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【4月30日月末土曜日】突然ポッカリと時間が空いたら?何します?人と接する事が多い私はこんなとき一人で過ごすのが好きなんです。 今夜は夕方6時に店を出た。 東京の同級生が帰って来たので、みんな集まれ式の、GWプティ同窓会。 宴会です。 ビールと焼酎(宴会用)です。 東京から帰省してきた友人の名刺の肩書きを見ると「内閣官房内閣○○官」それが偉いのかどうかは分からないが、昔からとびぬけて勉強が出来た。あなたは勉強できる人、私は自転車に乗るしか能が無い人、なのに中は良かった。 懐かしい思いも、お店が気になり、早くに失礼して、帰り着けば誰も居ない?? 9時だもん仕方ないか、、、 それで、ポッカリ一人の時間ができた。 昨夜のワイン会のワインのレポート。早くしないと、酔った意識のメモはますます読めなくなってしまう。 そんな事を思い、書き綴りながら飲んでいたのが★[2000] シャトー・ブルボン・ラ・シャペル フランス・ボルドー ACメドック これは上代が3,000円ほど、なんだかとても安くって仕入れました。無責任に味わいも確認せぬまま。 ただ、お世話になっているアルカンさんの私の担当が売上で困っているので、協力のために発注。 おやぶんが、ボトル4分の1程しか飲まずに寿司を食べに行った為、残しておいたワイン。勿論無断で飲んでますm(_ _)m 2000年昨夜飲んだカロンよろ色が浅い。日向ぼっこしている老夫婦の様にホノボノしたスタイル。それが飲んでみると、鉄と血、果実味の出方も控え目ながら分かり易い。柔らか、メドックの特徴のタンニンの出方もつややかにして、スムーズ。ピーマン香等グリーンの片鱗も感じさせずに、肩肘張らずに楽しめる。 あれ、もう飲み頃? そう、まさに飲み頃(^o^) この香り、飲み口のよさ、癒されるのです。 程よい果実の旨みに2000年の恩恵をしっかりと受けている。 だから余韻もコーヒーな心地よさに、眉間で味を楽しめる。 My ワインにしようかな?それなら価格が余計に心配。 2000円ほどだろう自己解釈。 どうか、高いワインではありませんように。しまった、おやぶんにばれないように少しづつ入れているのに・・・また入れてしまった。これを飲んだら絶対に帰ろう。明日から風新緑に香る5月です(^o^)これを読んで下さる皆様と、私にもいいことがありますように。
Apr 30, 2005
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【4月29日金曜日】 実は本日は、夕方まで、お店を休んでいました。 次男、周太の自転車の記録会がありました。修学旅行や怪我で二週間も満足な練習が出来ていません。また怪我の治りも見届けておきたかったのです。 その話は、火曜日のネタにでも。 戸外は強い日差しと暑さで、思わずシャワーを浴びて、店に戻ったのは夕方の5時でした。 今夜は、ジャマイカの恒例の毎週金曜日のワイン会、月末のワイン会なので通常の会費2,500円は3,500円という週です。勿論ワインも気合が入ってきます。100回まであと三回【第97回 カフェ・ジャマイカ】 フランス2大産地のワインを知る!☆1.ブルゴーニュ・ブラン シャルドネ [2002] / アンリ・ド・ヴィラモン☆2.ブルゴーニュ・ブラン シャルドネ [2002] / エティエンヌ・ソゼ この近辺は神戸牛が有名です。でも何処で買った神戸牛かが大きな注目になります。それと同じ事で、同じワインの名前でも造り手は誰なのか。それが大切なのがブルゴーニュなんですと。簡単なお話から突入。 ヴィラモンは現在フランソワ・マルテノというスイス資本の傘下です。凄いセラーを保有しています。 ソゼはモンラッシェ両村のカリスマ性をもった白が得意な素晴らしい生産者です。 等々、話はコアな部分に。 この頃ワイン単体の話が多く、少し目先を変えて、何が食べたくなるか聞いてみた。1.サワラの塩焼きスダチを絞った物、寿司と和食がやってくる。線は細いが上質なワインで、シトラスならレモン系、そして何よりミネラル感が良く涼やか。良質な白身魚の焼き物に合いそうな気がしました。2.同じサワラなら味噌付け、背の青い魚の焼いたもの、と和食系でも少し味わいが濃いもの。またバターを使った洋食系な物までが合いそうな、ふくよかでいながら輪郭のはっきりとしたワイン。 このワインはソゼ(2)が一としたら、ヴィラモン(1)はその半分の価格。その価格差は感じる? この問には。「感じない。」との意見が大きい。 何故か それは現時点での話だからです。 かなり暑くなっている季節。「震え上がるほどに酸っぱい」などの表現があるとおり、酸っぱいものには涼やかさが付き物。そうなれば、ヴィラモンの爽やかさも、なかなか捨てたモンじゃない。ただ将来性と言う観点からすればソゼに格段のポテンシャルを感じる。それは、グラスの中の温度が上昇するときの開き具合の一途さにそれを感じました。 素晴らしいワインであることに間違いは無い。 ソゼは造り手として信頼が出来ます。 またヴィラモンは、タストヴィナージュ(リンク先は04年の結果)を取っています。1R★3.レ・フィエフ・ド・ラグランジュ[2002](リンクは01)★4.マルキ・ド・カロン[2002] ロースト香を感じるラグランジュ(3)。グリーンで干した布団を取り込んだときの香のカロン(4) この明確な違いが同じメドックの中で存在する。ボルドーとは改めて凄い所だ。2002年はジャンシス・ロビンソン氏が買いだと言う。確かに・・・個性の豊かさがいい意味で表現されている。いかんせんどちらも若い。そして反対に早くに美味しさを感じさせてくれるワインになっている。 「二つの違いなんて分かりません」 なんて仰るお客様が。そのお客様に「では、どちらが好き?」の問に「こっち」「それなら違いが分かっているじゃないですかぁ~」 明確な違いがあると言っては見たが、まだその差は難しいのか、表現に難しさを感じるだけで、ご自分の中では、確実に、ワインの好みが識別されているのです。2R★5.シャトー・レゾルム・ド・ペズ[2002]★6.シャトー・レゾルム・ド・ペズ[2001] 同じ生産者の、年代比較です。 2002年と01年は味わいに違いがあります。 この味わいの違いは何処に?「その年の気候特性が表現されている」「一年余分目な熟成が入っている」 どちらとご想像されます?「分かるわけないじゃないですかぁ~」・・・確かに。 その年の特徴が良く出た造りかたをしていると思います。02には明るい果実味を感じて、01年は閉じこもった印象を受けた。ジャンシス・ロビンソン氏は両年についてこういっている。2002年の赤ワインは、直接的かつスーパー完熟果実のフレーバーを求める人には向かないが、5年から15年ぐらいで飲み頃を迎えるバランスの取れたワインである。 あれれ?私の感性と食い違いが(^^; 私の場合は、レゾルム・ド・ペズに限るとしておこう。ただ注目すべき点はソペクサがこんな事を発表している。ボルドーのプリムール販売は、シャトー・ラトゥールとラフィットの記録的な低価格でスタートした。イギリスの輸入商社Farr Vintnersでは、シャトー・ラフィットが1ケース 680ポンド/984ユーロ(約12万8千円)で取引されている。これは01年に対し約30%の下落、00年の半値である。やはり02ボルドーは買いかもしれない。 その割りに、安いオファーが流れてこないのはなぜ?【アフタージャマイカ】★カロン・セギュール[2000] タイミングよく、恐ろしいものが開いた。TZKさんありがとうございました。 00は納得の、黙らせる味わいでした。 ただラグランジュのセカンドとファーストラベルは質が違うだけで、良く似たスタイルでした。 カロンはセカンドとファーストでは、大きな違いを感じました、00年と02年の違いと言うことでしょうか?★フロッグス・リープ カベルネ・ソーヴィニョン[2002] ケロタンさんありがとうございました。 カリフォルニア、ナパはよい年と実感させて頂きました。とてもお安く落札されたとか。日本でカリフォルニアは特に安く見られがちですね。日本でカリフォルニアを買うのはいい選択かもしれませんね。 黒糖、アニスの香りがふんわりと、ラザフォードな印象を楽しませてくれましたね。 今夜は、時間があったので、カンパリソーダは最初に頂きました。 その代わり終りには、KZYさんが広島の大吟醸しかもALC17度。日本酒度+7これまたデザートにピッタリおいしい日本酒でした、なんという名前だったかなぁ~
Apr 29, 2005
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【4月28日木曜日】 今夜は、沢山の方がご来店なぜ? 考えてみれば明日は祭日。そうだった(^^; 皆さん盛り上がっておられます。 私はPCに向かってお仕事、なかなか混じる事は出来ないのです。 で、その盛り上がりに混じれば、もう仕事を終えたと宣言することになる、それでも飲みたい。◇イエローグレン イエロー スパークリング 200ml 初夏の様相、頭は多忙さの為か、沸騰気味。こんな夜にはスパークリングワインが飲みたい。しかも気軽な物がいい。そしてドライだったら何でもいい。「Yellow is crisp, delicious and full-flavoured.Enjoy the fun and convinience of this piccolo bottle any time any place.」 こんなことがバックに書いてある。グラスに注ぐ事も無しに、ボトルのままグピ。クールダウンにピタリとはまったセレクト。元気な泡が口の中でハジケて心地よい。マーケティングがまさにピタリとはまったのでしょうね。「気軽さ」それも大切なスパークリングの要素な季節もあるのです。ある程度の味わいのレベルは必要ですが、、、 仕事中の私の元に届けられたグラス。銘柄は知らされていない。 一口目:素直なイチゴの凝縮。少しチリチリと微発泡を感じる。ウム?ピノに間違いは無い、で何処だろう?この豊かさはオーストラリア?二口目:チリチリ感は飛んでしまった。繊細なラインも見えてきた。高級ピノにありがちな、シルキーなタンニンが心地よい。軽い布団は心もとないが、重すぎても寝苦しい。その辺りの絶妙の重量感が心地よい。三口目:ますます、高級感を見せてくる。ヒョッとしてトンでも無いワインである可能性がある。そうスパイシーさが出てくるのです。少しの漢方薬がブルゴーニュで無いことが良く分かる。カリフォルニアだ!だとすると、サリナス河流域?ロシアンリバー?安全にカルネロス? もう仕事をするのはイヤ! はやく銘柄を見せて欲しい。★エチュード ピノ・ノワール [2001] そうか、エチュードか!カルネロスなんだ。 トニー・ソーター設立のブランド。ボルドー品種の名手。ピノを造らせても重量感を意識したのかな?いやこのヴィンテージは彼が造ったのではないと分かって入荷させてハズ。★[1999]ドルンフェルダー・トロッケン バリック /アルフレッド・ボンネット 最後の一本となった。 先のワインの後、それ以上のワインを飲むと、際限なくなってしまいそう。 そこで、矛先を変えて、選ばれたのがこのワインでした。ドイツのドルンフェルダーと言う品種の1999年(リンクが無くてすみません)。色が濃い、とてもドイツという北限の国で育った葡萄からのワインとは思えないぐらい。そして、樽の香りがきつく、板を噛んでいるような印象だったのに、果実味と溶け合ってきている。こんな熟成を見せることがあるんだなぁ~と感心する。そしてこのワインは当店の最後の一本でした。 水曜日、遅かった。 金曜日、明日も毎週ワイン会で遅い。 だから今夜は早くに帰りたい、、、が既に、11時を回っている。。。
Apr 28, 2005
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【4月27日水曜日】本日は本日は毎月第四水曜日開催のエルボンワイン会です。フンチレストランにて、お料理とをワインのマリアージュを楽しむ会なのです。お料理も三皿、パンをつまみながらのお食事は、満足感も高いです。そしてワインもお酒屋さん価格での計算で提供されるので、これ程お得なお食事はないと毎度思います。でも、いつもは12人もご参加頂いたら、多い方なのに、今夜、ご参加の方々は、なんと16名(^^;実は、ワインサービスは私がしています。そして飲んで食べて、ご説明。何役もこなします。しかし、それも16名の方となれば、私はサービスに追われ、食べれない、飲めない(ToT)そんな事も有って、ワインを飲んでいない。そんな事を前提に飲んだワインをご紹介です。(スパークリングで乾杯)世界のソムリエ田崎氏が最高点をつけた業界大騒然スパーク!!大げさなショップのコピーを転載いたしました。初対面の方々が、このワインで心を溶かして、空気が柔らかくなって欲しいなぁ~なんて祈りながら、サービスいたします。 ところが、この人数となると、やはり空気が固い。◇アーニストン・ベイ ブリュット もっとチョーキーな印象があったのですが、こなれてる。 泡細かくクリーミー。ミネラリーで洋梨な余韻もあって、フムフム、田崎氏の評価が高いのも頷ける。次に当店に入荷は一体いつの事なのでしょうか。オファーがあれば即買いです。 ちゃんと、瓶内二次発酵です。その手間を存分に感じます。 皆さんの表情はやはりまだ固い。「リキちゃん、なんや今日は緊張してるな」と常連のお客様の突っ込み。確かに緊張しています。 (シャルドネを思う) 気候特性、醸造、等々、その表情を多彩に変えます。シャブリから、シャンパンまで様々ですね。その中から、ボディ感のあるシャルドネと、繊細で上質なブルゴーニュ。典型的な二種類とシャルドネに似たスタイルのもう一つの品種を楽しみましょう。 との前提です。☆サン・ヴィンチェンツォ / アンセルミ [2003] やっぱりうまい!! 料理の相性が楽しそうです。 いつもなら皆さんと一緒にマリアージュを楽しむのですが、一人20秒注ぐのにかかったとしたら、16人は約五分。サービスラグが生じて、最初の方はお待ちいただかねばならない。ですから、飲んでいるひまがない(ToT) シャルドネとは個性の少ない品種なので、凝縮感を感じるガルガネーガ種を出してみたが、「しっかりシャルドネでは無い」指摘をされます。その指摘が内心嬉しかったりします。☆ブルゴーニュ・ブラン ”レ・セティーユ” [2001] / オリヴィエ・ルフレーヴ☆パッツ&ホール ダットン・ランチ シャルドネ [1999] 本来比較する物ではない。でも個性を見るには楽しいのです。 この二本で品種が一緒と言うことをご体験頂きたかった。 ではなぜこの二本は違う? の疑問から、地域特性、生産者の考え方、ワインの格などを見ていただきます。 違いも個性も鮮明なので、その違いをお楽しみ頂けました。-----------(シラー種を二つのセクションで) 旅をしたシラーをイタリアとオーストラリアで、そしてローヌの品種で飲み比べてみましょう。1R:「イタリアVSオーストラリア」濃厚系の生産者、ピーターレーマン。それに新進と言われ、すでにその品質の優秀さが認められてきた、イタリアはシシリー島のワインです。価格は大きく違いますが、その味わいのおいしさに大きな違いは見られるでしょうか? との前提です。★ピーター・レーマン シラーズ [2002]★プラネタ シラー [2000] 価格の違いが中々表に出てこない。その訳は、ワインの味わいの難解度にもよるのです。 ですから、ピーター・レーマンのワインが明快なため、二本のワインの人気は二分する。楽しいですね。 難解度が高いと云っても、プラネタも分かり易いほうですが。。。2R:「ローヌの中で」コート・デュ・ローヌの中でも広く、その中でも、シラー単品で仕込まれた物と、ブレンドされたものの違い。そして何より、このクラスでは既に、高級品なクラスを楽しみたいですね。★コート・デュ・ローヌ "ギュイ・ルイ" [2000] / タルデュ-ロラン★コルナス ラ・ルーヴェ [2000] / ジャン・リュック・コロンボ ブレンドで調和均衡緻密なタルデュ。コルナスは単一にて均衡緻密、、では調和は?その個性が楽しませてくれるので、調和との言葉は誤解を招くかと思いました。 面白い例えをした方がいた二本づつ、このラウンドを、マグロに例えていた。 1Rを例えて、畜養マグロの大トロ 2Rを例えて、天然マグロの中トロ 確かに、云いえて妙。畜養マグロだってありがたいのです。
