2016年07月28日
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カテゴリ: 音楽 [洋楽]
2016_07_28_洋楽38_Simmons_SDS_5_Electric_Drum.jpg Simmons SDS 5 Electric Drum, Deutsches Museum
Simmons SDS5 Electric Drum


洋楽特集 第38回
夏本番。
エレクトロニック・ドラム
の音楽
をどうぞ・・・



順次梅雨明け宣言が行われ、夏本番の強い日差しの猛暑日が続く今日この頃
いかがお過ごしでしょうか

さて

70年~90年代を中心に、子供の頃、若かりし頃、耳にして来た音楽をご紹介する
洋楽特集 『~どうぞ』 シリーズ  今回は第38回


今回は日々の暑さを感じるこの時期を緩和する様な
独特の躍動感と硬質な音色で一世を風靡した

エレクトロニック・ドラムを使った楽曲をお送りします。



■ もくじ ■
- コラム前枠 -
1. エレクトロニック・ドラムと楽曲における推移


- 音楽解説 -
M1 (1986)『Genesis - Invisible Touch』
M2(1984)『Bonnie Tyler - Holding Out For A Hero』
M3 (1986)『Kenny Loggins - Danger Zone』
M4 (1983)『Gazebo - I Like Chopin』
M5 (1984)『The Stye Council - The Lodgers』
M6 (1987)『DEF LEPPARD - Love Bites』


- コラム後枠1 -
2. アナログからデジタル移行する80年代
3. 次々とイメージ・チェンジするアーティスト達

- コラム内音楽解説 -
M7 (1983)『YES - Owner of a Lonely Heart』
M8 (1985)『Starship - We Built This City』
M9 (1986)『 ELO - Calling America


- コラム後枠2 -
4. 所属から独立へ、団体から個人への時代へ
5. 「フィジカル」に見る戦略的80年代処世術

- コラム内音楽解説 -
M10 (1981)『Olivia Newton-John - Physical』

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- コラム -

『1. エレクトロニック・ドラムと楽曲における推移』


さて、

音楽におけるドラムの役割は

主にビートを奏でる事を目的とした、
楽曲の一構成を司る打楽器という面から

裏方 」という位置付けが 一般的な認識なのですが


時に通常の楽器には無い、打楽器が与える特有の「インパクト」が
アレンジの強力なフックとして機能し

ドラムの音そのものが楽曲の「顔」として
楽曲同様に印象に残るものが多々あるのも事実です。


例えば日本の歌謡曲では
85年の大ヒット『 C-C-B/Romanticが止まらない 』での
エレクトリック・ドラム「シモンズ」 による演奏が

演奏とドラムがセットで印象付けられた一例として
よく知られた楽曲となっております。




エレクトリック・ドラムが出始めた頃は、単体でリズムを刻むのではなく
あくまでドラムセットの太鼓の一つとして使われるのが主流で

デビューと共に テクノポップ ブームを作った YMO の初期のライブで使用された
YMO - Firecracker (1980) 』や


セクシー・アイドル・ユニットとしてデビューした後、
子供達がTVの前で夢中で踊り社会現象化した事をきっかけに一般路線に変更し
更なるブレイクを果たした伝説的人気アイドル・ユニット
ピンクレディー の曲で使用された『 ピンクレディー/サウスポー (1978) 』や


アニメの主題歌では 『ドラゴンボール』 の人気漫画家 鳥山明 の出世作となった
Dr.スランプアラレちゃん (1981) 』の冒頭などで聴かれる

「ポポポォ~ン」と鳴るアナログな電子音の効果音として使われるのが
一般的でした。


後にドラムセット全体をエレクトリック機器で構成した
シモンズ・ドラム 」の登場でエレクトリック・ドラムのスタイルが確立し

発表当時は音楽界に革命が起こるほどに爆発的に普及し
あらゆるジャンルの楽曲で シモンズの音が聴かれる様になるまでになります。




このシモンズ・ドラムは、

それまでのエレクトリック・ドラムが、電子発信音に近いアナログ波形を合成した
アナログ電子音 を使用していた事に対して

アナログ電子音に無い、硬質で重く存在感ある複雑な波形合成を利用した
デジタル音源 を使用した所に大きな特徴があり

実際の音をデジタル化した サンプリング音源 も使用出来た所が
それまでの楽器の常識を大きく覆す、画期的な点と言えました。


又、同時期に登場した
デジタル・シンセサイザー 」と対で使われる事が多く

特に、PC音源を使用したデジタルシンセ「 YAMAHA DX7 」の登場によって

アナログ時代にはなかったベルや金管系の高音域のきらびやかなシンセ音が
様々なジャンルの楽曲で聴かれる様になり

トレブリーな音色のシモンズ・ドラムで作られたリズム・パートに
華やかできらびやかな音色のデジタル・シンセを乗せた
硬質で拡がりのあるサウンドが

80年代を代表する典型的アレンジとして浸透する様になりました。

Yamaha DX7 Table 4
デジタル・シンセサイザーの草分け的存在 YAMAHA DX7 (Wikimedia)


