2016年12月24日
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カテゴリ: 音楽 [洋楽]



日本の曲の様な音楽
をどうぞ




- イントロ -


さて 今年も残す所一週間余りとなりましたが
皆様に於かれましては 今年も色々あった一年と思います


国民的アイドルグループの解散騒動を皮切りに
どこかのドル箱タレントがゲスと化せば ゲス不倫なる言葉が誕生し

始めて聞く様な伝染病が海外から入って来たと思えば
いきなり日本が死ねと言われたり

誰もがポケ何とかをモンくを言わずにGOしたかと思えば
誰かがマリオになって地球の裏側に現れたり

破壊して歩くだけで何十億円も儲かったと思えば
名前を聞くだけで何百億円も儲かったり

どこかの賞をシカトするシンガーがいるかと思えば
ペンをリンゴに刺して世界的になるシンガーも居たり

どこかのスマホの7体目が爆発的に売れたと思えば
どこかの国のスマホが爆発したり

他にも、
イケナイ投与で色んなヒトが御用になり
イケナイ盗用で色んな五輪がダメになり
イケナイ私用で色んな都知事がクビになり



月日の過ぎ去る速さがリニアの様に
駆け巡るニュースの量が盛土の様に
ドローンと消え去る

・・・ 今日この頃をいかがお過ごしでしょうか

さて


70年~90年代を中心に、子供の頃若かりし頃耳にして来た音楽をご紹介する
洋楽特集 『~どうぞ』 シリーズ  Xmas特別編の今回は


日本には馴染みの深い曲、歌謡曲ぽい音楽と言った

日本の曲の様な音楽 』 をお送りします

それではスタート・・・



▲目次へ▲
Emerson, Lake & Powell - The Score (1986)
エマーソン、レイク&パウエル - ザ・スコア
収録アルバム 『エマーソン・レイク・アンド・パウエル』


Emerson, Lake & Palmer 05
(Wikipedia)
Keith Emerson
1946 - 2016


型破りという正統派



キーボードのロックアイコンとして知られる キース・エマーソン
盟友 グレッグ・レイク と共に
ロックドラムをスターダムに押し上げた先駆者としても知られる
コージー・パウエル をドラムに迎えて結成したバンド
『エマーソン・レイク&パウエル』

このメンバーでは唯一の作品となったアルバムからの
アメリカでチャートインを果たした オープニングナンバーです。


本アルバムは元々エマーソンのプロジェクトだったものが
折しも、70年代のロックバンド復活ブームの一環として
レコード会社が相棒にグレッグ・レイクを推挙して来た事がきっかけとなり

