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このところ、ずっと競輪のことしか書いていなかったので、
たまには麻雀の話題も書きたいんですが、
俺自身が弱過ぎるのと、去年からの不調モードがなかなか抜け切らず、
新年一発目こそ奇跡の逆転ファイターで劇的なトップだったんですが、
その後は怒涛の4連続ラスなどを含むボロボロ状態で、
ここで話題に出来るほどの牌姿がなかなか入りません。
まぁ、いつも堅苦しい内容の物ばかりなので、たまにはマヌケ話でも・・・。
俺の雀荘初体験は、麻雀との出会いの項目にも書いた通り高校時代です。
(高校生が雀荘なんか行くなとかいうツッコミは無しの方向で 笑)
当時の雀友にSという麻雀キ○ガイがいました。
こいつは常に麻雀のことばかり考えてるような奴で、
テストの点数などを言う時も、
「今回は子のチートイドラドラの3本場だったわ・・・(73点)」
昼休みには近代麻雀を読みながら弁当を食ってたりとか、まぁこんな奴です。
そんなSが、ある日突然、しかも得意気な顔で
「遂に雀荘デビューしたぜ!」とか言い出しやがりました。
「昨日の面子はショボかったから5万勝った」とか、(明らかに嘘臭い)
「祝儀だけで2万儲かった」とか、
こいつの自慢話は留まることを知りませんでした。
当時は麻雀を博打としか見てなかった俺にとっては、凄く羨ましい話でした。
雀荘=ヤクザの巣窟というイメージがあったんですが、
勇気を振り絞って行ってみることにしました。
一緒に店に入ったら怪しまれる、という事でバラバラで店に入りました。
(今思えば全くの無意味)
薄暗い階段を上がり、店のドアを開けるまでが一番緊張した記憶があります。
ドアを開けると、「いらっしゃいませ」という声と共に
メンバーの若い男が出迎えてくれました。
店内を見渡すと既にSは打っており、他人の振りをしろと言われていたので
極力そっちの方を見ないように気を付けながら中に入りました。
既に頭の中は真っ白で、ルール説明されてもあまり頭には入りませんでした。
わけのわからないまま案内されて、
常連っぽいオッサン方3人の卓に入れられました。
緊張した面持ちのニキビ面の小坊主がノコノコとやってきて、
お世辞にも良い人相とは言えない
オッサン方はニヤニヤしていました。
きっと、いいカモがやって来たとでも思っていたのでしょう。
先ヅモ気味の速い打牌と芸術的な小手返し。
ベラベラと私語を喋りながらの余裕のある麻雀を見せ付けられ、
記念すべきフリー雀荘デビュー戦の東1局に、
俺の麻雀人生で最高クラスの汚点を残してしまいました。
「リ、リーチ!」と勢い勇んで発した後に悲劇は起こりました。
(あれ?テンパってない・・・)
他の人が和了るかもしれないし、
マナー的にも普通なら流局後に明かすところなんですが、
「 すみません、ノーテンリーチは何点罰符ですか?
」
などと初々しさ丸出しの醜態を晒してしまいました。
後に店に来た店長らしき人に、先ほど出迎えてくれたメンバーの兄ちゃんが、
「 あの坊や、いきなりチョンボしたんスよ♪
」
と嬉しそうに話してたのがまた恥ずかしかったです。
その後は言うまでも無くボロボロで、
半荘3回で場代祝儀込みで2万近く負けました。
「外で待ってるわ」とSに軽く目で合図をして、
半泣き状態でトボトボと雀荘を去りました。
帰りながらのSの慰めの言葉がとても惨めで悔しくて情けなくて、
しばらくは麻雀を打ちたくないとまで思ってしまった苦い思い出です。
今でもこの日のことは鮮明に覚えており、
俺の麻雀人生の青春の1ページとも言える日かもしれません。