結果、
60年代リバイバルが活性化しアナログ回帰へ向かう
オルタナティブ黎明期の90年代に入るまで

デジタル元年となった80年代の音楽の大きな特徴としての
トレブリーで、「ベタベタ ビシビシ」という聴感が残る楽曲が

ロック、ポップスは元より、歌謡曲や演歌に至るまで
大量に造られて行くのでした☆



という訳でスタート

- 音楽解説 -

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Genesis - Invisible Touch (1986)
ジェネシス - インビジブル・タッチ

Genesis (UK)
Genesis
(Wikipedia)

PV上 の事とは言えまさか ジェネシス
コメディー に走るとは・・・ と
当時の プログレ・ファン
溜息 を付いて思ったものでした



ポップ・スター フィル・コリンズ が在籍し
プログレッシブ・ロック・バンド中 最も成功した ジェネシス

キャリア中最大のヒットとなった世界的大ヒット曲です


バンドの中心人物 ピーター・ガブリエル を失い
後にメロディーの要だった スティーブ・ハケット まで失うという

危機的状況を逆手に取り

プログレにこだわらない3人が残った事で
大作志向から シングル向きの楽曲を制作するポップ路線に
バンドの起動を大幅に修正し、新たなファンの獲得に繋げます。

その後、ソロ・アルバムを出したフィル・コリンズ のブレイクが追い風となり
86年に出した本アルバム 『インビジブル・タッチ』
表題作のシングル共々世界的大ヒットとなりました


本曲はフィル・コリンズが演奏する シモンズ・ドラム をフィーチャーした
快活なポップ・ナンバーで

きらびやかながらも 硬質で冷たい印象のあるデジタル・ミュージックを
日々めまぐるしく変わって行く世界の奇跡を髣髴させる様な

壮大で躍動感溢れるサウンドへと昇華させ

才能があれば誰にでもチャンスの手は平等に差し伸べられる様を
「見えない手」として唄う本曲は

サウンドも内容も 非常に簡潔で分かり安く、尚且つ奥の深い
80年代を代表する完成度の高い楽曲となりました。


先進的と訳されるプログレッシヴ・ミュージックでしたが
実際には クラシックとロックを掛けあわせてジャズとフォークで味付けした様な

欧州懐古主義的クロスオーバー・ミュージックとも言える形式の
画一的なサウンドを出すバンドが占める飽和的ジャンルと化していた事から

80年代にはコマーシャリズムに乗り切れない古参バンドが相次ぐ中

その時代時代の空気を読み取り、常に最先端の技術を導入し
時には バリライト の様な機材を自ら開発して来た ジェネシスが、

アナログからデジタルへサウンドを大きく変化させて
全米チャートを賑わせるバンドへと変貌して行くのは

当然の帰結と言える行動だったと言えます。



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Bonnie Tyler - Holding Out For A Hero (1984)
ボニー・タイラー - ヒーロー

収録アルバム『秘めた想い』

Bonnie Tyler in Moscow, 6 May 1997
Bonnie Tyler
(wikipedia)


正に 青天の霹靂 のドラムロール




印象的なドラムロールと共に独特のハスキーでパワフルな唄声で知られる、
日本ではお馴染みの楽曲で

特に 日本のテレビドラマの金字塔的作品
スクール☆ウォーズ 」の主題歌として 麻倉未稀 が唄うカバー曲
ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO (1984) 』でのヒットにより

日本でも良く知られたアーティストとなりました。


オリジナル曲は全米ナンバーワンヒットを遂げてもおかしく無い
非常に勢いを感じる楽曲ですが

ケビン・ベーコン 主演作 映画「 フットルース 」の挿入歌として
シングル・リリースされた時の成績は 全米34位と意外に振るっておらず

麻倉未稀 のカバー曲も同様にオリコントップ10を逃しております


日本でカバー曲が大ヒットしたのは
ドラマの放送に合わせてロングヒットとなり

結果的に記録的セールスを遂げた事が理由ですが

それに合わせて 日本ではタイラーのオリジナル曲も
特別な位置付けになったという 背景がありました。


タイラーが世界的に知られる様になったのは、
本曲よりも遡る事6年前の1978年

デビュー・アルバムのリリースに先立ち受けた
ポリープ手術の回復を待たずに声を使った事で

歌手生命を絶たれたも同然のかすれてしまった喉を逆手に取り

全米トップ3の大ヒットとなった『 It's a Heartache/愛は哀しくて (1978) 』の
以後タイラーの代名詞となる衝撃的ハスキーボイスで唄った事によってでした


