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ゼンマイ・バネの力を利用してサッシを上げ下げするコイルバランサー。多くは下窓だけを開閉させるシングルハング・サッシに使われていますが、上窓も動かすダブルハングにも使われていることがあります。バネはステンレスで出来ていますから、錆や湿気にも強く耐久性があるのですが、一日に何度も開閉したり、10年以上テンションが掛かった状態で利用しますから、そのうちプチンと切れてしまいます。そうなったら窓が開けられなくなりますから、コイルバランサーを交換しなければなりませんが、それを内蔵しているピボットシューは、結構大きくて普通では外せません。こういう場合、樹脂で出来たフレームを一部カットして、レールの溝の幅を広げることでピボットシューを取り外せるようにするのですが、一度切ってしまうと元には戻らなくなり、見た目も悪くなりますよね。そこで使うのが、フレーム・エキスパンダーと呼ばれる道具です。ピボットシューの上と下のフレームに取付けて、窓枠の幅を徐々に広げていきます。写真を見るとフレームが湾曲して広がっているのが分かりますよね。塩ビで出来た樹脂は、意外と柔軟性があってこれくらい広げただけではビクともしません。勿論、やり過ぎればパカンとフレームが割れてしまうかも知れませんから、慎重に広げていくのですが、そのうちピボットシューがフレームの中でカタカタ自由に動く状態になります。そうなったら、そろそろ取り外せるタイミング。結構力も要りますし、フレームに気遣いをしながらの作業ですから、手間や時間の掛かる作業ですが、樹脂サッシを傷付けないやり方はこの方法しかありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月31日
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お客様からペラ(Pella)のアルミクラッド・ケースメントが腐ってきたので、相談に乗って欲しいという問い合わせを頂きました。ご覧のように建具(障子)の下端の木部が黒ずんで腐ってきている。状況からして、横殴りの強い雨風があった後でも窓を開けて乾燥させるといった対応を取っていなかったということも考えられるが、それに加えて外部のアルミ板とガラスとの境い目から水が侵入したということも原因だろう。ただ、このサッシは、通常のアルミクラッド窓とは違う特徴を備えている。それは、写真にある通気の為の部材が装着されているところだ。実は、このサッシは、ペラの中でも高級なデザイナー・シリーズと呼ばれる窓で、室内側のガラス障子が取り外せる仕組みになっている。つまり、ペアガラスのように空気層を設けて2枚のガラスを張り合わせるといった構造ではなく、2重サッシのようにそれぞれのガラスが独立した形でサッシに組み付けられているタイプなのです。(ペアガラス+取外しが出来るガラス障子といった3枚ガラスの構造のタイプもあります)このタイプのサッシには、2重ガラスの間に溜まった湿気(結露)を外に排出しる為の通気孔が設けられています。ただ、いつも窓を閉め切った状態では、この穴から外に出た室内の水分が建具と窓枠との間に滞留することになり、反って木を腐食させるというケースも考えられます。特に今のような冬場は、室内が乾燥しないように加湿をしますから、冷たいガラスの付近では結露を起こす状況が顕著になります。窓を常に開けることを前提に考えられた仕組みなのでしょうが、そうしないことで起こるトラブルまでは想定外であったのかも知れません。取り敢えず、腐った建具は交換しなければならないかも知れませんが、こうしたことが起きないように、外部の防水処理や木部の防水塗装に加え、雨後の窓開けをするといった暮らしの改善をして頂くようにお願いしたいと思います。(尚、外部の防水処理や木部に防水塗装を行っている輸入住宅は、殆どありません)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月30日
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上げ下げ窓で下窓だけが開閉するシングルハング・サッシ。そういった形式の樹脂サッシの多くに、写真のようなチャネルバランサーと呼ばれる金属部品が付いています。ただ、窓という場所柄、外の雨水や室内の湿気に常に晒される状況にありますから、ご覧のようにバネが錆び付いてしまうことがよくあります。当然、周囲の金属同様亜鉛メッキの処理はしてあるのでしょうが、伸び縮みを繰り返す材料ですから、金属同士が擦れたりして徐々に錆が広がっていくのでしょう。また、下窓(ボトムサッシュ)を持ち上げる為につながっている糸も経年劣化で切れてなくなっています。もうこうなると、重い下窓を支える能力が失われますから、窓を開けられなくなるという状況です。こうなる前には窓の開け閉めがしづらくなったり、建具(障子)の片側が引っ掛かったりしますから、交換を急いだ方がよさそうです。チャネルバランサーは、サッシの大きさや重さによって異なったものを使う必要がありますから、そういう時は私共のような輸入サッシの専門家に相談するようにして下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月29日
