『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第55話「木ノ葉流だから」
夢之助を背負い森を跳ぶシカマルは、つぶやく。
「私はめんどくさがりのアンタが来たのが一番意外なんですけど!」
サスケのことで少しでもひっかかることを言われると、すぐに機嫌を悪くするサクラである。
「別に責めたわけじゃねーだろ? つーかオレが来たのが意外って……。一応考えたのオレだし……」
「……サスケくんは、本当に大変なときは、いつだって助けに来てくれるもの……」
自分に言い聞かせるようにつぶやくサクラ。
「サクラちゃんの言うとおりだってばよ!」
追いついたナルトは、ニシッと笑った。
「アンタくるの遅かったわね。何やってたの?」
「夢見てたってば……。なんかいい夢」
「はぁ? 寝てたの?」
サクラの言葉に、ナルトは枝から落ちそうになった。
「……よし。この辺りでいいだろ」
シカマルが降り立ち、皆も後に続く。
シカマルは夢之助を下ろし、皆はまわりを囲った。
「な……なんのつもりなの?」
「はぁ? 呪印を解くに決まってんだろ? じゃあネジ、悪ぃけど頼む」
「ちょっと待ってよ!」
夢之助は、あわててシカマルを見上げる。
「ボクはもういつ爆発するか分からないんだよ! ボクの近くにいたらお兄ちゃんたち死んじゃうんだよ!」
「……でもお前、生きていたいんだろ?」
シカマルは、夢之助の両肩に手を置く。
「さっき病室で、お前必死にうったえたじゃねぇか。言葉に出さなくても、心で、言ったろ?」
「……」
「お前がそう望むなら、オレたちは全力で力貸す。命懸けで。そんな風にして仲間を助けるのが、木ノ葉流だからだ」
「……」
夢之助は、シカマルから目をそらす。
「……ボクは、木ノ葉の人じゃない」
揺れる視線を、必死で抑えて。
「ボクは、敵だよ」
いつもの、冷めた目に戻そうとする。
「殺せば? ボクのこと」
その目を、皆にじっと向ける。
「忍なんでしょ? 感情捨てなよ」
シカマルの手を、離す。
「夢之助くんっ!」
リーは夢之助を睨み一歩前に出る。
「どうせボクは死ぬんだから」
リーは手を振り上げ、夢之助に拳を振り下ろした――が、寸前でネジはその腕を取り止める。
「ネジ! 何故止めるんで――」
バシッ――
夢之助の頬を打ったのは、ネジの拳だった。
ナルト『次回は……ネジはきっと、オレの想像以上に呪印に苦しんでたんだ……』
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