本曲では、
誰もの胸の奥に秘める力を呼び覚ませという歌詞内容で
自己啓発を歌い上げた

けたたましいエレクトリック・ドラム・サウンドに相応しい日本版の歌詞に対して

オリジナルの歌詞の、
眠れる者がヒーロを待ち望みながら目覚める時を待つという

欧州のお伽話をベースに 思春期の揺れる青少年少女達の成長を描いた
メルヘンチックな内容を

アダルトなイメージのハスキーボイスシンガーが唄うという
ある種のギャップを感じさせる作風なのは、

MTV全盛の当時の洋楽シーンにおいて
この様なギャップによるインパクト持った作風が

ヒットを生む一つの常套作となっていたという理由からで


同じ様な声質を持つ ティナ・ターナー
What's Love Got To Do With It (1984) 』や

キム・カーンズ
Bette Davis Eyes/ベティ・デイビスの瞳 (1981)

などの 当時既に一時代を築いていたアーティストが

音楽不況と言われた80年代を乗り切る為に
こぞってイメージ・チェンジに利用した手法でもありました。


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Kenny Loggins - Danger Zone (1986)
ケニー・ロギンス - デンジャー・ゾーン

収録アルバム『トップガン/オリジナル・サウンドトラック』

Loggins FP5
Kenny Loggins
(wikipedia)

この曲から
トヨタ・カルディナ
が見えたアナタは
中年 で・・・
日産・マーチスーパーターボ に加えて
マッチ の姿が確認出来たアナタは
既に  初老 です・・・




80年代を代表するアーティスト、 ケニー・ロギンス
世界的にブレイクするきっかけとなった大ヒットシングルで

米国の人気テレビ局「 MTV 」の存在を世界的にし
80年代洋楽のムーブメントを牽引する 中心的存在でもあった楽曲でもあります。


70年代音楽に聴かれた、
楽器のみで構成されたナチュラルなサウンドとは全く異質な質感を持った

80年代ポップス、ロックの特徴的サウンドの
エレクトリック で トレブリーな、極度にキンキンする音質が特徴の
硬質なサウンドで造られ

エレクトリック・ドラムの持つ
硬質で、これまで聞いた事の無い
衝撃度の高い音色を使用したドラム・プレイをフィーチャーし

当時登場したばかりのデジタル機器を中心とした
最新サウンドで造られた楽曲で

本曲のサウンドはその後、様々なジャンルの音楽の雛形として波及し
各方面に多大な影響を与える楽曲の一つとなりました。




日本でのケニー・ロギンスの評価は、
80年以降 日本での話題曲が無かった事と、
90年以来来日が無かった事により、その名を聞く事が無くなった事から

まるで「一発屋」の様な印象すらある人物ですが

実際にはコンスタンスにアルバムをリリースし
本国ではコンサート活動を精力的に行う

現役ベテラン・アーティストで

ソロ・デビュー前から全米一位の楽曲をアーティストに提供し
ドゥービー・ブラザーズ、スティービー・ニックス などとの共演、共作で知られる

優秀なソングライターでもありました


たまたま、当時の流行りのサウンドで音楽を作り上げた一発屋などでは無く
元々、大スターとのコラボで才能を発揮する人物だった事から

ハリウッドの様な セレブスターが登場する
華やかで刺激的な映画のビジュアルにマッチする様な

「未知の領域での愛へ挑む」というスリリングな歌詞で
これまで耳にしなかった衝撃的音色を使用した
最新のデジタル機器で演奏された

映画とデジタル・サウンドという かつて無いコラボで楽曲を制作するには
正に相応しい人選だった訳です。


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Gazebo - I Like Chopin (1983)
ガゼボ - 雨音はショパンの調べ

収録アルバム『Gazebo』

Paul Mazzolini Gazebo
Paul Mazzolini
(wikipedia)


小林麻美 の日本版PVが
『探偵物語』『あぶない刑事』の 村川透 演出で
セットがタルコフスキーの パクリ だと聞いて
ピンときた アナタは
かなりの映画通




80年代に活躍したイタリアのアーティスト ガゼボ
世界的にもヒットした代表曲です。

ケニー・ロギンス 同様に 日本では一発屋という印象のある人物ですが
本国イタリアでは安定した人気を持ち コンスタンスにアルバムを発表する
現在も活躍中のアーティストです


