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2008.04.11
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カテゴリ: 読んだ本
1974年6月 新潮社より

1600年の関ヶ原の戦いについて書いた時代小説です。

関ヶ原の戦いと言えば、徳川vs豊臣と思っていましたが、実質は違いました。
五大老の1人である徳川家康vs五奉行の1人であり、豊臣の名を守ろうとする石田三成の戦い
でした。

上・中巻では政治的謀略のやりとりが描かれています。
といっても、謀略を繰り広げているのは家康ばかり。
豊臣家の家臣団を次々と取り込み、味方を増やしていきます。

一方、三成は知略には優れているものの、他人の感情を理解できないため、人はこうあるべき、


こうして、実際に関ヶ原の戦いが始まる頃には、一応は西軍に付いているものの、実質は
家康に内応しているという武将がほとんど。
西軍として奮戦するのは石田三成、宇喜多秀家、大谷吉継の部隊だけという状態になって
しまいます。

この結果はどれも三成の性格が招いたことであり、言うなれば自業自得なんですが、
どんどん裏切られていくことに気付かない三成の姿は哀れでした。
三成は悪人なわけではなく、自分が仕えている豊臣家のことを心から思って、豊臣家のために
尽くそうとしている。
正義感が強くて潔癖で、不正を許さない。

この性格って官吏としては超一流ですが、結局のところ、国の頂点に立つ器じゃないな、と。
清濁併せ呑む器量があり、人の心の動きをよく読んだ家康には、負けるべくして負けた、


それでも、実際の合戦が始まってみると、家康の楽勝だったわけではなく、家康にとっても
どちらに転ぶか分からないギリギリの勝負だったのが驚きでした。
小早川秀秋がどちらに付くか、で全てが決まる戦況、しかも東西どちらに付いてもおかしくない
という状態。
ここで、小早川秀秋のいる松尾山に鉄砲を撃ちかけさせた家康の知恵と度胸が事を決したあたり


期待していた島津軍については、ちょっと期待外れでした。
どっちつかずで参戦の機を逃したたために、勇猛さは示したものの、敗走するためだけに
無駄に兵を損じた、という印象。
うーん。(^^;
まあ、島津がメインじゃないしね。
次はカッコいい島津を読む予定だから、まあ、いいか。

でも楽しかったです。
やっぱり面白い時代小説っていいね。(^^)v

以下は心に残ったシーンを。
かなり詳細な部分に触れるので、一応伏せておきます。



関ヶ原の戦いが本格的に始まる前、まだ軽い前哨戦が局地的に起こった程度の頃、
東軍の藤堂高虎が自陣を置くにあたって、障害となる周囲の民家を焼き払っていました。
それを見た三成が、自分の城である佐和山城を攻められるのでないかと思い、
ちょっと佐和山に戻って様子を見てくる、と言い出す。
左近は、この状況、この夜中に本陣を捨てていくと言う三成に呆れて、三成の袴の裾をとらえて
「殿、すでに博打は始まっております。佐和山の一つや二つはお捨てなされ」
と言う。
しかし、三成はそれを振り切って佐和山に行ってしまう。
なんというか、物悲しさを感じるシーンでした。

左近、こんなに尽くしているのに、愛されてはいるけど報われてないなあという感じ。
最後も結局、三成を関ヶ原の戦場から逃すために、ためらいなく死兵となって
戦場で討たれてしまう。
それでも、淡々と納得しているらしい左近が不思議でした。
なんでこんなに三成の事が好きなんだろう?

泣かされてしまったのが、大谷吉継の部隊の戦いぶりとその最期。

吉継は最初から勝ち目がないことを知りながら三成に組して参戦し、小早川秀秋が裏切ることも
考慮に入れて戦術を立て、最期は戦場で切腹をする。
その時に、近習の30人ほどが最後の突撃を申し出ます。
吉継は無駄だから落ち延びよと言いますが、彼等は
「金吾中納言(小早川秀秋)にお恨みの一槍をむくい、はればれと討死したい」といって
駆け出そうとする。
それを吉継は呼び止め
「駆けるなら駆けよ。ところで、汝らも知ってのとおり、わしは盲である。
 汝らのせっかくの死戦が見えぬ。駆ける者は、いちいち我が前へ来て姓名を名乗れ」
と言う。
近習たちは1人ずつ吉継の前で名を名乗り、吉継が頷いてやると、一礼をして敵軍の中へ
駆け入っていく、というもの。

それから、大谷善継隊で先鋒を勤めていた戸田重政。
以下、抜粋です。

老人ながら敵を突き伏せ突き伏せして進んだが、乱戦中、槍を落とした。
拾うゆとりもなく腰の太刀を引き抜いたが、その槍を、馬側を駆けていた従僕が
ひろい、重政に渡した。
寅、とよんで追いつかっていた男だが、重政は平素この男を愛さなかった。
男は愛されずともこの絶望的な戦いに馳せむかい、しかも馬側を一歩も離れて
いない。
重政は感動し、「寅、われも死ぬかや」と、馬上から叫びおろした。
寅は泣くような顔で、激しく点頭した。
「おれの日頃が間違っていた」と、重政は寅に詫びた。
  (中略)
要するに侍として抜擢してもよさそうな人間だと思いながら、可愛げのない性格であるために
つい両刀を帯びさせる身分にしなかった。
それが自分の主人としての道の誤りであった、と重政は言う。
「いまさら面目はなけれども、これをば得させるぞ」
と、自分の刀を放り投げて与えた。
つまり士分にする、というわけであった。


こういうのって、たまらないです。(T_T)
大谷家の結束の堅さ。
主従の絆というか、互いの心の熱い部分が響き合っている感じというか。

三成と左近も、左近の行動から察して、こんな感じの堅い絆はあったんだろうと思うんですが、
あまりそういう熱さが読みとれなかったので、ちょっと残念でした。
左近、現実主義者なせいか、超クールな感じなんだもん。
唯一の熱っぽさが、↑の「袴の裾をつかんだ」ところだったんだよね。
でも、それでさえ、絆の熱さというよりは、左近の武将としての熱さだったしな。
そういうの、もうちょっと見たかったかも。






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Last updated  2008.04.11 12:35:16
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