Apr 27, 2005
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【4月26日 火曜定休のはず】 テレビが見たくて仕方ない。 事故の色々な情報を知りたくて仕方ない。 本日は定休日ののハズも、いつもより早起き。 事務所改装の大工さんが来てくれるから。 そして、役員を仰せつかっている学校で、15:00まで慌しく、決め事をあれこれとこなす。それぞれに役員をお願いするのだが、これまた頼みごとなので大変(^^; 皆さんそれぞれ事情を言われるが、それも納得。でも、私も大変なのですから~~~と因果な役に、ホトホトです。 店に帰り着けば、天井の断熱材が貼られていた。これは快適。温室のような暖かさで、夏の猛暑を恐れていたが、なんとかこれでしのげるのでは・・・と喜んでいます。火曜日なのに、ご来店のお客様と、ボルドーなワインの二本が開いた。これは近郊のレストラン様へも卸しているワインです。これは、パーカー氏のコメントを拝借して、メニューのキャプションとさせてもらったので、今回もよそ行きな表現です。★シャトー・カントナック・ブラウン [1997] 柔らかさがあり、魅力タップリな飲み心地は舌触りがしなやか。カシスの果実に甘草、下草にオークの香りがあり、余韻にプラムがほんのりと。今からが飲み頃のスタートで、御食事の時間をより豊にしてくれるでしょう。★シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン [1999]焦点の定まった、中心線のしっかりとしたスタイル。タップリとした甘いブラックカラントな果実味、トーストを思う香ばしさ。流麗にして、お時間を忘れさせてくれるような、お供をしてくれます。 少し私の感じた所を混ぜて、このキャプションは書きました。 で、実際はどうなの? パーカー氏の点数には私も思うところが多いが、その語意の多さにいつも、さすが世界的な方なのだと、感じております。 この日本語への翻訳には大いに問題ありと、映画「サイドウェイ」の日本語版を翻訳された方も言っていたが、自分の感性と織り交ぜ、その表現方法にお借りするぶんにはいいのでは?なんて考えています。 しかし、心地よいのみ心地。前に少し話題になって、ルナさんにもご指摘を受けた、年代的特長も備えているように思われる、高級な中堅グランヴァンでした。 一本でも、素敵な時間が流れるのに、なんと二本、二種類!! 心癒される、火曜日の締めくくりでした。 人口3,000人程度の私の小さな町では、誰もがすれ違いさまには、ご挨拶。そんな小さな町から、被害者が二名も。まだ将来がいっぱい広がるお二人でした。 まだ一両目に残されている方もいらっしゃいます。お名前の発表がかなり心配な私です。用も無いのに、友人達には電話をしてしまう。 そんな日に、周太は傷を引きずりながらも、練習を始めました。 なんだかめまぐるしい火曜日でした。
Apr 26, 2005
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【4月25日 悲しい月曜日】 列車事故、これ程大規模になるとは思いませんでした。世界のYahooトップページの見出し(25日20時現在)アメリカYahoo「Train Derails in West Japan, Killing 50」カナダYahoo「Japan train plows into apartment building, killing at least 50」イギリスYahoo「Japan train accident death toll rises to 37」フランスYahoo「Japon: un accident de train fait 50 morts et plus de 300 blesses」 もういいでしょう(ToT) 世界中も、この話で持ちきりです。 ご冥福をお祈りするしかありません。 勝手な言い方だが、これからニュースで流れる方のお名前に、私の知っている方が含まれていないことを祈ります。 私は、本日、京都行きでした。事故のあった福知山線を利用します。 そして9:20の事故の知らせで、急遽、車で高速に乗って行く事に変更しました。 それは世界で278名しか居ないマスター・オブ・ワインに逢う為でした。日本はおろかアジアでさえそれにパスした人は生まれていない。ALASTAIR MALING - GROUP WINEMAKER MWアリスター・マリーン氏(ニュージーランド、オークランド在)彼の大きな画像が見たければ、写真をクリックしてね。ニュージーランドではマスター・オブ・ワインは7名。その内で醸造をしているのは、彼を含んで2名。とても優秀な方です。ヴィラ・マリア勤務ヴィラ・マリアの本家HPはここそれを輸入しているインポーター、木下インターナショナルのヴィラ・マリアはここ行くのが面倒な方に1961年現在も活躍中のジョージ・フィストニッチ氏によって、NZでは総人口の4分の1の人々が住む町オークランドの郊外に設立された100エーカーの敷地を持つ、NZシェア10%、生産量3位のワイナリーです。ポリシーは一に品質、二に品質、そして三にも品質。そんなワイナリーです。ユニーク・ブロック・ナンバー(UBN)そんな大手となったヴィラ・マリアが品質を保つ為に行う管理法の名前です。<つまり、クローン(枝木)、ルートストック(台樹)、品種、樹齢、選定方法、仕立方法などの違いを細かく細分化して、それぞれを醸造して、ブレンドは最終的に行うというものです。フランスで言えば、畑ではなくその更に細かな「パーセル」毎の区分をすることになるのです。通訳をしていただいた、立花峰夫氏が申されるのに、大手の進んだワイナリーでその導入が、大きな潮流になっているそうです。このような細分化した管理が可能になったのは、GPSなどに利用される衛星からの情報が、利用されているらしいです。カリフォルニアでもそんな事を、堀氏が公演されていたのを思い出す。さて、そんなマスター・オブ・ワインでありワインメーカーであるアリスター氏と一緒に試飲したのは、以下のとおりです。ところが先の説明どおり、車だからワインを飲めない状況にあり(^^;口に含むだけの、私のポリシーから一番外れる飲み方だったのです。そんなときの私のコメントより、マスター・オブ・ワインのコメントのメモを書き残しましょう。☆ヴィラ・マリア プライべート・ビン ソーヴィニョン・ブラン [2004] パッションフルーツ、グリーンな印象。酸味は活き活き、快活で鮮明。 私感 ここまでどうして、グリーンなハーブの香りが出るのか、その印象がワインの味わいの輪郭をカミソリの様に鋭利な物にしている。それが、好みと言われる方も多い。フランス、サンセールでは考えられない事だ。しかし、それはNZの特徴として、南アフリカでワザワザその香りを人工的に加えた事件も近い過去にあった。そのグリーンなハーブは“好み”で分かれるといっても、それを賞賛する方の多いのも事実です。 私的には、グリーンNZと考えソーヴィニョン・ブランを別の角度で見ることにしている。☆ヴィラ・マリア セラーセレクション ソーヴィニヨンブラン[2003] NZ典型のソーヴィニョン・ブラン。トマトの葉、猫のオシッコな印象。04より酸味も少しソフィティスケイテッドされている。 私感 確かに彼の言葉に頷く。プライベート・ビンシリーズに比較して、旨みの要素が増えてくる。彼がトマトの葉、と、言った所は、私は「緑な昆布の旨み」とメモしている。同じ意味なんだろうな~なんて感じた。 ここで、スクリューキャップについて言及があった。上の「04より」と時経的に酸味がソフトになっている事伝えた。スクリューでも年は取るのがワインです。賛否両論イッパイですね。★ヴィラ・マリア プライべート・ビン ピノ・ノワール [2003](日本未輸入)近日入荷らしい 柔らかな、チェリーなスタイル。気軽に楽しみたい。 私感 ここで、ギャップを感じた。このワインは日本に入荷すれば、2,000円台中盤の価格に落ち着くだろう。それに対抗するには、ピノ・ノワールという難しい品種でも、国際的立場に置けば、かなり苦しい価格になる(小市民的に)そのクラスのピノを思い浮かべれば、そこそこのオレゴン、ジェネリックなカリフォルニア、南アフリカ。そして本家ブルゴーニュ。ギャップを感じたのは、彼は自国での価格を思ったのでは無いだろうかと懸念した。 出来はブルゴーニュな繊細さをもった、オレゴンと語りたくなるような、中庸でバランスの取れたワインです。彼の「柔らかな」という表現から汲み取る事が出来ました。★ヴィラ・マリア セラーセレクション ピノ・ノワール[2002] 上に比較して、チェリーの香りが少し前に出る。ジビエ的動物的香りを感じる様になる。 私感 確かに、このクラスになると、文句が言えない。では同じピノとして、上のピノとどちらを選ぶ?そこらは緻密に計算された、価格が付与されている。このクラスのピノで楽しむのなら、お奨めの一本に上げる事が可能と感じた。モクモク感、それがもたらすセクシーさが、好感の持てる。★ヴィラ・マリア リザーヴ ピノ・ノワール[2003] 国内での事は不明m(_ _)m 深いルビー色。ピノのイメージからは力強さが目立つ。タンニンに存在感を感じるが、それはベルベットでり、重厚感を加味しながらも優しい口当たり。 私感 これは美味しい。そして熟成に耐えるポテンシャルを持つ。が、しかしこのクラスの価格になると、かなり美味しいピノは、世界中に目白押し。選択肢は更に広がる。その土俵において戦えるのか? 断言する。 戦える所に、このワインの凄さがある。 個人的にはニュージーランドのピノは好きです。 しかしその歴史は浅く、実は初めてNZにてピノが生まれたのは1979年の事なのです。まだ26年の歴史しか無い。今やっとフランスで言うヴィエイユ・ヴィニュの樹齢に上がってきたばかりのニュージーランド・ピノ。その位置づけに戸惑うのでした。 スクリューキャップ NZでは、これは必ず言及される。それに彼は言葉を足した。通常、瓶にワインを充填後、そのエアースペースに窒素ガスを入れる。それにより酸素を追い出(置換)すのです。ヴィラ・マリアの手法は空き瓶窒素ガスを封入後、ワインを充填する。そして100%ブショネが無く、空気の遮断が出来るスクリューキャップ。まだまだ日本では受け入れられるのに、困難なワインストッパーである事に間違いない。 時計に似ている、正確無比な、デジタル時計か、少しアバウトなアナログ時計かなかなか選択は難しい。しかしストッパーとしてはスクリューキャップの方が優れているのは明白です。G-Shockなデジタルをどれだけ認めるのか、、、と、同じ理屈ですね。ALASTAIR MALING - GROUP WINEMAKER MW 彼から受ける印象では「冷静沈着」それを絵に描いたような方でした。 最後にイジワルな質問をしました。 「若くて優秀なあなたは自分のワイナリーを持つ可能性はあるの?」 「スポンサーが出来たら、自立の可能性はある程度ある」 もう少し、「ではNZで考える産地は?」と聞きたいところだったが遠慮しました。 なんだか今夜は命を拾った様な印象の一日でした。 帰り着き、開いたワインは色々。 それでも、少しワインに理解力が異なる方々が同席のクラブ268 ワインは飲む相手によって、大きく印象を変える、不思議なお酒です。 ではおやすみなさい。
Apr 25, 2005
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【4月24日 気持ち天候の日曜日】 ブログを書き出して、今回で108件目 ここだけの話ですが、楽天に出店しているのは、皆さん周知の事実。その楽天の中でも同社の、当店担当の方がいる。その方が、当店の売上が伸びないと、色々心配してくださる。 なかなか譲れないものがあって、そこは私も苦しい。それでもなんだか慣れてきたところもあります。 そして、とうとう10万円もする広告を出す事になった。 より広くの方にワインを楽しんで頂きたいから、少し初心者向けのセットです。 この酔っ払い日記で、記憶を呼び覚まし、美味しかったワインを思い出しリストアップ。なかなか大変な作業でした。それでもラクチン。大変ながらもテキストにしているから、数える気にもならない膨大なワインの記録を、このブログに残している。読めない文字のメモを探さなくていいのです。 あさってな事を書いていても、ロケーションを思い出せば、何とか味わいやそのワインの印象の記憶が呼び戻ってくるようです。 書いてて良かった(^o^) 今夜は、さすがにメルマガを書く暇が無くなった事を知ったのか、お昼間に少し飲まれるお客様が、ご来店のみ。少し自分の仕事が出来ました。 あすから、いよいよ、事務所の改装。 そして、NZのヴィラ・マリアの醸造長でありマスター・オブ・ワインとの会食に京都へ。 どれだけのことができるか知れないが、ワインを目の前にすれば笑顔の私。それで、また新しい出会いができるかも。 そこまでグリーンなハーブにしたかったの? ヴィラ・マリア[2004]ソーヴィニョン・ブラン 是非、聞きたい質問です。教えてもらわねば~~ 今夜はこれで、おやすみなさい。。。
Apr 24, 2005
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【4月23日土曜日】 週末、そして役員を仰せつかっている、学校の事。自分の事務所の改装。そして出かけることが何かと多く、その上に月末が(^^;★ブルゴーニュ・ルージュ ピノ・ノワール [2001] / アンリ・ド・ヴィラモン 試飲ルームに入ると、おやぶんが開けて飲んでいた。 アンリ・ド・ヴィラモンはスイスの資本が入ったフランソワ・マルテノ社が持っていて、その地下セラーはブルゴーニュ最大の特級畑、クロ・ブージョを単独で持っていたことがあるというレオンス・ボッケ氏が作った。このセラーには訪ねた事があったが、その広さには圧巻致しました。 そしてタストヴィナージュ認定を受けた、普通のブルゴーニュの赤。 なんだか絵に描いたようなブルゴーニュの普通のワイン。 イチゴがキュートにして、酸味もキリリ。可愛い味わいは、少女が一人砂遊びをしているような印象を持つ。 これなんですよ、これ! この普通さが、今少なくなっているように思えてならない。どこか水っぽかったり、酸味だけが尖っていたり、不自然な甘さがあったり。こんな絵に描いたようなブルゴーニュがあれば、このワインに肉付けをしてゆけば、ブルゴーニュのワインの味わいも分かりやすくなるのでは?なんて、勝手に想像して飲んでいました。★シャンボール・ミュジニィ 2001 デュジャック(リンク先はネゴシアン物) ひ~ちゃんが、昨日のブログを見て飲ませてくれた。このワインは、当店でも一瞬で売れてしまっていて、その瞬間を見逃さずに、ひ~ちゃんが買い置きしていたものです。 それを、昨夜飲んだのだから、「忘れんうちに、このワインも飲んどき(飲んでおきなさい)」との配慮からです。ありがたや~ 昨夜のお話は、「この美味しさは、土地のテロワールか造り手の手法か不明です。」と書かせてもらった。それは、半分半分であると想像する。 と言うのも、このワインは注いだ瞬間から、トリュフ、コーヒー、なめし皮などがモクモクなのです。う~んセクシー!柔らかな酸味と程よい果実味に見事なバランスを感じました。この柔らかさは、昨夜のシャルム・シャンベルタンに通じる。 そりゃ~特級畑ほど尊厳さは感じなくとも、コシが抜ける程、おいしい。失礼で、贅沢な言い方だが、「これで充分じゃないか」などと密かに思いました。-----ところが、30分もしないうちに、香りが閉じてきた。パニエで斜めになっているので、ボトル内は、空気との接触面積が、立っている時より広いから、多少なりとも開くのが早いことを期待していた、、、なのに。閉じこもっちゃった。-----ウェイティングにワインを飲もうと決まったが、そんなときに開けるワインの選定は難しい。同じピノでもね~、ましてやカベルネなんて、味わいが分からなくいなるかも。それならと開いたのが、不思議なブレンドのワイン。★シカモア・クリーク ユーバス スペシャル・リザーヴ 色はカベルネ・ソーヴィニョンに支配されているが、味わいの骨にはシャルドネが勝っているように思えて仕方ない。カリフォルアのあのパインでハニーでバニラなシャルドネが見え隠れする。少し冷やせば引締り、常温で飲めばカベルネのコクがとなんとも不思議な味わいです。少し真ん中の抜けた感じがするのは愛嬌です。八重歯が可愛い女性だっていらっしゃるじゃないですか。 ウェイティングでもワインを飲んでいるのは本当に変な感じ。でもこれが268スタイルなのです。 暫くしてからのデュジャックには、またまた、モクモクと香りが始まる。蘇って来た香りには、鉱物系ミネラルな印象も見せてきた。果実の旨みも広がって、みんなが「おいしいね~」なんてしみじみ頷きあって、クラブ268は終了。今夜は「焼き鳥拾八番」さんへと場所を移動。★ポール・クルーバー ピノ・ノワール [2001] こちらのワインをぶら下げて。 こんなピノがあったのを忘れていた。 そう思わせる再認識。過去飲んでいたのだろうか? このワインはお客様の強力なリクエストによって仕入れていたので、飲むのを忘れていたのかもしれない。ニューワールドな肉付きのよさを素直に出している。ふむ~南アフリカなんだ~と、意外性もあって、またこれが焼き鳥とよく合うのです。瞬く間に、ボトルは空になってしまいました。宝山 蒸撰綾紫 34度 マスターがお奨めで出してくれました。 氷の入らない水割りで頂きました。 美味しかったです。その後、テイスティングと二種類ソバ焼酎が出されました。これを素直に飲むと、また翌日が大変。簡単なコメントを申し上げ。綺麗な月夜の元、帰途に着きました。