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お客様からブルース(Bruce)のフローリング用のWAXが手に入らないかというお問合せをちょくちょく頂きます。既にブルース専用ワックスは生産中止となっていますから、それに代わるデュラ・シール(Dura Seal)という製品を、少し前から調達しています。ブルースのWAX同様ナチュラル色とダークブラウン色の2種類があるのですが、お客様ではどちらか分からないということでしたので、今まで使っていたWAXの缶を写真で送って頂きました。こちらが頂いた缶の写真ですが、恐らくこれは20年以上前の缶のデザインではないでしょうか。今までいくつかご自身で在庫をお持ちだったのではないかと思いますが、これ程古いものを丁寧にお使い頂いたのかと考えると、頭が下がります。ワックス仕上げのオークのフローリングは、ブルースだけでなくロビンスというメーカーでも製造されていたのですが、アメリカでは殆ど見掛けなくなりました。当然日本でも無垢のオークの床材は製造されていませんから、オイルを塗るような保護剤もありません。ですから、オークのフローリングをメンテナンス出来る、デュラ・シールというWAXは貴重だと思います。<関連記事>: ブルース・フローリング用ワックス、入荷! (2015年2月26日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月28日
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昨年12月にヤマハ製の木製玄関ドアの塗り直しを行いました。お客様から請け負ったリフォーム屋さんが、外壁塗装を行う前か後にドアの塗装をして欲しいというリクエストで、私たちは外壁塗装の工程に合わせてどの時期でも作業は可能ですとその前にお伝えしました。そこで、お客様とリフォーム屋さんとが協議をされて、外壁塗装の前にドアの塗装をしてもらおうということになり、私たちが作業を行ったというものでした。ただ、今年の1月に外壁塗装が完了して、玄関ドアに外壁用の塗料が付かないようにドアにビニール・カバーをして養生してあったのを剥がした際に、せっかくのドアの塗装も一緒に剥がしてしまいました。ご覧のように、木の下地まで一緒に剥がしているといった状況ですから、ガムテープのような接着力の強い養生テープを使って、ビニールシートを張ったのではないかと思います。木製の家具を養生する時もそうですが、木への塗装は非常にデリケートな施工が行われますから、マスキング・テープのような紙のテープを下張りしてから、その上に養生テープを張るという気遣いが必要です。そういう基本的なことをやらずに、直に養生テープを張るとこういうことになってしまいます。(今回は、塗膜だけでなく、下地の木の表面から持っていかれた感じです)木製のものへの塗装について、もう少し知識や経験がある職人さんであればこんなことにはならないのでしょうが、塗装仕事が少なくなってきている建築現場ではそういう人も減っているということでしょうね。ここまでになってしまった玄関ドアですが、こういう場合は補修とかタッチアップとかで直すというレベルではありません。塗装を全体的に剥がすなどして、最初から塗装の工程をやり直すしか方法はありません。輸入住宅で輸入ドアをお使いの皆さんは、どうぞ気を付けて塗装工事を行って下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月27日
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輸入住宅のグラスファイバー製玄関ドアに取り付けられたドア・ヒンジ。輸入のものはヘビーデューティーで丈夫なのですが、長年開け閉めしているとこのように金属がこすれて減ってしまいます。噛み合わさったヒンジ・プレートの位置関係からすると、5mm程度ドア側が下がっているように見受けられます。5mmなら大したことはないと思われるかも知れませんが、玄関ドアの気密を確保する為に、ドアの周囲の隙間は数ミリ程度しか取られていません。ですから、5mmも下がってしまうとドアが敷居に当たってしまい、ドアの開け閉めが固くて大変になってきます。当然、敷居にドアがこすれますから、敷居には引きずった跡も付いてしまいます。それだけではなく、ラッチやデッドロック・バー(ロック用カンヌキ)の位置もずれてきますから、受け側の穴にうまく入らなくなり、鍵が掛からなくなったり、最悪鍵が破損したりすることとなります。少々固いくらいならまだいいかなどと言って使い続ける人もいらっしゃいますが、そのうち突然鍵が出来なくなりセキュリティの問題が発生することとなりますから、それでは遅いと思います。輸入の玄関ドアは重量がありますから、ヒンジは10年くらいで定期的に交換すると常にいい状態で使えます。ここまでになる前に、ヒンジの交換やドアハンドルやロックの調整、ドアの建て起こしなどのチェック作業をお勧めします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月26日
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輸入のファイバーグラス製玄関ドアの中には、本物のように見える木目を演出する為、ドアの表面に木目のような凹凸を作って塗料の濃い薄いを自然と作れるものがあります。ファイバーグラス製ドア専用の木目塗料を使わなければ、こうした木目が出ないのですが、素人目には本物の木製と見分けは付かないと思いますから、アメリカ人はよく考えたものです。ただ、そんな木目調ドアでも、仕上げは塗装ですから10年ごとくらいで塗り直しが必要となります。ただ、木目を出す技術を知らない塗装業者さんに頼んでドアを塗装すると、写真のようにノッペラとした表面のドアになってしまうことがしばしばです。それは、新しい塗料を塗る前に古い塗料を除去するということをしなければならないのですが、その為に表面をヤスリ掛けしたり、溶剤で溶かしてしまったりする人がいるからです。そうすると、せっかくの凹凸がなくなってしまい、フラットな表面のドアに変化してしまうのです。そうなってしまったが最後、どんなことをしてもあの美しい木目は戻ってきません。ファイバーグラス製の輸入ドアを塗り直しする際は、専用塗料をお使い頂く他に、木目塗装の経験のあるプロのペンキ屋さんにお願いすることが大切ですよ。あと、玄関ドアの周囲に付けるモール材は、ドアラッチが干渉しない位置に取付けしないと、写真のように削れてしまうので、新築をする人は注意して下さい。まあ、こういう処にも、ビルダーの知識やノウハウのあるなしが出てしまいますね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月25日
