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Oct 31, 2004
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カテゴリ: 音楽
さて、買い揃えはじめたパデレフスキ版のショパン楽譜、まず、エチュード、朝から一部の曲を練習していると、Op10-3の例の部分に目がとまった。


ウィーン原典版(音楽之友社、赤い表紙)でみると版の違いについての注解も記されているので、明々白々なのだが、基本的に、
ウィーン原典版は、31小節については、Cに#がついている。そして、34小節については、Dがナチュラルとなっている。
(パデレフスキー版は、31小節については、Cはナチュラル。そして、34小節については、Dには#がついている。)
ほとんどの人は、パデレフスキー版(全音版(ピアノピース含む)もこの部分は同じ)の方の音で耳もなじんでいるであろうと思われるが。

しかし、これは、最新の研究によると、ウィーン原典版が正しいとの話のようである。
(私の頭は、全音で覚えてしまっており、違和感がかなり強いのであるが・・・)

そして、パデレフスキ版を含め、従来の楽譜の課題をさらに洗い直した結果の最新研究版、即ちエキエル版(ナショナルエディション)でも、そのようになっているとのことである。



すると真偽の程は専門家におまかせするとしても、概略以下のことがわかった。以下調査サマリー抜粋。
大変長文になってしまいますが、苦労してサマライズしてみました。

Google等で、ショパン パデレフスキ版 エキエル版 等と入れて検索すれば、いくらでも色々な解説等が検索できます。正確性を期される方は、以下のTyees_Cafe調査サマリー抜粋でなく、本来の解説なり、それぞれの原文コメント等を参照願います。

---Tyees_Cafe 調査サマリー抜粋------------------------
(パデレフスキ版)
従来から、ショパンの楽譜において有名なものが、ドビュッシーとパデレフスキによる編纂であり、演奏することを前提に作られたパデレフスキ版は世界的に普及し、多くのピアニストに利用された。
なお、パデレフスキ版は、ショパン没後100年を記念したポーランドの国家事業として出版された(つまり「ナショナル・エディション」)初めてのショパン全集(全21巻)で、「ショパン自身の意図に最も近い楽譜をつくる」という編集方針のもとに、20世紀前半のポーランドの名ピアニスト、そして、ポーランドの初代首相兼外相を務めたパデレフスキとショパン研究所の研究者が力を合わせて編集したこの全集は、当時としては最も信頼の置ける、また広く知られた楽譜であった。
 結局、現在でも全集版としてこのパデレフスキによる校訂版を使用することが最も多いようだ。 リプリントなので、ちょっと読みにくいが、日本語版もあり入手はしやすい。

(エキエル編ナショナル・エディション)
しかし、20世紀末をむかえ、さまざまな見地からショパン研究が進むにつれパデレフスキ版の問題点も明らかになってきた。特に、原資料の吟味の不徹底が大きな欠点として指摘されるようになり、1960年のショパン生誕150年を記念して、より厳密な意味での原典版を目指して新たに全集が編集・出版されることになった。この2番目の全集もポーランド国家評議会が、ショパン生誕150年記念国家事業として実施・出版され、これが、最近「ナショナル・エディション」と呼ばれ注目を集めている楽譜で、編集責任者は、ヤン・エキエルJan Ekier、全37巻で構成され、現在も刊行中。
エキエル編ナショナル・エディションは、ショパンの楽譜の中でも現在、最も高い信頼を得ている。自筆譜のみならず仏・独・英それぞれの初版、再版から弟子が使っていた楽譜にいたるまで、大変多くの資料を比較・検討、校正しており、他の楽譜と比べて信憑性も高い。ショパンの自筆譜を徹底的に見ることにより、極めて繊細な感覚に彩られた手書きのグラフィカルなものにこめられた、ショパンの意図をできる限り忠実に伝えようとしている。

ただし、エキエル版は研究色が強いとも言われるので、その点留意が必要。また、日本訳版がまだあまりでていないらしい。入手もやや難ありであろうか。
--
新たな原典版を出版しようという動きは、上記エキエル編ナショナル・エディションに加えウィーン原典版の試みがある。

(ウィーン原典版)
Badura-Skoda校訂のウィーン原典版は、Tyees所有のものでは、少々古く、Op10/25が580円と600円だったが、今でている赤表紙の最新のウィーン原典版は、この何倍もお値段がはるようだ。こちらには、パデレフスキー版はもとより、各版や最新のエキエル版を含めた比較が各ページ毎になされているそうで、それもそのはず、コンラート・ハンゼンやパウル・バドゥラ=スコダなどの校訂により始まり、その後、前回のショパンコンクールの審査委員長を務めたヤン・エキエルが加わり、編集の中心となっているとのこと。日本の音楽之友社など3社共同出版による原典版のシリーズとなっている。

この版の最大の特徴は、通常は最後の方に追いやられる注釈や異稿をすべて楽譜内に盛り込んで、異稿の比較検討ができるところにある。各国初版や自筆譜はもとより、弟子の楽譜に書き込んだショパンの記述や、コルトー版、エキエル版といった20世紀の楽譜まで比較検討してあり、資料的な価値は他の追随を許さない。譜面そのもののレイアウトや印刷も秀逸で、見やすく、弾きやすく作られているところも良い。最新版は、Op.10と25がそれぞれ1800円、2200円也??。 高いのが難点か。

(その他、校訂版等)
Cortot (コルトー)校訂版 (Salabert Editions が出版)
日本語版あり。これは原典版ではなく、アルフレッド・コルトーによる独自の解釈版。1曲ごとに詳細な解説と練習方法が書かれているのが特徴。運指はもとより、ダイナミクス、トリル、スラーなど詳細な指導的説明が記されている。また、特に難易度の高いフレーズは、その部分だけ取り出した練習用フレーズを使うことにより、その部分の演奏が克服できるように留意されている。
原典版では必要最小限のペダル指示しかないが、ペダリングもコルトーによって補充されている。ペダル使用について細かに言及している楽譜は非常に少なく、その点では貴重。

Mikuli (ミクリ)校訂版 (G. Schirmer Limited が出版)
ショパンの弟子の一人だったミクリは、伝統を後世に伝えることにかけて熱心で、。序文に記されているショパンのレッスン内容についての記述は、貴重な資料。
-------------------------------調査サマリー抜粋おしまい

ついてはTyees_Cafe結論としては、以下と考えます。


・一般的には、パデレフスキー版が良い。今までの主たる推薦楽譜の第一候補であり、今までの多くの演奏や録音もこれでなされている。聞く側も耳がこれでなじんでいる。

・今後の練習、比較研究用としては、もしかすると、赤い表紙のウィーン原典版(しかも新しくて高いもの?)が一番良い。(各版の比較がみやすく掲載されており、最新の研究成果まで反映)

・2005年ショパンコンクールを受ける人、最新研究を重視する人にはエキエル版(ナショナルエディション)が良い。まだ、日本語訳版はあまりでていないようだが、これが今後の国際標準的な楽譜になる可能性は高い。


楽天内で入手可能な関連楽譜



ショパンは好きですから楽譜にもこだわらざるをえないのですが、ショパンは、初稿からどんどん修正を加える人だったらしく、原典が複雑なことになってしまうのは仕方ないですね。

Tyees自身の練習としては、基本パデレフスキ版でいきます。
が、気になる部分がある場合は、ウィーン原典版でチェックする予定です。
エキエル版は、日本語訳化が進み、安くなってくるのであれば、買おうかなあ。(お金が・・・)

ショパンコンクール2005を目指す方は、当然、エキエル版(ナショナルエディション)です。アマチュアには関係なし(笑; ですけれども。
--
(その他)
その他、ウィーン原典版(音楽之友社、赤い表紙)Op10-12革命のエチュードの31小節目、左手パートの4拍目のD音はF#の誤りであることに留意が必要。最新版では直っているかも。・・・

昨日の日記で、ウィーン原典版とパデレフスキー版では、譜めくりの場所が全面変わると書いたが、よく調べてみると半々くらいであった。パデレフスキー版の方が、一ページあたりの小節数等ゆったりとした楽譜にしてあるようで、ところどころ、曲によっては1ページずれていくので、今までと同じ譜めくりポイントですむ曲もかなりあるようだ。



さて、昨日の練習は以下。(詳細はフリーページのPianoEtudes start&0410を参照)

2004/10/31 朝1h a.m.までの練習
バッハ
・インヴェンション#1/2/4/5/6/8/13/14/15)の両手弾き練習
  その他の曲については、左手中心の練習 トータル30分程度
・平均律一巻の2番 プレリュードとフーガ゛ 3分程度

ショパン (パデレフスキー版の楽譜で)
・エチュードOp10-1 Op10-3 Op10-4 Op10-12、ゆっくり弾き全体
・バラード3番Op47 (7分程度)・バラード4番Op52 (13分程度)
 バラ4はまだ試し。練習というよりも好きなやさしい部分を楽しみつつ、難しい部分はつっかかりながら、ゆっくりしかし無理矢理弾き通す。この曲のさらなる良さがわかってきた。対位法的な部分もバッハの練習の成果もあるのか、少し分かる気になる。最後の3ページ分がやはり難しいですね。中期的な課題曲にスケルツォ4番とともにいれようかなと考え出しました。

・ノクターン13番ハ短調 Op48-1  8分程度。後半、和音遷移部分の練習繰り返し。
・スケルツォ3番Op.39(11'30)、スケルツォ4番Op54(22'40)
 3番は忘れたまま。早い下降変形アルペジオ?(両手)を全然覚えていない。ゆっくり弾いても弾けない。やはり、最初からやり直しですね。決定。
 4番、譜読みしながら少しずつ前進。今日は、とおしでひくのが三回目。全然慣れない。まずは、お気に入りの中間部の哀愁を帯びたメロディからの旋律がきれいな部分のみ繰り返し練習。
 本当にこの中間部は素晴らしい。高揚感がでるように演奏したいものだ。

リスト
・久しぶりに 愛の夢 4分50 ため息4分30 カンパネラ8分程度
 カンパネラは、本当に10年ぶりくらいかな。全然覚えとらん。比較的ため息は覚えている方かな。
 愛の夢は、例の中間部の前の細かいパッセージがいつになってもだめですね。
・リスト メフィストワルツ1番 17分程度
 速い部分で、オクターブ/和音多く、飛跳ねるので、練習しかないのだが、時間ないので、中間部の美しいメロディ部分を二回ほどさらに繰り返し練習。 
・超絶10曲目f-moll (6分) 間違いつつ弾き飛ばして終わり。

ラヴェル
・夜のガスパールから第一曲 オンティーヌ (6'50)
速度をあげて一回通し。間違える部分、弾けない部分を部分練習。ゆっくりと。
 もしかして、これ以上上達しないかも。困難部分は、ずっと同じである。
 そろそろ、スカルボの練習にはいろうかな・・・・。あきらめかも。





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Last updated  Oct 31, 2004 11:07:33 AM
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