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2010.04.22
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カテゴリ: 読んだ本
訳 : 木原 悦子
1997年4月 (株)原書房より

闇にふちどられた時代。宗教と魔法が人々の魂をめぐって競い合い、戦争と権謀術数が
あふれる時代。蛮族のはびこる荒廃した世界にあって、忠誠と友情で結ばれた少数の
戦士達を率い、平和と文明の光を守ろうと戦った、将軍アーサー。
迫り来る蛮族の大軍に対し、アーサーとその勇敢な戦士達は、傷つきながらも決戦を挑む。
愛するものたちを守るために・・・・。

(表紙裏 紹介文より)


下巻は「マーリンの帰還」「死者の島」「盾の壁」の3章に分かれています。
平和の夢が破れたブリタニアで、連合軍の包囲網に立ち向かうドゥムノニアの
奮戦ぶりが描かれます。

語り手ダーヴェル・カダーンの視点から描かれているものの、主役はアーサーと思って
読んできましたが、違うかも。
主人公はダーヴェルで、アーサーの時代に生きた彼の活躍を描いているように思えてきました。

アーサーみたいなカリスマ性や天才性はないけど、主人や友に対して忠実で勇敢な戦士。
自分の得になるうまい立ち回りができない誠実な不器用さがステキです♪



これ以降は後の自分のための粗筋となり、当然ですが全てネタバレとなります。
ご注意ください。



ゴルヴァジド王を中心とする連合軍と戦わなければならないアーサーですが、
そんな時に、フランク人に攻め込まれたベノイクのバン王から援軍の要請がきます。
自国の危機の真っ最中ですから、アーサーは当然動けない。
代わりに60人の戦士と共に、ダーヴェルが派遣されます。

バン王の王宮は、アニス・トレベスという島にあります。
ローマ建築を移築し、花に溢れた、学問と音楽と詩と美の都です。
あとがきで知りましたけど、モン・サン・ミッシェルがモデルらしい。

ここでダーヴェルは2人の人物に出会います。
1人はバン王の世嗣ランスロット、もう1人はその弟で庶子のギャラハッド。


臆病で怠惰で戦に参加したことなどないんですが、詩人達に金を渡して、
自分がいかに勇敢に戦いすばらしい戦績をあげたかを歌わせ、
国内外の人々の誤解を勝ち得た人物です。
ある意味スゴい。(笑)
逆にギャラハッドは勇敢な戦士で、ダーヴェルの親友となり常に隣で戦うようになります。


形勢はどんどん悪くなり、とうとうトレベス島での攻防戦まで追い詰められます。
島は、満潮時は周囲が海に没し、干潮時は周囲が底なしの泥となり踏み込めないという
天然の要塞。
しかし、フランク人は丸太で頑丈な橋を造って、とうとう城壁まで辿り着きます。

バン王はりっぱな書庫に古い文献を集めるのが趣味の文化人で、戦には疎い。
勇者の誉れ高い(笑)ランスロットが、実戦経験に基づかない浅知恵で
「入口は城壁の門だけなので、そこさえ守っていれば島は安全」と作戦を立てます。
ダーヴェル達アーサー軍の戦士は溜息をつきながら、それでも今となっては
他の有効な作戦もないので、ひたすら戦う決意をします。
いよいよ戦闘となった時、ダーヴェル達は門と割り当てられた城壁を守り抜くんですが、
ベノイクの兵士が守っていた一部の城壁が破られ、フランク人が乱入。
その時、全てを見捨てて真っ先に船で逃げだしたのは、ランスロットとその母と取り巻きでした。

ダーヴェルはベノイクの民ではなくアーサーの家来ですから、部下と共に脱出して
ドゥムノニアに帰らなければならない。
そのため、最悪の事態に備えてオンボロ船を1隻隠してありました。
ギャラハッドの案内でその船に向かおうとした時に、突然思い出したことが1つ。