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輸入の樹脂製シングルハング・サッシを固定する為に付いているチルトラッチ。以前、劣化によってよく破損するという記事を書かせて頂きましたが、北米の輸入サッシであれば何十年経っても交換部品の供給が受けられるのです。勿論、窓メーカーが製造を中止してしまったり、メーカー自体がなくなってしまうということは、日本のみならずアメリカでもよくあること。そうなると、普通日本ではサッシ全体を交換するしか直す方法はないということになりますが、北米のサッシではそういうことはあまりありません(絶対にないということではないですよ)。ご覧のチルトラッチは、新築から20年近く経ったサッシの部品ですが、全く同じデザインの新品を調達することが出来ました。このようにサッシ・メーカーは、サッシに付属するパーツを汎用の部品メーカーから調達して取り付けることが多い為、サッシ自体が入手出来なくなっても、その部品だけを探して取り寄せることは可能なのです。当然、そういう様々な部品を取り寄せるルートやどこのメーカーならどういった部品が手に入るかということを熟知していなければ手の打ちようがありません。また、新しく調達する部品が、古い部品と全く同じものかどうか詳細寸法や微妙なデザインの違いがないか確認しなければなりません。こんな小さな部品でも、そういった意味では手間を掛けて探さなければなりませんから、それなりの調達費が掛かってしまうのは仕方ないのです。そういうことをご理解頂けるのであれば、私たちは出来る限りのサポートをお客様にして差し上げたいと考えます。勿論、サッシ部品だけでなく、ドアや水栓金具といったパーツでも私たちならおおよそ取り寄せられると思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月24日
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今回、知り合いの紹介で大手住宅メーカーが建てた国産住宅のリフォームを相談頂きました。築10年ということですからまだまだ新しい住宅ですが、飼っている猫などが傷めた和室の内装等をきれいにしたいとのこと。障子紙なども破れて、結構傷ついている感じですが、床柱なども拘ったものが使われているようです。私たち ホームメイドは、輸入住宅専門のビルダーですが、元々お寺さんを手掛けるような工務店で仕事をしていたこともあり、和室の施工は得意な方です。ただ、このお客様はこのスペースをトレーニング・ルームに改修したいということで、洋間への変更を希望されています。新築当初は、客間であったりご両親が泊まりにきたりした時の為に1部屋和室を作っておこうというケースが多いのですが、洋風な生活スタイルに慣れた日本人にとって、畳敷きの部屋は使い勝手があまりよくない存在になってきています。それは、かしこまったお客様が家に訪れる機会が少なく、来客をリビングに通してしまうケースが増えていることや、歳を取った両親も布団を上げ下ろしするような生活が負担になることも和室の使い勝手を悪くする原因です。イグサやヒノキの香りのする和室の雰囲気は、気持ちを落ち着かせるという点では好きなのですが、しばしばそこが物置部屋になってしまっている状況を見ると、寂しいものがありますね。何れにしても、大手メーカーの和室は、欄間や鴨居などの梁も構造的に強度の必要がない飾りものであることが多いので、比較的簡単に洋間に改修することは可能です。今回私たちは、床の間や仏間、押し入れが並んだ壁に部分をクローゼットに変更して、全面鏡となるように輸入のミラードアを物入の折れ戸に使いたいと考えています。そうすれば、鏡を見ながらトレーニングをするジムのような雰囲気になるでしょうし、個室として使う時には姿見として効果を発揮するはずです。出来るだけお金を掛けず、可もなく不可もない普通の部屋にするというやり方もありますが、リフォームをするなら何かスパイスを加えることが家づくりには大切なことではないでしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月23日
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15年前に施工された洗面の輸入水栓に付属していた排水ドレン管が、破断したので修理をしたいというご相談を頂きました。ご覧のように銅の合金で出来た排水管が、途中で真っ二つに割れているようです。昔修理をしたのか、コーキングのような白い接着剤が破断面に付いていますが、お客様が誤ってそこを触ってしまったとのこと。何故このように破断してしまったのかは、頂いた写真だけでははっきりしませんが、よくあるのが強い洗剤での腐食です。日本では髪の毛をも溶かしてしまうような排水管の洗浄剤が市販されていますが、こうした化学物質が排水管の金属を腐食させ、管を欠損させてしまうことがあるようです。こういったトラブルを避ける為には、人にも自然にも優しい石鹸や洗剤を使って、あまり配管に負担を掛けないようにしたいものです。輸入住宅で美しい輸入の水栓金具をお使いの方は、是非注意をしてお使い下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月22日