新たな「P」として 当時ロックドラマーとして絶大な人気を誇っていた
コージー・パウエルをドラムとして迎えた事で

EL&P再結成 復帰作として制作されたものです。


本曲は 過去作の様な
張り詰めた重々しさや、狂気に満ちた騒乱な演奏は影を潜め

エマーソンの重厚なシンセサウンドを
コージーの重量感溢れるドラミングが際立たせながら

激しさの中に叙情性を持った
ボーカルのグレッグ・レイクの持ち味が加わって

新時代を象徴する様なメッセージ・ソングとしての側面を持った
スリリングでパワフルな楽曲に仕上がっております


日本では、本曲のアスリートをイメージさせる曲調から
スポーツ関係のTV番組や「新日本プロレス」のテーマ曲としても
使用された事でも知られた楽曲でもあります。


キーボードの キース・エマーソン は
ジャズ、クラシック、ロック の壁を超え、自由な発想で音楽を創造した
ロック・キーボードのパイオニア的存在で

オルガンの音を激しく歪ませ、
前後左右に激しく揺らし、キーボードにナイフを突き立て

リバーブユニットの衝撃で爆発音を出す
と言った型破りな過激パフォーマンスを打ち出し

ロックにおけるキーボードの占めるポジションを
フロント・マンの地位まで押し上げた

今日のロック・キーボードのスタイルを確立した人物の一人でもあり

ロックのみならず、ジャンルを超えて
様々な影響を与えた存在でもありました


また、ロックにシンセサイザーを導入し
音楽的に重要なアレンジの要素として確立させただけではなく、

巨大なシンセサイザーのユニットをステージに設置して
視覚的にキーボードの圧倒的存在感を示すという形で、

ライブ・パフォーマンスに組み込んだ
アーティストでもあります。

一方で、映画音楽や オーケストラ作品、
ピアノ作品などの多くの作品を手がけ

エマーソンらしい独特の個性を感じさせる仕上がりとなりながらも
それぞれの音楽の様式に則った作品作りに務めるなど

アカデミックな音楽環境が裏付けた完璧主義で正統派な側面を持つ
非常に多彩な音楽性を持った 唯一無二のアーティストでもありました。

■■
Cozy Powell (1974)
(Wikipedia)
Cozy Powell
1947 - 1998


カール・パーマーから新たな「P」として
2代目ドラマーとなったコージー・パウエルは

大口径のベース・ドラム2基が設置された 巨大ドラムセットを
派手で華やかなプレイで演奏する
いわゆる「ツーバス」ドラムをロック・ドラムの花形へと引き上げ

裏方で地味な存在と思われてきたドラムの価値観を
根底から覆した

「ロック・ドラム・ヒーロー」の先駆者の一人として知られた人物です

ロックレジェンドとして名を連ねる
様々なバンドに在籍していた事でも知られ

パーマネントなバンドを持たなかった事から「渡り鳥」と称された
ロック界のはみ出し者として知られる存在でもありました

実際にはアカデミックな音楽環境から業界入りした
実直な人物であり

レーサーになろうとした程に 自動車、バイクをこよなく愛し
軍隊の落下傘降下などに参加する程の冒険好きでもあった事が

スリリングで重機の様な重みを感じる
派手ながらも存在感ある独特のドラミングを生み出す
原動力になっていたのかもしれません。



▲目次へ▲
△▼ △▼ △▼
David Bowie - Starman (1972)
デビッド・ボウイ - スターマン
収録アルバム 『ジギー・スターダスト』


David Bowie 1975
(Wikipedia)
David Bowie
1947 - 2015


永遠の異端者


音楽のみならず、様々なシーンで類まれな才能を発揮し

日本でもビジュアル系ロックのジャンル確立の核となった
アート系ロックの創始者的な存在として

様々なミリオンセラーアルバムや問題作を世に送り出した
歴史的大スター デヴィッド・ボウイの

グラムロック時代の傑作アルバム『ジギー・スターダスト』からの
代表的ナンバーです


ビートルズ・サウンドの様なマジカルな拡がりと
独特な独白的ボイスで型取られる
きらびやかな華やかさと 闇の奥行きを合わせ持った

デビッド・ボウイらしい強烈な光と影を感じる
傑作ロック・ナンバーで

スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T」の様な世界観で
子供の視点から未知のものに触れる驚きと発見を描いた
作品でもあります


常に表現者としての正統派な側面と
異端な本分とがせめぎ合って来たボウイが

異端な面を隠さずに全面に押し出して行く事を宣言し
アート系ロックでのカリスマ性を発揮する
きっかけを作った時期の作品でもあり

全てをさらけ出して子供時代に戻ったボウイの開放感を見る様な
印象深い楽曲だと思います



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△▼ △▼ △▼
Men At Work - Overkill (1983)
メン・アット・ワーク - オーバ・ーキル
収録アルバム『Cargo』


Men At Work 1983
Men at Work (Wikipedia)
上段: John Rees
中段: Jerry Speiser, Ron Strykert, Colin Hay
下段: Greg Ham