Apr 23, 2005
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【4月22日金曜日】 土曜日の朝に書いています。 ワインの空き瓶詰めた水は、既に二本目。残った体内アルコールは水で薄めるしか、方法を知らないからです。 「あんまり、うまくない」 ワインを評する昔からの一番分かり易い言葉。しかし不安定な言葉で、その対象となるものが、突然好物に変わったりする。梅干、もずく酢、芋焼酎、そして幼少の頃ならビール。嗜好品のレベルは好物のラインがくっきり分かれる。好物線を描くその境目は、経験値が大きく作用する。 ワインにおいてはその経験値を上げるのには、ワイン会は最適だろう。その目的のために参加したら「あまり、うまくない」という言葉は自分の経験値の上昇に蓋をしてしまう。ただそれが、どれだけ上質であるかの意識はしっかりと持つ必要があると思う。(写真のお月様は本題に関係ございません、ただこの月の下の星が綺麗だった) そこで、問題は上質と美味しいは必ず一致しないのが楽しくも面白い。多様性を含んだワインと言う飲み物はその辺りを縮図的に楽しめる。【第96回 カフェ・ジャマイカ】 新着ポルトガル 毎週開催のワイン会は時として参加者が少ない。予約を取らないし、参加しないと本日は何が開くのかなんて、分からないからです。主催者側の怠慢と、参加者の興味の微妙なバランスで成り立っている、毎週のワイン会。 本日登場のワイン達はスタッフの斉藤と安田にも味を知って貰いたかったので、赤字必至でも、予定ワイン達は全部開けることに。◇ルイス・パト マリア・ゴメス スパークリング 空から白い花が舞い落ちるような香りゆたかな辛口スタイル。 どれほど丁寧にしたらこれ程のクリーミーな泡立ちが造りだせるのか。感動を思う泡立ちのもと、ガス圧は少し低いのだろう。甘くフローラルな香りに、僅かなグリーンにはハーブなアクセント。洋梨とピーチの余韻が長く続く。 この地は昔からスパークリングワインの名産地だったそうだ。「名産品に旨いものなし」なんて言葉を否定したくなる。この地のスパークリングは過去日本に入っていたのだろうか?なぜもっとポピュラーにならないのだろうか。これは、ルイス・パト氏の実力なのか、この地の特性なのか、その判断までの経験値は無い。二千円までのスパークリングに新たな好みが生まれた。☆ルイス・パト マリア・ゴメス [2004] 一陣の涼風に香り豊かな小さな花が可憐に揺れている様な辛口スタイル。 マリア・ゴメス。これはブドウ品種の名前です。ポルトガルでは比較的ポピュラーな品種ながら、単一でワインになる事は稀。ジャンシス・ロビンソン氏はこの品種の特徴を「ゆでたキャベツ」と評する。キンモクセイを思うフローラルで、柑橘系の苦味を持ち、ローズマーリなグリーンを感じる。蜂蜜とピーチな余韻は可憐にして心地よい長さ。春野菜のテンプラが食べたくなる。 ルイス・パトが単一でリリースする自信を感じさせてくれる。★ルイス・パト カスタ・バガ [2003] ゴージャスを身に纏った清貧な勤勉学生な軽快さを見せるミディアムボディなスタイル。 ミルキーな香りとアタック。しっかりとした酸味を持ちながら、輪郭をソフトに見せるのは、マロラクティックな効用。イチゴを煮詰めたようなアロマにオークの程よいブーケ、明るさを感じる。ブドウ品種はバガ。この地バイラーダの中心的存在の品種。頭の「カスタ」の意味は知らない。★キンタ・ドス・ロケス レゼルバ [2000] スレンダーにして肉つきの良い、ヌーディではボディコンシャスなスタイル。 干しイチジクに青いチェリー、存在を忘れそうな細やかなタンニンは感じてみれば豊か。干草な余韻は懐かしさを感じながら適度な距離で。単一品種の秀逸なワインで一躍有名になったロケスのブレンド。ここに本来のダンのワインがある。ポルトガル最高峰の頂をもつ、エストレラ山脈に守られた、同国でも古くからの産地。 今までに無い新しい扉を開けるような味わいを「おいしい」と思えるには慣れも必要か?その慣れを繰り返してみたくなる魅力を持っている。★キンタ・ドス・ロケス ガラフェイラ [2000] 尊厳を保つ頑固おやじなスタイル。 葉巻、タバコ、なめし皮にトリュフ。黒い果実の僅かな印象に均衡を保つ重量感を感じる、飲み応え。お見事!と、その上質さは伝わってくるが、いかんせんまだ若い。今しばらくの時を待つ必要性を感じるが、待てない。帰りたいのに帰れない時の後ろ髪を引かれるような魅力を持っている。 ローレンソ氏は特別の年だけに、樽選抜をしてこのワインを造る。 ポルトガルの言葉は日本に外来語として沢山入ってきている。私の記憶が確かなら、このガラフェイラの意味は「瓶」だったような。考えてみれば、ガラス、カラフェあたりの外来語の元になった言葉かも知れない。【アフタージャマイカ】が(^^;ポルトガルな夜に、、、シャルム・シャンベルタン 1999 デュジャック(リンク先は96) このワインを飲んだとき、興奮をした。見る見るテンションが上がっていく。 T本さんいつものブラインドです。一目瞭然の上質ピノ、これ程のピノが出きる国は限られている。オレゴンならもっと鉄、カリフォルニアならもっと黒糖、ニュージーならもっとハーブ、ではでは、ブルゴーニュ? 酸味が優しいのではなく、それを凌駕する果実味がある。とても素直に仕込まれている。伸びやかにして、緻密。ブリュワー・クリフトンを飲んだときの感覚を思い出した、しかし、もう少し厳粛な印象。マジ・シャンベルタンとまでは言えた。 同じ特級畑ながら、シャルムの方でした。この畑の特性が美味しくさせるのか、デュジャックが美味しくさせるのか。ラベルをしっかりと眺め、大切に飲ませていただきました。いつもありがとうございます。T本さん★Chateau Woltner Private Reserve Red [1997] 翌日になって、このワインを冷静に考えた、HPにも行ってみた。 しかしこのワインは無い(^^; 何者なん?? ここのシャルドネを飲んだことがある。その時はカリフォルニアでは信じられない繊細な中の、力強さを持ったシャルドネでした。もし有ればの話だが、ミュルソーの特級畑とでも言いたい。そんな印象を記憶している。ナパではカリストガのシャトー・モンテリーナが近い印象だった。 その繊細なスタイルを保った、赤ワイン。ハウエルマウンテンの山の上。日差しが良く当っているのが分かる存在感あるタンニン。カベルネにしては冷涼さが伝わる、繊細さ。 素晴らしい。ポイヤックな印象に、果実味を加えたようなエレガントさ。 しかし、今はもう造られていないのか?あのブランドになったのかな? 自転車部N君ありがとう。 同業者が二軒、二名来られていた。ついつい話し込んでしまい。 午前様。 大変なジャマイカワインだった(^^;
Apr 22, 2005
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【4月21日木曜日】 明日は金曜日。ワイン会で遅くなるから、早くに帰らねばと思いつつ、鹿児島で買ってきた、焼酎サーバーを使ってみたくなった。鹿児島で買ってきた、サーバーが有った。 こんな焼酎の買い置きがあった。 サーバーは数日、竹炭を入れた水で陶器は馴染ませていた。それに水(水道水)とハーフ&ハーフにして、そのままの常温で飲んでいます。黒麹・手造り 無濾過「にごり焼酎」25度 1800ml 思い返せば頂いた芋焼酎が「臭くない」そういう認識を持ったのが、芋との出会いでした。その否定がある日突然消えたのは、まだセラーも作ってはいなかったけど、ワインに集中し始めていた頃です。 銘柄は思い出せないけど、イモの臭みが、焼きイモのほっこりとした香りに感じ始めたのでした。きゅうりの緑の香りとよく会いました。 現在のように、争奪合戦の様相で、少ない物には信じられない価格が付いている。そんな時代が過ぎれば本当に好きな方に、少しづつ紹介するのいいかも、なんて思っています。要は水に馴染んだ焼酎であることなのです。たまたま見つけたこのリンク先。良心的な定価で販売されていた。
Apr 21, 2005
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【4月20日水曜日】 休み明け、大方にこの日に、依頼されたワイン会の予定をいれる為か、比較的ご来店の来店のお客様は少なく、自分の財布より、ワインを飲むことが多い曜日です。 そんな日にタイヤ屋リュウジ君の登場です。 ありがとうございます。 自分で開ける予定にしていた、小市民少し頑張る価格のワインを、頼んで開けてもらった。★イーグルホーク シラーズ [2003] なぜこのワインを飲んでみたかったか? ここのメルローは880円にして本当に美味しいのです。そんなイーグルホークにシラーズがリリース。なんとこのシラーだけ300円も高いのです。二匹目のドジョウじゃないけど、これだって期待が上がる。そして300円も高いのですから。 1180円でシラーといえば、結構な価格になってくる。南仏のVdPならこの価格で山ほどあるし、オージーでもシラーズで価格だけにこだわれば、結構なレベルの価格になってくるのです。 このクラスの300円の差は大きいですよね。 さて味わいは? オージーらしく、シラーから抜け出して、シラーズといての確固たる地位を築いた。緻密感には贅沢を云えなくとも、その内容はしっかりとしたものです。柔らかさがあり、魅力タップリな飲み心地は舌触りがしなやか。カシスの果実に甘草、スパイシーでオークの香りがあり、余韻にプラムがほんのりと。 これまた美味しいじゃないですか(^.^) この果実の甘さが、焼肉のタレの甘みと良い相性を見せ、程よいタンニンが心地よさを引き出し、焼肉も食べ過ぎるおそれが出るかもしれません。 さて、タイヤ屋さんとして、誇りを持っている彼は、ホイールバランスの取り方に自信がある。だから時速180kmでもビッシリとハンドルは安定するらしい。そんな彼からはタイヤの臭いがする。結構好きな臭いです。たまにローヌの古酒にもこの香りがあります。その臭いが「自分で分かるか?」との問いに、モチロン分からない。自分の臭いって、なかなか分かりませんよね。そのくせ、ゴムには敏感で、輪ゴムの香りを嗅ぎ分ける(^^; 大工さんが、自分の体に付いた木の香りが分からなくとも、材木の香りを嗅ぎ分けるの同じなんでしょうね。☆2004年 甲州にごり シャトー酒折 賞味期限が04年11月30日 約5ヵ月も過ぎている。冷蔵庫に入れて忘れていたのです。「にごり」もその澱が落ちきって、綺麗な透明感を伴う白ワインに成っている。 このワインを、遅くから登場のひ~ちゃんにブラインド。 「なんや日本酒みたいやな」確かに! フルーティーな吟醸酒をよくワインみたいと云うが、その逆のフルーティな日本酒みたいな味わい。背の青い焼き魚を食べたくなりました。 どうやら、お腹が減ってきたようです。食べ物ばかりを思い出す。★フェイラ・ジョーダン ピノ・ノワール キーファー・ランチ [2000] なんとひ~ちゃん、気張ってくれました。 この頃カリフォルニアのピノにて、思い入れの強いワインが開く。アーレン・ジョルダン自らが立ち上げたワイナリー。 少しチリチリとした印象が最初に出ている。 しっとりと落ち着いて、おいしいカリ・ピノが緻密にしてセクシーに出て来たのが、ボトルも半分が過ぎた頃でした。どうもピノはデキャントするのに躊躇うが、このあたりは、バッサリとしかし静かに行うことが必要かもしれません。「せやからおれ言うたやん」ひ~ちゃんからツッコミが(^^; そうして夜も更けてゆく 小市民の夜は、豪華な夜に変貌したのでした。 ワイン屋の香りは、ただ酒臭いだけでした。
Apr 20, 2005
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【4月19日火曜定休日】 春爛漫心地よい天候のお休みでした。 昨夜のワインを思い返し、書き留めてお昼はうどん 修学旅行から帰って来た次男の周太もうどんが食べたいと晩御飯もうどん うどん欠乏症にかかっていたので、充実の食生活でした(^o^)(自転車のフレームの疲れ) 周太はロード用自転車は、兄のお下がりの「ピナレロ、ガリレオ」というアルミ素材のフレームに乗っています。もう四年も実戦、練習、通学に使用してきました。 競技用のフレームにはある程度、硬さが求められます。フレームの中心線から離れたペダルの位置からの入力は、フレームのタワミが強いられます。そのタワミによって自転車のフィーリングは大きく作用されます。 過日、同じブランドのフレームに趣味で乗っている、お客様がご来店され、硬さを比較しました。そのタワミの脆さに愕然と致しました。アルミ素材のフレームは金属疲労を残しやすいと噂で聞いていたのですが、ここまでになるのか、という落胆が隠せませんでした。 フレーム交換を考えて三週間が経過するが、未だに決定打は無く、試乗にと借りて、現在カーボン素材のフレームに乗っているが、「フォーリングは分からない」と本人は暢気な事を言っています。この世代は、「かっこいいフレーム」それが何よりの前提らしいです。 私は、夕方、少し回り道をして帰りました。15年は経過する初期の頃のカーボン素材のロード自転車です。普通に乗る分には、何も問題が無いのです。却って古い分、愛着が湧くのです。自転車も使用目的の違いで、大きくその価値を変えてきますね。 その目的意識はワインのセレクトにも通じますね。 ところで、以前、このブログで、文系か理科系かなんてお話がありました。そして私は文系だと、申し上げました。当店スタッフ斉藤によると、私は体育会系らしいです。なんだか素直に頷いていました。
Apr 19, 2005
