスコミで17年間、経済記者として企業や役所、政治家などを
取材し、その後、独立して、フリーのジャーナリストから初めて、その後、
依頼されてコンサルタントとして行動するようになり、65歳ま現役で活動
した。

 多くの人に会い、多くの出来事、事件とも遭遇したが、一般に言われている
事が実は事実は別であるとか、世の中の仕組みはこうなっているのだという
ような事を思い知らされる事は何回もあった。

 1つの例を言えば、大阪にいる時に、サラ金問題が大きな話題となり、連日
マスコミで取り上げられた。サラ金問題は何回か大きく取り上げられ、社会
問題にまでなった。

 筆者は大手サラ金と言われる会社のトップにも何人にも会い、話を聞いたし、
サラ金問題の本質も幹部たちから聞いた。

 ある幹部が言った言葉が今でも忘れない。「マスコミが騒いでいるサラ金
問題は、一部の不良業者と、不良借主の殴り合いで、9割以上の正常な貸主
と借主は、この騒動で逆に迷惑をしているのです」

 収入が低い人や勤めている会社が中小、零細企業だと、銀行は金を貸して
くれない。そうした中、そうした人にも金を貸してくれるサラ金は、弱小者
にとっては便利な存在だったのだ。

 マスコミや弁護士が無茶苦茶に高い金利と騒いだが、ほとんどの借主は
長い期間借りるのではなく、ボーナスが入るまでとか、給料が入るまでと
いうような短期で借りている。だから、年利でなど考えていない。借りる
のは1週間で、長くて1か月位なのだ。

 筆者の取材経験から言えば、サラ金問題を大事にしたのは、マスコミと、
介入する事で利益を得る弁護士、そして、高い利益を挙げているサラ金を
苦々しく思っていた大手銀行である。

 大手銀行はサラ金に貸した金で、サラ金業者は高い利益を得ているのを
許せなかったのである。でも、サラ金業者は年収とか、勤めている企業の
レベルではなく、人間を見る力で、この人は貸して良い人か、そうでない
かを見極めていた。銀行にはその眼力がなかっただけなのだ。

 ある大手の貸金業者の店で、その店長と話をしていて、おもしろい事を
彼が言った。「うちの店はエレベーターで上がって来て、店の入り口から
客が入って来て、カウンターに来るまでの態度、仕草で、この人は貸して
良い人か、そうでないかは理解出来る。それが判断出来ない人間は、この
業界では仕事はできません」

 これは筆者が企業の新卒採用の業務を全面受託するようになって、同じ
事を経験した。採用面接は一次は、大体3人同時に行う。面接室に大学生
がドアから入って来て、席に座るまでの様子、本人の髪型、服装、仕草な
どで、6、7割、その人を採用して良いかどうかはわかる。

 そして、3人で30分くらい話をし、1人当たり、2回位質問をして、
答えてもらい、やりとりをすれば、95%、その人が採用に値する人か
そうでないかはわかる。採用面接が数字に及ぶのは、その残りの5%を
埋める作業なのだ。プロとはそういうものなのである。

 採用の話はともかく、マスコミと弁護士が大騒ぎをして、サラ金はもの
凄く叩かれ、気が付いてみれば、ほとんどの大手サラ金は、大手銀行に
吸収された。一番得をしたのは大手銀行と、訴訟問題で多くの手数料を
得た弁護士だったのである。

(外資系企業が静岡県でテスト販売)
 世の中の仕組みを知った事案もいくつかある。

 筆者の大手マスコミでの初任地は四国の高松だった。新人時代の警察
裁判所担当から始まり、市役所、県庁、企業、出先官庁などの取材をした
が、選挙取材も何回もした。

 当時、香川県は2つの選挙区で、第一選挙区には、社会党の委員長を
務める人物がいて、彼はいつも当選確実なので、残りの議席を自民党の
議員同士で争っていた。それが、いつも接戦で、どちらがかつかはその
時々で、変わった。

 その当落がわかるのは、夜中になっての事なので、やきもきしながら、
時間を過ごしていた。しかし、ある時、長年、選挙のプロとして、候補者
のアドバイスなどをしていた人を知り、彼と話をしていたら、彼が「誰が
当選するか。私は夜の8時半くらいでわかるよ」と言った。

