2015年05月07日
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ヘタレ絵日記30ヒューマン1140mm.jpg

(※ヘタレ絵日記はフィクションです。描かれた家族は実在のものではありません。)




何処かへ出かけようと設定した日が

唯一の雨日となり
ある意味ミラクルを引き起こし それで良しとした

5月をいかがお過ごしでしょうか


こんにちは Voyager6434です☆



毎回テーマに則りながら或いは無視しながら
果てし無く脱線を繰り返す

世界でも類を見ない自由なエッセイ、ヘタレ絵日記の登場です


さて、




楽天ブログ空前のGW直前3ユーザー参加大型企画
私が好きなHEROベスト10

お愉しみいただけましたでしょうか?


初老に差し掛かった或いはどっぷり浸かった男達が三つ巴となり
あの少年時代・・・喰い切れ無い程の大量のスナック菓子を
競い合っては買い漁り

10年に一度の祭りが来たと歓喜に踊る学校周辺の駄菓子屋が

商品を補充して平台に大量に並べては
近隣の小学生達の大人買いに加勢し

お店の数メートル先のゴミ箱は
付録のカードだけが抜かれた未食のスナック菓子の袋で
道端まで溢れかえるという現象が

PTAで問題となり
社会現象になるまで集め続けた

あの狂熱の「ライダーカード」は今はどこにあるのだろうか と

遠い少年の日々を半笑いで思い浮かべながら ガチで更新した
我らが「漢祭り」をご堪能頂けたものと

自負しております・・・


当初はかっぱえびせんタイプ(※だったと思う)のライダースナックの
付録カードがブレイクしてから見計らった様に

一般的には 不味い と不評だった
桜の花びらの形をした 微妙に甘〜い味がするタイプのものに

変更されてからの 現象の様にも見られ

アノ味のスナックでGOを出した当時の製菓会社担当は
良きにも悪きにも 歴史を作った相当の切れ者だと

製菓業界の新たな「HERO」になった様にも
感じられたものでしたw



□■■■■■



という訳で当サイトで 栄えある一位を獲得したのは
幻の番組 突撃! ヒューマン!! となりました


冒頭のイラストにもあります様に、番組最大のウリは
超人ヒューマンを呼ぶ時に 全国のちびっ子がクルクル廻して応援する

丸うちわの形をして 表裏が青と赤で塗られた「ヒューマンサイン」です


このアイテムは

ヒューマンこと岩城淳一郎を呼び出す場面で
「青のサインを回してっつ!!!」の呼びかけに対し
青い側を上にしてクルクル回し

ピンチになって超人ヒューマンにチェンジする場面で
「赤いサインを回してっつ!!!」の呼びかけに対し
赤い側を上にしてクルクル回す

という取り決めで使うもので

主人公が悪漢にヤラれながらピンチを迎え
ヒューマンにチェンジするタイミングを逸っした時は

「エネルギーが足りないっつ!!!もっと回してっつ!!!」
と 危機感を煽る呼びかけに

会場の観客が
チェンジっつチェンジっつの大合唱の中
夢中で赤い丸うちわを回すといった様に


ネット以前のTV番組で 視聴者参加型の一体感を実現した
画期的なヒーロー番組となりました



今にして思えば、あのチェンジの大合唱は
野球ファンが球場でチームを応援する声援そのもので


「野球観戦の応援」スタイルに「特撮ヒーロー」番組を掛けあわせた

共に日本の文化を代表するモノ同士の
出逢うべきにして巡り合った 約束された様な邂逅だった訳です


しかし理想的なクロスオーバーに見えた企画も
番組では大成せず短期で打ち切られ

その後本作の様な番組は制作される事は無く
超人ヒューマンは「幻のヒーロー」となり

人々の記憶から 消え去ってしまうのでした


特撮ヒーロー番組の最大の見所の特殊効果が
ステージ形式にした事で使用出来なかった事や

そもそもステージ形式がお茶の間の支持を得られず
浸透しなかったのが理由とされておりますが

ザ・ドリフターズの伝説的長寿番組「8時だよ全員集合」や
『NTV紅白歌のベストテン』の様な

高視聴率を取っていたステージ形式番組は多く

特撮ヒーローの捉え方を別の角度で掘り下げてみますと
実に単純な失敗の理由が 可能性として浮かび上がって来るのでした



■□■■■■



さて、

勝率.486、首位のDeNAに3ゲームの差を付けられ
早くも苦しいペナントレースを強いられた今年の中日ドラゴンズの
首位奪還を願って

ドラゴンズファンの応援で湧くナゴヤドームですが

ファンで賑わう内外野席の応援の音頭を取る
応援団員の方々にとって観戦は二の次で

終始グラウンドには背を向け応援の指揮に集中し
本末転倒なまでにチーム愛を捧げる という

この様な日本の野球観戦特有の光景が 各球団でも見られます


一方、

各々が好きな様に観戦する本場大リーグではこの様な光景は全く見られず

Dバックスの本拠地球場に至っては
外野席にプールが付いて泳ぎながらの観戦が可能という

本場の自由過ぎる観戦スタイルは、

周りと一体感を味わうのが醍醐味の
日本の観戦スタイルとは対照的に

他人に干渉しない印象を受けるものがあります


これは 音楽や映画鑑賞の場合も

終始ザワザワし 気に入った場面では 歓声や口笛が鳴り響き
気に入らないと激しいヤジに混ざって飲みかけのドリンクが飛び交う
自分本位に愉しむ感性豊かなアメリカンスタイルに対して