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いつも破損して薄汚れてしまった部材ばかりご覧頂いているので、今日は入荷した新しい窓パーツをお見せします。長い金属の筒の中からネジられた棒が飛び出してきているのが、輸入のシングルハング・サッシに取り付けるスパイラルバランサー。そして、その左にあるのが、この棒の先を引っ掛けるピボットシューと呼ばれる部品です。これらの部品を窓枠の両サイドにあるレールの中に仕込むことで、上げ下げする建具を支える力を発揮します。状態がよければ、螺旋状の棒がスムースに金属の筒の中に納まるのですが、仕込まれたバネが劣化して錆び付いたり、ゴミや汚れが付着したりすると棒が筒に引き込まれず、建具がうまく上がらなくなります。そうなったら、こうした部品を交換しなければなりません。ただ、窓の大きさや重さによって、スパイラルバランサーの長さや直径、バネ強度が変わってきますから、調達には注意が必要です。勿論、こうした輸入サッシのパーツは、日本で流通していませんから海外から取り寄せなければなりません。私たちのような輸入部材のプロに依頼して、部品の調達や取付けを行うことで失敗のリスクは軽減出来ますよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月21日
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24年前に施工された輸入の玄関ドアに取り付けられていたハンドルセット。ドアラッチを出し入れする為に、小さなバネが付いたこうした金物部品が取付けられているのですが、そのバネが弱ってきたのか、ドアノブがしっかり戻らなくなったようです。こちらのハンドルセットを製造したのは、ウェスロック(Weslock)というアメリカのメーカーのようですが、国内にはあまり入ってきていないような気がします。アメリカのサイトを確認すると、玄関ハンドルやドアノブ・ドアレバーは今でも製造しているようですが、日本で販売している資材会社はありません。お客様はハンドルセットをお気に召していらっしゃるようで、外見を変えずに中身のこの部品だけが欲しいということのようですが、北米のドアノブ・メーカーは一部の部品だけを販売するということはしてくれません。日本のお客様は、こういう部分交換を希望される人が多いのですが、ドアノブは使用頻度が高く比較的消耗しやすい部材の為、北米のメーカーは一部を交換してもすぐに他の部品も壊れてくると考えているようです。勿論、ドアラッチ(開閉の為の爪)やロックシリンダーは、よく破損する部品ですから、この部分だけは交換用のパーツが売られています。こういうケースの場合、新しいハンドルセットを購入して、中の金物だけを古いハンドルセットに入れ替えるか、ハンドルセットごと交換する以外に方法はありません。ただ、古いハンドルセットの内部構造が新しいものと同じかどうかは資料や部品図などがないので、私共では分かりません。(メーカーでも、そういう詳しい情報を公開していないのです)ということは、部品の入れ替えが出来るか出来ないかは、調達してみないと分からないということになります。新しいハンドルセットに丸ごと交換するにしても、取付け穴の位置やハンドルの大きさ・デザインが微妙に違うことも考えられるので、取付けにはドア側の加工も想定しなくてはいけません。何れにしても、今後どうしたいかはお客様次第ですから、それに基づいてお手伝いしていくしかありませんね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月20日
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現在国内で施工されている輸入住宅で使われているドアノブ・ドアレバーのほぼ全ては、クイックセット(Kwikset)社製になっています。それは、どの輸入資材商社さんでもクイックセットの製品しか扱わなくなったことが原因です。昔は、シュラーゲやボールドウィン、ワイザーやテイモアなどのドアノブ・メーカーのものが日本にも入ってきていたのですが、市場の縮小と共に在庫を持って販売していこうという会社がなくなってしまったのは寂しい限りです。そんな独占状態のクイックセットですが、それでも全ての製品が日本で販売されている訳ではありません。多様性という観点から、私たち ホームメイドだけでもいろいろなデザインのドアノブ類を紹介・販売していきたいと思います。そこで今回ご紹介するのが、この「リド Lido」というドアレバー。ウェーブがかったデザインのものは、コモンウェルス(Commonwealth)という製品がありますが、それに少し装飾を加えてエレガントにしたのがリドなんです。色もこのゴールドだけでなく、シルバー(サテンニッケル)や古金色(アンティークブラス)、黒系のベネチアンブロンズなどもあるんです。勿論、トイレ用の内鍵付きや外部用のキー付きといったバリエーションも揃っていますから、全て同じデザインのドアレバーにすることも可能です。北米でもコモンウェルスと同等の価格で販売されているようですから、日本でも普通に手に入るようになるといいんですが、今は私共がアメリカから直接輸入して提供させて頂く以外方法はありません。少しオシャレなドアノブにしたいという輸入住宅好きの方は、こんなドアノブを新築やリフォームに如何でしょうか?。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月19日
