介護の隙間(すきま)

最終話　　「　中田の引退と共に　」

　ピッチで仰向けに寝転び、しばらく立ち上がろうとしなかった中田をみて　　引退表明を聞いた今、彼のあの時の胸中を思うと胸が詰まるような心地になるのは、私だけだろうか。取り立ててサッカーファンというわけではないのだけど、彼の性質をみる限り、誰も引き止める言葉など発せられないような気がする。才能があり、選手として絶頂期なのだから、次回のＷ杯後でもよいではないか、と個人的には発言したい。が、彼の顔を思い浮かべると心とは裏腹に「そうですか・・・」と頷いてしまいそう。（サッカー界にとっては多大な損失でしょうね。）そこで、　私も引き際というものを考えました。このブログを始めたとき、仕事絡みの介護内容なら話題に事欠かないだろうと、　ページのタイトルにも「介護」としたわけですが、そうは簡単にいきませんでした。固有名詞は当然表記　　するわけにはいきませんが、記事の内容によっては、近しい人間が読んだらバレちゃうかも、との思いが常にありましたから。家族、病歴、暮らしぶりなどを　、その家に上がり込んで肌身で感じてるわけですからね・・・利用者様の数だけドラマもありますが、あまりにも　デリケートな世界です。悩みながら日記を　　綴っていくうちに、次第にタイトルからずれてきていることが多くなってきて、（なんか、看板に偽り有って気がする）と自己嫌悪　　に陥ることも。そして日々の出来事や、ギックリ腰　　などで体調を崩しはじめてから、他人をヘルプ　　するどころではなくなってきました。日常生活には何の支障もありませんが、それよりプラスアルファの元気　　と体力がないとなかなか他人様のお世話など出来ません。が、私の持論です。というわけで、短い間でしたが「介護の隙間」をたたませていただきます。惜しくは、今日まで励ましてくださったみなさんとさよならになってしまうこと、ですね。でも、新しくページ　　を開くことも考えておりますし、それまでは一読者としてあちこちブログサーフィンなどしながら鋭気　　を養っていたいと考えております。私の「お気に入り」にさせていただいたみなさんのところへは、今後もぜひ伺いたい　　と思っております。その時はまたヨロシク　　お願いいたします。　今日までありがとうございました。　　スキマ