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人間が得る情報は、視覚からが8割と言われている。視聴率1%は、16万3千世帯。


昨日の日記の最後の件、それは、11月2日放送、TBS「サンデーモーニング」の字幕間違いである。
常々、テレビの字幕のいい加減であることには憤りを感じており、過去に
という日記で書いてもいた。そこで危惧していたことが、やはり起きたのである。まさに「それ見たことか」。

石原慎太郎に取材をしたテープ、「私は日韓併合の歴史を100%正当化するつもりはない」との発言に、あろうことか、「正当化するつもりだ」という正反対の字幕をつけてしまって放送した。石原知事が激怒するのは当然のことである。「捏造報道である」との抗議文を送り、刑事告訴も検討しているという。
TBS側の言い分は「取材テープの発言部分の語尾が聞き取りにくく、誤解した」。

反訳をしている人間としてコメントすれば、確かに、語尾は聞き取りにくい。肯定と否定が正反対に聞こえてしまうことは、ままあることである。
しかし、「そーでしょー。わかるでしょー。そうだったんだよー」 と、もしも関係者が手を差し延べたら、私はその手をパシッと払いのけるだろう。ふざけんな。それでも、プロか。どれだけの人が、そのテロップを目にするか、わかって文字にしてんのか。



石原慎太郎は作家でもある。一般視聴者ですらも、各放送局に字幕間違いでクレームの電話を寄せることが多いという。言葉を扱う人間としても、彼は許せなかったかもしれない。発言の内容、捏造云々になってくると、もう私にはコメントのしようがないけれど。

「藤井総裁の・・・」で触れたように、どうもテレビの字幕はただの「データ」として扱われている節がある。
言葉を吟味せずに、データとしていいかげんに扱うから、こうなるんだよ、バーカ。
と、言い放っておしまいならば、それはただの日記である。(スイマセン、どんなに書いてもしょせんただの日記ですが)

私は、知りたかった。
常々、どうしてあんなにいいかげんな字幕が多いのか。
外注に出しているからなのか。担当者の国語力が低いのか。あんなにたくさん間違いがあるのに改善されないのはなぜなんだ。

TBS視聴者センターに電話をする。見知らぬところに電話をするのは慣れている。ネットが発達してないころは、こうして調査をしたものだ。
用件を告げると中年(らしき)男性が出た。

「・・・あれねえ、私も、まずいと思いますよ。(ため息)」
「はあ?」

「・・はあ。」

要約すると、報道番組なので、外注には出さず、字幕は担当ディレクターなどがつくるということらしい。昔は写植でやっていたので、職人さんは校閲もできるほどの腕を持ち、間違いがそこで防げたのにねえ。社内でも、これではいけないと、個々人のレベルを上げるように、総務や教務で対策を考えているんですよ。

ためいき混じりに話すのを聞いていて、私は窓際族にヤクルトを売りにきたおばさんのようになってしまい、「私に言わずに、どうぞ社内で言ってください」と懇願し、
「やっぱり、社長が担当ディレクターと一緒に謝りにいったほうがいいと思いますよ・・」と、まだまだつぶやくオヤジをなだめて、電話を切った。

外注ではないらしい。では、字幕は、担当者のレベルからノーチェックで電波に乗るのか。

そんなに簡単なことでいいのか。新聞だって、記者は物書きのプロである。でも、校閲部があり、そこでミスを未然に防ぐ。なのに、テレビの字幕はノーチェックなのか。
納得がいかない。

夕食の支度の時間である。が、まだ疑問がおさまらない。
米をとぎながら、NHKに電話をした。
ぬかみそをかきまぜながら、日本テレビに電話をした。
銀杏入りのがんもどきを煮ながら、フジテレビに電話をした。
唐揚の下ごしらえをしながら、テレビ東京に電話をした。
次は、テレビ朝日、というところで時間切れ。娘の好物を焦がすわけにはいかぬ。
何より、電話をしながらの揚げ物は、危ない。

こうして電話をしてみたら、少し、見えてきたものがある。
でも、これ以上書くのは日記の分量ではないので、今日はここまで。

続きは、あした。





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Last updated  2003年11月15日 09時11分15秒
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