『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第6話「孤独と任務を天秤にかけたら」
任務二日目の朝。打ち合わせの為、皆が集まった演習場に、ネジの声が響く。
「だってアイツってば……なんかつかみどころねーし良く分かんねぇし……。それに……国の仲間なくしちまったばかりで……なんだか可愛そうになっちまってよ……」
ナルトがちらりと見た先には、離れたところで木によりかかる夢之助がいた。相変わらず半開きの冷めた目をしている。
「可愛そうだと!? ナルト、爆弾が発動したらどうなると思ってる! そんなことを言っている場合ではないだろう!」
ネジの言葉に、ナルトはカッとする。ネジの襟首をつかむナルト。
「だったらお前は分かるのかっ!? 独りぼっちの気持ち……分かんの……」
言いかけて、ナルトはハッとする。そうだ。ネジだって親をなくしている。ネジだけではない。サスケだって……。
ナルトはサスケをちらりと見ると、ネジから手をするりと離す。
「ゴメン……ネジ……」
ナルトはうなだれた。ネジはナルトを責めるのはやめたものの、ピリピリとした空気が辺りを漂う。
「ほっほらぁ、もういいよナルト! ネジ、あと九日もあるんだから……!」
「あと九日しかない!」
怒鳴られたテンテンはビクッとし、リーに目で助けを求める。だがリーは、なんだか浮かない顔でぼーっとしていた。
「シ、シカマル……。なんかまずい雰囲気だよ……」
チョウジはおろおろとシカマルを促す。
「あー? 知るかよ……」
「シカマル……」
チョウジは、相変わらず不機嫌そうなシカマルを、困った顔で見つめる。
「シカマルー、チョウジー、あんたたちちょっと暗いわよー! もっと明るく行こうよー」
「るせぇ、いの……」
いらいらしている様子のシカマルを横目に、チョウジはこっそりいのにささやく。
「いの。今はシカマルにそういうこと言っちゃダメだよ……」
「えー!? なんでよー」
「……いのは、相変わらず分かってないんだね……」
いのは言葉を呑み込む。
「もういい! 今日はうちの班で子供を預かる。さっさと爆弾を探すぞ! 七班は南! 八班は西! 十班は東でオレたちは北! 行くぞリー、テンテン!!」
ネジは声を荒げて指示を出すと、独り行ってしまった。テンテンはナルトのそばにより、そっとささやく。
「ごめんねナルト。うちの班もちょっといろいろあってね。それで任務もこんな状態で、ネジいらいらしちゃってんのよ」
そしてあわててネジの後を追う、夢之助を抱えたリーとテンテン。
「行くわよナルト! ……何いつまでも落ち込んでるのよ。アンタらしくないわよ」
サクラがナルトをのぞきこむ。少し離れたところで、ヒナタはナルトを見つめる。
「うん……」
ナルトはサクラにうなずき、そしてサスケをちらりと見つめる。
「サスケ……ゴメ――」
「……行くぞ、ウスラトンカチ」
「……」
ナルトはうつむき、そして顔をあげる。
「なんだとぉ!? お前なんかバーカバーカ!!」
ナルトはすっかりいつもの調子を取り戻した。
七班はがやがやと去り、そして八班も去っていった。
ナルト『次回は十班の話だってば。アイツら、なんか変なんだよなぁ……』
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