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2024.11
2009.01.28
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カテゴリ: 家系調査
高祖父の戸籍は、樺太にある。

おかしなことですが、もう これ以上手が出せなくなって初めて、
樺太という地に 興味を持つようになりました。



私が子供の頃は、
「北方領土は日本固有の領土です」というCMを やっていました。

その樺太に、父が幼い頃 住んでいたんだ、ということは
なんとなく 知っていました。


余談ですが、当時は私の中で「樺太=外国」というイメージがあり、
父が樺太からやってきた、ということを知ったときには、


どう見ても、父も 祖父母も ばりばり日本人顔なんだけど!(笑)



が、「樺太」といえば、せいぜい そこまで。

父たちが住んでいた町の名前を 謄本で知り、
北海道の地図を見てみても、どのへんなのか 見当もつきません。


自分のあまりの無知に、もう少し 樺太について 知りたくなって、
図書館で「樺太」をキーワードに検索し、
まずは 読みやすそうな本を 1冊、借りてきました。



永訣の朝 ~樺太に散った九人の逓信乙女



戦争が終わったはずの 1945年8月20日の朝、
樺太・真岡郵便局の9人の女性電話交換手(通信乙女)たちが
ソ連軍進駐に 精神的に追いつめられ、次々と 自決。


まとめられています。




知りませんでした。

こんなことがあった、ということさえも。



高校1年生のときの「現代社会」という科目では、
先生の方針だったのでしょう、広島・長崎の原爆について、


その影響か、20代後半までは、
自分自身が 原爆投下直前の広島にいる夢を
何度も ひんぱんに 見ていました。


原爆の投下日時を知っている 夢の中の私は、
もう逃げられないことも知っていて、じっと そのとき を 待っている。

そのとき が来たら、一瞬にして 命を落すはずなのに。
ものすごい爆音がして、周りは 炎で包まれているのに。

いつまでも、意識は続いていて・・・

恐怖とともに、汗びっしょりで 目を覚ます。


そんな夢を、何度も 何度も、繰り返し 見ていました。
そんな夢を見るたびに、現代社会の I先生を 恨みました。




でも。

樺太については、なんにも 知らなかった。


父が、子供の頃、 引き揚げ船で 樺太から 引き揚げてきた。
途中 船酔いで 大変だった。

そんな話は 小学生のときに 聴いたことがあったけど。

それは ただ単に 戦争が終わり、領地の変更に伴って帰国した、
ただそれだけのことだと思っていたのです。


この本に載っていた地図を見てみると、
父たちの住所は、通信乙女の自決事件のあった真岡のすぐ近く。

きっと 状況は 似たようなものだったでしょう。


それを考えると、父も、伯父も、祖父母も、
よくぞ 無事に 日本へ帰ってこられたもの、と驚きます。

実際、真岡でも、引き揚げの途中でも、
たくさんの方々が 亡くなっているのですから。



寝る前に ほんのちょっと 読むだけ・・・のつもりだったのに、
結局2時間で読み通してしまい、その後も 眠れなくなりました。



60年余り経った 今となっては、
この 通信乙女たちの悲しい事実さえも、
読者である私からみれば 文字の世界の出来事になってしまいます。


それでも、この本を読んだことで、
いままでの どんな資料に触れたときよりも。

「この中のだれひとり欠けても いまの私は生まれていなかった」

この言葉の重みを 実感することとなりました。






戦争があって、徴兵があって、空襲があって、上陸があって、
毎日 命の危険に さらされていた。

そんなこと、夢のまた夢のようになってしまった現在。

たった 数十年で、環境も 生活も 生き方も 価値観も
ここまで 変わってしまうものなのでしょうか。



「知りたい」という欲求と、
「これ以上 見たくない、感じたくない」という 迷い。

「知ってどうするんだ?」 という、疑問。


なにも考えず、軽い気持ちで始めた ご先祖調べで、
こんなところを通ることになるとは 思ってもみませんでした。



でも、きっと、いちばん大切なのは。

たどりついたルーツ(結果) を 知ることよりも、
ルーツをたどっていく過程で、感情を含め、 なにか を 経験すること。


「ご先祖さまを調べると、いいよ」 と言った方々の言葉には、
これが 隠されていたのかもしれません。




そして、いま ふと 思ったのですが・・・

これは、60余年前の通信乙女たちから、
これから波乱を迎える現代への、メッセージのような気がしました。





価値観は、時代とともに 変わるもの。

あなたがたは、いま、なにを 前提に 生きていますか?
なにを 前提に 生きていきますか?




こうして 言葉にすると、こじつけがましく思えるのですが、
なんとなく、そんな感じがしました。




いま、私に起こっていること、すべてに。

ありがとうございます。








さて、行き詰まった 父方のご先祖調査ですが・・・

曽祖父の謄本から得た ある情報をもとに、F町役場へ資料請求中。
そろそろ 回答が来る頃です。



一度 途切れた糸は、ふたたび つながるのでしょうか?









<たばちゃん家 ご先祖調査物語> 番外編 おわり





ご先祖調査物語 その1 はじめの一歩

ご先祖調査物語 その2 知らなかった名前

ご先祖調査物語 その3 消えた長女

ご先祖調査物語 その4 不自然な空白

ご先祖調査物語 その5 与那嶺先生のお言葉

ご先祖調査物語 その6 いざ 樺太へ!?

ご先祖調査物語 その7 家系図をつくろう♪


参考図書     家系を科学する










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Last updated  2009.01.28 09:04:47


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