『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第31話「うちはに重ねし母の面影」
夕食が済むと、ヨシノは任務へ出かけていった。里内での護衛任務だ。夢之助が風呂に入ると、シカマルは和室でネジと腰を下ろし、早速本題を切り出した。
「夢之助……。アイツ、怪しいぜ」
「同感だ……」
シカマルはするどく、ネジは真剣な目つきになる。
「今日アンタを呼んだのは、オレの考えが正しいかどうか、話に付き合ってもらおうと思ってよ。いきなりみんなに話して、混乱を招いてもよくねーしな」
ネジはうなずく。
「まず、アイツはうちは一族となんらかの関係があるとみて、間違いなさそうだ。普通のガキならサスケに憧れはしても、一目置いて少しは距離をとるもんだ。写真の件も気になる。ナルトたちの話では、アイツの両親は初めからいなかったらしい。サスケの母ちゃんを見て、自分の母親に似ていると思う……そう発言した。だがサスケは夢之助を全く知らない。つまり、夢之助はサスケ一家ではなくうちは一族に自分の母親を重ねた……」
「あの子供の母親が、うちは一族ということか……」
ネジは腕を組む。
「断定はできねーが……そうだと思う。そう仮定して話を進めるが……髪や目の色がうちはの黒でねーのは、父親が違うからだろうな。んで、今日五代目に任務の中間報告に行ったとき聞いてみたんだが、夢之助がいたっつー芽の国は国外での結婚は許されていないらしい。芽の国の人間は、みな緑がかった目をした純血の一族だそうだ」
「国外結婚を許されていないのなら、うちはの者と結婚するのも困難だ。それに、父親が芽の国の人間なら、茶色い目をした子供が生まれるとは考えにくい。つまり、あの子供の父親は、芽の国の人間ではないということか」
ネジは、眉間にしわを寄せる。
「ああ。そーすっと当然、夢之助も芽の国の人間ではないっつーことになる。なのにアイツは、最期の生き残りとして芽の国にいた。……怪しーだろ?」
「……子供の正体は不明だが、霞の国のヤツに脅されていて、本当のことを言えずにいるのだろうか……」
ネジは難しそうな顔をする。
「可能性として考えればそれもありだが……どうも夢之助に脅されているという感じは見受けられねぇ。もっともアイツは投げやりんなっちまってっから、そー見えるだけかもしれねーが……」
そのとき、ピンポーンとチャイムが鳴るやいなや、シノがかけこんできた。
「シカマル、ネジ……、キバが……」
部屋の入り口で、シノはめずらしく息を荒げ、汗を流している。
「どうした」
ネジはシノの異常さを感じ、思わず立ち上がる。シカマルも、ただならぬ気配に緊張の面もちを隠せない。
「キバの容態が急変して、危篤状態に……」
ナルト『次回は……キバ死ぬなぁ!! おい、シカマル……? こんなとき、ネジがついててくれると頼りになるってばよ……』
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