ABBA 同様、英詩で世界進出を遂げた欧州のアーティストで
本曲は欧州や日本でも大ヒットした楽曲となり

日本では 松任谷由実 作詞、 小林麻美 歌による日本版
小林麻美 - 雨音はショパンの調べ (1984)

よく知られた楽曲となりましたが

オリジナルの歌詞は
ネイティブに英語を話さない人物が英詩を作った時にありがちな
内容のチグハグさに一つの要因があったのか、

そこを逆手に取った様な、韻を含んだ歌詞内容で
硬質なエレクトリック・サウンドをバックに唄う作風が
シュールで難解と取られたのか、

本場英国米国での大ヒットとはならなかった様ですが

本作の持つメランコリックさと
エレクトリック・ポップとしての硬質なサウンドが

クラシカルなメロディーに上手くマッチし
その様な作風が好みな欧州圏や日本では話題の曲となりました。


ガゼボのその後知られるヒットが『雨音はショパンの調べ』のみとなったのは、
正に人気絶頂期の頃にイタリアの徴兵制で兵役に取られ

84年から86年の2年間、音楽活動を休止した事が
大きな理由となった様で

僅か1週間の間に数多くのアーティストがデビューを飾り
数多くの新曲が発表され、めまぐるしくチャートが変動し
流行も人気の音楽も週単位で激動していた当時の洋楽界では

2年のブレイクは新進のアーティストにとっては致命的で
過去の人となって忘れ去られるには十分な時間となってしまい

再活動した頃には既に洋楽シーンは大きく様変わりをし
もはや再進出は叶わなくなってしまっていた、

という事情があった様でした。


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The Stye Council - The Lodgers (1985)
ザ・スタイル・カウンシル - ロジャーズ

収録アルバム『Our Favourite Shop』

Paul Weller1
Paul Weller
(wikipedia)


ポール・ウェラーは
ジャム、スタカンの再結成は
金を積まれても嫌
なのだそうです。



元 「 ザ・ジャム 」 の ポール・ウェラー 率いる
ホワイト・ソウル・バンド 「 ザ・スタイル・カウンシル 」の ヒット曲です


ボーカルの ポール、 キーボードの ミック・タルボット に加えて
ポールの元妻 コーラスの D・C・リー
ドラム、ベースで構成されたバンドではありましたが

ミックとポールのコラボという側面が強く

ジャズ、ソウル、ファンク、などの様々な要素を加え
スタイリッシュで勢いのある上質なポップ・ミュージックを作り
来日も果たした人気グループでした



本曲は、ベースラインをシンセで演奏した クラブ系なアレンジの
非常にお洒落でダンサブルな楽曲ですが

ザ・ジャム時代にポール・ウェラーが書いていた
当時の英国で流行した パンク、モッズ、 などの
サブカルチャー・ムーブメントが反権威主義を唱えた様な

イギリスを下宿に例えて、こんな所に住んでは駄目と
当時のサッチャー政権を痛烈に批判した内容の楽曲となっており

EU脱退で大きく揺れる現在の英国国内の騒乱をも髣髴とさせる
多分に政治的な意味合いを持った楽曲になっております


本バンドにはこの様なクラブ系スタイリッシュな音楽に合わせて
自己啓発を促すアジテイト・ソングを唱える多彩さに

一つの骨頂があった様に思われますが
この様な過激な内容が スタイリッシュな音楽と共存出来たのは 思うに、

パンク、モッズなどの英国サブカルチャー系ミュージックの
これら音楽が持つ過激さを

60年代ジャズ、ソウル、ファンク、ロック・ミュージックが持つ
独特のウォームさで幅広く包み込み

80年代独特の硬質なサウンドでこれらを中和した所に理由があったと思われ

サブカルチャー系のアクが強いポールの音楽を
キーボードのミックが中和し化学反応を起こした所に
本バンドのスタイルがあった様に感じられました。


その様な性質上、
80年代サブカルチャー系ムーブメント終焉と共にバンドは求心力を失いましたが

解散が約束されていた様な中での時間制限付きで結成した
英国サブカルチャー系ムーブメントを象徴する
イベント的存在という側面を持ったグループだった様にも

感じるものがありました。


又、シングル、アルバム、リミックス・アルバムで
それぞれ異なったアレンジで演奏された楽曲を収録するという

企画性の高いリリースで 話題を集めたバンドでもあり

本曲もジャズ&ソウルなアレンジで演奏されたアルバム・バージョンや
エレクトリック・ジャズ・ファンクなアレンジの
シングル・バージョンなどが制作されましたが

一つとして同じ構成のものが無いという
実にマニア泣かせなリリースを続け

シングル・バージョンをベースにしたPVも
アレンジの構成が違うという 徹底ぶりを見せました。


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DEF LEPPARD - Love Bites (1987)
デフ・レパード - ラヴ・バイツ