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【4月17日日曜日】 お隣に大きな鯉のぼりが立った。その鯉のぼりを引っ張る紐が外れて、高く思いポールを倒すのに一苦労(^^; それをお手伝いしたら、イチゴを頂きました。この近くには「二郎(にろう)イチゴ」という名産品があるのですが、そこのイチゴです。僅か3km程の長さの所にあるのですが、これまた生産者によって、味わいが違うのです。 そして、今回頂いたのは、本当に美味しいイチゴでした(^o^)◇シャンパーニュ グロニエ ブラン・ド・ブラン セラーから引っ張り出して、早々冷蔵庫に入れました。 今夜はこれとイチゴ(^o^) いつもシャンパンとイチゴは合わないのです。映画のワンシーンの様には参りません。これは、イチゴ自体が違うのでは?なんて想像しています。 しかし、このシャンパンなら何とかしてくれるのでは? そんな期待を持ちました。それでもイチゴとはケンカはしないのですが、それほど合うとは思えません。イチゴの果実味とシャンパンの旨みが相殺され、酸味が目立つのです。フレシータというイチゴのフレーバードスパークリングは、甘いがこれはとろける様に美味しいのに。。。このシャンパン自体は、泡物が苦手な方にも受ける、素晴らしいシャンパンなのです。鯛の昆布じめと食べたいとの私に、鯖寿司が食べたいの声も、それまた頷ける(^o^) でもイチゴとは苦しいものでした。 春爛漫、暑さを感じる一日の終りには、このワインは、最高に美味しい!! イチゴのことは忘れましょう!!昨夜の続きで(ピノ飲み比べ)★2001 J&ジャン-ルイ・トラペ Gevrey Chanmbertin 村名★1996 ドルーアン・ラローズ Bonne Mares 特級畑 二つのワインは半分が残されていた。ワインの抜栓翌日は、その美味しさよりも、酒質がよく現われているのでこれが結構すきなのです。 村名物と特級畑とは比べるものではありませんよね。それでも年が先に路傍して、96年にはさすがに、若干のシェリー香が見られた。トラペについては、試飲の時とロットが違うの?という平板さを出していた、あのトリュフの香りはどこへ?。それでもまだ果実味は健在でした。 複数の日に渡り飲む場合は若いワインの方が安全に楽しめるのは事実です。★バルバレスコ ガイウン [1995] マルケージ・ディ・グレイシィ (リンクは96年) このワインが中心に、今夜のワインは回っていった。 このワインの事は判りません、どんなワインだったか、なぜ268にあったのかも思い出せないのです。それをひ~ちゃんが引っ張り出してきた。デキャンターに移さずに、パニエで静かに抜栓され、一時間は待たれたワインでした。 硬い 美味しい 硬い この三つの表情を見ることが出来ました。初めは、鉄、血、タバコ、タールなど、クラシカルなネッビオーロが顔を出していた。秋の重い空を思い浮かべました。その後、別のワインを飲んで、戻ってきたときには、バニラ、少しの果実。ふくよかにして、まろやか、至福の味わいに!そう、重い空に日が差してきたようです。その後また別のワインを飲んで、また戻ってくると、また鋼鉄ワインに逆戻り。日は翳って居りました。その三変化は、飲み手の私達を、とても楽しませてくれました。 本日のお客様方は、グラス3個を持って、じっくりとその味わいを楽しむことが出来たのは、デキャントしなかった、事が大きな要因でしょう。★クインテッサ[1997] このワインは17日土曜日に開けられていました。しかも計画的にハーフボトルにピッシリと、空気が入らないように移し変え、そしてコルクを挿しておきました。 2日経っても、開けた時と同じ状態を楽しめました。 一日、フルボトルが辛いときには、先にハーフボトルにとって、空気を入らないようにピッシリと栓をしておけば、楽しめるものです。 季節の陽気でワインを例えていたのですが、このワインは小春日和な印象に、皆さん一致。明快さが伝わって来ました。 ただ残念なのは、オファーが回ってきたと気に、当店も仕入れておけばよかった(ToT)★ドメーヌ・トレヴァロン ヴァン・ド・ペイ・デ・ブーシェ・デュ・ローヌ [1999] 硬いワインです。頑固なワインです。試飲一発、デキャントの決定。 そして静かに飲み始めました。 酸味が上の二つよりしっかりとある、エッジが立っている。とたんにお腹が減ってくる(^^;パンに賞味期限の切れたクリームチーズを塗って食べる。うまいうまい(^o^)頑固さの向こうに優しさを見せるのは、滋味を感じるのかな?カベルネに少しスミレの花の香りが可憐にするが、ワイン自体は重厚感溢れるもの。ポップなラベルに「table wine」は誇らしげです。このワインも、もう少し時間を掛けて楽しむべきワインだったのでしょう。寒い冬空のクリアーな空気の中に差し込む日差しのようでした。★シャンボール・ミュジニー ”レ・バビレール” / フィリップ・ルクレール[2000] どうも時間の経つのを忘れてしまう。 一人帰り、二人帰り、そして4人になって、更に開いたのがこのワイン。 コーヒーなそしてイチゴな、複雑な美味しさを持つ。このワインと冒頭のイチゴは少なくとも、シャンパンよりは楽しかった(^o^) イチゴとシャンボール・ミュジニーは試す価値あり!!の面白い組み合わせでした。 ようやく、一区切りついたのが12時を少し回った頃。なのに家にたどり着いたのは、1:30頃(^^;、私は一体、何処で何をしていたのでしょう。 素敵な時間の流れは、時として、飲んだ量さえ自覚できなくなっている。 それは、バルバレスコが晴れたり曇ったりと色々な表情を見せてくれた事に励まされたのか、それ以前に、提供してくれた、皆さんに支えられていると、実感したからか。 時にしてワインショップは味を知って、ベストなお好みワインが提供できれば、それでいい。私の様に、思いが強すぎるのも考え物です。 火曜日は絶対に、休肝日です。
Apr 18, 2005
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【4月17日日曜日】いったいのそこのコーナーを何キロで回りたいの?より高い限界を求め、四輪ドリフト、インテリジェンスにグリップ限界ギリギリのグリップ走法。いやいや、安全に回れたらいいの。それぞれに求める自動車の性能がある。その例えで盛り上がった夜でした。疲れているので、簡単に探せない画像はお許し願いたい。★2003 Brahamus Pinotage (南アフリカ・パール) 南アフリカなクセが良い意味で抜けている。アロマなところが前面に。それも時を経て溶け合った瓶内での融合が織り成すバランス。濃いと思えば濃い。軽いと思えば軽い。それぞれが自由に思っていただけるところに位置する。広くに好まれるスタイルを持っています。 ブドウ品種である「ピノタージュ」の特徴を探し出すには困難かも、それが美味しさにつながっているのが皮肉です。(カベルネを飲み比べ) 昨夜の出来事を引きずっているのか、まだカリフォルニアに拘って、比較が今夜も。★1999 Cos d'Estounel (フランス、ボルドー、サン-テステフ)★1997 Flora Springs "Trilogy"(カリフォルニア、ナパ・ヴァレー) 構成比率は違えど、ほぼ同じブドウ品種でしょう。カリフォルニアが二歳年上です。コスは、デキャントして待たれました。トリロジーは比較の為と急遽抜栓されました。どちらが好きかとの問に的確に表現した言葉は、「比べるものでは無いでしょう。」反論の余地無し。確かに・・・そこをあえて問えば、バランスがいいのがコス。そして複雑な多様性を秘めた、トリロジーには多種な香りと、若さを感じる。コスには円熟味があって、まとまり良く、大多数の方が、こちらの方が一般的とコスを指示する。 しかし、ワインの質としては、トリロジーを指す。 納得。 二歳年上のはずなのに、こちらに若さを感じる。その後開いてくれば、完璧に比べるものでなくとも、トリロジーを選び出す。 生まれ年の個性の違いか、それとも生産地区の違いか。 少なくとも、一般的日本の事情を踏まえた食事があれば、コス。トリロジーはうるさいかも知れない、そこは価値観の違いか。そのままを楽しむのであれば、トリロジーの緻密さ、味わいの変化を楽しみには、誰もが優先する選択となる。(ピノ飲み比べ)★2001 J&ジャン-ルイ・トラペ Gevrey Chanmbertin★1996 ドルーアン・ラローズ Bonne Mares ブルゴーニュワインファンを自称する方と一緒にのんだ。ジブレ・シャンベルタンをボロカスにけなす。分からん、なぜけなされるのか。 そして彼がプライベートストックで268のセラーで囲っているワイン。ラローズの特級畑が開いた。96年の良いとされる年のワインには酸味が果実味と同調しながらも、飲むのを後悔させるような若さを持っている。反対にトラペは飲み易いが、そこで価格の話となった。確かにコストパフォーマンスを求めれば、出した対価にトラペは難しいのか。★タンタラ ピノ・ノワール [2002] 昨夜の残りが一杯だけあった。それを回し飲みしてみた。 「一番これがおいしい」と皆様の意見は集約される。 昨夜抜栓したのですよ。しかも二階で、本日の陽気で25℃以上を経験したかも知れません。そのコンディションを置いて、こちらが美味しいという。 分かりやすさは、ボルドー・ブレンドなら、なんとコスに意見は集約された。 私は、カリフォルニアと思っていたのに以外です。皆さん口をそろえて「濃すぎる。」そうそんな年代的特長を備えたワインですが、過ぎる、及ばざるはそれ個人が決めること。 反対にピノは、誰もがカリフォルニアを推した。あのコンディションで日中を過ごしながら、保スタイルにはタンタラの素性が大きく作用している。 ただ、そのコーナーを何キロで曲がってゆくか。 その目的意識が問われた夜でした。 マニアックな部分が私には無くなった様な気がする。出来るだけ集約させた上で、最大公約数の多いワインを選んできた、この数年であった。何かバックボーンを、との問に過去カリフォルニアがあった。でも今はその様な事を言えないVin du 268 大西力。 もう一度、そのバックを盛り返すか、このまま、対コストな部分のワインを探し出すか。そこを考えれば、ブルゴーニュワインは、本当に扱えなくなる。難しい選択だ。カリフォルニアでも同じだ。では ワインというコーナーを何キロでまわりたいのだろうか? 安全にまわる事しか、考えていない数年の私が、そこに居た。
Apr 17, 2005
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【4月17日土曜日】 「クラブ268」がスタートしました。 そんなこんなで、お見えになった皆様と今夜も沢山のワインを、飲むことが出来ました。 昨夜のワイン会でケロタンさんが、本日お店にご来店との約束。でご来店、そして6番目のクラブ268様にご入会。嬉しい。クラブ268会員様には本当に感謝しています。 そんなケロタンさんがお祝いにとケイマスCS98を開けてくれた。それを中心に、いつものお客様とのワインが開きだす。★シグヌム プリミティーヴォ [2003] ケイマスはデキャントされ、静かに待ちました、その間の場つなぎに、新着である事。それならと、おやぶんが開けてくれる。 イタリアはカカトに位置する、プーリア州。インポーターがパラッツォーリがなくなるとの事、その代替に入荷しました。 ジンファンデルの祖先と噂されていた品種なので、本来はオリエンタルスパイスな雰囲気を持つはずのプリミティーボ種。 あれその香りがしない??果実味があってクセ無く、スルル。デイリーワインにはピッタリの価格で、素直に何も考えずに楽しめるワインです。ガイッちゃん さんはポークソテーと楽しまれたそうだ。なるほどと頷く味わい。 実はこんな気軽なワインは好きなんです。一人の時にはこれを飲みましょう。 ケイマスはデキャントされ、静かに待つも、まだ開かない。 それならと、久しぶりに入荷した、ペガソをこれまたおやぶんが開けてくれた。★ペガソ バッランコス・デ・ピザッラ [1999] スペイン語でペガサスの意味のペガソ。天空の馬となれるのか、そんな高地で育ったガルナッチャ。このワインを見続けて、かれこれ一年がやってくる。ますます滋味に溢れた味わいに磨きが掛かってくる。その存在感が「ワインを飲んでいる」そう実感させてくれる。(1万円クラスのカリフォルニア、97・98その行方)★ケイマス カベルネ・ソーヴィニョン ナパ [1998] 充分に飲まれる時を準備されてスタートしました。 艶やかで緻密にして、スムース。カリフォルニアのいいカベルネに見受ける西洋杉にカシス、コーヒー。二時間で果実な甘みも出て、綺麗なラインを描き始めた。インパクトが少なめな98年、その分、飲み心地よく余韻までを緩やかな放物線を描いていくようです。★クインテッサ[1997] トク名さんが、お祝いにと開けてくれた。 銘柄が違うがやはり97年という年代の為か、しっかりワインが胡坐をかいている。舌の上でドカッと腰をおろす。ケイマスの味わいに加えてインクの香りが少し強い目に出て、緻密感も高い。デキャントして30分も待たないで飲んだ事も有るのだろうか。それをマイナスしても、やはり97年は良い年と認めたい。少なくとも98年よりは。 ただこれは、カリフォルニアワインを好む方の視線であって、ボルドーワインを好む方なら、98年は更に認めてあげたい。 こちらのワインには続きがあるのです。 ハーフボトルに、空気が入らないようにしっかりと栓をして、残してあるのです。 カリフォルニアワインは、妙に小規模生産者のワインに日本でも注目が集まり、この二本の様なワインを話題にする方が少なくなってきた。ピノは小さな区画にテロワールを表現しようと畑名入りのワインを出してきて、それがヒットする。その消費が著しかった時代から僅か3年程しか経っていないのに、カリフォルニアのカベルネが沈静化したのは、我々ショップにも責任が有るのだろうか?それとも、どこかで盛り上がっているのを知らないだけだろうか??それよりメルローは更にその話題性を落としているように思える。そう感じるのはやはり私だけなのでしょうか?----★ヴィナ・マー レゼルヴァ・エスペシャル メルロー[2003] チリのワインです。これも何度も飲んでいます。 上の二本の後ですよ。これはかなり苦戦するのでは? そんな心配を持ちながら開けました。 チョコちっくな中に、メルローらしさを本当に良く現したワインです。飲み易いワイン。 このワインは中国から箸を輸入している会社が、チリから輸入しています。その会社は中国では、タラパカの販売権を持っているそうです。そのタラパカは日本ではリード・オフ・ジャパンさんが輸入しているので、このブランドをと始めたそうです。 タラパカの同じクラスのワインと比較すると、このクラスで300円は安い。流通上からもお得なワインなのです。 エッ? 上の二本と比べてどうだったかって? やはり比較するのが可笑しいと思います。そう思いません? このワインはこのワイン。(それぞれのピノ) 生産国の違いこそあれ★タンタラ ピノ・ノワール [2002]カリフォルニア、サンタマリア・ヴァレー★マウントフォード ピノ・ノワール [2002]ニュージーランド、ワイパラ 地域特性をよく現すピノとよく言うが、このクラスになったとき、これがNZ、これがカリフォルニアなんて、なかなか特定するのは難しい。 それって、ピノの事についてまだ分かっていないということなのでしょうね。 NZの中でも強いスタイルを示すマウントフォードは盲目のワインメーカー。サンタ・マリア・ヴァレーの良いとこ取りのタンタラ。共に5千円前後。複雑味でタンタラ、クリーンさでマウントフォードと言いたい。どちらもレベルの高さは相当なものです。★ブルゴーニュ ヴィエイユ・ヴィーニュ / メゾン・ニコラ・ポテル [2002] 何気に開いたピノ、ブルゴーニュ。老木に拘るニコラ・ポテル。そのらしさが、ほほえましい。普段ならこれだって充分に高級ワインなのに、前の二本が悪かった。 大人しい、酸味が生き生き、輪郭も分かり易い。 それだけでコメントが止まってしまうのは、このワインの味わいがどうのと言うのではなく、単に飲みすぎによるもの。 楽しいから、次々とワインは開くが、何事も程ほどが良いようで、 少々二日酔い気味かな(^^;
Apr 16, 2005
