『春風を斬る―小説・山岡鉄舟』(神渡良平著)
十二年ぶりに、ある本を書棚から取り出しました。
歴史好きの方だったら、山岡鉄舟という名はご存知でしょ
う。
これは十二年前の私のセミナーに参加された方から、
そのおよそ半年後に宅配便で届いた本です。
著者直筆のサイン本に添えられた毛筆の文に、
当時はただただ恐縮するばかりでした。
二回りも年上のその方がどんな思いで、
この本を私に贈って下さったのか、
今でも計りかねています。
その方とお会いしたのもセミナーの日、一回のみでした。
ただ本当に申し訳ないことに、
子供の頃より歴史が苦手だった私は、
山岡鉄舟という名も知らず、
分厚い歴史小説に気後れしてしまい、
そのまま書棚を温めることとなりました。
それが先日、山岡鉄舟を扱ったテレビ番組を見て、
ぼろ鉄、ならぬ「ぼろ辰」の現状に共感を覚えていたら、
ふとこの本のことを思い出しました。
気づいてみればこの本をいただいてから四年の後、
靖国神社の境内で辻説法を行い、
歴史が苦手の私が何と
『この国を愛するために靖国』(国書刊行会)を上梓し、
昨年はYouTube動画
『新世代日本人のための大和の心』をアップし、
そして今、ご本人の手元に届くあてもないのに、
安倍首相宛に手紙を首相官邸へ送り、
教育勅語をテーマに執筆に取りかかっているのです。
当時は山岡鉄舟の名前すら知らず、
何の接点も見い出せませんでしたが、
今の自分の行いを思うと、
十二年前にいただいたこの本が、
なにやら暗示めいて感じられるから、
人生とは不思議なものです。

神は私にどのようなメッセージを送ってい… 2013年10月24日
ブラッド・ピット主演「セブン・イヤーズ… 2013年09月17日
2つめのラッキーな出来事 2013年09月10日
PR
キーワードサーチ
コメント新着