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2006年09月28日
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カテゴリ: クラシック音楽
 昨日に続いて アバド/ルツェルン祝祭

 昨日はこのサントリーホールS席4万円の法外さについて書いたが、 スイス在住のMusikさんの 情報では、なんと現地ルツェルンでさえS席は3万5千円(ただし歌手のバルトリ付だが)したらしい。

 ということは歌手のギャラを差し引いて3万くらいだとすると来日公演との差は1万円。現地での演奏会も結構取っているんだなあと改めて驚いてしまった。

 まぁもともとこのオケはルツエルン音楽祭用の臨時オケなのだから、他の常設オケのような「定期演奏会」を開く必要は無く、演奏会は常に特別なものという設定だろうから、基本的に価格は高めに設定されるだろう。

 さらにチラシ等をみると世界中の有名ソリストがこれでもかと参集しているので、そのギャラを考えただけでもバカ高いものになってくるのは仕方ないのかもしれない。主催は 梶本音楽事務所 とサントリーホール。

誕生20周年 を迎えるので、WPO来日公演と並んでこの「ルツェルン・フェスティバル・イン・ジャパン」が 周年プログラム になっているのだ。そして協賛が。

 まぁようするにお祭りであり、高いのは 仕方ないじゃん 、ということなのだ。ただ、主催者の名誉のために言っておくと、大ホールで行われるオーケストラ演目はバカ高いが、その他の室内楽などの演目は、一流ソリストの出演で5000円~1万円と逆にリーズナブル。このあたりでなんとかバランスを取りたいという涙ぐましい意図が見え隠れするような・・・


 現地との差額が思った程ではないのはさすが梶本、BPOの時の フジテレビ ほど中間搾取していないようだが、結局のところこのバカ高さは絶対にクラシック人口を狭める悪作用にしかならないと思う。

 少しクラシックを聴いて、アバドの名を知り、サントリーホールに来るなら聴いてみたいと思った初心者が4万円も出せるだろうか。いやこの場合、B席でさえ3万円であるから、通常は安い席でも法外な価格になっている。

 私が惜しむのは、せっかくの素晴らしい演奏会がこの高価格では、結局一部の熱心なファンと本来クラシックに興味はないが接待などに利用する金満家だけが聞くことになり、ごく普通のファンは足を運べず、結果的に 超一流の技を知ることが出来ずじまいになることなのだ 。

 クラシックにおける超一流の技は、いくら技術が進歩してもCDなどの記録メディアには決して収まりきれない、 神の領域に近いものだ

 超一流音楽家の法外な価格設定は、その可能性を 自ら摘み取っていることに他ならない 。本当に残念なことだ。


 私がオーケストラのレベルの違いを理解したのは20年以上前、カラヤン・BPOを聴いた時だった。そのときのS席の価格が2万6千円。これでも十分高価だが、そこで得られたものは計り知れなかった。この演奏会が聴けたから、その後もクラシック音楽を聴き続けてきたと云っても過言ではない。

 あのあたりが 価格の上限 だったのではなかろうか。この高価格化、一体誰に責任があるのだろうか?






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最終更新日  2006年09月28日 16時05分55秒
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