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先日、建具の上に取り付けられたチルトラッチについてお伝えしましたが、今日は建具を窓枠に固定するラッチ部分が、建具のフレームの中に内蔵されたタイプをご覧頂きます。写真がその内蔵型のチルトラッチですが、操作する為のレバー自体は建具の上に取り付けられているのですが、固定の為のラッチの爪は操作部から独立する形になっています。2つのパターンのチルトラッチは、形状こそ違いますが、どちらも機能的には同じです。ただ、爪の作動部分がフレーム内に隠れていますので、太陽の紫外線による劣化を避けることが出来るかも知れません。万一操作部が劣化しても、ラッチ部の機能が失われなければ、建具の固定に問題はありませんし、固定に問題がなければサッシの開閉に支障が出ることをある程度遅らせることが出来るかも知れません。ただ、何れにしてもプラスチックで出来た部品の劣化は、防犯性にも係ることですから、消耗した部品の交換は早めに越したことはありません。樹脂サッシの部品類の寿命を少しでも延ばす為に、たまには窓から建具を外して、掃除やお手入れをして下さいね。特にラッチ部分に汚れやゴミが付着していると、サッシの開閉が悪くなりますから。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月18日
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先日、旧ハード(Hurd)社のシエラパシフィック(Sierra Pacific)からサッシの断面サンプルが届きました。販売促進用に送ってもらったのですが、いくつも送ってきたので事務所の中はサンプルで一杯です。その中で対スーパー台風・対泥棒用のアルミクラッド・サッシ「FeelSafe」と通常のペアガラスのアルミクラッドを並べてみました。通常のペアガラスは、厚さ3.1mmのガラスが2枚入っていますが、対スーパー台風・対泥棒用の高強度輸入サッシには、8.0mm厚のトリプル構造ガラスが外側に装着されています。トリプル構造の真ん中には、破壊防止用の2mm厚の特殊フィルムが入っていますし、ガラスも耐熱ガラスとなっていますから、ハンマーで割ろうとしても、バーナーで溶かそうとしても、突破されることはありません。また、内側のガラスは強化ガラスとなっていますから、万一外側のガラスが破損しても台風の強い風で何かが飛んできても防波堤となってくれるのです。流石に強力なハリケーンや犯罪から身を守る必要のあるアメリカで製造されているサッシだけありますね。この強靭な輸入サッシ「FeelSafe」のカットサンプルは、私共の事務所に来ればいつでもお見せしますから、お近くにいらした際は是非お立ち寄り頂きたいと思います。勿論、このサッシを自社の商材としてお客様にお勧めしたいという輸入資材の商社さんや住宅メーカー・工務店の皆さんも販売頂くことは可能です。その際は、是非私共 ホームメイドにご一報願います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月17日
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上げ下げ窓の建具を固定しておく為に使われるのが、チルトラッチ。建具内蔵型が多いのは、木製サッシのアルミクラッドですが、こうして建具の上に取り付けるタイプは、シングルハングの樹脂サッシの多くに見受けられます。このチルトラッチは、建具を窓枠に固定して建具が上下する際でも窓枠から外れないようにしておくものなんですが、ラッチの上に付いているレバーを動かすと、固定が解除されて建具が室内側に倒れ込むという仕組みです。そうなることで、建具の外側を掃除したり、バランサーの交換や建具の修理・メンテナンスを行えるようにもなります。ただ、建具の上に取り付けるタイプのチルトラッチは、全体が露出している為に太陽の紫外線を長年浴びてしまいますから、素材の樹脂がボロボロに劣化してしまうという宿命があります。建具や窓枠の方も樹脂で出来ていますが、こちらはポリ塩化ビニールで出来ていて、チルトラッチのような硬質プラスチックではありません。ですから、樹脂サッシ全体は意外に劣化も少なく長持ちなんですが、チルトラッチは15年程度で新しいものと交換が必要です。ただ、このチルトラッチは、サッシ・メーカーによってもシリーズによっても形やサイズも様々なものが使われていますから、既存のものと合致するような部材を調達しなければなりません。ですから、海外メーカーからこの部品を取り寄せるには、正確な寸法や形状、取付け穴の位置の確認が欠かせないのです。こんな小さな部品にどれだけの時間や手間を掛けて調達するかを考えると割に合わない商売かも知れませんが、誰かがやってあげないと輸入住宅がこの日本からなくなってしまいます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月16日
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埼玉のお客様から、ローウェン(Loewen)社のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の鍵がうまく掛からなくなったという相談を頂きました。ロックレバーを上げ下げしても、鍵爪のロックラッチが出たり入ったりしない状態になって、ロックが出来ないというものです。輸入の掃出しサッシの場合、モーティスロックと呼ばれる防犯性の高いロックケース(ロックセット)が用いられているのですが、鍵爪を出し入れする為の小さなバネが経年劣化で飛んでしまうことがあります。こうなると、鍵爪がうまくアクションしなくなり、鍵が掛けられなくなるという不具合です。小さなバネを交換すれば直るのですが、バネ自体を個別に調達するということは出来ませんし、ロックケースも分解出来ない構造となっていますから、この金物を交換する以外に修理の方法はありません。ただ、このロックケースという金物は、何十年も前から同じ形状、同じ大きさのものが継続して作られていますから、20年も前の輸入の掃出しサッシでも問題なく部品を調達することが可能です。今回もこのロックケースを予備を含めて3セット程、カナダから調達する準備をしています。鍵がおかしくなってきたら、防犯性を考えて早めに交換するようにしたいものですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月15日
