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2010.03.24
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カテゴリ: 読んだ本
上巻 若き戦士の物語
下巻 王の苦悩と悲劇

訳:山本 史郎、山本 泰子
2002年11月 原書房より

エクスカリバーや、魔術師マーリンが活躍する神話的「アーサー王物語」ではなく、
実際のアーサー王の姿を豊かな想像力と物語性で時代背景とともに見事に再現。
若き勇士の躍進から滅亡までを詩情豊かに描く。

(内容紹介(「MARC」データベース)より)


前回パスしたローズマリー・サトクリフです。
でも訳が酷評されていたのは児童書(3部作。サトクリフ・オリジナルとして出版)で、
これは大人向けの「落日の剣」。
訳も山本史郎だけでなく、もう1人加わっているので読んでみました。

文章自体は問題ない感じ。
それにしても、編集は一体何をやっているんだろう?とは思いましたが。

「わたし」という主人公の一人称で進むストーリー。
まず「わたし」が誰なんだろうというのが、最初わかりませんでした。(^^;
いや、たぶんこれがアーサー王なんだろうけど、アーサー王という名で呼ばれないし。
アーサー王のモデルとなった人間の伝記(フィクション入り)といった感じ。
だからファンタジーではありません。
魔法使いは出て来ないし、奇跡も起こらない。
中世戦国物語という感じで、アルトスの生涯を描いていきます。

『<大熊>のアルトス』の通り名で呼ばれていて、本名はアルトリウス。
叔父のアンブロシウス王からは、<仔熊>のアルトスと呼ばれ愛され、信頼されています。

私生児であるらしいですが、父親に引き取られて王宮で育ちました。
曾祖父マクシムスはスペインの将軍で、アルフォンの王女と結婚。
軍によって皇帝と宣言され、ガリアに遠征し、アクレティアで没。
その息子コンスタンティンが跡を継ぎ、サクソン人と戦うが、ウェンタ・ペルガルム
(ウィンチェスター)の城で暗殺。


上巻は主に、アルトスの生涯の前半に当たる、北部制圧のための戦いが中心です。
ちなみに南部とか他の地域はアンブロシウス王が頑張っているらしい。
下巻は主に王宮に戻ってから。
アルトスが不運に見舞われ続けながら皇帝として即位したものの、
サクソン人の侵攻と息子の裏切りに対する最期の戦いまでを描きます。

ブリテンに全てを捧げ尽くしたアルトスの孤独と不運の生涯が描かれた悲劇です。
読んでいて、ちょっと悲しかった。(T_T)
それでも最後はやるべきことを果たしたという満足感の中で、
自分の命を捧げることをためらわない。
人としての弱さと、軍人・皇帝としての偉大さが感じられました。

以下は、後の自分のための粗筋となります。
当然ですがネタバレとなりますので、ご注意ください。



物語は、アルトスが強い軍隊を目指し、それまでの歩兵中心の軍を騎馬軍に
変えていこうとするところから始まります。
これが「騎士団」の基となります。
最初は「重騎兵」と呼んでいるんですが、途中から「騎士団」という表記が出てきます。

騎馬軍を作るというのは大変なことなんですね。
鎧を着た兵の重量に耐えうるだけの力を持った大型の馬を育てなくてはならない。
大型の種馬と雌馬を買い付けのため、アルトスはフランスにまで渡って行きます。
ここで後の運命に大きく関わるベドウィルと会い、家来として馬と一緒に連れ帰ります。
馬の方は、3~4年かけてようやく、騎馬として相応しい大型の馬が供給され始めます。

その間も、アルトスはアンブロシウス王から『ブリテン伯爵』の称号をもらい、
王国に侵入する蛮族を追い払うための戦を続けていくのです。
蛮族というのはサクソン人、海の狼(シーウルフ)、ピクト人、スコット人など。
強くて勇敢で荒々しく、戦いのシーンは怖いくらいです。

戦のために遠征する先々に少数部族の村があり、同じ敵と戦う者同士として
傘下に加わって協力してくれます。

その中に「黒い矮人(こびと)」と呼ばれる部族があります。
呪術や預言が生活の中に生きて根付いている部族で、魔法使いはいないけれど、
こんなところにファンタジーの原型となる要素を感じますね。
宗教・風習が違うせいか、他部族からも畏怖・敬遠されるその部族と
アルトスは信頼関係を築き、その戦士であるドルイム・ドゥとは友人となります。

また、違う協力部族の王から政略結婚を迫られて、娘であるグエンフマラと
結婚もします。
アルトスはグエンフマラを好ましく思っています。
でも、この政略結婚はすべきでないと考えていて、断りたいんですが、
断ったら協力関係にヒビが入るし、王は持参金として100名の騎馬隊を付けると
申し出ているんですね。
騎馬隊は、軍団の全員が喉から手が出る欲しい。
そしてアルトスは、グエンフマラから直接妻にして欲しいと言われ、結婚を決意する。
互いに愛情があっての結婚なんですが、一生懸命に100名の騎馬隊と結婚したんだ
というポーズを取っているのが、微笑ましくも面白かったです。
また騎士団の中でもアルトスに近い人々は結婚に反対なんですよね。
アルトスの太刀持ちのフラビアンが冷たい態度を取った時に、アルトスが
「チビスケ(幼い頃から仕えているのでアルトスはこう呼んでいる)、私を見捨てないでくれ」
と引き留めるのが、情けなくて可愛かったです。
頼られて(間接的に謝られて)嬉しいフラビアンも嬉々として戻ってくれたし。

しかし、ここに「イゲルナの呪い」とも言うべき大問題が。
まだこうした戦のための遠征に出る前、馬の育成環境を整えるために
アルトスは生まれ故郷の村にしばらく戻っていた時期があるんです。
その時に、山中で霧に巻かれてある農場に避難したところ、そこに魅惑的な女性がいた。
農場主である女性・イゲルナはアルトスをもてなし、誘惑し、一夜を共にする。
そして翌朝、目覚めたアルトスに、自分はアルトスの異母妹(父親がアルトス同様
どこかの女性に生ませた子供)であると告げるのです。
同じ立場であっても、アルトスは男児であるため父親に引き取られたが、
女児であるイゲルナは一切顧みられることなく、母親から恨みと憎しみのみを
与えられて育てられた。
その復讐のためアルトスを誘惑し、男児が生まれたら将来アルトスの下に
行かせるからと告げるのです。

ショックを受けたアルトスは、このことは父親が蒔いた呪いの宿命と捉え、
これがトラウマとなって女性と交わることができなくなっちゃったんですね。
だからグエンフマラとも夫婦の営みができない。
でも、そのあたりの事情をグエンフマラは受け入れてくれて、優しくしてくれる。
だから比較的幸せな夫婦生活を築いていきます。

上巻はこの辺りまでが書かれているので、まあまあ楽しく読んだんですが、
下巻は悲劇の連鎖という感じで、アルトスが可哀相でしたよ。(T▽T)

(字数制限のため へ続きます)







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Last updated  2010.03.25 13:01:28
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