Greg Ham
1953 - 2012


神経質的キャラクター・バンド


全米ミュージックビデオ専門チャンネル「 MTV 」全盛の当時

エスニックブームが後押しした
レゲエのリズムの一風変わったサウンドが特徴の
ダウン・アンダー 』の大ヒットが世界に飛び火した

オーストラリアのバンド「 メン・アット・ワーク 」の

グラミー賞に輝いた楽曲を納めた大ヒットアルバム
ワーク・ソングス 」に次ぐアルバム
Cargo 」からの大ヒットシングルです


本曲のタイトルの意味は「いきすぎ、やりすぎ」で
精神を追い込まれた強迫観念を唄った曲なのですが

前作で全米ナンバーワンを獲得し、
グラミーアーティストになった直後に

ネガティブな内容を唄った楽曲を発表するのは
突然のブレイクで世に現れたアーティストには
よく見られる傾向でもあり

急な世界的ブレイクにこれまでの生活が一変し
常に注目を浴びる中のセレブな生活に当惑した様な

等身大である事とアーティストである事の狭間で揺れ動く
硬質で乾いたサウンドから垣間見える人間臭さが、

前作「ノックは夜中に」「ダウンアンダー」の
ユニークな作風とは違った、

ある種の「闇」を含んだ
奥行きを感じさせるナンバーとなっております


「一発屋」で語られがちなバンドですが、
実際には2曲の全米NO1 ヒットと、本曲の大ヒット曲を持つ
元々腕のあるミュージシャンで結成されたバンドで

80年代の乾いた風潮にマッチした作風で
2枚の大ヒットアルバムを発表しますが

80年中期にメンバーの脱退から活動停止を余儀なくされ
事実上解散状態となります


当時は本バンドの様な
ユニークなキャラクター性を持った数多くのバンドがデビューし
短命で消えて行ったのも

80年代洋楽シーンの一つの特徴でもありました。



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△▼ △▼ △▼
The Alan Parsons Project - Eye In The Sky (1982)
アラン・パーソンズ・プロジェクト - アイ・イン・ザ・スカイ
収録アルバム『アイ・イン・ザ・スカイ』



Eye of Horus Right

(Wikipedia)
Eric Woolfson
1945 - 2009


影の立役者


ピンク・フロイドのエンジニアの アラン・パーソンズ
作曲・唄担当の エリック・ウルフソン とのユニット

アラン・パーソンズ・プロジェクト 」の大ヒット曲です


「アラン・パーソンズ・プロジェクト」は曲によって異なるゲストを招き
セッション方式でアルバムを制作するという ユニークな作風を持ち

AORやアーバンポップの様な
聴きやすくクオリティーの高い楽曲や

プログレッシブ・ロックの様な
小説などを題材に コンセプトアルバム を制作し

ロック、ポップスに留まらず オーケストラを導入するなどの
壮大でスケールの大きなサウンド作りが特徴のバンドでした

又、
ミュージシャンとしてでは無く
レコーディング・エンジニアとしての視点から
上質な音楽を提供するというバンドのコンセプトが

他のアーティストと一線を画した所でもあり

プロデュースが楽曲の印象を大きく左右する
その時代の最先端の音楽を制作し

エポック・メイキングな作品を次々と発表する音楽集団としても
当時は話題となりました


本曲は
「自分の節穴な眼から眺めても見え透いて見える愚か者」と唄う
愚か者が愚か者を語る辛辣な歌詞とは裏腹な

本バンドの特徴でもある
淡々としたリズムの中に漂う様な抑揚を感じる上質の楽曲で

AORなアーバン・ミュージックとしても
非常にクオリティーの高い演奏を堪能出来る作品です


本曲が発表された82年当時
「レーガノミックス」と呼ばれる当時の経済政策が
10%もの失業率を排出した深刻な不況へと繋がった事による
アメリカに蔓延していたニクソン以降の大統領に対する
国民の不信感が高まっていた時期、

冷戦の集結に躍起になる政府に対する
国際問題に対処する能力に疑問を感じるという国民感情から

「愚か者と付き合うと自分自身も愚かになる」という
辛い男女の別れの曲に重ねて

先の見えない世相で信頼できない国主に託さなければならない
暗躍する自国を案じた楽曲の様にも捉えられる所が、

意味深い楽曲の様に感じられます。



▲目次へ▲
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Pat Metheny Group - Travels (1983)
パット・メセニー・グループ - トラベルズ
収録アルバム 『トラベルズ』


Naná Vasconcelos
(Wikipedia)
Naná Vasconcelos
1944 - 2016


空間系芸術


ジャズに留まらない幅広い音楽性で
数多くのファンを持つ アメリカのギタリスト
パット・メセニー 率いる「 パット・メセニー・グループ 」の

グラミ賞に輝いたライブアルバムからの表題曲です


パット・メセニーは
無個性と言われた80年代JAZZギタリストの中でも異彩を放ち
スニーカーに ジーンズに ボーダーシャツをトレードマークとした
形を気にしないミュージシャンで、