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【3月15日金曜日】 突然ですが【第95回 カフェ・ジャマイカ】 自転車ワインと変り種ワイン 本来は、その日に到着のワインなんて開けたりしないのですが、どうしてもタイミングが良すぎる為に、無理を承知で、本日到着のワイン達を抜栓することに。 自転車のラベルのワインです。私の好みって思うかもしれないですが、これが本物のワインで、斉藤が試飲会で気に入り一発ラインナップが決定になったワイン達です。☆キュムラス『ローリング』 ソーヴィニョン・ブラン&セミヨン [2004] このラベルは----「ゆるやかな数々の丘を、ペアトリーチェ(ダンテの理想とした至福をもたらす女性)が雲を追いながら美しく躍動するイメージを表現したものです。この地方独特な低い雲は、葡萄生育期に雨を降らせ、収穫期に雨を減らす、葡萄栽培に最も適した雲なのです。---- 酸味がきれいにのっている、これ確かオーストラリアだよね? 改めて生産国の確認に入るほどの綺麗さのあるワインです。 グレープフルーツの苦味が、ミネラル感を誘い伸びやかな味わいです。美味しいやん!! グラスの中で温度が上がってくると、これがまた蜂蜜っぽく辛口に仕上がっており、この温度でも楽しませてくれます。☆キュムラス『ローリング』 シャルドネ [2004]この生産者はローズマウントにて醸造長を務めていました。----Phillip Shaw世界でただ一人、“ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー”を二度も受賞している世界で最も優れたワインメーカーです。20年かけて見つけ出したオーストラリアの銘醸地オレンジ地区に全てを投じ、世界最高レベルのワインを造り出しています。---- ローズマウントにいたときも、果実味の引き出し方には、いつも感心していました。このシャルドネも上のワインと同じ姿勢で、繊細さが先に目立ちます。トロピカルなオージーなシャルドネは控え目に、グラスの中で後半に感じてきます。それまでは、まるで良く出来たマコンの白を楽しんでいるような、このクラスとして完成度の高いワインです。シャルドネ嫌いのお客様まで、「これならいける」なんて仰るほどでした。★キュムラス『ローリング』 カベルネ&メルロー [2003] この生産地は、シドニーから西へ200km程のところにあります。----Central Rangesオレンジ地区の海抜600m以上に位置しているのが、セントラル・レンジ地区です。高地の並外れた強い日差しは葡萄を素晴らしく色付かせ、パワフルな果実味を引き出しています。低い気温は、ワインに「滑らかさ」「繊細なエレガンスさ」をもたらす最高の条件なのです。---- 今回のワイン会には初心者の方もいらっしゃいましたが、「ヨーグルトの香りがある」なんて、分かり易いワインです。だからといって甘い果実味に頼っている訳でも有りません。バランスを計算されているかのように、まとまり良く緻密に構成されています。筋肉質な部分を柔らかなタンニンで覆い隠しているようです。★キュムラス『ローリング』 シラーズ&カベルネ [2003] 75%の比率までシラーズを使用して、残りの25%のメルローで柔らかさを加味しているのです。スパイシーさはシラーらしく、そして適度に残されているような印象です。上と緻密な密度感は同じでオージーなミント香を持たない所に、いい印象を更に増長してくれました。★シカモア・クリーク ユーバス スペシャル・リザーヴ 実はこの誕生には、ギャグでなく鹿が絡んでくるのです。自然の共生により、必然的に生まれたこのブレンド。2001年カベルネ・ソーヴィニョン 65.79%2002年シャルドネ 34.21% なんと、変わったブレンドでしょうか。私の経験の中では多分出合った事は無いでしょう。そして、ロゼではなくしっかりとした透明感のあるルビー色の赤ワインの色調です。複数年の葡萄をブレンドする事は、熟成の期待感からも理に叶っています。若い白と一年年上の赤、それぞれの美味しい所を引き出すように一つの味わいが仕上がっている。 すこし甘さを感じたので冷やしてみました。 おいしい!!なんだか上質なピノを飲んでいる錯覚に陥る。 ワイン好きなら一度は体験すべきセパージュです。「おもしろい」と味わいの先に言葉がこぼれて来そうです。赤ワインの魅力に引き込んで見たい方に、飲んで貰うのにも適切でしょうね(^o^)【アフター・ジャマイカ】 シカモアの楽しさですっかりテンションの上がっていた私に、追い討ちを掛けるように開いた一本(^^; こんなに残念な気持ちになるなんて(ToT)★ブリュワー・クリフトン ピノ・ノアール[2002]カーガサキ・ヴィンヤード おいしい、おいしい!! イチゴなピノの果実らしさも伸びやか、モクモクとしたピノ複雑さも持つ、曇りの無い一点を見つめるように伸びやかにしてクリアー。 おいしい、おししい!! そこまでは問題ないのだけど(^^; あまりの美味しさに、「一人飲みすぎ~」とお叱りを受けるほどに、我を忘れてワインをグラスに。 翌日、このブログを書くのに何を飲んだか調べていたら、なんと高価なワインだったのでしょうか。この年になって「ブタに真珠」「猫に小判」をやらかしてしまうなんて思いもよりませんでした。ケロタンさん、値打ちの分からない男でごめんなさいm(_ _)m☆[1998] コート・デュ・ローヌ セップ・サントネール・ラ・メメグラムノン リンク先は2003年です。 T本さんはいつもブラインド。銘柄を隠してのワインは珍しく、遠い記憶を呼び覚ますものだった。昔、ワインショップのオーナーを集めワイン対決と言うのをしたことがある。どっちのショップのワインが美味しいか、それを、参加したお客さんが投票で決める。という至極簡単なルールでした。 その時の印象が強かったのか、白にして艶やかでまろやか、白い花の香りもそっとして、シトラスにして、おだやか。グラムノン??なんと正解してしまった(^^;酔っていると、思わぬところで当るもんだ。嬉しいな~でも何かを一緒に思い出したような。T本さんありがとうございます。Voss Vineyards Syrah [2001] Napa Valley 輸入者シールが貼っていない。 と言うことは、ケロタンさんアメリカで買ってきたの? 醸造長のスティーヴ・フェンネルさんは、自転車のレーサーだったのですね。オーナーさんはオーストラリアの方なんですね。HPを読んでいるうちに親しみがわいて来ました。 ナパ・ヴァレーのシラー、なんとアルコール度数を14.5%もある。ハング・タイム(樹上で熟する時間)を長く取った為だそうです。その凝縮感も良く出ていました。しかし、これまた高価なワインのはずです。 ありがとうございます。◇ジェイコブス・クリーク・ロゼ T本さんがクールダウンにあけてくださいました。一番最後の紹介になっていますが、こちらはアフタージャマイカの一番最初に出てきました。 金曜日にメルマガで、ロゼのシャルル・バイィ ロゼ・ドライをご紹介したところでした。このワインも、気分を盛り上げテンションが上がってしまって「ブタに真珠」状態になった大きな要因のワインだったかもしれません。スパークリングワインは本当にハッピーな気分にさせてくれますよね(^o^)17名様の参加を頂、そして華やかなアフタージャマイカのお陰も、ケロタンさんとT本さんの、絶大なるお心遣いで、素晴らしい会となりました。こんなことを毎週しているなんて、改めて自分でも驚きながら、冷静に翌日にこのブログを書きました。そんな調子だからいつものカンパリソーダ。それも飲んだけど、本日の印象はなし。
Apr 15, 2005
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【4月14日木曜日】 今夜から「クラブ268」はスタートしました。当店で今までフリーに飲んで頂けてた所を、一人につき、グラス代300円を申し受ける事になったのです。 それなりに改装をにお金を掛けたので、銀行に融資を受ける前に、賛同していただけるお客様に、出資の形で、年間手数料として、12,000円をお願いいたしました。 その対価は、グラスを自由にお使いください。そして、ワインクーポン券5,000円分進呈。という内容の年会費です、それも快く、いつもの方々には受けていただきました。ありがたいことですね。そんなことからもイッパイワインが開きました(^o^) 珍しく 今夜は余力の残しているうちにアップです(^o^)☆ブルゴーニュ・ブラン ”レ・セティーユ” [2001] / オリヴィエ・ルフレーヴ 日中はどうしても暑い感じ、なのに夕方は冷えて寒い。そんな春の季節にピッタリです。 なぜこのワインがこんな価格で売れるのでしょうか?きっと楽天内でも当店が一番安いのでは? そうなればもう少し高く売ればいいのに、そこはご奉仕と言うことで。 そんな私のお奨めで開けさせて頂いたのに、有馬温泉に配達があったので、控えていたら、もう無かった(ToT) で・・・Y君、感想は? 「美味しかった」 それだけ?? もう少し何とか云ってよ~と言いたげにむなしく空ボトルが・・・★クロ・デュ・マルキ [2001] このワインは、上の白が開く前に、丁寧にデキャントして、時間を掛けてから飲み始めました。 ここから私は参加させて頂きました。 駄目です・・・いい意味で(ToT) 飲み易い、スムース、シルキー、心地よい。 それなのに存在感があって、心中「もう少し、若さを出したら?」。 駄目と思ったのは、飲み易く、ピッチが早まるという事です。 役者としてその才能を子供から発揮する子役さんて居るじゃないですか。主役はいます、でもその子役の表情が忘れられない。そんな印象を持ちながら、はかなくもボトルが空に。。。何人で飲んでるの?★ジョセフ・フェルプス “パスティーシュ” [1999] 結構高いワインが空いてしまいました。 あまりお客様に金銭的に無理はさせられません。 でも新たな合流のお客様もいらっしゃいます。 苦し紛れに、空けました。このワインの難点は、輸送上のパッケージングに問題あってボトル瓶口回りの澱。それを取り除いての、サービス。その欠点のために味わい以上の安さで楽しめるのです。忘れてならないのはクロ・デュ・マルキ[2001] の後に飲んでいるのですよ!! なのに何気にボトルの液面は下がってゆく、これって凄いやん。それだけまとまりがあるのです。これはインポーターさんの残り物。掘り出し物ゲット!! 少ししか入荷は無いが、メルマガに使おうと、心に思いました。 嫌だね、酔ってもそんなこと考えるやつ。「ごめん」そこは私の仕事なのです。★サリタージュ ピノ・ノワール [2001] またもや新着。でも考えてぇ~よ。 ブルゴーニュの上等。ボルドーの上等。そしてカリフォルニアでほくそえんでいるのに、今更線の細いピノ??・・・と思いきや、カリフォルニアの濃厚さに負けないぐらいに、しっかりとしたスタイル、オージーの凄さなのでしょうね。 濃くって、少しグリーンで、スパイシー。そうなんだ造る人が作れば、ピノだってこうなるんだ。きっとどこかで高い評価を得て行きますよ、きっとここは(^o^)★"クルテフランカ" テッレ・ディ・フランチャコルタ・ロッソ / カ・デル・ボスコ[2000] 今夜はペースが速い。 イタリアワインとだけは知っていた。頭の中はメドックな思い込みでした。前出のマルキほどスムースでは無い分、存在感を感じる。これをうるさいとするか、分かり易いとするか、飲み手が決めること事。大切なのは現在、何も言わず(クレーム)に、味わいに口うるさい、みんなが飲んでいること。これが何より、でも、このワインも本当はデキャントするべきだった。 その間もなくボトルは空に・・・ 安い。この価格なら安い。それだけは少し残った仕事モードの頭が納得していた。 ボルゲリだけが、ボルドースタイルなんて思っていたら、まだまだ怪我する、イタリアの底力を感じさせた。【パンス??】 正確な名前は忘れました。 結局は、コルクが古く適正に抜けないときに焼ききる道具です。ヴィンテージポートを開ける時に用います。それを実験してみました。 その結果がこの画像。フランチャコルタなスプマンテも美味しいカ・デル・ボスコの空き瓶で初めて実験。 ボトルの局所に当て、水で急激な温度変化を与え、ガラスを割ってしまう。 その焼きゴテをあてる正しい位置はボトル上部、瓶口挿入状態のコルクの下から三分の一の辺り。そうすればガラスの破片がワインに落ちないのです。 水にあてるその手法は、鳥の羽だったりする。今回は水に濡らしたクッキングペーパータオル。 ピシッと魔法のような割れ方は、これから何かのネタに使いたいなんて密かに思いました。 好きなことを仕事にするのは、時として大変、仕事と遊びの区別がつかなくなるのです。もう飲んだのだから、そんなことは心配しないで早く家に帰ればいいのに・・・ブログ。家族の理解も必要なお仕事かもしれません。それでも子供達には好きと思える仕事に就いてもらいたいと思っています。只今娘は就職活動中。 それではこれから帰ります、今夜の自宅までの自転車はいつかのブログで登場の自転車を借りてみた。朝通勤の時にも乗って思いました、ペダルを踏んだら前に出る自転車なのです。新しい自転車を考えている周太に少し諭そうと思ウのですが、諭そうとする本人はなんだか修学旅行らしい(ToT)
Apr 14, 2005
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【4月13日水曜日】 休み明けは静かな日が多い。 そして、小市民に浸れる日(^o^) 仕事柄、ワインはでは、どんな高給取りかと思うワインを飲んでいるのは、このブログに御付合いいただいている方なら、どなたもがご存知ですよね。 (今夜のワインは) 一人で飲むには少し、小市民的に頑張った値段のワインです。といっても、おやぶんのおごりですが(^^;★カーサ・デ・ラ・エルミータ [2002] このワインを初めて飲んだのは、ファーストリリースの2000年。とうとう三度目のリリースとなる02年。かねてから飲みたいと思っていました。 そもそも、このワインがいけない。私のスペインワインのイメージを払拭した、私にとってエポックなワインなのです。スペインワインでもこんなん出来るんや!! そんな驚きを隠せませんでした。そして*Jumilla(フミジャ)という生産地区が気になり始めました。聞けばドリップイリゲーションという灌漑設備を認めたのが、この地の大きな発展に繋がったようです。それにもフィロキセラの悲しい現実も、現在の様に認められるようになったのですから。 それが、きっかけで、odex社の、カルチェロを造る アガピト・リコさんのワインと知り合い、odex社の社長の森さんの人柄に触れ、テルモが更に煽りを入れてすっかり、ドップリスペインワインにはまっていったのです。よくよく考えれば今夜のワインがスペインへの扉を開いてくれたのです。それまでは、随分と恥ずかしい誤解をしていた生産国でした。 そんなワインの新しいヴィンテージがこの2002年なのです。 スペインの扉を開けてよかったと、改めて実感をさせて貰った。 少し頑張れば、このクラスのワインも飲める。だから少し頑張ろう!! そうして一歩づつ前に進みましょう。後退もするでしょう、それでも気持ちが負けなければきっと一歩前に進めるでしょう。*Jumilla(フミジャ) 私がこだわる時は、Jumillaはフミジャと思っています。フミーリャはスペインでの関東弁の様に共通語なのです。現地ではフミジャもしくはフミージャなのです。悲しいかな、WEB界では検索という悲しい枷があって、できるだけ日本で通じる言葉に置き換えるのです。
Apr 13, 2005
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【4月12日火曜定休日】 先週の火曜日、次男周太の老朽に伴う、自転車のロードレーサーの購入について書きました。 そして、トレックの中古車が候補に挙がったのです。その自転車を、なんと貸してくれて、周太は練習に一週間使用してみました。どうも体に合わないといいます。 そして、新たに提案として挙がったのが↓です。エミネンザ コブラ 有名メーカーがOEM生産で台湾で作ることが多いらしいが、その台湾のメーカーなので、かなりコストパフォーマンスは高いらしい。ぎりぎり予算の中に納まるのだろうか。。。 その話に、長男千早も混じってきた。彼は、ラクロス部と今は自転車に関わりはないが、「贅沢」という。それもよくわかる。彼も高校時代は自転車競技をしていた。怪我に泣いた選手生活をした。高一、足首の捻挫のこじれ。高二、手首骨折、その秋椎間板ヘルニアで高三を棒に振ってしまった。その苦節を味わいながら、体をボロボロにしながら耐えて続けた競技生活。そんな彼の言葉には重みがある。 もう少し考えて見ることにしましょう。本格シーズンが始まる前に。 火曜日の自転車ネタ、お客様に「読んでますよ」嬉しくて書いています、ありがとうございます。こんな焼酎を仕込んでいる「大口酒造協業組合」の焼酎を、鹿児島のコンビニで買っていた。正式な商品名は「いも焼酎 黒の15 清水仕込み」500ml 楽天で探すがない(ToT)仕込み水と同じ清水を使い、割る必要もないアルコール度数15度にしてある、黒麹な焼酎です。こちらを塩辛と楽しんでいます。塩辛も開けたてから、味わいが進んでいきます。こてこての日本人をしたお休みの日でした。手抜きブログだった所を書き足しました。よろしければ御覧くださいませ。4月8日4月10日
