。『さて、月の澄みて候』(中野武志著)、
時代小説で、二段組、872頁の大作。カバーにはモノクロの月と芒の写真を2枚組み合わせて使いました。ぞくっとするような迫力! この小説の舞台を映しているかのようです。開くと和紙の風合いの臙脂色のみかえし。何ともいえず存在感のある素晴らしい一冊となりました。田舎の小藩で起こったお家騒動を亡霊同士が語る・・・しかもそれらはたった一夜のできごとでありました。単行本で以前に他社で出版されていたものを著者にぜひにとお願いし、この度文庫本化させていただきました。まるでドストエフスキーを読むような重厚さ。あなたもずっしりと重いこの一冊の中へ・・・じっくりとこの本の中の世界に入り込んでみてください。人間の縮図が、愚かしさも哀しさも、喜びもあらゆるものが描かれています。関西の大型書店では平積みのところも!キーワードサーチ
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