収録アルバム『ヒステリア』

Def Leppard Allstate Arena 7-19-12
Def Leppard
(wikipedia)


デジタル全盛 だった80年代の 反動 なのか
90年代は 生楽器のみ で演奏する
アンプラグド が流行り
エコの機運 が高まりました




80年代に登場したイギリスのロック・バンドの中から生まれた新たなムーブメント
NWOBHM ノウバム ( ) (New Wave Of British Heavy Metal) の中心的存在となったバンド
デフ・レパード

全米で1,100万枚を売上げ 全世界では2,000万枚ものセールスを記録した
ギネス級モンスター・アルバムから

全米No.1 シングルとなった代表曲的ナンバーです


NWOBHMで括られるバンドですが、中世欧州の伝説などが入った
怪奇幻想ファンタジー色をベースに作品作りを行って来た

DIO、IRON MAIDEN
をはじめとする
多くのハード・ロック・バンドとは完全に一線を画し

本曲にも見られる奥の深い内容の大人の歌詞を唄い
アダルト・ミュージックをハードな演奏で奏でるという

コンテンポラリー系ロックとも取れるアーバン・ミュージックという側面を持った
非常に上質で幅広い楽曲を演奏するグループで

メンバー達がNWOBHMで括られる事を嫌うのも
その様なバンドの作風に 理由があるのかもしれません。


又、デフ・レパードは様々なアクシデントを乗り越えてきたバンドで

本アルバムのレコーディング前に ドラムの リック・アレン が交通事故に遭い
ドラマーとしては致命傷となる 片腕を失う重症を追い、

本アルバムのツアー終了後も ギターの スティーブ・クラーク の死去という
共にバンドの存続に関わる、危機的ダメージを受けるのですが

共に後任を迎えず現メンバーのままでレコーディングを敢行、

本アルバムの次のリリースとなった『 アドレナライズ 』は
全世界で1位となる大ヒットとなりました。

ドラムのリックに付いては、エレクトリック・ドラムを発売する 「シモンズ」 社が
右腕のみで演奏可能なドラム・システムを開発、

1986年ドニントンで開催された モンスターズ・オブ・ロック・フェスティバル では
ドラマーとして見事復帰を遂げた後

世界的大ヒットを遂げた本アルバム『 ヒステリア 』をリリースします。



「愛は牙を剥き傷付ける」というタイトルの本曲は
アルバム『ヒステリア』からの6枚目のシングルにして
全米No1に輝いた楽曲です

人生とは、愛とは優しさだけでは無く 時には牙をむき命すら奪う
厳しいものでもあり、同時にそれ無しでは生きられないものでもある

と いう内容で唄われる本曲からは、

デフ・レパードのメンバーが直面した
人生の危機的試練が重なって聴こえて来る様でもあり

本曲のモンスター級な世界的大ヒットとは

過酷な運命を受け入れて共に乗り越え前に進み生きる事を選んだ
デフ・レパードのメンバー達の結束と熱いメッセージに呼応した

全世界のからの答えだったのかも 知れません☆



△▼ △▼ △▼
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- コラム -

2.『アナログからデジタル移行する80年代』

Casio AE12
Casio AE12 LCA (wikimedia)



さて、

エレクトリックドラムが登場した80年代は
音楽界にとっても デジタル元年 とも言える転換期を迎えた時代でもありました


CD登場以前からレコーディングにしばしばデジタル技術が使用されて来ましたが
84年にCDプレイヤーの廃価版の登場と共にCDの普及が加速度的に進み

音楽業界もアナログからデジタル環境への移行が
本格的なものへとなって行った時代でもあります


加えて、

これまで聴いた事の無いきらびやかなサウンドを生み出すだけでは無く
ドラムやベース、オーケストラなどの楽器の音を作り出した
デジタル・シンセサイザー をはじめとする