Apr 12, 2005
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【4月11日月曜日】 改装に来てくれていた、大工さんY君、本日で仕事は終りと、ワインを二本ぶら下げて、仕事は始まりました。そうなんです、工事は完了しました。もう少しして引越しがすめば、またその模様もアップさせて頂きます。そんなY君が下げて来てくれたのが◇ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ★シャトー・ボーセジュール・ベコ [1995]なんとどちらも、当店が新しいセラーを建てた、初期の頃に買ったワインだそうです。美味しく頂きました。 泡立ちが優しさを見せ始めているので、NVながらヴィンテージ物の風格を持ち出した、ロデレール。シャンパンはデリケートと言うが、普通の彼のセラーでもきれいな熟成を見せてくれます。 そうそう、ロデレール、インポーターのアルカンさんから離れるらしい。次はどこになるか、まだ確認はしていませんが、これほどお安く飲めることも少なくなるでしょうね。 ベコは、そろそろと思いつつも、まだ若さを感じるが計画性良く、デキャントされていたので、二重まる。ふくよかな、サンテミリオンのメルローと言うのが熟するとこんなになるのかと言う、見本を見せつけられた思いでした。何より上あごに残る、タンニンが心地よかったです。パッツ&ホール ダットン・ランチ シャルドネ [1999] 隠し切れない、カリフォルニアンな印象をボトルに持つも、きれいな酸味が強烈な果実味と樽香をまとめ上げる。パワフル。カリフォルニアはこうでなくてはいけません。ただダットン・ランチなるもののソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーの畑の特徴は?と聞かれて、明快に語れない私でした。月曜日とあって、その他にも★オルネライア [1996] 少し前に当店のオークションに出品したのと同じロットです。笑いが止まらない美味しい赤に仕上がっていました。ボルゲリはこうでないと!!ね!!N本さん(^o^)★シャトー・ジスクール [2001] この年代が少し時間を掛ければ、既にもう美味しい。ボルドーは01・02年は価格面から“買い”かもしれない。では、おやすみなさい。
Apr 11, 2005
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【4月10日日曜日】 誰かが、当店のブルゴーニュの新着のワインを飲み始めた。アラン・コシュ・ビズアール。とてもミネラル感があって、それでいて柔らかなワインである事、少しマイナー系の村となるが、その価格がこのクラスにしてはお手ごろなので、仕入れていました。 そして誰かが、カリフォルニアのピノを開けていた。★オークセイ・デュレス [2002] / アラン・コシュ・ビズアール★シュグ ピノ・ノワール ソノマ・コースト[2002] ピノ・ノアールは本当に難しい品種とされ、その土壌、気候特性の影響を受け易いので、比較的その産地の特定が、容易な品種です。それでもらしくなく、シックに仕上げたシュグのピノ。豊かなボディに明るさを出す。かなりの確立で飲まれた方の表情に笑顔がこぼれる。ドライフルーツとイチゴが楽しい。 そして、冒頭のコシュ・ビズアール。シュグが笑顔なら、真剣な表情になってしまうのがこのワイン。深淵という言葉が似合う奥の深い味わいです、果実味以外には、タバコやなめし皮などクラシカルなブル・ピノの一面も持ち合わせています。 どちらのピノが美味しいか? そりゃ~お好みです。 明るく騒ぎたいときには、シュグを、しっとり静かな時間を過ごしたいときには、コシュ・ビズアールなのです。一辺倒で考えてはいけないと、、、おお思うよ。 この二本で、本日はお開きと安堵していると、時間を忘れる驚愕のワインが開いていた!!★ マジ・シャンベルタン キュベA[1997] / ドミニク・ロラン なんとそう飲める代物ではございません(^^; 上の2本はまだ、この後に飲む機会に恵まれるであろう甘えもあるけど。。。 このワインは、それでは語れない。 ジブレ・シャンベルタン村の特級畑に付けられる。 マジでマジでなくない? しかもドミニクが、まだ世間でドミニクとしてのスタイルを保っているヴィンテージ。 難しさを残す。言い訳が始まる私。この印象だけでこのワインを評価してもらいたくない。 チリチリ感を残すのです。 バックラベルにも書いているのです。----------Dans le cas,tres rare,ou ce depot aurait produit un leger surcroit Co2 qui protege naturellement le vin,une decantation en caraf s'impose,2heures avant la degustation.ごく稀に、次のようなケースがあります。ワインが熟成していく段階で、澱が僅かに「Co2」を発生させるような事があります。その場合は、お飲みになる2時間前にカラフに移し変え頂く必要があります。---------- その将来感を感じるワインを、今飲んで美味しいと思って飲んでいただきたい。そのためには待たねばならない。なのにボトルの液面は下がってゆく。まてぇ~、そりゃこのままで美味しいけど、もっと感動が伴うのです。 少しづつデキャンタしたものを提供した、これはブルゴーニュワインにしてはご法度なことなのですが、、、バックラベルに書いてあるから・・・ やっとコーヒーにオリエンタルなスパイスを呈してきたのは、やはりの事ながら、ボトルの液面も下がりきっている頃です。 時にしてワインは難しい。(余談) 本日は大変なお誘いを受けた。 中国にワインのインフォメーションに行くことに誘われた。私はこの話の乗ってみようと思っています。大連という街らしいです。どうなります事やら(^^; 私は、社会人として中学生の前で語ってしまいました。 好きなことには手を挙げ、主張しましょう。でないとあなたが何が好きであるか回りが分からないままに、大切な出会いを、失してるかもしれないのですから。
Apr 10, 2005
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【4月9日土曜日】 唐突ですがVin du 268ショップの前には桜の樹があり、それが8分咲きにまでなりました。 天候は快晴。まさに花見にはピッタリです。 ショップの前にはテーブルが置いてあり、桜の花を愛でながら、ワインを飲むには最適です。 大阪の客様が、京阪百貨店のお惣菜を買いこんで、久しぶりに遊びに来られました。 とても久しぶりなのと、嬉しさで、メルマガを書かねばならない私もすっかり、その席に居座って、ワインを頂く事となりました。 それは昼下がりの14:00頃だったでしょうか。◇パリサー・エステイト メソード・トラディショナル [2000] 幾らくらいのスパークリングになるのだろう? 3000円は確実に越えてくると思われるパフォーマンス。私がスパークリングにおいて一番大切に思うのは、泡立ちです。そしてボディー感をはっきりと焦点に定め、輪郭のハッキリしたした物を好みます。 それもクリアーして、質の高さを見せ付けてくれる。日差しこぼれる、陽光うららかな昼下がりに飲めば、(^^;☆ブルゴーニュ・アリゴテ [2000] / アミオ・セルヴェル アリゴテはブドウ品種の名前です。このアリゴテは普通のシャルドネより高価です。 アリゴテ独特の尖がった所を期待して、昼下がりにと思ったのですが、なんとこのワインにはその尖がりが無い(^^;、普通以上にシャルドネより美味い。 あれ? この昼下がりの背徳的時間帯に、陽光に誘われ出して、飲み始めた美味しさが光るのです。★レゼルヴ・ド・ラ・コンテス [1997] 造りのウマさ、熟成の飲み頃を、感じさせるワインでした。夕方、少々半袖では肌寒さを感じる時間に、いい頃合を見計らっての登場です。 ローストビーフを薄くスライスされたものに併せていましたが、丸くなった渋みと、日本の脂の乗ったローストビーフとが、なんともいえぬ、相性を見せてくれました。 少しレンガ色を呈してき始めた、やっと熟成の片鱗を見せ始めただけのコンテスには、果実味も残されて、心地よいバランス。★スノークォルミー ローズバット・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニョン [2001] この価格で単一畑なのです。そして焦点が定まったワインなのです。年回りも良作年。名前で飲むのではなく、この場では、飲んで美味しいものが一番のプライオリティとするなら、そして何より、ワシントン州のワインはタンニンの存在感がいいのです。★コルベック [2000] / マァジ・トゥプンガート(アルゼンチン) だんだんと賑やかになってくる。 南米では、その土地の特性が強いのか、外資系が入ってきてワイン造りを行っても、やはり南米の味わいとなる事が多い中、イタリアはヴェネトのマァジ社がアルゼンチンで造ったこのワインには、アマローネな雰囲気がプンプンと残されている。やはりアパッシメント(陰干し)の為? マルヴェック(アルゼンチン品種)コルヴィーナ(ヴェネト品種)で造って名前がコルベックとは、日本人の私達には分かり易い。 アルコール度数も14.5%。見事なボディです。 少しこの季節には、濃厚さが過ぎるのでは?そんな心配もよそに、 肌寒さも手伝ってか、このボディ感が厚遇されています。 戸外ではあまりにも寒くなったので、90%は完成かな?の当店の試飲ルームに引っ越しました。 また皆さん、こちらにも遊びに来てくださいませ。 ここで飲むには、グラスのレンタル料を300円頂戴すれば、ワイン代はショップ価格のままで、お楽しみいただけるようになります。また年会費\12,000で「クラブ268」に入会いただくと、いつでも、手数料無しで、ワインはショップ価格のままでお楽しみ頂けて、お誕生日には5000円のワインクーポン券がプレゼントされます。。。と、まだ細かくは決めていないのですが(^^; さて、そんな新しい未完成の試飲ルームでは、無差別にワインが開きはじめました。★プラネタ シラー [2000] スパイシーさをしっかりと残し、ローヌ北部をしっかりと意識して仕込んでいる事が分かり易い、イタリアのシチリアのワインです。 この場でも、味わいの豊かさ、繊細を残した味わいには、飲むペースも加速度を増して行きます。★ガゴ [2002] / テルモ・ロドリゲス 干し葡萄のようで、黒糖の煮詰めたようで、もうすっかりフルボディなワインが、違和感なく開きはじめました。タンニンの存在感が大きくて、ドカンとくるスタイルは飲み手に勝負を挑んでくるように、挑戦的に主張を見せてくるが、酔っ払いの前では「おいしいな」の一言で片付けられてしまう。★パゴ・ラ・ハラ [2002] / テルモ・ロドリゲス 過ぎたるは及ばざるが如し?? このワインは、重厚さも、まだ秘めた感じですが、大勢となった人数では、そのポテンシャルを引き出すほどの時間もゆとりもなく、ボトルは空になってゆく。なんだか268のスーパースターが開いているのに、これでは(^^;とボトルを抱きしめ私が飲もうとするが、勘違いしてはいけません、あくまでもお客様のワインなのですから、、、分かっているのですが、、、「みんなお願い、もう少し味わって~」そんな声は、聞き届く事もありません(ToT)◇クレマン・ド・ブルゴーニュ / メゾン・ルー・デュモン お誕生日の方がお一人、お二人と発覚、気を利かせたトク名さんが、開ける。ブルゴーニュのクレマンですが、ラベルのモチーフが「天・地・人」お誕生日に開けるには、その意味合いからも、回帰する意味でも素晴らしい動機を持ったスパークリングの登場。 ハッピバースディ~♪♪ なんとワインとは楽しい飲み物なのでしょうか! また、クリーミーな泡立ちは、ウットリとさせてくれるに充分なポテンシャル。クレマンとはヴァン・ムスーよるガス圧は低いはずだが、華やかさを遜色する程のワインでも無い。いいよね~★シャトー・モンテリーナ カベルネ・ソーヴィニョン ナパ [1998]★シニョレッロ カベルネ・ソーヴィニョン [1998] カリフォルニア、ナパの98コンビ。先入観があるのかな?「美味しいものを飲んでいる」 もうどちらがどうのなんていえない。このクラスのナパの程良い熟成感のある、カベルネには安定感がある。繊細さを意識するシャトー・モンテリーナは私がカリフォルニアンとして求める全てをこのワインに詰め込んでいるような気がする。どれもが突出するわけでも無いのに説得力がある。またシニョレッロは果実味、「ナパですぞ」との主張を、インテリジェンスに伝えてくれる。 なんという長い時間だったのでしょう、終われば22:00。その間少し抜けては、混じってとずっと飲んでいたような(^^; ご購入の目的のご来店のお客様には、申し訳ございませんでした。
Apr 9, 2005
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【4月8日金曜日】 私は、母校の育有会の役員を仰せつかっています。この学校は、高校、中学と二つに分かれているため、本日は午前と午後に分けて二つの入学式。あさ、改装中のお店の事を大工さんと打合せして、中学の入学式へ初々しい新中学に、自分も心新たに持って、毎度緊張の祝辞を伝え、高校の入学式は失礼ながら、お休みを頂き、副会長さんに祝辞はお願いいたしました。店に立ち戻り、また大工さんと打ち合わせ。 そして大阪へ本日は、ポルトガルの生産者が来日しているのです。【木下インターナショナル“春のワイン会”】 なぜ、入学式の祝辞を辞退してまで、このワイン会に参加したかというと、ポルトガルの生産者の方々が来ていたからです。再会をしたかったのです!! 右は、マディラの生産者、ヴィーニョス・バーベイトのリカルド・フレイタス氏。 左は、キンタ・ドス・ロケスのルイス・ローレンソ氏。 共にポルトガルでの楽しい現地視察を思い出させてくれます。 マディラでは、その造りがイギリスで一番認められているといっても過言ではない、バーベイト社。なんだか大きな賞を貰っていました。料理酒としてのマディラ酒は有名ですが、やはり飲んでも美味しいものなのです。デザートで楽しむことが多いのですが、ブドウ品種の表示の入ったものは、その個性が現われていて、楽しいものです。バーベイト・マディラ 5年 ボアル などはカレーに合わせてもとても楽しい相性です。久しぶりに多くのマディラを楽しみましたが、やはり私の好みはセルシアルです。開栓後も風味を保つので、時たま、こっそり一杯頂きます。 ダンという地区があり、そこの最大手の生産者が、キンタ・ドス・ロケスです。ここは、ブレンドでワインを出す地域でしたが、このロケスのローレンソさんが、ワイン・コンサルタントの方と単一品種で、ワインを仕込み始め、俄かに元気が出てきた生産者です。エンクルザード / キンタ・ドス・ロケス [2001] はエンクルザードという品種の白なのです、樽の使いも上品で、きれいないでたちで楽しませてくれます。ジャエン(ハエン)や、トゥーリガナショナルという赤品種も、嫌味の無い素直な味わいで楽しませてくれます。もっと一般的になってもいいのでは?なんて想像しています。 なんだかメルマガの様になってきましたが、この二人の共通は、ワインの仕事を始める前は、共に学校の先生だったのです。ローレンソさんは数学、リカルドは歴史。