
大こくさまは あわれがり
「きれいな水に 身を洗い
がまのほわた
に くるまれ」と
よくよくおしえて やりました
(以下省略)
(作詞石原和三郎・作曲田村虎蔵 『大こくさま』)
で、この 『がまの穂綿』
・・・
サメに皮を剥かれて赤裸になってしまった白兎が
大国主命(大こく様)に「きれいな水で身体を洗ってガマの穂綿に包まりなさい」
って言われて実行するのはいいのだけれど
私の頭の中、おそらく当時絵本か何かで見たその姿は
ガマの穂
が敷かれた上で兎が
ゴロゴロしていた記憶で終わっている。
この歳になるまで ガマの穂綿
= ガマの穂
だとばかり思っていたのだが
先日ネット検索中に驚きの動画を見つけて驚喜してしまった私
蒲の穂を乾燥させて蚊取り線香の代用として使われる事もあるそうだ。
で、実際薬用とされるのが ガマの 花粉
漢方で言う 蒲黄(ホオウ)
と呼ばれ
イソラムネチン配糖体(フラボノイド)などの成分を含み、
すり傷、止血、通経、利尿などの作用があり、
開花時の花粉の雄花を切り取り乾燥させた粉末を使用、
外傷にはそのままかけて使ったり、内出血には他の薬と配合して服用
とある。
因幡の白兎が登場する 『古事記』
でも
以水洗汝身、卽取其水門之 蒲黃
(水を以ちて汝が身を洗ひて、即ち其の水門の 蒲黄
を取りて)
とあるそうだ。
だから正しく言うなら歌も「ガマの穂綿に包まれと」
ではなく「ガマの蒲黄に包まれと」になるのだろう![]()
(8月12日撮影)
ちなみに・・・
日本には
ガマ・コガマ・ヒメガマ
3種類のガマが自生
する。
花期は6月~8月、ガマが最も早く、ヒメガマ、コガマと続き
その識別は、
雌花と雄花が離れて茎の軸が見えるのがヒメガマ、
雌花と雄花が連続していて、雌花の長さが10~20cmがガマ、6~10 cmがコガマ
来年あたりは、早めに田んぼを覗いてみて、
今度は蒲黄がどんなものだか見てみたいものだな![]()
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