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2012.11.28
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カテゴリ: 読んだ本
2004年10月 新潮社より
2007年 7月 文庫化

少し遅れた時計を好んで使った恋人が、6年前に死んだ。
いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。
そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。
彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実はおもいもよらぬ世界へ僕を押しやった。
洒落た語りも魅力的な、Side-Aから始まる新感覚の恋愛小説。
偶然の出逢いが運命の環を廻し、愛の奇跡を奏で出す。

(Side-A 裏表紙紹介文より)

かすみとの偶然の出逢いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。
あれから二年、転職した僕の前にひとりの男が訪ねてきた。
そして、かすみとその妹ゆかりを思い出させずにはおかぬこの男が、
信じられない話を切り出した。
物語は、驚愕のエンディングが待つSide-Bへ。
今日と明日をつなく五分間の隙間を破り、魂震わす極限の愛が生まれる。

(Side-B 裏表紙紹介文より)


またまた本多孝好です。

この作者の傾向が見えてきた気がする。
いろいろなトラウマや心の傷で、他人とうまく関われない不器用な主人公が
どこかの時点で、何かをきっかけに人への想いに気付く、という感じ。

↑に紹介文を載せていますが、私的には紹介文からイメージした話とは全然違いました。

Side-Bは、愛って何だ、愛する人って自分にとってどういう存在なんだ?と問いかける話、
という印象でした。

本多孝好の話は読んでいると面白いけど、続けて読むと心に残りにくくなってきました。
印象が似ているので。
そろそろ終わりかな。


以下、ネタバレとなりますので間を開けておきます。
























Side-A
主人公は6年前に大学時代に知り合った恋人・水穂を事故で亡くしている。
死に際し、泣かなかった(泣けなかった?感情があふれ出してこなかった)ため、
恋人の死が悲しくないらしい自分に混乱。
自分は水穂を愛していなかった、と愛という感情がわからなくなっている。
そのために女性と付き合っても精神的に深い付き合いにならず、女たらしと見られがち。


一卵性双生児で、妹はゆかり。
7歳の時に入れ替わって生活をしてみたら、親が気付かなかった。
それにショックを受け、たびたび入れ替わりを行っているうちに
どちらがかすみで、どちらがゆかりか、本人達にもわからなくなってしまったので、
自分達でこっちがかすみで、こっちがゆかりと決めた過去があります。

相手の事が何でもわかる。

そしてかすみは、妹・ゆかりの婚約者・尾崎に紹介され一目惚れしてしまう。
ゆかりを殺して入れ替わってしまいたいと妄想するほど好きだが、諦めるしかない。
その悩みを知った主人公は、かすみが尾崎さんを諦めるため(自分を偽ることが目的)に
別の男(自分)と付き合っているふりを提案。
かすみは了承し、恋人のような振る舞いをしている内に本当の恋人になる、という話。

Side-B
ゆかりの結婚後、かすみとゆかりは2人でスペイン旅行に行き、事故に遭う。
かすみは死亡、ゆかりは大怪我。
しかしある日、主人公は尾崎から、生き残ったのは実はゆかりではなく
かすみなのではないかと相談を受ける。

尾崎は、自分はゆかりを愛した筈なのに、隣にいる女性がゆかりなのかどうか
わからないことに苦悩。
尾崎さんを好きだったかすみを知る主人公は、かすみは本当に自分を愛していたのだろうか
と悩む。

悩みの最中、主人公はかすみに以前薦められていたことを思い出し、
大学時代の恋人の墓参りに行く。
墓前でようやく涙した主人公は、水穂を愛していた時間が確かにあったと、
それこそが大切だったと気付く。

家に戻った主人公は、ゆかりが尾崎から離婚を切り出されたことを知る。
本当はどっちなのかと訪ねた主人公に、ゆかりはわからないと答える。
生きていた頃から、相手と情報を共有し、感情的にも近かった2人。
事故に遭い、混乱の中で最初に出会った相手が、自分をゆかりと呼んだからゆかりになった、
7歳の時に自分達で名前を決めた時のように。
私はどっちなの?あなたが決めてくれたら、私はその名前になる、という彼女に
主人公はゆかりさんと呼びかけ、彼女と別れる。

その後、尾崎とゆかりは離婚、尾崎にも主人公にも新しい恋人ができたらしい頃、
主人公は1日の内の5分間だけ水穂とかすみを思い出す時間、彼女達のために使う時間があり、
それ以外の時間は今の自分と自分の大切な人のために使っている、と感慨に浸る。


5分間というのは、水穂が時計をわざと5分遅らせていたことから来ています。
得した気分になるらしい。
「あら、あなたはもう9時なの?私はまだ8時55分よ」って感じで。
私の感覚だと逆ですけど。
5分進めておいて「あら、もう9時。と思わせておいて、本当はまだだも~ん」的な。
で、その5分遅れた時計を使い続けている主人公は、恋人を始めとする他の人々から
精神的に5分離れた場所にいるから気持ちが通じない、同じ場所に立てないということを
象徴的に表現しているようです。

でもって、Side-Aはともかく、Side-Bはホラーですよね。
心から愛している大切な人が、見た目そっくりの別人かもしれなくて
しかもそれを確かめる手段がない。
怖過ぎる。

でも、実際には双子だからってそんなに似ないと思いますけど。
子供の頃はともかく、人間の性格形成って環境によるものの方が大きいと思うし。
小学生の時に双子な友達がいました。
髪型同じだったからほとんどそっくりで、私はそれほど親しくなかったけど
見分けは付きました。
友達でも、わからないという子はいなかったなあ。
でも教師は見分けていなかったみたいです。
昔読んだマンガ、成田美名子の『CIPHER』も双子が入れ替わって周囲を騙していたけど
片方と親しくなった主人公は見分けがつくようになったんですよね。
たぶんそれが普通。

通常はあり得ないシチュエーションですけど、もしもロボットとか人工知能とかで
可能な世の中になったらどうしたらいいんだろうと怖かったです。





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Last updated  2012.11.28 17:49:50
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