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輸入サッシのシングルハングやダブルハングといった上げ下げ窓では、窓枠の両サイドにバランサーと呼ばれる開閉サポート金物が取付けられています。いろいろな種類や大きさがありますが、樹脂サッシのシングルハングでは、チャネル・バランサーという金属製の棒状のものが殆どです。ただ、ここ半年くらいに掛けて、螺旋状の長い棒によって建具を引き上げるスパイラル・バランサーの不具合相談が相次いでいます。何故ここの処このパーツについての問合せが増えたのかは分かりませんが、輸入住宅ブームから20年以上経って、バランサー自体の耐久年数に限界を迎えたと考えるのが普通かも知れません。ご覧の写真は、下窓(ボトムサッシュ)を室内側に倒して、片方のバランサー・ピボット付近を拡大した様子です。ピボットシューという樹脂製の部品にボトムサッシュが連結することによって、ピボットシューに差し込まれたスパイラル・バランサーの力がボトムサッシュに伝わるという構造です。毎日記事をご覧頂いているお客様であれば、お分かりになるかも知れませんが、昨日記事に書かせて頂いたコイル・バランサーでもピボットシューが窓枠内に内蔵されています。ですから、コイル・バランサーでこれを外すのに相当苦労したように、スパイラル・バランサーでも窓枠内からピボットシューを出し入れするのは、専門知識がない人には難しいかも知れません。スパイラル・バランサーが不具合を起こす原因は、内蔵されたバネの経年劣化であることは間違いないですが、写真でも分かる通り雨や湿気による錆や掃除不良によってゴミや油汚れが付着したことも大きいように思います。そういった点では、こまめに窓を開けて雑巾や潤滑剤を用いて日頃のメンテナンスを心掛けることが大切ですね。そうしたことが、修理までの時間を長くし、家のメンテナンスを時期を遅らせ、費用を安くする最大の方法だと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月14日
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昨年の年末までに交換作業を完了する予定だった案件が、お互いの都合がうまくかみ合わず、今日伺ってきました。写真は、既存の樹脂サッシから外してきた不具合パーツ。写真左側は、浴室のシングルハングサッシに付いていたコイルバランサーと取付け金具。右は、掃出しサッシのロックハンドル。(バランサーのバネは、一部断裂して外れています)どちらも、輸入サッシをOEMで生産していた菊竹産業製シュエット(Chouette)シリーズのサッシ部品です。普通では外せないコイル・バランサーは、いつものようにフレームエキスパンダーという特殊な道具を使って交換してきました。最近は手慣れたもんで、時間を掛けず結構スムースに作業を行うことが出来るようになりました。逆に掃出しサッシのハンドルは、全く同じハンドルが製造されていない状況ですから、形状や取付穴の位置が合うものを調達したのですが、シュエットの取付け方法が少し特殊で取付け穴を加工したり位置調整をしたり、手間取りました。それでも何とかきれいに納めることが出来て、お客様も喜んで頂けたことと思います。やっぱり、道具や準備は一番大切ですね。ちゃんとしていないと時間が掛かるだけでなく、美しく作業を完了することが出来ません。今回も細かなことで勉強させて頂きました。こうした蓄積が、輸入住宅をメンテナンスする仕事では非常に大切になります。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月13日
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湿気や水分の多い浴室には、腐らない樹脂製サッシを用いることがよくあります。こうすることで一見輸入サッシのメンテナンスはしなくてもいいと勘違いされるお客様もいらっしゃいますが、人間の作るものでメンテナンス・フリーのものなど存在しないのです。写真は、窓を少し開いてサッシの建具の下の方を撮影した処です。建具の下には、開閉金物のオペレーターアームが左右に走るトラックレールと呼ばれる部品が付いていますが、ビスで留めた場所を中心に錆が広がっています。また、塗装が施されたオペレーターアーム自体も所々錆が出てきている状況が分かります。今回お客様からは、クランクハンドルを回しても窓が開閉しないという相談を頂き、オペレーターのギアの損傷が原因という回答を差し上げたのですが、実際に現地調査を行うとそれに付随するパーツにも不具合があることが分かりました。輸入住宅のメンテナンスをしっかりするには、お客様だけで判断せずに私たちのような専門家に調査してもらうことが一番かも知れません。確かに現地調査を行えば、調査費や交通費が掛かってしまいますが、不具合のある窓やドアだけでなく、調子が悪い処も一緒に確認してもらえますし、簡単な修理作業をサービスでやってもらえますから、費用以上にメリットがあるはずです。あと、こうした窓の金物以外に、ペアガラスの結露が酷い状況ですから、こまめな掃除やガラスの周囲の防水処理を行って頂けるといいかも知れませんね。でないと、ペアガラスの内部結露が発生して、将来ガラスの交換も必要になりますよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月12日