ノイズレスが特徴のデジタル機器は

デジタル環境に移行した音楽制作の現場に
大きな変化をもたらしました。


又 この時期、
シンセサイザーを使う作曲家兼アレンジャーがひとり居れば事足りた、
コンピューター制御によるシンセサイザーの自動演奏、

いわゆる 「打ち込み」 での録音が主流となって行きます。


この様なスタイルが主流となって行った理由としては、

アナログ時代 多くの時間と予算を必要とされていた
スタジオでの大人数の生楽器による録音作業から開放されるという

非常にコストパフォーマンスに優れていた点が
大きな理由に上げられますが


特に 編曲もこなすアーティストにとっては

全楽器パートに加えてオーケストラも再現出来るデジタル・シンセの登場と
楽器音源を同時演奏出来る「打ち込み」による録音環境は

求めるサウンドを思い通りに再現出来る理想の活躍の場となって行った事が
最も大きな理由に思われ、

これまではなかなか表舞台に出る事の無かった
マルチなアーティストの活躍する機会へと繋がり、

やがて高価な録音機材を必要とせずともPC内のみで完結する
初期の DTM (デスクトップ・ミュージック) のスタイルが確立して行きます。


デジタルミュージックの登場は、
音楽制作を企業のものから個人のものへと引き下げ、

音楽環境全体の底辺を拡げ
才能ある人材発掘の環境作りを促進し、

DTMを軸としたその後のサブカルチャー文化に繋がる流れを
産み出しました。


一方で、

デジタル環境が浸透するにつれ音楽環境の間口が拡がった事で
アイデア一つで世に出てくる、いわゆる「一発屋」が相次ぐ状況により

音楽業界そのものが飽和状態と化し
真の才能が埋もれる弊害を招く事が危惧されたり

生楽器を知らないままDTMのみが活動の場となり
才能ある者が音楽的根無し草の状態となる

現在の状況を生み出す 諸刃の剣とも言える要因を
兼ね備えたものでもありました。



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3.『次々とイメージ・チェンジするアーティスト達』


さて、デジタルの時代の幕開けは、
70年代に活躍したアーティストを再ブレイクさせる為の

各レコード会社がこぞってイメージチェンジを計った
機会到来の時代でもありました。


サンプリング技術 を巧みに楽曲に導入し
オーケストラ・ヒット 」という言葉を生み出した

70年代を代表するプログレッシヴ・ロック・バンド
イエス 」の『 ロンリー・ハート 』は世界的な大ヒットを遂げました。

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YES - Owner of a Lonely Heart (1983)
イエス - ロンリー・ハート
収録アルバム『90125』

Yes at Air Canada Centre, May 7th, 2004 (292856573)
YES (wikimedia)

79年の解散後、中心人物の ジョン・アンダーソン が復帰して
当時の最新のサウンドとなった 『 オーケストラ・ヒット 』 を世界的に広めた

80年代に復活した新生 イエス の世界的大ヒットナンバーです

当時は元メンバーだった トレバー・ホーン がプロデューサとなり
ラビット の新鋭ギタリストで現在は映画音楽の大家となった
トレバー・ラビンを迎えて

プログレの雄だった 旧体質のクラシカルなバンドを
最新サウンドを全世界に発信する 最先端の音楽を創り出す音楽集団に
生まれ変わらせました

2000年に入ると スティーブ・ハウ、リック・ウェイクマン
旧イエス組が復帰

再び 以前のクラシカルなサウンドに戻り 孤高の存在をアピールし
それまでのイエスのファンには歓迎されましたが

音楽的には後退する事になります


他にも、

ポップ路線に大胆な路線変更を遂げ大成功を収めた「 スターシップ

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Starship - We Built This City (1985)
スターシップ - シスコはロック・シティ
収録アルバム『フープラ』

1976 Jefferson Starship
Jefferson Starship (wikimedia)

度重なるメンバーチェンジの度バンド名を変更し
最後のオリジナルメンバーだった ポール・カントナー が脱退した事を受け

スターシップ と改名し発表したアルバムからの 大ヒット曲で

大都市の夜明けをイメージする 印象的なコーラスで幕が開き
レーガノミックスで経済の立て直しをはかり
大躍進する当時のアメリカのバブル経済を象徴する様な

非常に力強いアップテンポなナンバーです


この時代のアメリカの音楽の特徴として
不景気だった 映画産業 音楽産業 の活性化の一環として

ロック、ポップスを積極的に映画音楽として起用していた事から
映画のヒットが 音楽のヒットに繋がるという流れが起こり

ラジオから音楽が掛かる事が、映画本編で音楽が流れる事が
そのままプロモーションとしての効果を上げ

当時の人気TV局 24時間音楽専門チャンネル MTV での
PV のヘビーローテーションが後押しとなるなど

映画界と音楽界が共に手を取り合って繁栄していた時期で

アメリカ国内のバブル景気をそのまま反映した様な
イメージ戦略の要素が多分に含まれた
スタイリッシュな作品が多く作られ

その様な作品が映画、音楽共にヒットする傾向がありました

多分にもれずスタイリッシュに変身したスターシップも、
映画 (87)『 マネキン 』の主題歌
Nothing's Gonna Stop Us/愛は止まらない 』が
全米1位に輝く大ヒットを記録しますが

