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2012.08.30
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カテゴリ: 読んだ本


訳:中山善之
1976年執筆
1996年1月 新潮社より



あることを嗅ぎつけたダーク・ピットは、46000トンの巨船引き揚げを決意した。
続出する事故と殺人、大ハリケーンの襲来・・・。
斬新な着想とSF的要素、男のロマンと冷厳な東西関係が噛み合った大型海洋冒険小説。

(裏表紙 紹介文より)

メタ・セクションという大統領直属の秘密組織に所属するジーン・シーグラムとメル・ドナー。
彼等は、敵国のミサイル攻撃を瞬時にして叩きつぶす防衛網を作り上げるために
ビザニウムを探している。
かつて、それはソ連の領土内においてアメリカ人達によって発掘された。

渡る船として選んだのはタイタニックだった。
その事実を知ったメタ・セクションではタイタニックを引き揚げることを決意する。
ビザニウムを巡る米ソのスパイ合戦、それが引き起こす殺人事件、海洋での事故、
至上類を見ないほどの巨大ハリケーン・・・・。
現場で様々な苦難に立ち向かうダーク・ピットと、彼が所属する国立海中海洋機関(NUMA)
のメンバー達。
彼等はビザニウムを無事に手に入れることができるのか?、という話。


読んで思ったのは、ドラマみたいな作りの小説だなということでした。
映画みたいにクライマックスに向けて一気に盛り上がるのではなく、
1時間のドラマが3ヶ月続く時のような『小さい盛り上がりと解決、そして来週への期待』
といった感じで話が進んでいきます。

それに由来するダナとダーク・ピットとの不倫って、冒険談としたら必要ないよね?
と思うけど、ドラマ仕立てと思うと納得がいくんですよね。
ああ、ドラマならストーリーに直接関係しない、そういう細かい部分ってあるよね、みたいな。

で、そういう『小さい盛り上がりと解決』が繰り返されるものですから、
感動があまりドーンと来ないんですよね。


一番感動したのは、曳航されたタイタニックがアメリカの港に入港した時かな。
76年経ってようやく入港したという記述だけで、港での歓迎ぶりとか関係なく
込み上げるのにがありました。
やっぱりタイタニックって、ちょっと特別な船なんでしょうね。

全体的にわかりにくい部分が多くて、それもちょっとネックでした。
スパイ合戦は誰が裏切っていて、誰を陥れようとしていて、誰が敵で、というのが
もともとわかりにくい世界ですし、わざと明確にせずに書いている部分もあるでしょうし。
あとは文化の違いというか。
アメリカンジョークが日本人にはわかりにくいのと同様、登場人物の行動の動機となる
感情の動きが、よく理解できないんですよねー。(ー_ー)

詳しい人から教えてもらったんですが、この話は冒険小説の最初ともいうべき作品で
技術的にはまだ洗練されていないとのこと。
同じ内容でも、最近の作者が書いた冒険小説ならもっとうまく盛り上がらせると思う、
とのことでした。
なるほど~。
確かに内容的には、つまらないわけではなかったんです。
気持ちの部分でついてこなっただけで。

あと、ダーク・ピットがずいぶんと目立っていて、メタ・セクションの人達が主人公なのかと
思っていた私には疑問だったのですが、シリーズで書かれている話がいくつかあって
ピットが主人公的立場なのだ、とのこと。
あ、そうなんだ。

1980年に、レイズ・ザ・タイタニック(Raise the Titanic)として
映画化されているそうです。
第1回ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞にノミネートされたほどの失敗作だったとか。
それほどつまらない原作ではないはず、と思いますが。(^^;
作者のカッスラーはこの映画の失敗のため、25年後まで他の著作の映画化を拒否し続けたそうです。

個人的には盛り上がりに欠けましたが、そこそこ面白い内容だったのではないかと思います。
もう1回くらい、同じ作者の別作品にチャレンジしてみてもいいかも。

以下、ネタバレとなりますので間を開けておきます。























最後のドンデン返し部分について。

すごく苦労して引き揚げたタイタニックの金庫の中に、ビザニウムはありませんでした。
あったのはただの石ころ。
失意のあまり正気を失うジーン・シーグラム。
この人、妻とは考え方の違いからうまくいかないし、ピットに寝取られちゃうし、
すごく報われてない感じ。

巨大な予算を注ぎ込んだ大統領もメタ・セクションも窮地に立たされます。
しかし、ピットが採掘した男達の逃走ルートを追い、その1人の墓にビザニウムが隠されている
ことを突き止めるのです。

採掘メンバーの責任者であったブルースターは、逃走途中でメンバーを次々と殺され
正気と狂気のぎりぎりの縁にあり、誰も信じられなくなっていました。
また、自分が生きてタイタニックに乗船できて、アメリカに戻れるとも思っていなかった。
そのため、途中で命を落としたバーノン・ホールの墓にビザニウムを隠し、
自分は石ころを持ってタイタニックに乗り、「ビザニウムを持ってタイタニックに乗った」と
日記には残したのでした。
タイタニックが沈まなかったら、すぐにわかるはずだった嘘。
歴史の皮肉を噛みしめて、ピットは休暇を申請する・・・という、これもドラマっぽい最後。

そして、一番最後はジョン・L・ビガローの水葬シーン。
元海軍の司令官でたくさんの勲章を授与されたビガローは、
76年前にタイタニックの客室係を勤めていました。
沈みつつあるタイタニックの中で、ブルースターに強要されて金庫室まで彼を案内したのが
ビガローでした。
そしてブルースターの「神よ、サウスビーの件を感謝します」という最後の言葉を聞いていた。
誰にも話さずにいたこの秘密を、ビガロー司令官はピットにだけ話し、
それによりピットは謎に辿り着いた、ということらしい。

このドンデン返し部分が面白かったで、途中いろいろぼかしてわかりにくかったのも
致し方なしという感じですかね。





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Last updated  2012.09.20 12:46:35
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