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去年の10月にやってきた大きな台風の時に吹き飛ばされたアスファルトシングルの屋根。なかなかお客様と職人との都合が合わず、延び延びになっていた補修が12月にようやく施工出来ました。屋根材の奥の半分は、上側の屋根材にカバーされて無事だったのですが、下側の半分はカッターナイフで切ったように一直線に千切れてしまいました。この屋根材は、カナダのメーカーから輸入したものだったのですが、既にこの屋根材は生産されておらず、出来るだけ似た屋根材で部分補修をするか、全面違う屋根材で施工し直すかしかありません。全面施工となると費用も時間も掛かってしまう為、色やデザインが似かよった屋根材を探して部分補修している様子です。残っている奥側の屋根材はそのままにして、その下側に新しい屋根材を差し込みました。そうすることで、屋根材のデザインも近いものになりますし、余分に剥がすことによって屋根材の接着強度が落ちるリスクも減らせます。正攻法でいくのが一番だとは思いますが、現状がどうなっているかをしっかりと把握し、それに沿った形で臨機応変に施工方法を考えることも大切です。ただ、こうやって施工したからと言って、強い風が吹く台風に耐えられるかどうかは別問題。TVで屋根の構造ごと吹き飛ばされる映像を見た私たちにとって、自然の威力に対抗出来る屋根材や施工方法がないというのは明らかですから、飛ばされてもすぐに復旧出来る態勢を構築することが大切だと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月11日
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白化して破れた輸入サッシの網戸スクリーン。今回お客様から張替えのご相談を頂きました。輸入サッシのグラスファイバー製スクリーンは、国産のプラスチックの網と比べて格段に丈夫で長持ちですが、10~15年も経てばどうしたって劣化してくるものです。特に、網戸が屋外側になる上げ下げ窓や引き違い窓、掃出しサッシでは経年劣化は早まります。網の交換の目安は、網の色。スクリーンが部分的に白くなってまだら模様になってきたら、既に交換時期が過ぎています。その状態では、指で網を軽く押してやるだけで穴が明いてしまうと思います。タバコの火を付けても穴が明かないくらいの強度がある輸入スクリーンが指を当てただけで破れてしまうのですから、その劣化具合は相当なものになっています。ホームセンターなどで売られている樹脂製の網は5年程度で張替えが必要になりますから、張替えの頻度や手間を減らす為にも輸入の網をお使い頂くことをお勧めします。輸入スクリーンは、標準タイプのもの以外にも、網目が細かく非常に小さな虫も通さないものや、犬や猫の爪で引っ掻いても破れない強度を持ったもの、目隠し機能や紫外線を減らす機能があるものなど様々あります。そういった網も調達可能ですから、是非春先になる前に網戸の張替えをお考え下さいね。勿論、ホームメイドでは張替えまで行うサービスも受け付けています。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月10日
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カナダ キャラドン(Caradon)社製のオーニング・サッシ。現在製造していない窓メーカーのものですが、お客様からロック金物の調達についてお問い合わせを頂きました。窓の下側から開いていくオーニング・サッシですが、ロック金物の標準的な位置は窓の両サイド。写真のようにサッシの下枠に付けられているのは、あまり見た記憶がありません。また、このサッシュ・ロックは他社の窓メーカーでも使われているタイプであるのですが、金色と茶が混ざった薄い色をしているという特殊なものとなっています。現在販売されている同じ形状の金物の標準色は、白かブロンズ。特殊な色をした金物があるかどうかいろいろと探してみましたが、何とか同じと思われる色のものを見つけることが出来ました。20年近く前のサッシに取り付けられているロックですから、よくあったと考えるのが普通でしょうが、北米のサッシは交換部品が長く製造され、その種類も豊富なのが強みかも知れません。何れにしても、この色の金物がいつまで手に入るかは分かりませんから、予備を含めて早めに調達すべきと思います。勿論、色違いでも問題なく使えますから、今後はブロンズ色のものを取り付けるという考えであれば、部品の入手を心配する必要はありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月09日
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高耐久で美しい100% ピュアアクリル塗料、パラペイントですが、外壁用としてお使い頂けるウルトラ セミグロスの缶デザインが変わりました。「新色だね?ルビー・カラーよ」なんて、コマーシャルもありますが、ウルトラの缶もペイズリー模様のルビー・カラー。ちょっとシックで高級感のあるオシャレなデザインですよね。塗料の中身は、以前と同じ成分で出来ていますが、それを入れる缶は少しずつ改良されて、中身の塗料を出来るだけ長く保存しておけるようにしているようです。カナダで製造され、欧米の美しい色を再現出来る高級塗料ですから、パッケージ・デザインを含めて、少しでもよいものを提供していきたいものですね。新築だけでなく、外壁の塗り直しやクラック修理後の塗装をお考えの方は、どうぞこのPara Paints ウルトラ セミグロスをお使い下さいませ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月08日