共にワインがすきなのは同じです。B>ルイス・パトこの軽快なステップを踏んでいるのが、ジャンシス・ロビンソン氏にダディエ・ダギュノーやヴァンサン・ジェラルダンと並び称されるご本人、ルイス・パト氏ですバイラーダというダンの西部に位置する地区です。オーラを発っしている58歳の紳士です。凄い事にとても単一品種では不可能とされていたブドウ品種を単一で仕込んじゃうのです。バガと呼ばれる赤品種は重厚感があり。マリア・ゴメスという白品種にはフレグランスな華やかさがあります。とても深遠な雰囲気を持つワイン達なのですが、気難しく、試飲会の一目の印象では、なかなか語れない部分を持っています。若さも手伝ってか、「このよさが分かるか?」とパト氏が聞くが、「難しいワイン達ですね。」としか云えない(^^;「ヴァーモシュ・エシュタード・ポルトゲーシュ。ウン・ティグレ、ドイス・ティグレス、トレス・ティグレス」と早口言葉で、場を濁してしまいました。その後発した彼のポルトガル語を理解は、勿論出来ません。 スパークリングワインのレベルの高いのには驚かされました。 やはり「ロンジ・ドス・オーリョス、ペルト・デ・コラソン」です。【第94回 カフェ・ジャマイカ】 飲み比べればポルトガルの生産者の方々との夕食を誘われるも、本日は毎週恒例の、ジャマイカワイン会。(ToT)慌てて帰ってきての、今度は自分の店のワイン会です。1R(甲州種の可能性) 当店では二本しか入荷しなかった為、販売には至らなかった、「甲州きいろ香」。ここに甲州種の新しい可能性を発見したとのこと、ソーヴィニョン・ブランのような香りがあるとのこと。ソーヴィニョン・ブランならニュージーランドでしょうと、二本の飲み比べとなる。A パリサー・エステート ソーヴィニョン・ブラン [2004]B シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 [2004] どちらも価格はほぼ同じ。参加の皆様に、人気投票を行ってみた。A:12、B:2で圧倒的に、パリサーとなった。しかしこの結果を全てと考えてはいけない。そりゃ、ニュージーランドのソーヴィニョン・ブランはレベルが高い。なかなか、日本のワインで対抗するのは難しいだろう。でも、反対にここまで健闘できた事が素晴らしい。グリーンな中に爽やかさを持ち、キリリと切れ上がったパリサー。どちらかと言うと、香りは立ち難く「味わいで勝負」の所が多い甲州種がここまで来たとは。そちらの驚きの方が大きかったです。2R(ニュージーランド・ロゼ、ガチンコ) あまり触れることの少ないロゼ。特にそれがニュージーランドとなるとその機会は更に少なくなる。当店で定評のサマーロゼと、新入荷のローソンズとの比較をしてみようとなりました。A ローソンズ ドライヒルズ ロゼ[2004]B アタ・ランギ サマー・ロゼ[2004]どちらが好き?の投票にA:12、B:2こちらは圧倒的にローソンズとなる。価格が安いのにこのような結果になる事は、ワイン会をしているとよくある。そしてその場合は時系的流れの中で、その評価が入れ替わったりするのだが、この場合は少し違った。どちらも辛口のスタイルを保ちながらも、ローソンズが微妙に旨みとも言える糖度があったのです。その高いほうに人気が集中してしまったのでは無いだろうか?と思いついたのはBを「おいしい」とした二人は確実にまた純粋に辛口を好む方だったからです。甘さと旨さ、この区別は難しい所ですね。3R(トスカーナ・サンジョベ、ガチンコ)A キャンティ [2002] / ポリッツァーノB ポッジオ・アッラ・バディオラ [2002] / フォンテルットリどちらが好き?の投票にはA:5、B:9と好みが分かれた。順当な価格差が好みとして分かれたのかな?私の記憶では、確かにバディオラが美味しいと、皆さんの多勢の意見に同調しました。でも酸味がキリリと出ていたのは、ポリッツアーノでしたした。そのキュートな所に惹かれた方と、総合バランスで、素直に美味しいと思われた中での話だったのでしょうね。詳細は、意識も朦朧気味で、メモにも残していませんでした。いつも楽しみのカンパリソーダも飲む気力なくジャマイカでのワイン会を無事に終えての帰宅は23:00。朝の7:30に家を出て、緊張続きの一日だった、長かった(^^;と、落ち着いた火曜日にこのブログは書きました。
Apr 8, 2005
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【4月7日木曜日】 いつまでも自分の息子を子供と思っていたら、気がつけば大人になっていた。 99年なんて、ちょっとしたワインならまだ若いとと思っていた。 自分の年老いていくのを忘れて、ワインのヴィンテージについてもそんなことを思った。それは、一緒に飲んでいた、大工さんY君の一言。 「99年て若いと思っても、もう6年も前やネンな~」 かれは、6年ほど前から、ボルドーワインが好きになり始めた。 89年~94年のワインを飲み始めたのです。その頃のワインの年代が未だに頭から刷新できないままに、今回のワイン達は若いと思っていた。 ふと改めて、このワイン二本の熟成を見て「年とるわなぁ~」★シャトー・カンボン・ラ・プルーズ [1999] 熟成香はまだしてこない、カドが取れたような印象に丸くなっている。来たときから、まぁるい柔らかなワインであったのを記憶している。その丸さに磨きが掛かった、細やかで艶やかなタンニンがそう思わせる。本当に素直な飲み口でした。★ジャン・レオン カベルネ・ソーヴィニョン レゼルヴァ [1998] 果実味もよく残されていて、まだ若さを感じるも、カドが取れて、充実した味わいの中にも、やすらぎの様な癒しを感じる、滋味に溢れたワインでした。こちらはタンニンがもう少し存在感を見せてくれました。 ワイン文化が、本当に正しく日本に入ってきて、一般的に飲めるような楽しみを持つ方々出てきたのは、2000年に入ってきてからが、本格的になったように思う。 本でかじった知識ではなく、体感して、ワインの中の熟成を見れるようになって来ましたよね。
Apr 7, 2005
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【4月6日水曜日】 水曜日、ズボンの下のタイツを今期初めて脱いでの出勤。 ズボンの足捌きがスカスカと心地よいのです。小市民的喜びです。 六甲山の南側より少し遅れて、北側の私達のところの桜はほころび出した。いやぁ~春ですなぁ~ セラーは一日単位での温度変化はないのですが、12℃~18℃の間で年間に温度の変化を見せます。冬の間の保温は、セラーの隣の部屋にストーブを置いて、冷え込みから守ります。そのストーブも、温度センサーは働いており、現在は殆ど稼動していません。 ワインも15℃になっていました。 12℃のワインを飲み始めるのと、15℃のワインを飲み始めるのでは、その開き加減のスピードも随分と変わります。★ヴァルデリス / テルモ・ロドリゲス [2001] このワインに限った話ではないけど。 昨日はこのお気に入りのワインにありつけたので。 このワインの安定した美味しさは、既に味わいつくしていると自負しています。冬の低い温度からの飲み始めよりは、気難しさがないような気が致します。抜栓して1杯飲んでいる間に、服を脱ぎ出してくれる。 イソップ物語だったろうか、旅人のコートを脱がす話があった。風さんは旅人のコートを吹き飛ばそうと、強い風を吹いたら、余計に旅人はコートをきつく身体に纏わせた。太陽さんはサンサンとした陽光で、旅人のコートを脱がせた。そんなお話でしたよね?。 いそいそと脱いでくれた、ヴァルデリス。まだ春先のせいか、脱ぎ方にも少し用心深さを感じるけれど、冬の硬く閉じた印象からすれば、妙齢な女性がその帽子を取れば、豊かな髪がフサと解き放たれたような印象に、きれいな開き方をする。 春だな~ やっぱりこの季節からのワインが、本当に美味しくなってくるのでしょうね。 夏の暑さがやってくる少しの間。 試飲ルームは、50%までの仕上がりとなってきた、楽しみです。
Apr 6, 2005
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【4月5日定休日】 今日から、お店の改装が始まっています。ですから定休日なのに、いつもより早起きで、8:00には店に行かねばなりません。これも、お店が皆さんに使いやすくなっていただくための事なので、大工さんに御付合いをせねば~ さて、春休みの周太(自転車競技部)の自転車についてのお話です。 ピスト(トラック競技)は昨年に、無理を、そりゃぁ~無理をして、一本20万円というフレームを買いました。それでないと、勝てないのです。 今度は、ロードフレームなのです。 現在は、兄の千早が使っていたフレームに、私の友人達が結成する、BEERENという自転車チームの方のパーツを取り付けなんとか競技に使用していました。 その兄、千早から引き継いだロードフレームの素材は「アルミ」なのです。アルミは金属疲労がたまりやすく、そのペダルを踏み込んだときの、フレームの戻りが、かなり素材特性を失せているとのことなのです。既に5年使用したフレームには、毎日の練習で、限界が来ています。パーツの摩滅損耗も激しくて、ここらで買い替えの必要性が発生いたしました。 しかし、どんなに見積もっても出せる予算は20万円しかありません。 それでも苦しいぐらい。 高校生の競技において、その練習から耐え、試合ではその性能が著しく劣るものでもいけません。そこで、もう30年来お付き合いしている自転車屋さんに行き、相談をしてみましたが、やはり不可能です。お願いするのは、もう知り合いしかありません。そこで、登場がこのレーサーなのです。4年前に販売されたフレームですが、使用頻度が少なく、実戦的には全く問題なく、後の問題は幾らで売ってくれるか? フレームだけを5万円で売ってくれたら、本当にいいのですが、無理かな~ アームストロングが、ツール・ド・フランスで優勝したのと同じフレームなのです。トレック社が、台湾でなくて、トレック社で作ったフレームなのです。 周太本人はもう少し違うところを考えているようですが、そちらの意見もやはり無視できず、いいところで軟着できればな~と、思っています。 なんとお金の掛かるスポーツでしょうか。それでも、これが私は好き。また息子もそれに青春をかけている。なんとか応援したい。 レースの本格的シーズンに入るまでになんとか、、、
Apr 5, 2005
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【4月4日月曜日】テイスティングにて 本日はカリフォルニア・ワイント・レーディングさんの試飲会があったのです。 店の改装を抱えている私は、少々時間も迫っての慌てての参加でした。大阪までは電車で50分、ちょっとした移動時間かな? 当店には一度来てくれたことのある、メリーヴェイルの社長ピーターさんがプロモーションに来日されているとの事、無理して時間を割いて行きました。あいも変わらずピーターさんはお元気でした。 ちょうど70種類のワインが試飲として供出されており、なんとか時間内にそれらを利くことが出来ました。それぞれのワインのコメントとポイントなんて、誰も読んでくれないので、傾向だけを少し書きます。(シャルドネ) 随分と酸味のある、ラインがはっきりと分かるものに変わって来ました。例えばケイマスのジョン・ボルタが仕込む、メル・ソレイユなどは、お化け的グラマラスなボディの所も、01年と当たり年でありながら、繊細さを出してきていた。 メリーヴェイルではピーター氏もいらっしゃるので、「03 Starmont Chardonnay Napa Valleyが随分と繊細さを増しましたよね~」なんて問いますと、「そんなことは無い、造りは変えずに、フレンチオーク100%だよ」うむむ、それも分かるが、あのトロピカルさは?と思いつつその上のクラスのシャルドネ「01 Silhouette Chardonnay Napa Valley」となると、ボディ感はあるが、やはりきれいになっている。それを褒めるのに、カリフォルニアらしさを主張する、ピーター氏。反論や討論の気持ちはないので、なぜかチグハグ。あなたの所のシャルドネは時流に乗っているって!! 01 レミー ハイド畑 シャルドネ かなりのレベル。 このウマさはびびりました。(カベルネ・ソーヴィニョン) この品種のワインはカリフォルニアは難しくなってきた。下が無いのです。オージー、スペイン、チリなどは1000円前後でも素晴らしいワインを出してくるのに、なぜ。 唯一 02 モンペリエ のカベルネが良かった、大手ブロンコ社のワインだが、この味わいをこの価格で出されたら、国際市場でも勝負できると感じました。それも2000円を越える辺りから、インテリジェンスなカリフォルニアのボディを楽しめるワインがチロチロと、それが五千円を越えると、本当に唸るワインになるのです。そこらも難しく、五千円を越えると、名の売れたボルドーもそのラインに加わる。それをどう整理して、お奨めしたらいいのやら。 10,000円前後になると、もう既に、独自の道を歩み始めたカリフォルニアン。スーパーボディも、気難しさを見せるも、ボルドー程ではない。ここらにカリフォルニアの生産者の伝えたいものが、私ら凡人にも伝わって来ました。 荘厳な味わいの中にも、どこか陽気さのような、明快さを出すのです。絶対に、麗しき女性と素敵な時間を過ごしたいとするならば、01~では只今はカリフォル二アでしょう。オージーでは重過ぎる果実味も、感動を共有すには適度なのです。これって森鴎外を読めと言われて、四苦八苦するのではなく、夏目漱石を読んで素直に納得できる、難解さの違いかもしれません。 いつ飲み頃が来るか知れない、メドックのスーパー・ボルドーか、今飲んでも幸せに浸れるかの違いかもしれません。少なくとも余命はカウントダウンされていたら、私はカリフォルニアかも知れません。2000年のマルゴーが飲み頃になる頃に、生きていたとしても、医者にもうアルコール摂取は禁じます。なんていわれたら。。。(ピノ・ノアール) 官能的な良作年を享受できる。01・02年。でもこれは、5000円を越えると難解さが付きまとう。ウォルター・シュグ氏のシュグにして03年なら安いクラスの「ソノマ・コースト」の方が親しみ易い。その上のクラスの「カーネロス」など、少し閉じた印象のあるワインでは、開きかけたときには、愛の行方や如何に。。。それならブルゴーニュを選んだ方が・・・ ですから、ピノは3,000円台のが狙い目。 キスを美味しくさせると確信した。 悲しいかな、それを体験できる相手を持たない私。 妻にその雰囲気を求めたら、いらぬ疑いをもたれそうです。なんと小市民だろう。さて、カリフォルニアワインのファンクラブにて以前から知り合いだったカナさん、彼女もワイン会の会場に、馳せ参じていた。カナさんとは以前一緒に飲んだことがあったのですが、個人宅でのワイン会だったので、私は1時間ほどで撃沈してしまったという、痴態を見せている。その彼女とお話をする機会を得た。彼女はメルヴィルを、クラモチ・コーポレーションに紹介したほどの、カリフォルニア通です。その彼女の流暢な英語には本当に、関心致します。彼女に了承を得てはいませんが、アップさせて頂きました。その彼女のパッションには、カリフォルニアワインへの愛がイッパイでした。きっと、この世界を将来大きく牽引してくれるでしょうね。特筆のワイナリー(エラーズ Ehlers)こちらからは、ワインメーカーのRudy Zuidema氏がブースに立って居られた。プロモーションなど出来ない、純粋の技術者であることに却って好感を持ちました。その収益金を心臓病の研究に充てるとか、ですから好感度が更にアップ!きっとここのワイナリーのワインは扱います。メルローなど上代設定から、カリフォルニアのイメージで、1,000円は安い、という内容を持ったワインでした。それぞれ、余ったワインが有ったので、持ち帰り、当店に集う方々に振舞いました。いつに無く、皆さん陽気になられたのは、カリフォルニアワインのパワーかも知れませんでした。やはり、もっともっとカリフォルニアのワインを楽しみましょう。アメリカはあんな国だけど、ワインに罪はありません・・・よね??
