前期2Q・3Qと今期1Qは株式市況の影響でしょうか、受入手数料がやや落ち込んでいます。その分を営業部隊が債券の販売に力を入れてトレーディング損益(債券の仕入れ販売におけるスプレッドが大半を占める)が増加しています。このバランスが極東証券の安定した営業収益につながっているようです。逆に株式市況が活況の時には営業マンが株に追われて債券の販売が鈍るそうで(笑)。
ただし、今期はトレーディング損益にかなり株式の売買益が上積みされていますので、この部分は安定した収益源と見ることはできませんが、それでもトレーディング損益1Q-3Q累計の37億円中23億円は債券で稼いでおり、大半はスプレッドです。
この表にはありませんが、1Q-3Q累計が前年度比120%増のその他受入手数料がREIT関連で約7億あります。この部分が伸び続けることで株式取引による受入手数料の変動と株式トレーディング損益のブレをカバーしていくと思います。数年前から手がけているようですが、最近ようやく芽を出し、且つ今後の安定的な伸びがかなり期待できる分野でもあります。
1Q-3Qの累計と会社予想数値から4Qを逆算すると、かなり堅めの数字である印象です。経常利益が順調に伸びていることと、当期3Qは約6億の損失(シンガポールの投資顧問会社への運用委託の引き揚げによる)を含めた数字なので、4Qもかなり期待できそうです。
(追加)
確かにこの安定度で 他の証券会社より低PER評価
であるのは、菊池社長も悔しいでしょうね。IRフェアでの説明では残高がある口座は3万にも満たないようですが、預かり資産残高は着々と増加し、相変わらず新規客の5割以上が既存観客の紹介による口座開設によるものだそうです。
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