その後はバブル経済が弾けた事に呼応したかの様に
バンドは急速に吸引力を失って行き

ロック・ポップスのバブルも 同じ様にはじけて行くのでした


70年代に一世を風靡した大人数によるオーケストラ・サウンドを廃して
デジタル・シンセサイザーを多用した少人数編成のミニマル化に路線を変更し

商業ロックを極めた ジェフ・リン 率いるポップ・ロック・グループ
エレクトリック・ライト・オーケストラ 」の例など


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Electric Light Orchestra - Calling America (1986)
エレクトリック・ライト・オーケストラ - コーリング・アメリカ
収録アルバム『バランス・オブ・パワー』

Jefflynne hydepark
Jeff Lynne (wikimedia)

ジェフ・リン 率いる ELO の、活動が停滞していた時期に発表され
その後、2001年に単身で再活動するまで 活動休止状態となり、

事実上 オリジナルELO のラスト・アルバムとなった作品からの
ヒット・シングルです

飛行機で海を渡って米国に行ってしまった彼女を
電話で呼び出しても繋がらないという

心が離れてしまったカップルの距離感を、
最新サウンドに乗せてノスタルジックに唄う
軽快なポップナンバーで

当時新作を作らない ジェフ・リン に対し契約問題でバンドが訴えるという
メンバーとのギスギスした関係と

その直後ドラムの ベヴ・ベヴァン を中心に
ジェフ・リン以外のオリジナル・メンバーで構成された
ELO part2 」なるバンドが結成となるなど

正にメンバーとの距離感と心が離れたその後を予見した様な内容になっている所が
興味深い所です。



70年代を代表するアーティストにとって
80年代の到来をイメージするデジタル・サウンドとは

大胆なイメージ・チェンジをイメージ付け旧来のスタイルを廃する用途に
正に打って付けのアイテムだったという訳でした。



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4.『所属から独立へ、団体から個人への時代へ』


デジタルの登場は そのままアナログレコードからデジタルCDへの移行へ
繋がる結果となりましたが、

実際の移行は「地デジ化」の時よりも 急激に進んだ様な印象がありました。


そこで80年代を少し振り返ってみますと・・・


家庭用ビデオデッキ が普及し、ビデオレンタルが始まり、
ファミコン の登場で スーパーマリオ が世界的大ヒットを飛ばし

折しも健康ブームから ポカリスエット の登場となり
エアロビクス・ダンス が大流行し、

電電公社 国鉄 が相次いで民営化され
それらの東証株上場から 財テクブーム が巻き起こり と


日本の近代史を塗り替える様な、
歴史的大事件が数々と起こった時代だったという事が分かります。



良く批評家達は80年代を取り上げて
非実在で特徴を挙げにくい無個性の時代、などと総括しますが


それまで、
30cmもの大きさのレコードアルバムを多数収容できる部屋を所有し
ステレオ機器が設置された部屋で鑑賞するしか無かった 音楽 を、

一方的に放送される番組を鑑賞するしか無かったTVを、
機器が設置された遊技場へ行き毎回課金してプレイするしか無かった TVゲーム

何らかの倶楽部に所属する他、一部裕福層が利用するしか無かった フィットネス
一部専門家が行うしか無かった 財テク

公務として国に属し運営するしかなかった 鉄道と電話


個人でコンパクトディスクを所有できる範囲でCD鑑賞して所有、
個人でビデオ録画して自由な時間にTV鑑賞して所有、
個人でゲーム機ソフトを購入して無課金で家庭で好きなだけプレイして所有、

結果、初期の サブカルチャー文化 の誕生とへと繋がり


個人でエアロビクスプログラムビデオを購入して家庭で自由な時間に運動し所有、
結果、スポーツ飲料などが登場する 健康ブーム が大流行し


国営から民営へ移行し、国の管理から離れ 独立運営所有し、
結果、個人で余剰金を運営する機運が高まり、
結果、NTT株上場をきっかけに空前の財テクブームが到来し、
結果、主婦が投資で貯蓄を増やし
結果、企業は資産運営に不動産の投資を始めて
結果、バブル経済が誕生し、 と