まだフランク人が攻め込んで来る前、バン王の書庫で老司祭ファーザー・ケルウィンと
いう学問の研究者に会っていたんですが、皮肉屋で口の悪いその老人と
「私の身の安全を気にかけてくれるのか?」
「私の仕事は人の命を守ることです」
「では私の命はおまえに預けよう。私の命はおまえの良心にかかっておる」
というやり取りをしていたんです。
この落城の瞬間にそれを思い出し、一瞬ためらったダーヴェルですが、
見捨ててはいけずにギャラハッドに「城はどっちだ!?」と怒鳴る。
ギャラハッドは脱出しようというこの時になぜ城へ?と意味がわからないんですが、
ダーヴェルが城へ行きたいらしいと悟ると、それ以上は聞かず「こっちだ!」と
走り出す。
2人の友情の厚さがよく現れていたシーンでした。(^^)

で、2人でフランク人を倒しながら老司祭のところへ向かいます。
書庫に行ってみると、実は老司祭と思われていた人物は、長い年月行方不明だった
マーリンだったことが判明。
バン王の書庫にあるはずの探し続けていた大事な書物を見つけ出し、マーリンは
ダーヴェルとギャラハッドに守られて島を脱出するのでした。


ドゥムノニアに戻ったダーヴェルは、そこで悪い知らせを聞きます。
ニムエが死者の島に送られたというのです。

死者の島というのは狂人を追放する島。
島の入口は番兵が守備し、その島に入ったら2度と出られない。
外部から食料や生活用品が支給されることもない。
島にいるのは飢えた狂人だけで、それも長く生き延びることはない。
ニムエはマーリンに育てられたドルイドの巫女ですが、キリスト教会ともめて捕らえられ、
拘束されたことにより発狂して、島に送られてしまったのです。
ニムエは生きていると信じるダーヴェルは、生きて戻った者はいないと言われる死者の島へ
ニムエを探しに行きます。

ダーヴェルとニムエの関係を説明するのは難しい。
2人ともマーリンの館で育って、ニムエはドルイドの巫女、ダーヴェルは戦士。
まだダーヴェルが初陣も迎えていない少年と少女であった頃、2人は特別な誓いを
立てています。
それぞれの掌をナイフで切って、その傷を合わせる儀式により、
ニムエの命はダーヴェルのもの、ダーヴェルの命はニムエのものであるという誓い。
でも恋人同士っていうのとは違う感じ。
その儀式をした時、ダーヴェルはニムエが好きだったし、幼い恋心があったけど、
ダーヴェルはその後別の女性と結婚しているし。
ちなみに、その女性はダーヴェルには合わなかったみたいで、まもなく破綻しました。
そしてアーサーが恋に狂ったのと同じくらい強い情熱で、好きになった女性もいる。
ニムエの方も、巫女としての力をダーヴェルのために使ってくれるけど、恋愛じゃない。
友情、というのでも言い表せない特別な関係です。

迷信や悪霊が信じられている世界ですから、ダーヴェルは死者の島へ行くのはすごく怖い。
でもニムエを助けるために、1人で死者の島へ向かいます。
島へ入ったダーヴェルを狂人達が襲ってきます。
正気に見えた親切そうな人が「1口でいい、おまえの肝臓を食わせてくれ!」とか
叫んだりする。
怖いよー。(T▽T)

それでもダーヴェルはニムエを見つけ出し、掌の傷を合わせることでニムエを狂気から
連れ戻します。
しかし帰る方法がない。
門には守備兵がいて、そこを突破しても船がないと渡ることができない。
無策のまま、ニムエを抱いて門へと向かったダーヴェルの前で門が開く。
そこにはギャラハッドと副官カヴァンが、部下を引き連れて待っていました。
「おまえが来てくれるって、どうして思い付かなかったんだろう」
「そうとも。来るに決まっている」
喜びに胸を詰まらせるダーヴェルとギャラハッドの友情が感動的でした。


最後は「ラグ谷の戦い」。
いよいよポウイスのゴルヴァジド王との決戦が迫り、まともにぶつかり合っては
数で劣勢のため勝ち目がないという状態のアーサーが選んだのは、奇襲攻撃。
100名程度の部隊が、今は敵地であるラグ谷を奪取。
谷は細い地形なので、そこに盾の壁を作って敵軍を迎え撃ち、敵軍の全てが谷に入ったら
背後からアーサーの騎馬部隊がゴルヴァジド王の本隊を叩く、というもの。