ガムテープと 手元にあった歯ブラシで補強された
ギブソンES-175を メイン・ギターとし

機能重視でデザインを一切無視した 多くの改造ギターを駆使した
深く広がりのある サウンドを創り出し

最新機材を駆使した
まるで実験室の作業の様なスタジオ・ワークをこなし
ジャズを越えた非常に壮大なスケールの楽曲を発表してきた
アーティストです

又、
盟友 ライル・メイズ とのユニットを中心とした
パーマネントな自身のバンドに

ブラジル出身の天才パーカッショニスト
ナナ・ヴァスコンセロス (写真画像)

アルゼンチンの天才マルチプレイヤー
ペドロ・アズナール

西アフリカ出身で
ジャコ・パストリアス の再来と謳われるベースプレイヤー
リチャード・ボナ など

世界的な名手を招いて
数々の作品を制作し精力的に演奏活動を続けている

ジャズ界の巨匠でもあります。


本曲は、
国から国へ演奏旅行がメインだった
当時のメセニー・グループらしいタイトルが付いた

グラミー賞を受賞した
珠玉のライブ・アルバムに収録されたスロー・バラードで

作曲者がアメリカ人とは思えない 日本的な旋律で出来ており
素朴で 郷愁を誘う曲に 仕上がっています


一年の大半を演奏旅行に費やして、
自分の生活を 犠牲にしてまで 音楽に打ち込み

演奏旅行先の国の 音楽を 貪欲に吸収して来たメセニーの

故郷を遠く離れた郷愁の念が
この様な曲を作らせたのかもしれません



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Emerson Lake & Powell - Lay Down Your Guns (1986)
エマーソン、レイク&パウエル - レイ・ダウン・ユア・ガンズ
収録アルバム 『エマーソン・レイク・アンド・パウエル』


Dartford-Greg9-4
(Wikipedia)
Greg Lake
1947 - 2016


語り部的叙情性


ロックキーボートのカリスマ、 キース・エマーソン
元「キング・クリムゾン」の グレッグ・レイク
中心となって結成されたロックトリオ「EL&P」が

解散後に新たな「P」となった コージー・パウエル
ドラムに迎えて結成された新生「EL&P」の

グレッグ・レイク の持ち味となった叙情性と
エマーソンのアカデミックでクラシカルな特色に加えて
コージーのドラマティックなドラミングで演奏される

壮大なバラードナンバーです


80年当時、2大大国が軍拡を目指した冷戦時代、
湾岸戦争勃発へとつながる強固な保守派路線が推進されて行く中で

東欧州諸国の政権崩壊によって
後の「ベルリンの壁崩壊」に象徴される大国の緊張緩和と
関係修復に伴う冷戦集結を見据えた様な

激動する世界を憂いたメッセージソングという
側面を持った楽曲でもあります


この時代の音楽界は
84年の世界的な巨大チャリティーコンサート
「バンド・エイド」をきっかけに

メッセージ性の高い楽曲を
様々なアーティストが発表していた時期でもあり

「EL&P」の様な
ロック界を代表する立場にあるアーティストが
ある種の使命感を抱いてこの様なメッセージ・ソングを
発表して来たのも

この時代の音楽シーンの一つの特徴でもありました。



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Isao Tomita- Clair de Lune (Debussy) (1974)
冨田勲 - 月の光
収録アルバム 『月の光』他


