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さて出掛けようという時に、meemeeさんが携帯が見当たらない、落としたと言います。そういえば船を下りる時、座席を立った際にごとんと大きな音がしました。見回したのですが、何の音か解らなかったのでそのままにしてしまいましたが、どうやら携帯が落ちた音だったようです。記念にと思って取っておいた乗船券を見ると、船の事務所の電話番号があったので電話して聞くと、預かっているとの事。予定変更で、まずは港まで戻る事になりました。港の近くに教えて貰ったスーパーがあるので、ついでに買い物も済ませられるから一石二鳥よと出掛けます。荷物になるからと履いてきたトレッキングシューズをサンダルに履き替え、少々蒸し暑いながらも澄んだ空気の中を港に向けて歩き出しました。港に着き、携帯を無事手にすると時刻は夕方5時過ぎ。スーパーでおにぎり用にとひじきじゃこと、島豆腐、天然塩、きゅうり、カンパリトマト、三岳のワンカップ(焼酎)、古代屋久の島(焼酎)などを買い込みました。それからお土産物屋に寄って、屋久とろ(とろろの冷凍パック)、ぽんたんジュース(ぽんかんとたんかんのジュース)など。宿に寄って買い物したものを冷蔵庫に突っ込むと、再び出発。今度は港とは反対方向に向かいます。宿のすぐ近くにお酒を置いている店があり、次からはここで買おうなんて言っていたのですが、この店は実は私の大ヒットなのでしたがそれはまた後程。橋を渡り、少し行くと何とも雰囲気のある小学校がありました。そしてそこからは上り坂。登り切ると、宮之浦港と広がる海、そしてその向こうに山が霞んで見えました。更に歩いていくと、学校帰りの高校生が向かいから歩いてきました。後で知ったのですが、宮之浦には屋久島で唯一の高校があるのです。そして「漁火」に到着。引き戸を開けると、入ってすぐ左手に大きな水槽がありました。美味しそうな魚や海老と共に、不思議な魚も泳いでいます。時間が早かった為、他に客はいませんでした。カウンターに座り、まずは喉がからからだったので生ビールを注文。ちなみにアサヒでした。ちょうど後ろにある本日のお勧めが書いてあるボードを眺めます。屋久島と言えば「首折れ鯖」。なんて、旅の準備を始めるまで知りませんでしたが。ですが生憎、今日は時化ているので入荷が無いとの事。入荷している日には幟が出るそうですので、「首折れ鯖」目当ての人は鯖の幟を見たらすかさず店に入るべしです。鯖が無いとはいえ、ボードに書かれている総てに興味津々。手許にあるメニューにも目を落とすと、これまた美味しそうなものばかり。迷ってしまいましたが、これは外せまいと思うものを何とか絞って注文。注文方法は、注文したいものを紙に書いて女将さんに渡します。ま、渡す前から大将が覗き見て作り始めていましたが。ここの大将、なかなか味のあるお方です。店主と書くべきかなと思いましたが、何となく大将と呼ぶ方がしっくりくるような気がするので、勝手にそう呼ばせて貰いましょう。他に厨房には若いお兄ちゃんが一人、厨房と店内を行き来して切り盛りしている女将さんともう一人の手伝いの女性の四名がこの店のスタッフのよう。ビールで喉を潤していると、最初に運ばれてきたのは蟹。『あさひかに』というもの。大将が「この蟹、美味しいけれど食べ難いんだよね」と、運ばれてすぐに黙々と食べ始めた私達を気遣うように言いました。確かに小振りな蟹はほぐすのが結構大変ですが、それでもこの美味しさの前には何のその。しっかり詰まった身を綺麗に取り出して、口に運んだ時の至福と言ったら。「美味しいですー」と感涙しながら、せっせと身を取り出しては口に運びました。
2004年06月30日
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港から島をぐるりと巡る大通りへ出ます。南国を思わせる樹木の根元には、淡い緑色をした羊歯の群れ。僅かに視線を上げれば、霞かかった幾つもの山。港近くには土産物屋が幾つか並び、それを過ぎると飲食店や民宿がぽつりぽつりとあります。ここが恐らく屋久島一の繁華街でしょう。港から歩いて15分程、二つ目の信号のすぐ近くに、今回お世話になる宿「素泊まり民宿やくしま89(パーク)」はありました。ごく普通の島の古い民家といった感じの建物で、望んでいた形にぴったり。屋久島では民宿に泊まりたいと思っていたのですが、屋久島の旅パックプランの殆どがホテル宿泊のものでした。なので鹿児島宿泊パックで申し込んで宿は別に自分で取ったのですが、大正解のよう。ここに決めたのは、港から近い事、今回の一番の目的である白谷雲水峡に行き易い事、そして素泊まりで安い事でした。食事付の民宿も良いのですが、今回は素泊まりがしたかったのです。屋久島には素泊まり民宿は沢山ありますし、普通の民宿も素泊まりが可能です。素泊まり民宿には調理設備がある自炊ができます。市場や地元のスーパーで気になる食材を買い込んで料理する事ができるのは、食材店での買い物と料理好きな私達には何よりの魅力。そして食べ歩き好きにももってこいなのです。「やくしま89」の玄関は開けっ放しでした。一応呼び鈴を押したのですが、鳴っているのかどうか判断がつかず、「こんにちは~」と奥に向かって呼びかけました。するとすぐに女性が出てきて、お疲れ様と労ってくれます。そしてこちらでもいいですか?と玄関前の部屋に案内してくれました。案内された部屋は、例えて言うなら田舎の親戚の家の応接間のような雰囲気。ここは満室でなければ宿泊客の団欒の場になるのではないかしら?そういう意味でのこちらでもいいですか?という問い掛けだったのかと思われます。まあ実際のところは解りませんが。どちらにせよ、とても居心地の良い部屋です。今日は天気が良ければレンタカーを借りて、夕陽を眺めに灯台まで行こうかと思っていました。ですが生憎の曇り空。夕陽は拝めそうにありません。宿の女性に相談すると、今からレンタカーを借りるのは勿体無いし、かといってこの時間では近場で見られる処も無いしねぇと思案しています。どんな予定なのかと訊ねられ、一日は白谷雲水峡に行く事と、もう一日は島をぐるりとドライブしようかなくらいしか考えていない、取り敢えずレンタカーを借りるべきかなと答えると、白谷雲水峡に行くのにレンタカーを借りるなんて勿体無いとバスの時間を教えてくれました。それもそうです。なんせバス停は宿の目の前。じゃあレンタカーは一日だけでいいねという事になりました。では今日は宮之浦をぶらぶらして、スーパーへ行って明日の朝食とお弁当の食材を買って来ようという事になりました。という訳でスーパーの場所を何軒か聞き、ついでにお勧めの飲食店を教えて貰います。そして今夜は一番のお勧めの「漁火」というお店に行く事にしました。ここで私にとっては大ヒット級の素晴らしい出会いが待っていたのです。
2004年06月19日
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