 結果が出る3時間前にわかるというので、話を聞くと、あるま1つの町
の結果、ここは小さな町なので、夜の8時半には開票が全て終わる。彼は
その町の結果で、今回の選挙の結果がわかると言ったのだ。

 理由を聞くと、「その町の人口構成、農業、漁業、都市部などの比率が
第1区の人口構成とほぼ一緒なので、この町の結果が選挙区委全体の結果
と同じなのですよ」と教えてくれた。

 言われて過去の数回の選挙結果を調べてみたら、まさにその通りだった。
この話を聞いて、選挙の結果を知るのが、とても楽になった。

 この話は企業のビジネスにも通じるものがある。筆者が現役の頃、外資
系企業が日本での行動を活発化させている時で、彼らのやり方をいくつも
会社から聞いた。

 日本である製品が売れるかどうかはわからない。いきなり全国展開をして、
万一売れなかったら、大変である。そこで、彼らが何をしたかというと、
静岡県に限定して販売し、それで売れたら、全国展開をするというのだった。
これも、上の選挙の話と一緒で、静岡県は都会、農業、漁業などの分布が
日本全体の縮図なので、静岡で売れたら、日本全体で売れるというのだ。

 日本の縮図という意味では、北陸新幹線が出来て、仕事で新潟の燕三条
まで行った時に、駅の売店を見て驚いた。東京の有名な各社のお土産物が
ずらっと並んでいた。これも理由を聞くと、外資の静岡をテストで販売した
のと同じ理由だった。

 何十年か前の話で、今はこうした事が当てはまるかどうかはわからない
が、なる程と感心した。

(企業、役所にコントロールされる記者)
 筆者は上に書いたように記者から仕事が次第にコンサルタントになって
行った。有名企業の人達は、大手マスコミの記者時代と、コンサルになっ
てからも、付き合う人が結構いたが、コンサルになる前と後とでは、態度
や話の内容が異なる人が少なくなかった。

 ある事について、記者時代に聞いていた話と、コンサルになってからで
は大分違う事がいくつもあった。筆者は現役記者時代、かなり、企業には
食い込んでいて、自慢ではないが、一般的には出来る記者として認識され
ていたと思う。

 それが、現役記者時代と、その後では、聞く話が結構違うのだ。驚いて
企業の幹部に訊くと、「〇〇さん(筆者)。マスコミの記者は企業にとって
敵なのです。でも、あなたは今はコンサルになって、企業のために仕事を
している。だから、こちら側の味方なのです」と言われた。

 つまり、記者時代に聞いていた話は建前で、コンサルになって本音を教え
てもらったという事がいくつもあったのだ。

 1つの例を言うと、ある有名大手電機メーカーで、人事部長と話をして
いて、一定規模のリストラをしないといけないという話を聞いた。それか
ら、1、2週間位して、日経新聞が、そのリストラの話を一面で書いた。
しかし、内容が人事部長から聞いていた話と大分違うのだ。

 そこで、人事部長に会って、それを尋ねると、「リストラをする事は社
内外、役所、銀行などに知らせないといけない。でも、実際の規模のまま
言えば、日経新聞の一面トップになってしまい、銀行や役所などからも
問い合わせが来て、対応に大変だ。製品の販売に影響が出かねない。だ
から、実際の内容の半分の内容を日経の記者に話をして、記事を書いて
もらった。結果、一面だけど、真ん中位に3,4段の記事になった。こち
らが思っていた扱いで、銀行や役所などからも悪い反応はなくて、助かり
ました」と答えてくれた。

 この話を聞いて、役所や企業は、マスコミをコントロールしていて、
記者はその手の上で踊らされているのだと痛感した。

 テレビのワイドショーなどで、解説するコメンテーターがいる。テレビ
朝日の玉川徹などは、いつも、その発言で物議を醸している。また、よく
テレビに出るが、少なくても政治、経済の話では、本当に的外れの話を
する池上彰などは、ネットでも叩かれまくっている。

 テレビによく出るこうしたコメンテーターに共通するのは、現場取材
をほとんどしていない事だ。現場経験をすると、上の書いたような表には
出て来ない影の情報も得るし、世の中、こうやって動いているのだという
ような話にいくつも出くわす。

 そうして経験がない人間が解説するから、トンチンカンな解説になるの
だ。






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Last updated  2026.04.23 11:21:30
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