ライブでも映画館でも 周りに迷惑にならない様 気を配りながら
終始演目に集中する日本のオーディエンスの 礼節をわきまえた鑑賞法は

完全に対照的と言えるものでしょう



他方で、

欧米人は 周りの事よりも先ずは自分の実利を優先する現実的思考と
徹底した個人主義を貫きながら

一人でも自国の国民が害された時は 共に手を取り一丸となって
一斉に立ち上がり
国が震撼する不道が明るみになっても
潔く認めて乗り越える国民性を持っており


これは、個人より多数の利益を重んじ
他方に害が及ぶのを防ぐ為 腹を切って自決し封印し
鎖国してまでも国内の安定化を優先する
冷徹なまでの潔さを美徳とした武士道精神を受け継ぐ日本人とは

性質からして 間逆な印象を受けます



正しこれらはあくまで一般論としての欧米との「差異」を上げたものであり
これによって「差」の優劣を論じるものとは 主旨が異なるという事を

まずご考慮頂きたく


それらを念頭に置いて国民性に注目しますと



人と違っていたいと望む 欧米人
に対し
人と同じでいたいと願う 日本人

という性質が浮かび上がって来ます



これに付いては 遡る事 江戸幕府が滅んだ明治維新の時代に
鎖国が解かれ諸外国からの来訪者を受け入れた時に

丁髷(ちょんまげ)を見て笑われた事で
髷を結う習慣は世界的にも特殊であり

日本だけ という事実を自覚し

平安時代末期より約700年続いた由緒正しき伝統を アッサリと捨てて
周りの国々の文化に倣い 同じになろうとした


歴史で証明されている
日本人特有の臨機応変さが見えてきます



■■□■■■



さて、

丁髷の由来ですが

平安時代から鎌倉時代を経た室町時代後期
応仁の乱で失墜した権威を露呈した幕府に対し
各地域の大名達が下克上を叩き付けていた時期

頭頂部の髪を剃った
月代(さかやき)というヘアースタイルが全国的に流行し


諸説ありますが この様に髪を剃るのは
兜を被った際に頭が蒸れるのを抑える為にしたもの

というのが定説の様です

剃刀で切り揃える様になったのは 豊臣秀吉 の時代に入ってから
と聞きますので

それまでは 伸びた髪を 一本一本 毛抜で摘んでは抜き
頭が血まみれになってでも、正に「苦行」の思いで
月代を保っていた事から

秀吉の時代に入り、容易に月代を整える事が出来る様なると
「苦行」の時代の名残りもあり、主君への忠誠の象徴として

普段は後ろに伸ばした髪を纏めて曲げて固め 頭の上に載せる
俗にいう 丁髷が武士の髪型として定着した

という経緯があった様です



この様に 主君に使える事を至上の喜びとする日本人の性質があればこそ
武士の時代が長く続いたのであり


名義上ボスとなっても 部下を従わせる為には
周りに実力を認めさせる必要がある欧米人の現実的気質に対し

主君には忠誠あるのみ という日本人の理想主義は
700年もの歴史ある武士時代の行動力の原点でもあり


欧米とはあらゆる意味で対照的なものと
言えるでしょう



■■■□■■



さて、

有事の際一丸となる欧米人の行動力の原点ですが

これは誰もが自発的に「ヒーロー」になる為立ち上がった
同時多発的な行動の集結の結果という側面に裏付けられた

強い団結の現れの様に思われます


日本人は自発的な行動力を効率良く纏める為の
誰もが認める正しき呼びかけに応えるという

「ヒーロー」の元に集う行動体質が強い印象があります


しかし、どちらの行動がより尊くてより優れている というものは無く


自発的な行動力には 誰が言い出すまでも無く集結出来る強大な団結心があり
統率された行動力には 個々では決して成し遂げられない 強大な団結力があります

その一方で

自発的行動力ゆえの統制無き混沌が集団を烏合の衆と化したり、
統率された行動力に不可欠な指示が不適切だと遊兵化を起こすなど

「統率」という点に置いて力を発揮出来ない要因については
どちらも条件は同じという訳です


「ヒーロー」とは特別な存在であり
常人離れした突出した力を持つもの

という定義があるとしたら


「ウルトラマン」の様な 巨大ヒーローが巨大怪獣と戦うというタイプの作品が
知る限り 日本だけのものというのも

誰もが自分が「ヒーロー」になりたいと望む憧れの存在である欧米に対し
誰もが自分と「ヒーロー」は生きる世界が違う憧れの対象とする日本との

「ヒーロー」に対しての距離感の差が

「スーパーマン」などの等身大ヒーローを生み出す欧米に対して
「ウルトラマン」「ガンダム」などのヒーローを
自分の手には届かない程の大きな姿にして輩出する

日本との差に現れている様にも 感じられます



■■■■□■



さて、

舞台上の「ヒーロー」の元に集う
観客が応援する視聴者参加型番組の話に戻りますが

先程の野球観戦での行動力と日本人ならではの体質に照らし合わせれば
この番組は日本中に旋風を巻き起こして然るべき筈でした

しかし番組で行われたステージショーは
デパート屋上で行われる「見世物」のイメージが強かった当時の世相から

スルーされた可能性や

ステージショーに偏見が無かったとしても
自分が会場に居るのでは無く

ブラウン管の中の
更に それに熱狂する観客を通し
更に 舞台上で行われる「ヒーロー」の演目を
更に お茶の間で観戦するという事は


いくら日本人に
距離感を意識しながら「ヒーロー」の元へ集う
特有な国民性があるからと言って


「距離感」の上に更に上乗せされた「違和感」を与えられた
靴の上から足の裏を掻いている様な 歯がゆい状態では

そもそも受け入れられる訳も無く


国民性を考慮する 以前 の問題だった と
言う話でしたw



■■■■■□

という訳で 意外にも マジ エッセイとなり
思い掛けない暑苦しさを満喫する観覧となった事と思いますW

それでは又~☆










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最終更新日  2021年10月08日 18時41分12秒
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