『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第10話「三人でそろいのピアスつけてる仲間」
「いの……なんでお前ここにいんだよ」
シカマルの背中合わせに、いのは座っていた。
「だってアンタのこと知りたいんだもんー」
「はぁ? あー、昨日チョウジが言ったことなら気にすんな」
「アンタの一言の方がきつかったわよー! なにーアンタ、女の子泣かせといて、なんとも思わないわけー!?」
怒鳴るいのに、シカマルはふぅと息をつく。
「……いの。ホントはオレだって一緒だ。お前のことを分かってねぇって、昨日チョウジに言われちまった。確かにお前とはアカデミー時代あんまり一緒に遊んだりしなかったけど、それでも幼なじみなわけだし……チョウジと三人でそろいのピアスつけてる仲間だし……。それなりに分かってるつもりだったんだけどな……」
「……」
「……なんで泣いたんだ? いの……」
静かに、シカマルは聞く。
「……アンタってー、頭はいいくせにー……、そーいうことは分かってないのよねー……」
「分かってねーのはお互い様だろ?」
「だから今日はアンタに聞いてんの! 何考えてるのって」
「オレが先に質問したんだが……」
「……」
ハァと、二人は同時にため息をつく。
「じゃあ私から言うわ。いつまでもうじうじしてるのってなんかやだしー! 私の性に合わないしー!」
「それは知ってる」
「そーよねー! それくらいは知ってて……くれない…とぉ……」
それきり、いのの言葉は途切れた。
「……バカ」
「……」
「泣くほど思い詰めてんなら、なんでオレたちに相談しねーんだよ」
「……だってー……っ」
いのはしゃくりあげる。
「私たちー……三人でっ…同じ班なのにぃーっ……シカマルとチョウジは親友でー……私だけぇ……。チョウジはアンタのことなんでも分かるのにー……」
「……悩んでたことって、それかよ……」
シカマルは、背を向けたままつぶやく。
「仕方ねぇだろ? オレとチョウジは親友だし。それにお前は女だ。男女平等だの言ったって、そーならねぇことだってある。男と女は別の生きもんだからな。んでもって、オレは女が大の苦手ときた」
「……シカマルー……」
「女ってぇのはやたらうるさくって細かくって、いっつも恋だの愛だのに夢中で……。そーいうのは理解できねぇ。仕方ねーだろ? オレは男なんだからよ。んでもって、逆もまたしかり。男同士のコトは、どうしたってお前には分かんねぇ。だろ?」
「でもー……」
いのは、ひくっと肩を震わす。
「いの」
シカマルは相変わらず背を向けたまま、けれど心なしか確信を持った口調で。
「一から十まで全部分かり合える……それが仲間だってのは確かに理想かもしれねぇが……実際にはそんなことありえねぇ。けどオレもチョウジも、お前のことは他のヤツらより特別に思ってるし、何かあれば力になりてぇし、怪我すりゃ心配だってすげぇするし……それじゃだめなのか?」
「……」
いのは静かに首をふると、安堵の息をもらした。泣きながら、ほっとした笑顔を見せる。背中合わせのシカマルにもそれは伝わり、シカマルも同様安堵した。
「それでーっ、アンタはどうしちゃったわけー!? 今回の任務始まってから、かなり変よーっ!?」
「変って……。まぁいい。……オレはだなぁ……」
その時、ざわめきとともに七班、八班とチョウジが下りてきた。
「シカマル……キバが……」
シノの言葉に、シカマルはあわててキバを見た。
ナルト『次回はとにかく……キ、キバ…な……』
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ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
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