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2008年05月18日
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カテゴリ: クラシック
 サントリーホール  18:00~
 ピット席舞台上手側

 シューベルト:交響曲第1番
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
 シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」

 ピアノ:リーリャ・ジルベルシュタイン
 指揮:ユベール・スダーン

 なんでこのチケットを買ったんだったか、暫く思い出せなかったのですが、当日プログラムを再確認して改めて気付く。プロコフィエフの協奏曲の独奏が、ジルベルシュタインだったのね。でなければ、シューベルトの交響曲にプロコフィエフ、てなプログラムで、ピット席買って聞こうとは思わないか。
 ジルベルシュタインは、録音では前から聞いているのですが、生演奏は聴けずに終わっているのです。一度は聞いてみたいと思ったので。でも、表側で聞くほどじゃないし。


 ピット席、やはり音の面では何ともですね。オケものでも、どうしても音は前向きに出ますから、編成が比較的小さければいいけれど、バランスはよくない。そのかわり、舞台に近いので、指揮者やピアニストの様子は手に取るように分かります。しかも舞台の上手側なので、ピアニストの手許がばっちり見られる。

 シューベルト2曲の間にプロコフィエフを挟むというプログラム。なんだか妙な感じです。シューベルトとはいえ初期の作品の間にプロコフィエフというのは....
 最初の交響曲第1番は、実はこの間ラ・フォル・ジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアの演奏で聴いた曲です。で、感想はというと.....正直、ピットで聞いてると、やはり限界がありますので。分からないことがどうしても多いんですよね。
 ただ、この間のラ・フォル・ジュルネで、この曲、或いは他の幾つかのコンサートを通じて感じたのですが、シューベルトというのは、なんとなく我々が思うよりもかなり通俗的な音楽を基本にしているんじゃないか、という気がするのです。
 例えば、第3楽章。シューベルトのソナタ形式の器楽曲の多くは4楽章で書かれ、その第3楽章はほぼ型通り、速いテンポのメヌエット等の舞曲を基本に書かれています。大抵はABAの形式。ところが、これをよく聞いていると、かなり俗っぽいのですね。メヌエットと言っても、モーツァルトあたりが書いたような、ロココ調の優雅な舞曲ではない。そういえば、一昨年ノリントンがN響を振ってモーツァルトの39番をやった時、第3楽章のメヌエットを快速でダンサブルにやってますが、あれでも尚、メヌエットはメヌエット。シューベルトのは、宮廷の舞踊ではなくて、居酒屋の踊り。レントラーなんかがよく似合う。実際、元々シューベルトにはレントラーなどの舞曲の作品は多いですが。
 この間のシンフォニア・ヴァルソヴィアや、プラジャーク四重奏団の演奏では、シューベルトの第3楽章について、そんなことを考えさせられたのですが、東響の演奏はそういう点では残念ながら「普通の第3楽章」。後半の第4番の方では、ABAのAとBの対比がより鮮明に出るという点で、もっと劇的表現も採りやすい筈なのに.....

 最終楽章で、スダーンが一生懸命歌わせようと手振りで弦を、特に第1ヴァイオリンを煽るのに、殆ど付いて行ってないのがなんとも(苦笑)スダーンの指揮は指揮棒を使わずに無手で振る流儀のようですが、デュナミークは追随するようなのだけど、もう一つ先の表現が出ていなかった様子。
 シューベルトって、きっと、結構下品な音楽なんですよ。最終楽章も、曲によっては急テンポのロンド形式なのだけど、もっと下世話な音楽でいいんじゃないのか、という気がするのです。第8番「未完成」や第9番「グレート」なんかはちょっと違いますが、交響曲でもこの辺の作品は、街角で弾かれているような感じの方がいいんじゃないか、という気がするのです。ヴァイオリニストではなくてガイガー、フィドラーよろしく演じる方が。

 続いて、本日のお目当て、リーリャ・ジルベルシュタインの登場。いやー、よく指の回ること回ること!そりゃぁ弾けるんだからこのくらい回るんでしょうけど、それにしてもパワフルだ。なんとなく風貌がロシアの先輩・タチアナ・ニコラーエワに似て来たような気がするのは私だけ?
 この曲はよく知らないし、ひとまずはパス。まぁ、オケもよくやってたと思いますよ。この曲が、音的には一番厳しかったかな、ピット席としては。

 休憩を挟んで、シューベルトの第4番。

 正直、ピット側なので偉そうなことは言えないけれど、位置の問題もあるにせよ、弦が弱いですね、東響は。きちんと弾いてはいて、合ってはいるのだけど、歌わないんですよね。予め決められたようには行くけれど、それ以上が無い。この点では、むしろ木管あたりの方がよく出来てると思います。
 4番の最終楽章、スダーンが一所懸命声を上げて煽るのだけど、どの程度付いて行ったのかしら。聞いている限りでは、予定通りに強弱が付いている以上の雰囲気ではなかったけれど。










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最終更新日  2008年05月18日 22時01分49秒
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