こころのしずく

こころのしずく

January 17, 2006
XML
NARUTO-ナルト小話


『カリスマ美容師我愛羅』(砂三兄姉&テマシカ・ギャグ)

砂三兄姉、風影我愛羅・テマリ・カンクロウは美容院を経営することにした。我愛羅は砂隠れの里におしゃれな美容院を建設し(風影はお金持ちなのです)美容院の学校(美容院アカデミー)へ通って一日で美容師の資格をとった。彼は天才なのである!

ところで、なぜこんなことを始めたか。それは…… ヒマだったからだ 。


我愛羅はあまりにもカッコよくエリートで可愛かった為、里の女の子たちはこぞって我愛羅の店へ押し寄せた。おかげで、他の美容院はすべてつぶれたが、我愛羅たちは影で泣いている失業した者たちなどおかまいなしだった。風影のくせにひどい男である。が、そのクールさが、里の女たちをイチコロにさせているのだった。

ちなみに店の名前は 『があたん』

『があたん』はあまりの人気店だったため、100日間の予約待ちだった。
とは言え、この美容院は従業員わずか三名である。しかも美容師は我愛羅一人。もうかるのだろうか……。



今日も開店。100日間心待ちにしていた里の少女が、心躍る気持ちで来院する。

「いらっしゃいませじゃん」
カンクロウが声をかける。

「『じゃん』はよせといっているだろう」
なぜか椅子にでんと足を組んで座り、カンクロウを注意するテマリ。

「お前、さっさと椅子に座れ」
少女に声をかけるテマリ。なんかおっかない。

少女はビクビクしながら椅子に腰掛ける。
(あの人がうわさの我愛羅サマのお姉さま……。凛として素敵☆)

おどおどしながらも、少女はテマリを憧れの目で見つめるのだった。

「で? どういう髪型にしたい。簡潔に説明しろ」


「は、はい。あの……そろえる程度で、レイヤーとシャギーを入れて……」
「 ダメだ。似合わん 」
テマリはきっぱりと言った。
「ショートカットがいいな。決まりだ」

「おい我愛羅。出番だぞ」

その瞬間、べそをかいていた少女は期待に胸躍らせた。

奥の部屋から、我愛羅が出てきた。

(が、我愛羅様……v)

少女は我愛羅の姿を一目見ただけで感極まった。もう自分の髪型がショートカットになろうと、そんなことはどうでもよかった。

「ベリーベリーショートカットだ。頼んだぞ」
(えっ? ベリーベリー? テマリさん??)

またも少女は動揺したが、我愛羅が後ろに立つと、体がとろけそうになった。ベリーベリーのことなど、やっぱりどうでもよくなった。

我愛羅がはさみを握る。なんと、両方の手にそれぞれ持っている。

「……行くぞ」

我愛羅の一声。少女は天にも昇る心地だった。一陣の風が舞ったかと思うと、次の瞬間、少女の髪はベリーベリーショートカットになっていた。

少女が気付いたときには、既に我愛羅は部屋の奥へと去っていた。

「すごい……たった一瞬で……」
少女は驚いた。
(我愛羅様ぁ……vv)

「おい。いつまでうっとりしている。さっさと金を払え」
テマリは少女に手を突きだした。

「はっ、はい! ……って、あれ? うわぁ髪が服にいっぱいついてるぅ」
「ちゃんとはらうからだいじょうぶだ。それより先に金を払え」
「は、はい……」

少女が金を払うと、テマリは少女を店の外へ立たせた。

「家の方角はどっちだ」
「えっ? あっちですけど……」
「そうか……」

テマリは大扇子で少女をその方角へ飛ばした。

「髪が落ちる上に家まで送ることが出来るなんて、うちはサービスのいい美容院だな。さて、次の客が控えてる」

テマリは中へ戻り、予約リストを見た。

「……!! 奈良シカマル!!」


「あー。めんどくせー。なんでオレが100日も待つ超人気店へ行かなくっちゃなんねーんだよ。いのの奴、勝手に予約しやがって」


「いらっしゃいませじゃん。あれ? シカマル?」
カンクロウは掃除の手を止めた。

「シ、シカマル……。こっちだ……」
テマリはシカマルを椅子へ案内して座らせた。先程の少女へ対する扱いとは偉い違いである。

「うちでは、コーヒー紅茶のサービスをしている。どっちがいい」
そんなサービスは『があたん』にはなかった!

