ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

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JUMI

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2011.08.27
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エルトヴィレからバスでクロスターエバーバッハに到着しました。

僕の想像ではラインガウの醸造所のエアステスケヴェックスが中心の試飲会だと思っていたのですが、ドイツの各産地のVDP加盟の醸造所が50以上集まっていました。
各醸造所がだいたい2から4種類のグローセスゲヴェックスを試飲することがでできたので膨大な量の、全国各地の最高級辛口ワインを飲むことができる試飲会だったのです。
グローセスゲヴェックス(以下GG)はもし日本で購入するとしたらほとんどが5000円以上はするワインでそういうワインしかない試飲会なのです。

CIMG1787.JPG


前回書いたように一時間ちょっとしか滞在できないので、その時間でこの数を飲むのは不可能なのはわかりきっていました。
考えて飲むもののを決める時間はなかったので知っている醸造所で興味のあるワインを中心に飲んでいきました。
しかし全国ということで、飲んだことないのないザーレウンストルート、ヴルテンンブルク、バーデンなどの醸造所も参加していたのですが、そこまでたどり着けなったのを今でも悔しく思っています。
そして今年リベンジにしにまた行きたいと思っていたのですが今年はドイツに行けそうになくますます悔しい思いで日々すごしております。


さて、限られた時間でがんばって飲んだ中で気になったワインなどをさらっと書いていきます。

フランケンは3カ所のリースリングとシルヴァーナを飲みましたが、まあおいしいという印象でした。GGの値段では他の産地と比べるとちょっと、といったかんじです。今回は飲みませんでしたが赤のシュペートブルグンダーを含めたブルグンダー系のほうがこのレベルのワインは質が高いのかなと思いました。


ラインガウは一番飲みましたが、納得できるおいしさのものが多かったです。僕が気になる醸造所だけ飲んだということもありますが平均的にレベルの高い印象でした。

今回の旅で注目する醸造所となったJakob Jungのは三種類の中でHohenrainのが良かったです。
醸造所で08を飲んでいたシュプライツァーは09のレンヒェンのほうがすごく良い印象でした。後日これを買いにまた醸造所を訪れたほどです。
ロバートヴァイルはさすがドイツのトップ醸造所といった風格のあるワインでした。でも今はまだ飲むのには早いのはあきらかでした。4,5年後に最大の魅力を発揮するのでは、というのを今からでも感じ取れるとても魅力のあるワインでした。


モーゼルはUrbanshofのLeiwenのが良かったです。
ケッセルシュタットはあまり期待していなかったのですがヨセフシーファーがやわらかい味わいで好みでした。
シュロスリーザーはモーゼルの試飲会で飲んで感動したフリッツハークのGGとは違いリーザー、ブラウネベルクの畑ともにあまり好印象ではありませんでした。しかし酸が強かったので数年経ってから本領を発揮するのかもしれません。


その後は赤をだいぶ試飲しました。ふだんは進んで飲まないので良い機会ということと、赤のGGのほうが価格が高いから購入して飲む確率も低いと思ったからです。
赤は主に2008年産です。


アールはマイヤーネーケル、ドイツァーホーフ、Stodden、どのシュペートブルグンダーも好印象でした。
特にStoddenは他のも飲みたくなりそして今回のもゆっくりと飲んでみたいと思いました。
ドイツの赤はフルーティでパワーがないから物足りないと敬遠している人もいるかと思いますが、ドイツ、アールっぽいけれど少し感じるタンニンが絶妙なバランスを作っていて他の国にはないすばらしいワインだと思いました。

プファルツの赤は、まず全く飲んだことがなかったSiegristがとても気にいりました(熟成を考えるというよりその時にとてもおいしかったです)。
そしてヴィンテージは記憶にないのですがレープホルツにびっくりしました。ふくよかでチョコの風味が強かったです。ここは白においしいのに当たったことがなくて良い印象を持っていなかったのですが、まずは赤によって強く興味を持つようになりました。


と赤に夢中なところでタイムオーバーになってしまいました。この他にも多少飲んでいますが、全体の中ではほんの一握りの量だけしか飲めませんでした。しかも飲んだのもゆっくり味わえなかったので不完全燃焼です。それでも収穫はあったので良しとしました。


醸造所の最上級の辛口ワインが一同に飲めるのですごいイベントなのですが、GGのみなので出展したワインだけでその醸造所やヴィンテージを判断するのは、偏りがあって危険でもあると思いました。
GGは値段が20ユーロ前後からと決められているので、そのコストパフォーマンスに合わないと思ったワインもたくさんありました。しかしそういうところもその他の10ユーロ前後の辛口ワインではポテンシャルを発揮していてコストパフォーマンスが高いものもあるかもしれません(その点については一度この ブログ に書いてます)。
GGはその醸造所のフラッグシップであるべきだしそういう捉え方で造っているところがほとんどなのでしょうが、僕はGGで醸造所のすべてはわからないし、GGだけでは語れない、というのをこの会や今回の醸造所訪問で強く感じたのでした。
とはいっても上質なワインであるということのわかりやすい位置づけやドイツ以外の国での競争力といった点ではGGは重要な役割を担っているのは僕が語るまでもないことだと思います。


GGのレポートはmosel2002さんがレポートをしてくれているのでGGに興味のある方はそちらをご覧ください。このレポートは帰国してから読んだのですが、わりと評価が似ていてたのでなんだかうれしかったです。
2010年(09年産) http://plaza.rakuten.co.jp/mosel2002/diary/201009120000/
2011年(10年産) http://plaza.rakuten.co.jp/mosel2002/diary/201108260000/


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最終更新日  2011.08.28 05:48:31
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