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2013.01.15
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カテゴリ: 読んだ本
2001年6月 集英社文庫



たった一人の身内で、ヤクザの大親分でもある叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルの
オーナーになったというのだ。
招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。
人はそれを「プリズン・ホテル」と呼ぶ・・・。
熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家・・・不思議な宿につどう奇妙な人々が
くりひろげる、笑いと涙のスペシャル・ツアーへようこそ。

(裏表紙 紹介文より)


極道の極道による極道のためのホテル、奥湯本あじさいホテル。
オーナーとなった木戸仲蔵(なかぞう)はヤクザの大親分。
昨今の暴力団ではなく、情に厚く任侠を貫く、いかにも『親分』という感じの人。
従業員はもちろん仲蔵の子分達。
客は刑務所から出所したばかりの組員や、普通のホテルでは断られてしまうヤクザ団体など。
ただ、時々は何も知らずに普通の客も入ってしまって、客の側は怯えてしまいますが、
従業員側は「当ホテルにいったんゲソつけられた客人は身内も同然」と誠心誠意

ちょっと見た目とか言葉遣いとかが怖かったりしますけど。

支配人として迎えられた花沢一馬は、大手クラウンホテルチェーンからの出向。
真面目で誠意にあふれた熱血漢で、それ故にホテルの上層部から疎まれて
僻地を転々とさせられた挙げ句にプリズンホテルへと捨てられました。
服部シェフも同じクラウンホテルからの出向。
フランスで修行した優秀なシェフなのに、食中毒の責任を取らされたのです。
どちらも自分が不運だったと思っていますが、実は仲蔵がこの2人を見込んで
クラウンホテルの弱みを脅して引き抜いた人達なのです。

普通ではあり得ない設定、人々のやとりとが面白く、そこへ浅田次郎らしい人情物語が絡んで
おもしろく読めます。
ただ残念なのは、主人公である木戸孝之介(たぶん)をあまり好きになれなかったこと。

性格が曲がってしまっていて、それだけなら別にどうってことないのですが、
父親の再婚相手とか自分の愛人とか、逆らわない相手に暴力を振るうのがイヤでした。






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Last updated  2013.01.15 12:43:09
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