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昨日、玄関ドア用のガードプレートを購入したいという方からお送り頂いた写真です。現在、新築中とのことで、玄関ドアの金物類はまだ取付けされていませんが、やけにたくさんの取付け穴が明いています。こちらの親子ドアは、ファイバーグラス製の輸入ドアですが、塗装にムラがありますので、まだ木目塗装の途中かも知れません。こちらのドアには、ハンドルセット以外にデッドロックを3つ取付けするということで、相当防犯には気を遣われているようです。デッドロックのラッチバーを隠すガードプレートも3つ必要という感じかも知れませんが、いくつ取り付けるかはご家族と相談されるそうですが、ガードプレートが3つも付いている玄関ドアをこじ開けようとする空き巣は、まずいないでしょうね。セキュリティ対策を推奨している私たちですら、ダブルロックとダブル・ガードプレートですから、泥棒にとっては相当な面倒となるはずです。ただ、泥棒が面倒と考える分、ご家族もロックを3ヶ所も解除しなければならないという状況になりますから、それは覚悟が必要ですね。(面倒だからと、1ヶ所しか鍵を掛けなくなるというのであれば、意味はないですから・・・)ただ、クイックセット(Kwikset)のデッドロックを採用するということであれば、3ヶ所のデッドロックを1つの同一キーで開閉出来るように設定変更も出来ますから、その分面倒は減らせるように思います。それでもセキュリティが心配というお客様であれば、ディンプルキーの防犯強化型シリンダーに交換することも可能です。空き巣対策に終わりはありませんが、隣近所よりも侵入しづらいと相手に思わせることが抑止力となるはずですから、やれることを出来るだけ実行しても損はありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月07日
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輸入サッシに限らず、ペアガラスが一般化してきた日本の住宅。ペアガラスは、断熱性を高めて室内の快適さを確保するという点では素晴らしい素材ではありますが、それに伴う新たな問題が生じています。何の問題もなく性能が上がれば越したことはないのですが、そんなに虫のいい話はないのが現代社会です。ペアガラスの長所でもあり弱点でもあるのが、ガラス内の気密性。ペアガラスの周囲をスペーサーで囲んで中の空気を閉じ込める構造ですが、経年劣化で僅かな隙間を生じてしますことがあります。そうすると、中に雨や湿気が入り込んで抜けなくなり、ガラスを曇らせたりスペーサーを錆びさせたりするのです。こういうことはシングルガラスではあり得ないことでしたが、ペアガラスでは避けられない問題であり、交換以外には解決する手段はありません。次に問題となるのが、ペアガラスの熱割れです。ペアガラスにすることで、室内と屋外、ペアガラス内の空気に温度差が生じます。それが急激だったり大きかったりすると、ガラスの膨張や収縮で突然割れてしまうというのが熱割れ現象です。それを更に増長させるかも知れないのが、ガラスに張られた装飾用のフィルム。目隠し用のものやステンドグラス風に飾るタイプなど様々ですが、ガラスの動きを阻害して逆に割れを生じさせたりすることもあるようです。(環境に左右されるので、割れると一概に断定出来るものではありませんので、ご注意を!)こういうことを抑える為には、屋根の軒を長くして直射日光や雨が窓ガラスに直接当たらないように工夫したり、室内の温度を一定に保ち急激に上げたり下げたりしないようにすることも有効だと思います。また、目隠しや飾りを考えるなら、カーテンを付けたり絵や写真を飾ることも考えてみましょう。ペアガラスの内部結露対策としては、10年おきくらいにガラスやサッシフレームの周囲を防水処理をすれば、そのリスクは低減するはずです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月06日
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国産サッシで最もよく使われる窓と言えば、左右に窓を開け閉めするタイプの引き違いサッシ。輸入サッシでもスライダー(グライダー)という言い方で、引き違い窓が存在しますが、片引きと言ってどちらか片方の窓だけしか開け閉め出来ないというのが一般的。これは、掃出しサッシと同じで、習慣上人はどちらか片側しかサッシを開け閉めしないということを考えて、防犯性も高めようとしたからなのです。さて、そんな輸入の引き違いサッシですが、写真は可動側の建具(障子)の下端をクローズアップしたところです。白い下枠レールの上に、ガッチリ建具の溝がはまり込んでいるのがよく分かります。輸入の掃出しサッシの場合は、レールの上を走るローラー部品が付いているのですが、アルミクラッドのスライダーには付いていないことが殆どです。その為、滑りをよくする目的でレールの表面を樹脂のカバーで覆って、摩擦抵抗を少なくするようにしています。そうすることで、窓の気密性もよくしている訳ですが、開け閉めしにくくなるスライダーは後を絶ちません。その原因は、レール等の掃除を怠ってゴミや汚れが溝の部分に付着してしまうということもあるのですが、サッシの取付け方法に問題があって、建物の重量がサッシの上に圧し掛かってしまっているということもよくあります。上からサッシに力が掛かれば、窓枠が押され建具も押されます。そうなると、建具とレールとの間に遊びがなくなり、スライドすることが難しくなるのです。そうなってしまうと、サッシの下地の状況まで改善しなければなりませんから、直すには相当の面倒が掛かります。どんな施工をするかは、新築の見積書には書いてありません。家づくりは価格で決めるのではなく、会社の家への取組み方ややっていること、やってきたことをどれだけ細かく皆さんに情報公開しているかで判断すべきではないでしょうか。表面的にきれいに繕われたホームページやパンフレットは、家づくりの本質的な部分を見えなくする道具かも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月05日
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