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2012.06.26
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カテゴリ: 読んだ本
1998年2月 筑摩書房より

Fate/Zero から興味を持った英雄の3人目、英雄王ギルガメシュです。

ギルガメシュ叙事詩は古代オリエント最大の文学作品だそうです。
英雄物語としては、古代ギリシアの長編『オデュッセイア』とか、
中世ヨーロッパの『ロランの歌』や『アーサー王と円卓の騎士』なとど並ぶものらしい。

叙事詩とは、物事・出来事を記述する形の韻文であり、ある程度の長さを持つもののこと。
一般的には民族の英雄や神話、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を、
出来事の物語として語り伝えるものをさす。
口承文芸として、吟遊詩人や語り部などが伝えることが多かったようです。


ギルガメシュ叙事詩の特徴は、古代オリエントの他の作品のように宗教的な性格を持たず、
半神半人ではあるが人間らしい感情を持つギルガメシュを主人公とした世俗的な文学作品で
あるところだそうです。

最初に粗筋が書いてあって、それを頭に入れた後に、書板ごとの訳を読んでいくスタイル。
もちろん単語や意味の解説付き。

書板は全部あるわけではないらしいです。
全体で3600行あると推定されている内の、半分くらいしか発見されていないとか。
更に書板自体の破損部分も多く、わからない所もある。
なので、『翻訳者』はただの語学上の移し替えを行う人ではなく、
編集者であり、主体的な文学の再構成も行う人である、と前書きで述べていました。

発見されていない書板・・・・。



以下、粗筋です。


都の住民に恐れられていた。
ギルガメシュの都の乙女達を奪い去るという悪行に人々は耐えられず、人々は天なる神々に訴えた。
神々はこれを聞き入れ、大地の女神アルルに何とかするよう命じた。
女神は粘度からエンキドゥという猛者を作り上げ、都城から離れた野に置いた。
エンキドゥは裸で、毛髪に覆われ、野生動物達と共に野獣のように暮らしていた。
そこへギルガメシュから送られてきた娼婦がやってきて、彼の欲望を満たすと共に
人間らしい心を目覚めさせる。
仲間だった動物達は彼から去り、エンキドゥは娼婦から食事や着衣などの作法を教わる。

ギルガメシュは夢でエンキドゥが近くやってくることを知り、自分の力を誇示するために
大宴会を催して彼を招くことにする。
しかし、エンキドゥはそれを断り、会場への入口近くでギルガメシュを待ち構えている。
2人の大格闘が始まり、長時間の取っ組み合いの末、互いに相手の力を認め、
二英雄の間に友情が芽生える。

ウルクにおける安楽な生活に満足できなかった彼等は、遠方にある杉の森への遠征を計画する。
そこには恐ろしい森番フワワ(フンババ)を倒し、杉の木を切り払って、あらゆる悪を
国から追い払おうという計画である。
難儀を重ねて杉の森に辿り着いた彼等はフワワを倒し、杉を切り倒した。

彼等がウルクに帰り着いて後、愛と逸楽の女神イシュタルがギルガメシュの英姿に魅せられて、
多くの報酬を約束して誘惑しようとする。
しかしギルガメシュは女神の分別知らずと不貞を知っているので嘲った。
激昂したイシュタルは、天の神アヌに、天の牛をウルクに送ってギルガメシュと都城を
滅ぼすよう求める。
アヌははじめ拒絶したが、イシュタルが冥界から使者を連れ出すと脅かしたので、
いやいやながら天の牛をウルクに送った。
多くの戦士が命を落としたが、ギルガメシュとエンキドゥは力を合わせてこれに打ち勝った。
しかし、フワワと天の牛を殺したために、神々により、エンキドゥは近いうちに死なねばならぬ
という宣告を受けた。
12日間の病の後、エンキドゥは息を引き取る。
悲嘆にくれたギルガメシュは、自分もいずれ死ぬ運命から免れられないのかと
永遠の命を求め始める。

これまでにただ一人、古都シュルッパクの聖王ウトナピシュティムが不死を得たことを知り、
ギルガメシュはウトナピシュティムを訪ねて旅に出る。
苦しい旅の末にウトナピシュティムを訪ね当て、永遠の命の秘密を尋ねる。
しかしウトナピシュティムは、
昔あった大洪水の時に、神の言葉によって四角の船を作り危険から逃れることができた、
永遠の命はそれを贈ってくれた神々の決めたことで、自分の知るところではないと言った。
がっかりして帰途につこうとするギルガメシュに、妻のすすめによって、ウトナピシュティムは
海底にある永遠の若さの植物のことを教えてくれた。
ギルガメシュは海に潜ってこれを取り、喜んでウルクへの帰途に就く。
しかし泉のほとりで、旅のほこりを落とそうとギルガメシュが水浴びをしている間に、
蛇がやってきてこの植物を食べてしまった。
失望したギルガメシュは疲れ切ってウルクへと帰った。



エンキドゥを人間化した神聖娼婦(本文では『遊び女』と訳)について解説がありました。

古代メソポタミアでは、シュメール時代から神殿に仕える男女の神官が多数いて、
男神女神に性的な奉仕をするという考え方があったそうです。
神殿の高所に神聖な部屋が設けられて、その寝台で神との神聖な結婚が行われると考えられていました。


宗教的な概念がない限り、常に娼婦的な役割を果たしたとは考えにくい。
しかしある種の女官がある場合に(子女を得られない男のために)妾の役割を果たしたことは
明らかで、下位の女官にあっては娼婦的な存在であったかもしれない。
それは宗教的な概念に基づくというより、神殿の経済的基盤を支えるための行為であったとも
思われる。
エンキドゥを連れてきた娼婦は、たぶんこの類の女性であったと思われるようです。

しかし『遊び女』と訳したものの、原文では『聖化された娼婦』であり、
エンキドゥは彼女によって獣の状態から人間へと変わったことから、
この根底には単なる風俗以上の原初の概念が潜んでいるのではないか、と書かれていました。

性的な奉仕により交わることで、エンキドゥが聖化されたということですね。
なるほど。
この解説がないと、なんで娼婦なんだろう?って感じでした。


すごく面白かったわけではないですが、興味深く読みました。






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Last updated  2012.06.26 12:36:57
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