のらりんくらりん

のらりんくらりん

2015年11月05日
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カテゴリ: のらりくらり
自分の主人を夫だと思えなくなって何年経っただろう。

長男が小学校にあがる前、30代にして夫婦としての関係なんて無くなっていた。
その時点で既に夫と離婚できる理由は成立しているらしい。

最初の離婚を考えたのは次男が生まれて1年経った頃だろうか・・・
二度目に考えたのも、三度目もすべて嫁ぎ先の環境に馴染めない
姑との確執というか、姑の一方的な押し付けと嫌味や悪態に
私の心が病んでしまった時だった。

ハナから姑と上手くやれるなんて思っていなかったし、自信がなかった。
同居するなんて絶対無理だし、だいいち姑と上手くやるなんていう前に


そんなことを考え始めると、これまでの選択の間違えに後悔ばかりが湧き出てくる。
ひと昔前に、タモリ氏がストーリーテラーだった
フジテレビ『if もしも』 というオムニバスドラマをよく思い出すが
選択ミスで今の人生に辿り着いた気になる。

一番の間違いは私が今は無き職業タイピスト学校なんかに入学したのがいけない。
我が父に「高校卒業後どうするか」を話す時、候補がいくつかあった。
第一の候補に 看護婦学校
(父の希望で姉妹二人のうちどちらかを看護婦にしたかった・・・生死を分ける様な大病で入院した時お世話になったお礼のつもりだった様だ。念願叶って妹が看護婦になった)
第二は 栄養士専門学校
(「調理師学校に行きたい」と言ったら高卒なら「栄養士学校だ!」「カロリー計算なんてしたくない!」で却下)
第三は タイピスト専門学校
(当時はまだまだ需要があった和文タイプを打つ仕事=事務仕事・・・実は絵の勉強をしたかったのだが「絵じゃメシは食えない!」の父の意見で却下。誰の提案か忘れたがタイピスト)

この時、せめて栄養士か看護婦にしておけば
現在の職業需要にも対応できたのになぁ・・・手に職無しの私は工場労働者号泣


が、生徒に会社を選ばせるのでなく、先生が会社を選んで生徒に紹介した。
私がこの時紹介されたのが主人の両親が経営する会社だ・・・断れば良かったなぁしょんぼり

で、事務員として入社したが為に、この会社のひとり息子に惚れられた。
押しに弱い私は、日々の息子からのアプローチに負けて
双方の両親には内緒で交際を始めたが、交際半年も経たずにバレた。

双方の親から反対されたので「別れようか」と私が言い出せば、
「嫌だ」の返事・・・否が応でも別れておけば良かったなぁしょんぼり
で、ふたり駆け落ちする話になってしまうのだ。

if もしも・・・人が皆、孤独な旅人であるとしたら、

右に行くべきか左に行くべきか貴方は大いに迷う。
或いはうっかり気づかなくて通り過ぎてしまう。
かくして現在の貴方があるわけですが、
ひょっとして別の道を選んでいたほうが幸せになれたかもしれないのです。
もしも、こっちを選んでいたら・・・if もしも・・・
(フジテレビ『if もしも』からWikipediaより抜粋)


「お嫁さんの代わりなんていくらでもいる」
「あんたなんかに子育てなんて任せられない」
「〇〇さん(主人の元カノ)がお嫁さんなら良かったのに」
暗示の様に事あるごとに言われ続け、自己嫌悪のかたまりになって
経済力のある主人の実家に息子二人を置いて
最悪な母親となろうとも離婚をしようと決意し、三度目に実家に戻った時
姑が初めて私を迎えに来た。絶対帰らないつもりだった。
「私には身を切られる思いだから話したくなかった」という
あんな事実を聞くまでは・・・

「〇〇(主人の名前)は私が産んだ子ではないの。
 〇〇にはまだ本当の事は話していない。
 お墓まで隠して持っていくつもりだったんだけれど
 孫達に〇〇と同じ思いをさせてはいけないと思って」号泣

卑怯だと思った。
こんな状況に陥った時にそんな話は聞きたくなかった。
そんな大変なことを主人にはひとことも告げず私に話し
離婚の決意を覆させようなんて・・・結局、息子達と一緒にいたいと思った。
この時、血は大事だと思えたから。

結局、生きてきた半世紀過ぎの中に数知れない分岐点があった。
離婚に関する分岐点はこれだけじゃない。

「今まで一緒にいてやっただけでもありがたい話だろう」クール

長男がそう言う。
確かにそうなんだろうけど、ヘンに孤独な主人に同情している自分がそこにいた。

しかし考えたら広い日本のどこかに主人に血を分けた両親がいるはず、
兄弟姉妹だっているかもしれない。
これから関わることはしないでも、自分の為にも、息子達のルーツを知る為にも
探すべきなのに探す努力もしない。
ヤツは孤独でも平気なのかもしれないと思った。 

挙句の果てに先日の長男に訴えるかの様に語った
「お前達(息子二人)はどうでもいい」
なんて自ら孤独を選んでしまう言葉を吐くのだ。
もう同情するのはやめておくことにした。

この日、市役所まで長男に離婚届を貰いに行ってもらった。

離婚届
離婚届

「ナンで結婚もしてない俺が離婚届貰わなきゃいけないんだよ~
 ついでだから結婚届も貰ってきた。書式が見たかったからさ」クール

別に自分で貰いに行っても良かったけど、なんだか面倒くさかった。
いつでもサインできる様に手元に置いておきたかった。
20代の時に貰った離婚届もあるのだけれど、
年号が  昭和 
手直しされてたりするし、あの頃の自分のサインが入っているので使えない。

過去の離婚届
過去の離婚届


長男の転機を待って行動を起こす予定だ。





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最終更新日  2015年11月18日 04時24分30秒


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