4度目のタッグは『孤島』ミステリー。 70点
シャッター アイランド
SHTTER ISLAND
■ 監督 マーティン・スコセッシ
■ 出演者 レオナルド・ディカプリオ /マーク・ラファロ /ベン・キングズレー
/ミシェル・ウィリアムズ /エミリー・モーティマー
トム・クルーズ同様、大ヒット作で付いたイメージから脱却するため
長年孤軍奮闘してきた大スター L・ディカプリオ
。
近作の C・ディアス
との共演では、長年嫌ってきた軽妙なイメージのキャラを好演し、
ずいぶんと肩の力が抜けた 自然体
の演技を見せてくれた T・クルーズ
に対して、
『ディカプリオって何だか年取ったねぇ』
と言った知り合いの言葉にハッとさせられた。
マイペースで歯に衣を付けぬ者の言動とは、時に 核心を付く
事がある。
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-STORY-
絶海の孤島 『シャッターアイランド』 に建つ精神を患った囚人を収容した
アッシュクリフ精神病院。
ここの女性患者が失踪する事件が発生し、連邦保安官のテディ (L・ディカプリオ) は
相棒と捜査に島を訪れる。
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-解説-
原作は 『ミスティックリバー』 のデレク・ルヘイン。
映画は孤島で起こった殺人を調べる典型的ミステリーで、衝撃の結末はご覧頂くとして・・・
スコセッシ監督とディカプリオはよっぽど息が合うのか、もう4度目のタッグになる。
『例のアレ』
の大ヒットでアイドル視されてから十数年、
すっかり 『演技派』 ディカプリオが板に付いた感があるが、
スコセッシ映画のディカプリオは、
いつも眉間にしわを寄せていたり、うらぶれていたり、タフガイ風だったり
なぜか自分の持ち味には無い別人を
強烈に無理をして
挑んでいるように見える。
ディカプリオがスターなのは、並み居る演技力のある俳優が立ち並ぶ中
子役の頃から異彩を放つ数少ない 華
のある俳優だからである。
それがこの映画では無理な役作りが極限に達し、
強力に力の入った怪演で今にも血管がぶち切れそうである。
蜷川幸雄の舞台劇ならともかく、華も何もあったものじゃない。
映画に、それもリアリティが必要なミステリーで、
この舞台劇の様なテンションは果たして必要な事だろうか。
良く分からないがスコセッシ監督は意図的に
ディカプリオの良さを殺している
としか言えない。
それとも自分の良さを嫌うディカプリオが スコセッシに殺してもらっている
のか。
スコセッシとディカプリオ。この二人、息は合っても相性は悪いのではないか?
相性がいいのは実はリアル志向の スピルバーグ監督
の方なのでは?
ディカプリオがT・クルーズの様な境地に辿り着くのはまだまだ先の様である。
さて、映画に若干の気になる点はあったとしても、
鑑賞後も原作を楽しめるめずらしい作品として、ぜひお勧めしたい一本である。
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