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2007.11.28
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カテゴリ: 読んだ本
2005年9月 新潮社より


妻夫木聡が主演で映画化されたものの原作本です。

時代は幕末の江戸、主人公は貧乏御家人の別所彦四郎。
彦四郎は、『御徒組(おかちぐみ)』総二十組のうちの十五番組で代々『御影鎧番』を勤める
別所家の次男。

『御徒組』とは、主君の戦陣に『徒士(かち)』つまり徒歩で従う武士を、組に編成した一団
のこと。
『御影鎧番』というのは、将軍の影武者が着る鎧の手入れをする役のことで、戦場で影武者を

しかし次男は家督を継げないので、他家へ養子に出るのがこの時代の常であり、
その時になるべく良い家柄の家へ婿入りするのが出世となる。

文武に優れた彦四郎は、格上の井上家へと養子に入るが、舅に疎まれて離縁され、
実家に戻って居候の身の上。
愛する妻子とも引き離され、運に恵まれない彦四郎は、ある夜、酔いに任せて小さな祠に
神頼みをする。
すると霊験あらたかにも神様が現れるのだが、なんとこの神様は貧乏神だった!
というところから話は始まります。

やってくる神様達は貧乏神、疫病神、死神ととんでもない神様ばかりなんですが、
人情(って言うのかな?神情?)に篤い神様達です。
対する彦四郎は実直にして勤勉、人からは「お人好し」と言われる人間。

軽妙なおかしさを醸し出しています。

と、同時に器用に生きられない彦四郎の生真面目さに、もの悲しさを感じました。
御徒士として、自分らしく生きるために、最後まで悩んで答えを得る。
最終的な決断の末のラストは、清々しくもちょっと切ない。

こういう感じの話、けっこう好きだなあ。








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Last updated  2007.11.28 12:33:31
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