るろうに剣心の弥彦イラストをPhoto Album(フォトアルバム)ランダムアップイラストへアップしました。アップした絵は↑こちらです。約2ヶ月前に描いたものです。画材は色鉛筆使いました。携帯写メです。フォトショで加工してあります。
剣心、薫、左之助……。今はみんながいて、幸せだって分かってる。
それでも俺は、たまに戻りたくなる場所がある。
『母上への贈り物』(弥彦・シリアス)
さみしい原っぱ。
辺りは夕焼け。
朽ち果てた、俺の家のあと。
今日の出稽古でのことだった。
他流道場のヤツに、薫の弟かって聞かれて。
俺は居候なのだと答えた。
何にも間違ってねぇ。
薫を姉ちゃんだと思ったことは一度もないし。
ただその時、急にここへ来たくなった。
空を仰ぐ。
風を感じる。
懐かしい匂いがする。
母上と過ごした日々を思い出す。
あったかいご飯を作ってくれて。
怪我をしたら手当てしてくれて。
大事に育てられた俺。
けれど、それはやがて逆になり。
俺が母上の看病をして。
ご飯を作り。
そうして母上は――
そこでいつも考えは止まる。
いや、止めて。
振り向かずにここをあとにする。
もう泣かなくなったけれど。いつになったら、笑ってここに立つことが出来るのだろう。
母上が死んで、笑うのが苦手になった俺。
だけど母上はきっと、俺の笑った顔が見たいのだと思う。
母上。いつかきっと――
その夜、夕食を囲んで薫は言った。
「あなた、もう居候なんて言うのやめなさい? 家族でいいの」
俺は思わず箸を落としてしまった。
「そんなにびっくりすることないでしょ。いーい分かった? 剣心もね」
「ああ。ありがとうでござるよ。薫殿」
そうして片方ずつ箸を拾ってくれた二人は、俺ににっこりと笑った。
母上。次に会いに行くときは――
☆あとがき☆
妄想万歳(何
いえ、ホントは妄想とはちょっとずれてるんですけどね^^;
弥彦は家族でいてほしいという願望と、あんな風に母上と暮らした場所にたまに帰っているのかなって思っているんです。
弥彦『いや、俺はそーいうキャラじゃ……』
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