「盾の壁」というのは、当時の一般的な戦い方の1つです。
横一列に槍兵が並び、全員が持った盾を隙間なく並べて防壁を作る。
相手も同様に壁を作ってきますから、壁と壁とがぶつかり合い、力で押し合い、
盾の下や上から槍で突いたりして、壁を崩そうとする戦闘です。
1箇所崩れたら、そこから壁の内側に敵に侵入されますから、背後からの攻撃で総崩れ。
兵の数が多ければ壁を何列にも重ねるようですが、100名の兵では一列が精一杯。
背水の陣、というより死と隣り合わせのこの任に、ダーヴェルが選ばれます。

ギャラハッドもダーヴェルと一緒に戦いたいと希望しますが、彼はグウェントの
テウドリック王への援軍要請をすることに。
庶子とはいえ王子なので、身分的に釣り合うから聞いてもらえるという理由です。
テウドリックはドゥムノニアの同盟国としてアーサー側に付いてくれてはいますが、
あまりにも勝ち目がないので、戦いたくない。
しかもゴルヴァジドが、アーサーの首さえ差し出せばグゥエントには手出ししないと
言ってきているものだから、ものすごく消極的。
もちろん奇襲なんて大反対。
それでも戦闘が始まってしまえば援軍を出してくれるだろうというアーサーの予測です。

ダーヴェル軍は深夜に歩き続けて、ラグ谷に到着。
そこにいたゴルヴァジドの守備兵を倒して、谷を奪取。
朝になってやってきたゴルヴァジド軍との苦しい戦いが始まります。

途中でケルノウのトリスタン王子が、6人の家来を連れて援軍としてやってきます。
ケルノウはポウイス側なので、本来は来られないんですが、トリスタン王子はかつて
アーサーに受けた恩を忘れずに個人的に参戦です。

そして更には、途中でギャラハッドも参戦。
テウドリックへの支援要請は受け入れられず、1人で戻ってきたのです。

ゴルヴァジド王の軍が全て谷へ入った時、合図の角笛が鳴り響きます。
ここで背後からアーサーの騎馬隊が突入。
しかし、アーサーの騎馬隊はポウイス軍の盾の壁を突破できません。
そうする内に、ここまでぎりぎりで持ちこたえてきたダーヴェル軍の盾の壁が
遂に破られてしまいます。
態勢が崩れ、小さな円形の盾の壁を作り直すダーヴェル。
しかし包囲されて、後は全滅するまで戦うだけという状態に。

絶体絶命のこのピンチに、マーリン登場。
どうやったかはわからないんですが、彼はゴルヴァジド軍に参加していたアイルランドの
黒盾勢を寝返らせることに成功していました。
黒盾勢はゴルヴァジド王の本隊に襲いかかり、形勢逆転。
ゴルヴァジド王は戦死、ポウイス軍は総崩れとなり、アーサーは奇跡の勝利を得たのです。

そしてアーサーは勝利者として、ゴルヴァジド王の世嗣キネグラス王子に和平を申し入れ、
元々平和を望んでいたキネグラスは和平に応じて、ブリタニアの統一はなされたのです。

アーサーがカイヌイン姫との婚約を台無しにしたせいで、ずいぶん遠回りした平和。
なのに、死の間際にゴルヴァジド王がグィネビアのことを淫売だと罵ったことを、
ゴルヴァジト王の言ったことはウソだったと保証しろ、それが和平の条件だと
言い張ったりするアーサーって・・・・どんだけ子供っぽいんだ。(^^;
通常、戦勝国は敗者の領土も財産も全て奪うのが普通で、対等の和平の申し入れ自体が
珍しいとしても、でもねー。

キネグラス王子は大人だから保証しましたけど。
でも、父王が戦死した直後に
「父は真実にこだわる性格ではなかった。最後に言った事はウソだと子として保証する」
と宣言させるのってどうなのよ?

そしてそれを聞いて嬉しそうなアーサー。
そんなにグィネビアが好きか!とちょっと呆れる思いでした。
おかしな人だよねー、アーサーって。


下巻はここまで。
次は『神の敵アーサー 上巻』へと続きます。






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Last updated  2010.04.22 12:56:56
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