Apr 4, 2005
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【4月3日日曜日】 苦節のにろやの変換があった。 本当に苦肉の策の決断でした。 その気持ちはある程度整理を付けてブログにも書かせて頂いた。 そして、ワイン部門だけになって、未だにその作業は、続いています。 広さはある、268。 とうとう、引越しをして、私の作業をしていた所は、試飲スペースへと変わります。 明日から、知り合いの大工さんに頼んでいた事がスタートします。それで、引っ越した先がこちらです。まだ、何にも移動できていないので、殺風景なものです。この機会なので、この零細企業のPCのお話をしましょう。私、安田、斉藤それぞれに一台、そしてあと二台、どうでもいいような作業のためにPCがあります。会計ソフトをいじる所は、LANでは繋いでいません。これはプライバシーの為です。そのうちの三台が集まった部屋なのです。移動距離は、縦に2Mです(^o^)。 セラーには二階があって、そこは本来、夏の照り返しを和らげる部屋で、包装資材しか保存していなかったのですが、、、熱くなる前に引っ越さねば~ 本来ならば配線等大変な作業なのですが、何故か当店スタッフ斉藤はお茶の子歳々(漢字は間違っているかも)なのす。 さて、そんなあわただしい時に飲んだワインなのですが。★バルバレスコ・テヌータ・アルベルタ [1989] こんなときに、こんなワイン開くなよ! そう言いたくなるワインです。モダン系が目立つ中、このワインは伝統的クラ すんごい、いい女!なのに誤解を受け易い。そんな女性です。今はモダンとして、若くてもいい女系のバルバレスコが多いです。しかし、このワインは、そんな流れがまだ生まれる前の89年。 これを伝統的バルバレスコと言わずになんと例えるのでしょう。 鉄、血、タバコにコールタール。やっと今、飲めるようになりましたと、どこかの熱き若者が更正を受けて、丸くなったような印象を受けました。手に負えなかった若者が世間に順応してきたのです。よくここまで、時間に耐えてきたね。 そんな一言を掛けたくなるワインでした。このようなワインを知らずに現在のワインを知ったかぶりに話すなよ~よ今の若いコメンテイターを揶揄したい気持ちも有りますが・・・そこは穏便に済ませたい、小市民リキです(^^;レメユリ [1999] 次に開いていたのが、このワイン。 とたんにモダンです。 やはり、飲み手の笑顔が違います。こちらの方が分かり易い。一体このワインは、ブログが始まって何本飲んだのでしょうか? 絶対にスペインとも、テンプラニーリョとも分からない、スタイルを持っています。やはりおいしい。樽の香りもほのかに果実味も豊か。ボディ感も申し分なし。本当にツボにはまる、痒い所に手が届く、そんなワインは、あっという間に飲み干してしまう。もう少し開けば、美味しくなるのは重々承知の上で、みんな納得でグラスは飲み干され、ボトルは空に、週末ワインには本当に相応しい格をもったワインでした。 その後、3月に自分の自動車工場を立ち上げた、夢ある若者が当店に、購入ワインを決めていたのに、話し込んでいれば、お金を扱うのが億劫になり、「今日はワインの販売が出来ませんm(_ _)m」それでも納得でお帰りになられたのも、色々と理解がし合えたから。たまたま知り合いの自動車工場が、行方不明になったので、私のややこしい愛車ジムニー君は彼に託す事になって、本日も無事終了です。 明日からの工事は楽しみ半分、大変やなぁ~の気持ち半分。 新しくなりマス、こうご期待の268です。
Apr 3, 2005
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【4月2日土曜日】 暖かな一日も、夕方からの雨で、肌寒さを感じるようになった週末。 今夜は、子供の学校関係の打ち合わせが突然湧いて出て(^^;、それを兼ねての食事会に仕事後、合流せねばなりません。 ですから、もう日記は書いておこうと始まっております。★ニュイ・サン-ジョルジュ “レ・ダモード” [2001] / ドミニク・ローラン これは有馬の旅館さんから、液漏れの跡があるからと、返品されてきたものです。 抜栓は3月の24日にされていて、そのままコルクを挿しただけで、セラーで立てられて居たワインです。 開けて8日も経ったワインなのです。 こんな形で、唸るワインと出会うとは思いませんでした。 黒糖を煮詰めたような、少々の劣化を思わせる味は、かえって味わいに複雑さを与え、決して不快ではないのは、シェリー香によく似たランシオ香までは行っていないからです。 豊かなボディ感には若々しささえ感じます。 少しのモップを思わせる地球香は、しっとり落ち着きも感じます。きれいなラインはしなやかにセクシーに私の上顎から、眉間へ、その後後頭部へと、美味しい香りを、導火線の花火の様にジリジリと伝えてくれました。 これだけ、空気に晒されてこのポテンシャル、抜栓前なら一体どのくらい熟成を深めるのだろうか? まだ、余韻が心地よく後頭部に残っています。 取り急ぎ、それでは、飲みに行ってまいりますm(_ _)m【有馬温泉 銀水荘別館 兆楽】 仕事が終り、最寄の駅へ、スタッフ安田に送ってもらう最中に、どこに行けばいいのか、電話をすると、なんと表題のラウンジへ(^^; ご飯、食べてないんですけど・・・ 本日は、持ち合わせも心乏しく、それも贅沢言わずに・・・I.W.ハーパー 12年 贅沢を言わずに、誘われた方と同じものを注文してみる。なんと高価なバーボンだ。これにソーダを割って楽しみます。アルコールから来る甘さも程よくて、口当たりもいいので、スルスルといってしまう。こんな高価なものは、何杯もおかわりが出来るはずも無いので、焼酎なら安いかな?なんて、勝手に気を回して、一番安い焼酎は?「いいちご」ウムム~ここまで来て、それもな~そうすると、白玉醸造の焼酎があるじゃないですか。この前の旅館に二泊したというだけで、なんだか親しみが湧く。ここのレギュラークラスの「白玉の露」はお土産で6本も買ってきていたのだ。 わぁ~い飲みたいのみたい。「天誅」25度1800mL ソフトです、イモの香りは控えめに、炊いたご飯とふかしイモの間ぐらい。柔らかで好感度高し。きっとこれもこちらで買えば高価なのでしょうね。その値打ちを私は分かっていないかもしれません。焼酎には焼酎の良識的価格と言うのがあるように思えてなりません。いったい誰がどこで儲けているのでしょうね。魔王 25度 1800ml なんだか、とても高価な焼酎です。現地では、徹夜で皆さん並んで入手されるらしいが、そんなこちらで売られているほど高価なものでもないのに。天誅との違いなんて、あまり感じることが出来なかった。それでも、美味しい。そうこう、していると、女将がカウンター越しに登場、「サービスさせて頂きます。」ここは、ワインでも大切なお客様の所なのに、そんな手厚いお心使いが嬉しい。大海の誇る新焼酎 縦くじら1.8L 25° そして、白玉の少し北、鹿屋市の焼酎です。こちらもスムーズにして、白玉の露と通じる。もっといも臭くったっていいのに、と思いつつ、飲みやすさを、心地よいふかしイモの香りにのせて、楽しませてくれる。 全ては水で割って楽しみました。 女将が気になる事を言っていた「RO水」と言うのを、割り水に使うらしい。限りなくH2Oに近いものらしいが、その味わいをソフトにしながら、伸びやかにさせる。本当に飲み安いアルコール度数に落としただけの作用の水のようです。 蒸留酒は日本人の肝臓からして、少し水で薄めるのは得策です。その水にもこだわりを持たねば、その本当のお酒の美味しさを、引き出せないのでしょう。それは、よく分かる。 勉強になりました。 社長も登場して、宿泊のお客様で、賑やかなラウンジを、私は後にしました。「月の法善寺横町」を一曲歌いました。電車が(^^; お勘定はしていません。 S谷さん、ごちそうさまでした。 散在させてしまったように思います。 すみません。その分楽しかったです。
Apr 2, 2005
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【4月1日月初金曜日】 今日は何の日? 実父の誕生日(ここでは関係の無い事) そして忘れていたのが、エープリルフール。 私は見事に騙されました(^^; なんだか仲間が一人減ったような気分でしたが、それが嘘でかえってよかったです(^o^) さて、毎週開催のワイン会の日です。 先週はお休みしたので半月ぶりの参加となりました。 フランスはコストパフォーマンスに劣るとの風評があります。 そしてスペインで、ボルドー風だとのワインが値下がりいたしました。 その辺りを、飲み比べしてみたく、今夜のワイン会はスタートしました。◇シャルル・バイィ ロゼ・ドライ きれいな色のロゼ・スパークリングです。 価格からも味わいからも当店でもよく売れています。12月入荷のロットから、色調が少し濃くなりました。 春にピンクを連想するのは、さくら色に通じるからでしょうか?なんだか、色調だけでも春めいた気分に浸れます(^o^) この季節は冷やすべきワインは、戸外に置いておくだけです。それだけで飲み頃の温度になっていたのに、若干冷えが乏しく感じました。そんなところからも、春を感じました。この価格帯にしてシャンパンと同じ瓶内二次醗酵。その恩恵はクリーミーな泡立ちにも感じます。その泡は、見た目より、口の中で広がる泡立ちに感じるのです。ドライな印象を持つのに、ソフトな甘さを感じる所辺りに、味わいにも春を感じました(^o^)☆ジャン・レオン テラソーラ [2002]シャルドネ・ガルナッチャ・ビアンカ こちらの白も同じく、冷えが乏しかったのです。10℃以上はあったのではないでしょうか。そこで少しイジワルな質問を、ご参加の皆様にしてみました。問:このワインは甘口?辛口? 9名のうち、やや甘口と答えた方が2名。 他の方はやや辛口と答えた。 温度は不思議です。適温の8℃で飲めば絶対に、辛口です。スペインのカタルーニャ地方の温暖な気候で葡萄もよく熟したのでしょう。そして旨みが分かり易いワインの温度が、そのフルーティーさで、甘さを感じた要因になったのでしょうね。 トロピカルな印象と、グレープフルーツな酸味と苦味が楽しいワインでした。 さて、いよいよ本番です。 ~1200円までの価格帯で1ラウンドで2種類の比較 ~2500円までの価格帯で1ランドの2種類。合計4種類の比較で楽しみました。1R-1:★アルトス・デル・ドゥラトン [2001]1R-2:★シャトー・ド・ピック [2001] このクラスのボルドーには、青茎や、天日干から取り入れた布団の印象を僅かに受けます。その特徴が出たワインをボルドーのワインとしてください。とご案内したら、全員の方の正解を受けました。その前の質問で、どちらが好き?との問にはなんと5対4で、ボルドーが辛勝いたしました。好みが大きく分かれました。どちらもこの価格帯では、結構なレベルを保っています。あえてそれを比較と言うイジワルな方向に持って行きましたが、アルトス・デル・ドゥラトンがクセも無くテンプラニーリョの特徴も探そうとするのは無駄です。 ただこのクラスとしてはと言うより、この個々のワインとしての比較に大きな意味があったと思います。 開く前なら、アルトス・デル・ドゥラトン。開いてくるとピック。ひそかに、トータルでは個人的にはアルトス・デル・ドゥラトンが絶対に美味いと実感していました。 2ラウンドは価格が二倍近く開いてきます。 こうなると、新樽の香りもその要素に入るため、味わいが複雑さを増し、より比較は困難になってきます。2R-1:★ドゥラトン [2000]2R-2:★シャトー・カステラ [1999] レベルが高い、双方値引率の高いワインなので実感価格は三千円を越える二本。ロースト香などが混じります。ラインの細いのがボルドー、太く感じたらスペインです。との曖昧なインフォメーションの元。どちらが好き?:ドゥラトン7、カステラ2ボルドーと思うほうは?:ドゥラトン5、カステラ4どちらも飲みなれた二本です。カステラは94年のヴィンテージから飲んでます。好みでは、ドゥラトンが圧倒的も、それがボルドーだと思った人が居た事になる。気難しい事を考えずに、単に「美味しいだけ」に優先順位をつければ誰もがドゥラトンでしょう。ヴォリュームが分かりやすく出るからです。それだけではない繊細さを持ったのがカステラとなる為、比較による優劣には及ばなかった。ただ、それぞれが、自信をもってお奨めできるワイン達であることが、私の気分を楽にさせてくれました。【アフター・ジャマイカ】T本さんが、ブラインドで出して来られた。かれはいつに無く「今日は当らないだろう」と優しく声を掛ける。ええ?クチナシの花の香り、ホワイトペッパーなスパイシーさ、苦味も心地よく、酸味もしっかり、石油香もほのかに、こりゃ美味い。第一印象が「センスがいい」と感じる。ライチの香りはしないけどアルザスのゲヴェルツトラミネールでは?「違う」オイリーなマッタリさ加減からそれなら、マルサンヌ、ルーサンヌ辺りか?それにしては輪郭がはっきりしすぎてる。冒頭どおりまったく分からない。☆カレラ・ヴィオニエ・マウントハーラン[2001] 参りました。カリフォルニアがここまで酸味がキッチリ、襟足正しく出ているとは想像できませんでした。まったく予想にもしていなかった為、愕然としてしまった。もう少し温度が上がってから楽しみたいと思いつつ、撃沈。それでも、カンパリソーダ。苦味が飲みすぎの胃を労ってくれるくれる気がしてならない。それでもいつもより、少し濃く感じました。もう少し軽く仕上げてほしい気分でした。いつも同じ味わいと言うのも大切ですが、気分によって、変わってくるのもいいかもしれませんね。次からのオーダーにはそれを付け加えてみよう。
Apr 1, 2005
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