「いーから早く切ってくれよ。ここのところ任務続きで忙しいんだ。さっさと帰って寝てー」
「うちの美容院では昼寝のベッドを提供するサービスもあるぞ」
そんなサービスはテマリが今初めて作ったのだった。

「で、どんな髪型にしたいんだ?」
「そろえる程度でいーぜ。まぁ適当にやってくれ」
「そうか。お前はその髪型が一番…似合うぞ」
照れるテマリ。しかし無理矢理少女の髪型を変えた先程とは違いすぎる。

「おい我愛羅! さっさと来い!」
しまいには可愛い弟にまで被害は及ぶのだった。

「……シカマルか」
「我愛羅。お前美容師になったんだって? せっかく風影になったんだろ?」
「……なってみたら、 ヒマだった 」
本当はそんなはずはない。

「……行くぞ」
我愛羅ははさみを両手に持った。

「待て我愛羅! 客になんて切り方をするんだ!!」
今までそれ以外の切り方をしたことはない。

「テマリ。ではどうする……」
「お前は一から出直してこい! 私が切る!」
「そうか……」

クールに去っていった我愛羅だが、内心では姉に怒られて号泣していた。
可愛いものである。

「我愛羅。そう落ち込むな。オレの傀儡コレクションをみせてやるじゃん」
「……興味ない」

『興味ない…… 興味ない …… 興味ない ……』(エコー)

カンクロウはショックのあまり谷底に突き落とされた。


「なんだよ。お前美容師の資格もとってないくせに、何でお前が切るんだよ」
「女にだって髪くらい切れる。バカにするな」
テマリはシカマルの髪結い紐をそっとほどいた。ぱらりとシカマルの髪がほどける。テマリはどきっとした。

「おーい。手が止まってんぞ。早く切ってくれよ」
「分かっている……」

こうして、他の客には一秒で髪を切るところを(売り上げ絶好調の秘密はここにあった! ※一日に200人以上の客を相手に出来るからである)テマリは丁寧に丁寧に5時間もかけて切った。

「さて出来た。どうだシカマル。最高だろう」
「ZZZZZ……」

「……ね、寝ている……」
テマリはショックのあまり外へ出て大扇子を思い切り振り回した。この日砂隠れの里は竜巻が起こり相当な被害が出た。

「……ん? 終わったのか?」
「起きたかシカマル!!」

テマリはシカマルの元へかけよった。
「ど、どうだ? 気に入ったか?」
「ふわぁ~(あくび) 別にそろえるだけだからいつもと変わんねーよ」

シカマルは無造作に自分で髪を結い上げると、勘定を済ませてさっさと帰っていった。

「ご、5時間も……5時間もかけて頑張ったのに……」
テマリのショックはあまりにも大きかった。

姉に怒られた我愛羅。
弟に興味ないと言われたカンクロウ。
思いを寄せる人に相手にされなかったテマリ。

三人のショックはあまりに大きく、とうとう美容院『があたん』はつぶれた。


三兄姉の家では……。

「テマリに……テマリに怒られた……」
膝を抱えてすみっこに座る我愛羅。

「カラス……お前、興味ないって言われたじゃん……」
カラスに抱きつくカンクロウ。

「シカマル……」
二人の弟などおかまいなしに窓から愛する人の名をつぶやくテマリ。


美容院『があたん』とともに、三人の兄弟愛は今にも崩れそうだった。


頑張れ三兄姉!!! 希望の明日はキミたちを待っている!!!



シカマル『なんかよく分かんねーけど、アイツらが仲良くないってのはどーもな。励ましのクリック頼むぜ』
人気blogランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 17, 2006 11:06:29 PM
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


きゃーっ!!!!★  
ソラ117  さん
があたん!!!があたん!!きゃーっ!!!行きたいっ!我愛羅にならウルトラスーパーベリーショートにしてもらってもいいっ!!!ギャース!!!
テマリの愛が感じられます♪♪そんなにシカマルの事好きなのね・・★★でも我愛羅も大切にしてくんろーっ!!!

