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雪風ジョルノ

雪風ジョルノ

2005/02/19
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筆者には、もう何度も味わうようにして読んでいる本がある。

渡部昇一「甦る日本史」(全三巻/PHP文庫)。
古代・貴族社会篇
中世・武家篇
戦国・織豊時代篇



筆者は歴史が好きだ。

特に、 近現代史。

司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫)を読み、明治人の気概に感動してからというもの、
幕末・明治維新から日清・日露戦争を経て太平洋戦争(大東亜戦争)まで、
いわゆる戦前の日本人について多少の読書をしてきた。

しかし、明治以前の日本についてはイマイチ興味が湧かない。
先人との距離が余りにも遠過ぎたせいかもしれない。


そこで出会ったのが、前述の渡部昇一著「甦る日本史」。
古代~織豊時代まで、

本書は 頼山陽「日本楽府(がふ)」 の注釈書である。

ちなみに、本書刊行までの流れは、

★ 戦前、 福山天蔭(寿久)著「頼山陽の日本史詩」 が刊行された。
☆ 渡部氏は学生時代にそれを読み、深い感銘を受けた。
★ 雑誌「歴史街道」で原稿を頼まれた時、「日本楽府」を扱うことにした。
☆ その連載は約6年続き、それが単行本 「日本史の真髄」(PHP研究所) として纏められる。
★ 以後、「甦る日本史」と改題され、文庫化。

となっている。


「日本外史」、「日本政記」、「通義」 とは違って、
「日本楽府」 は漢詩で日本の歴史を綴る。
日本の国数に合わせ、 全六十六の詩 から成る。

渡部氏の現代人に分かり易い、読む人を嬉しくする名解説も然るコトながら、


心に響く名調子。


日本楽府の一篇ではないが、 信玄VS謙信 を詠んだ七言絶句を紹介しよう。
(書式の都合上、左から右へ横読みしてね)




鞭声粛粛夜渡河。  (鞭声(べんせい)粛粛(しゅくしゅく)夜河ヲ渡ル)

暁見千兵擁大牙。  (暁(あかつき)ニ見ル千兵ノ大牙ヲ擁スルヲ)

遺恨十年磨一剣。  (遺恨十年一剣ヲ磨キ)

流星光底逸長蛇。  (流星光底長蛇ヲ逸ス)




本書を読んで、古代・中世も面白いんだな、と気付く筆者。
しかし、やはり何と言っても、頼山陽の凄さに驚く。


早速に頼山陽をチェック。

神田古書店にて、 頼山陽選集(安藤英男/近藤出版社) を求める。
流石、 巌松堂。 筆者の欲しい書を何時も揃えている(気がする)。
「頼山陽詩集」、「日本外史」 が欠けているものの、残る5冊を入手。

続いて、
「菅茶山 頼山陽 詩集」(新日本古典文学大系66/岩波書店)
をゲッツ。
しかし、肝心の「日本楽府」が部分収録ときた。もぅなんでやねん岩波。


それから暫くして―


本の縁とは不思議なもので、

★ 福山天蔭「詠史日本楽府物語」(東白堂書房/昭和13年6月刊)

を入手した。


渡部昇一氏に「甦る日本史」を書くキッカケを与えた書、

☆ 福山天蔭「頼山陽の日本史詩」

は、 寶雲社/昭和20年2月刊。


寶雲社は東白堂書房版を再刊したのではないだろうか。
もしかして、尊敬する渡部昇一さんより古い版を持っている?


そんな事を空想し、一人ニヤリとする筆者であった。




次回は頼山陽「日本楽府」購入の記 @ 京都~ ♪





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最終更新日  2005/02/20 11:43:55 PM
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