70年代までは、
企業や集団、倶楽部、一部専門家、国しか所有できなかった様々なものが

80年代に入ると
個人で個々で独立管理し所有し その経緯から様々な変遷と文化が派生する、
個人の時代 」の到来とも言える大きな節目が見られた所に

大きな特徴のある時代だったと言えると思います。


折しもバブル経済が生まれつつある好景気へ向かう一方で、
「24時間社会」と言われた高度成長期の70年代の反動で

個人を顧みる時代になる反面
ストレス社会 」となった80年代は


国鉄時代にはあり得なかった新幹線事故の多発に
チェルノブイリ、スリーマイル島原発の深刻な事故などに至る

人災 』が相次ぐ様になる時代でもあった様です。



これ程の劇的な変化が見られた時代だったにも関わらず
特徴を挙げにくい時代と評されるのは おそらく

60年代 高度成長期、70年代 インフレ、90年代 バブルが弾けるといった
社会レベルでの変動では無く

80年代が個人レベルでの変化に特徴があった時代所以であると
言う事なのかもしれません。



▲目次へ▲

5.『大ヒット曲「フィジカル」に見る戦略的80年代処世術』


70年代既に大スターだった「 オリビア・ニュートン・ジョン 」が

当時全米で大流行していた「エアロビクス・ダンス」をモチーフに
ダンサブルなサウンドに乗せて唄った軽快なダンス・ミュージック

フィジカル 』の世界的大ヒットで大胆なイメージチェンジを遂げ
再ブレイクを果たした事が 大きな話題となりました

▲目次へ▲
△▼ △▼ △▼
Olivia Newton-John - Physical (1981)
オリビア・ニュートン・ジョン - フィジカル
収録アルバム『フィジカル(虹色の扉)』
Olivia Newton-John 1988b
Olivia Newton-John (wikimedia)

『そよ風の誘惑』『ザナドゥ』『カントリー・ロード』 をはじめ
全米1位とグラミー賞を獲得した 『愛の告白』 など
数多くのヒット曲を持ち 最近も来日公演を行うなど
現在も活躍を続ける大スター オリビア・ニュートン・ジョン

大胆なイメージ・チェンジを遂げ軽快なダンスナンバーを唄い当時話題となった
代表曲的大ヒット・ポップ・ナンバーです


タイトルの「 Physical 」が「身体」に関係した言葉で
サビの「get physical」が「健康診断を受ける」という意味もある事から

折しもフィットネスブームにちなんだPVのイメージ戦略により
健康ブームを後押しする様なイメージ作りで、大ヒットに繋げましたが

実際の楽曲は 歌詞にある
「There's nothing left to talk about Unless it's horizontally」の
話す事が無くなったら横になる意味を考えると

「Let's get physical, physical,」の
「さあ身体を使おう」が 何を意味するかは明白で、

レッド・ツェッペリン 」の様なロック・バンドが好んで使用する
実に意味深でセクシャルな内容にも取る事が出来る、

ダブルミーニングな問題作的ナンバーだったという訳でした


この曲がこの様にロック的で大胆な歌詞になったのは
これまで爽やかで清楚なイメージでやって来たオリビアが

激動の80年代音楽シーンで過去の人とならない様に生き残りをかけて
大人のイメージを印象付ける話題作りを世間に提供し乗り切ろうとした

レコード会社の戦略であった事は明白なのですが

まだまだこの様なセンセーショナルな楽曲に付いて行けない保守的な州では
一部の放送局で 放送を自粛する動きも見られたり、

意味深な歌詞内容から意図的に意識を遠ざける事が目的の様な、
PVの演出をホモセクシャリティーな描写に、
コミカルな肥満描写を加えたコケティッシュな内容にしたのも


納得できる話ではありました・・・



デジタルとは何ら関係のない
音楽業界がデジタルに移行するその刹那に起こった大ヒットの様に

感じられますが

ファッショナブルなダンスプログラムとして当時大流行した
「エアロビクスダンス」と

ダンスミュージックとのコラボレーションという
企画力の勝利という理由と

「24時間社会」が謳い文句だった
70年代米国での深刻な社会のストレス化が原因で

人々の関心が社会の管理から個人の体調管理へと移行して行った事で
空前の健康ブームが起こり

ファッション感覚でフィットネスが出来る事で大流行した
エアロビクスを本曲の柱として民意を掴んだ所に

大ヒットの要因があった事からも


『フィジカル』の大ヒットの土台は、
高度成長で豊かになった後の個人の時代の到来となる高揚感で占められた
来るべきデジタル時代の機運が垣間見える中にあり、

故に本曲は
アナログとデジタルの分水嶺 に存在した興味深い楽曲と
言えるものがある様に思われます。


その後堰を切った様に登場した
デジタル機器を使った数多くの楽曲により

音楽シーンは足早に次々と塗り替えられて行くのですが

非実在で特徴を挙げにくい、
無個性の時代と言われた80年代の音楽シーンには

アナログからデジタルの劇的な移行を称して
その夜明け前に当たる時期のヒットとなった本曲の意味に置いても

ある種、『 フィジカル前、フィジカル後
という言葉があっても良いのではないかと

思うのでした☆





という所で今回は終了です
それでは本日も 素敵な一日をお過ごし下さい。


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最終更新日  2021年06月16日 17時02分08秒
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