ハッ!乱れててごめんなさいっ!(いつもだろ)我愛羅のコトとなると周りが見えなくなってしまって・・(トホホ)
あぁ、があたんに行きたい・・。毎日通いたいっす。 (January 17, 2006 11:32:02 PM)

カ・・・カリスマ美容師・・・!?  
☆塔子☆  さん
こんにちは。
いやもう・・・・爆笑でした!NARUTOは良く知らないんだけど、我愛羅はわかります。
何回か見たそのイメージで「怖いヒト(ヒトなのか??)」というイメージしかなかったのですが・・・これは・・・・!!
まず我愛羅をカリスマ美容師にした所からしてセンスが光りますね!
しかも「があたん」って・・・・!!
もみじの妄想劇場も最高でしたv。
ギャグのセンス抜群で羨ましいです。ではまたvv。 (January 18, 2006 12:54:58 PM)

いやーもう最高ー!!!  
流杏 さん
我愛羅のキャラがナイスです!!
私も行きたいなー「があたん」
次の作品も待ってます!!! (August 13, 2007 05:37:17 PM)

Re:いやーもう最高ー!!!(01/17)  
りゆな  さん
流杏さん、こんばんは☆

小話読んでくださってありがとうございますv 楽しんで頂けたようでうれしいです♪ 私も「があたん」で我愛羅に髪を切ってもらいたいですねぇ(*^_^*) ドキドキしすぎておかしくなってしまいそうですw

次の作品もありますよー^^
http://plaza.rakuten.co.jp/sizuku0/20002
の「~砂三姉弟~」のところから読めます。ちょっときついギャグなので、壊れ気味の我愛羅でもOK! でないとおすすめ出来ないのですが…^^;


では、よかったらまた遊びにきてくださいね♪
(August 13, 2007 11:07:51 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Freepage List

物語の中の子供


1~15


16~


NARUTO小説(短編)目次


NARUTO 1~9


NARUTO 10~13


NARUTO 14~16


NARUTO 17~22


NARUTO 23~27


NARUTO 28~33


NARUTO 34~36


NARUTO 37~38


NARUTO 39~40


NARUTO 41~


るろうに剣心小説(短編)目次


るろうに剣心 1~4


るろうに剣心 5~6


るろうに剣心 7


るろうに剣心 8~


NARUTO(頂き物)目次


小説 1~6


イラスト 1~30


小説 7~11


小説 12~14


イラスト 31~60


小説 15~17


イラスト 61~


小説 18~


るろうに剣心(頂き物)目次


小説 1~2


イラスト 1~30


『剣と心』挿絵


イラスト 31~


るろうに剣心小説(連載1) 設定


『きみの未来』 目次


第一幕~第六幕


第七幕~第十幕


第十一幕~第十六幕


第十七幕~第二十一幕


第二十二幕~第二十九幕


第三十幕~


るろうに剣心小説(連載2) 設定


『剣と心』 目次


第一話~第十話


第十一話~第二十一話


第二十二話~第二十三話


第二十四話~第三十四話


第三十五話~第四十五話


第四十六話~第五十五話


第五十六話~第六十七話


第六十八話~第七十六話


第七十七話~八十五話(完結)


オリジナル小説 目次


小説 1~4


小説 5~


二次創作その他小説 目次


二次創作その他小説 1


○○の質問 目次


るろうに剣心ファンに100の質問 Ver.1~2


NARUTO好きに100の質問


大好きなキャラへ愛を叫ぶ10の質問


こころのしずくについて


リンクについて・バナー置き場


キリ番について


更新履歴&予定


人気blogランキング最高順位


参加同盟&サーチ&ランキング


入室禁止


about


こころのしずく フリー配布もの 目次


○○の質問集


NARUTOキャラお誕生日


その他(頂き物)目次


イラスト 1~


小説 1


画像 1~


イラスト(目次)


NARUTO


るろうに剣心


その他


練習絵(ジャンル混同)


壊れもの(ジャンル混同)


NARUTO&るろ剣ゲーム


小話リンク集&連載小説


NARUTO シリアス


NARUTO ギャグ


NARUTO ほのぼの


NARUTO 甘甘


NARUTO 連載


るろうに剣心


その他二次創作


一次創作(オリジナル)


期間限定もの等ページ


フリーイラスト置き場


三周年御礼小説リクエスト企画 跡地


小説・小話(SS) 総合案内所


アンケート結果発表


こころのしずく(当サイト)について 1


こころのしずく(当サイト)について 2


踊るキャラたち


弥彦つづり


目次


漫画(目次)


るろうに剣心


るろうに剣心小説(連載3) 設定


『いとけない君の願い事』  目次


其の一~其の十九


其の二十~三十七


其の三十八~四十一(完結)


徒然なるNARUTO


お遊び


煽りメーカー


頂き物総合案内所


ジャンプフェスタ09レポ


NARUTOケータイきせかえ


レポ


オフライン



© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: