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Dec 2, 2005
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カテゴリ: 音楽
NHK スーパーピアノレッスン 「アレクサンドル・トラーゼ」の第一の名演は、やはり、プロコのピアノ協奏曲全集なのだろうと思い込み、早速買い求めた。

間違いはなかった。おそらく大正解・・・・

して、早速知らなかった曲のひとつ二番から聴く。

プロコフィエフピアノ協奏曲第二番 ト短調 作品16
第一楽章 アンダンティーノアレグレット 
第二楽章 スケルツォ(ヴィヴァーチェ)
第三楽章 インテルメッツォ(アレグロ・モデラート)
第四楽章 フィナーレ(アレグロ・テンペストーソ)

1912年末から翌年1913年4月に完成された音楽院時代の作品。同年9月?(8/23旧暦)のパヴロフスクにおける初演時には、賛否両論の渦を巻き起こしたという。翌年、ロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフに認められ、バレー音楽委嘱を受けるきっかけとなったらしい。

プロコフィエフは、1918年にアメリカにわたるが、その際に、この協奏曲の原曲スコアは、ロシアに残され燃やされてしまったらしい。
プロコフィエフ自身が、自作の中ではこの二番協奏曲に強い愛情を表明しているそうで、ついに、再度記憶をたどって、この曲の改訂・増補1923年版を完成、1924年にパリで初演されたとのことである。

トラーゼのプロコ協奏曲全曲演奏CD(キーロフ歌劇場管弦楽団、ワレリーゲルギエフ指揮)の上記トラーゼ自身の解説からすると、プロコの親友シミトゴフ自殺?の影響をこの二番はもろにうけているように読める。

第一楽章冒頭、静かに弦のピツィカートで始まるこの曲は、まさしく印象的だ。

トラーゼによれば、この第一楽章はイタリア語で「朗読風に」と書かれてとのこと。
不確かな心臓鼓動のようにはじまり、やがて悲劇的な感情が明らかにされるというのである。

たしかに、第一楽章冒頭から深い悲しみというか、奥深い不安なるものを感じることは間違いがない。しかも複雑な美しさである。あっというまに、この曲の中にひきこまれる。
続くアレグレットの部分は哀しみをかくすように明るく快活な感じである。
トラーゼは、プロコと友人が冒険にでかけるイメージを掲げている。

一楽章の後半は壮大なアルペジオと、深い悲しみに満ちた大きなテーマがうねりのようにあらわされる。稀なる悲劇的美しさを内包している。
トラーゼの演奏は、この段階で、既にとびぬけて素晴らしい。入魂の演奏、迫真に満ちている。クライマックスにいたり、一楽章は、その後、静かに終わっていく。



そして、二楽章スケルツォは、御者が馬を駆る情景・・・・悲劇からのがれるプロコを、あらわしているとトラーゼはいっている。
たしかに、せわしく、落ち着かず、どんどんかけていく、なにやら逃げているようなイメージが思い浮かぶ。2'21"

そして、三楽章インテルメッツォは、なぜか不思議な懐かしさと、スタッカートの織り成すちょっとしたアイロニー、諧謔さを含みつつ、色々なイメージがゆったりととおりすぎていくような、精神情景描写にも聞こえる。途中壮大な流れにかわり、また、落ち着くが、まさしく、プロコ色彩に満ちた壮大な和音の流れにのまれていく。複雑なすはらしい美しさ、しかし、現実生活の精神的情景の流れなのであろう。7'37"

フィナーレでは、冒頭すでに悲しみは払拭されているかのようだ。
プロコは悲しみから既に立ち直り毅然とているような感覚。

途中鐘の音、ロシア民謡的な部分があり、懐古にもどるものの、偽終止。
また、はじめのテーマであろうか、それらが再現される中で、高まり、また、あの和音とアルペジオ等の壮大な流れ、そして、ちょっと落ち着いたかと思うと、最後は、高揚し爆発するかのように終わる。13'15"

トラーゼはいう。
「愛する友人への最後の別れへ至るまでの、悲しみ、逃避、現実への回帰、そして精神の成長という心の動きを追った、類例のないヒューマン・ドキュメントといえよう。」

名曲である。そして、たしかにトラーゼの素晴らしい名演のひとつであろう。

*ピアノ練習*  
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バッハ
平均律1巻から No.22(P/F)・・・譜読み
イタリア協奏曲・・・1/3楽章・・・譜読み

カプースチン8つの演奏会用エチュードOp.40より
#2(Reverie)・・・・ゆっくり練習

懇親会(忘年会)のため、帰宅後は練習なし。

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Tyee_Style Blog ・・・本、楽譜、CD情報等をより具体的に紹介する別(半分ミラー)サイト・・・ ・・・トラーゼのプロコフィエフ協奏曲全集リンク(new)・・・

Tyeesのピアノ曲譜読み練習風景(mp3)
・・・・・・
--

以上プロコフィエフピアノコンチェルト 第二番、第三番を聞きながら。






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Last updated  Dec 3, 2005 07:55:54 AM
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