Moog Modular 55 img2
Moog Modular 55 (Wikipedia)
冨田勲
1932 - 2016


シンセ音楽の至宝


単音しか出せない当時の仕様のシンセサイザーで
一音一音重ね撮りを繰り返し

気の遠くなる様な作業を経て創り出された
唯一無二の壮大なシンセサウンドは
「世界のトミタ」「トミタ・シンセサイザー」とまで呼ばれるまでになり

アメリカのビルボードチャートの
クラシック部門でランクインを果たし
グラミー賞にノミネートされた最初の日本人となった

作曲家で世界的シンセサイザー奏者 冨田勲
記念碑的な代表曲的作品です。



他の追随を許さない壮大なシンセサウンドと
音楽の中に聴かれる効果音など

クラシックの原曲を独特の解釈で シンセ・アレンジをし
巨大な音空間をイメージするサウンドが特徴で

作品はオリジナル以上との声も高く

そのハイブリッドな仕様はシンセ・ミュージックを越えた
音楽的アトラクションと呼べるものでした


漫画の巨匠 手塚治虫 作品の音楽を担当してきた経験と影響から
自作を 『音のアニメーション』 と称し

ドビッシーの本作では 音色と空間系エフェクトを駆使して
夜空に浮かぶ月のイメージを視覚的にも訴える様な

ミュージック・コンクリートの要素を含んだ楽曲に仕上げております

この様に創られた楽曲の独創性の高さが
冨田勲が今もなお 支持され続ける 大きな理由なのだと思います





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という訳で、勘の良い方は もうお分かりの事と思いますが、
今回は 惜しくもこの世を去ったアーティスト達の
代表作を鑑賞するのが

記事の裏テーマという訳でした。


Halloween Roppongi 2015 2
Halloween Roppongi (wikipedia)
『ハロウィン・ブームに見る音楽世代の変移』

近年日本の年内行事として定着しつつあった「ハロゥイン祭」が
今年 最大級の盛り上がりを見せた事で話題になりました

元々「ハロウィン祭」は欧州の収穫祭で
日本では稲刈り後の「刈り上げ」に当たる行事なのですが

収穫した野菜をランタンにして
魔除けをする風習が世界に伝わり

現在の形で広まったという歴史があります

「ハロウィン」にせよ「Xmas」にせよ
多分に宗教的側面を持った「儀式」という
様式に則った欧州の風習なのですが

それが日本で行われる理由は 一つに

日本は「仏教」の国として知られる一方で、
アメリカなどの様に
国民の殆どが宗教に属している国とは異なる点が

欧州の風習を「祭り」の一つの形として
受け入れて来た大きな理由になった様に思われます


又、
近年のハロウィン祭の盛り上がりは
若者の間で広まった事から、

現実的価値観を持ち、
損得を判断基準とするのが特徴と良く言われる
現代の若者が

「社会の一員となる」「ステイタスを重視する」「結婚して身を固める」
と言った社会の既成の価値観に捕らわれず

煩わしい事を極力抱え込まない、
部屋に物を置かない様、散財はせず
公共の交通機関を利用し、車バイクに興味を持たず
個人主義を貫く 独自のライフスタイルを持つ一方で


「イベント」という概念で形骸化したメディアが仕掛ける、
カップルの様な2人切りでしか愉しめない、
いわゆる「勿体無い」イベントには、
一切の興味を示す事は無くても

ネット世代らしく共有された情報に便乗して達成感を感じる
3人4人5人と「大勢で愉しむ」様な
ハロウィン祭の様なお祭りには大いに興味を示すのも

「個人主義」ではあっても「孤独を好む」のでは無く
同じ考えの者同士が集まってひとつのものを共有し愉しむという

現代の若者のライフスタイルにマッチした事が
もっとも大きな理由と 言われております。



近年、CDが売れなくなった事を称して
何かと「音楽氷河時代到来」と謳われて来ましたが

それはCD売上という利回りの大きいパッケージ収益が
見込めなくなって来たという事のみを
大きく取り上げて来ただけの話であり

物欲に固執せず、個人主義を好み
「共有」を社会の新たな概念としてライフスタイルに組み込み

個々の集まりとして「ハロウィン祭」の様なイベントを愉しむという
「ネット社会」を含む現代の若者を中心とした

CDという形で音楽を所有する事をしない現在の消費者に対し

音楽業界の損得勘定が今や過去の価値観になった事を
目の当たり見せられた 音楽事情でもありました。

又、
「ハロウィン祭」に見られる
現代の若者のライフスタイルにマッチした
「大勢で愉しむ」お祭り的イベントを好む傾向により

「ライブ・コンサート」の収益が
CDの売上を追い抜く結果へと繋がり
更なるCD離れに追い打ちをかける形となった事で

思ったよりも音楽の世代交代が
急速に進んでいる事を実感しながら

近年、
歴史的アーティストの多くがこの世を去った事と合わせて

明らかに一つの時代が終わった事を痛感した
一年だった様に思われます


前世紀にはレコードの終焉と
今世紀に入って終焉に向かうCDと

その両方に立ち会って来たレコード世代にとっては
世の流れの目まぐるしさを感じるばかりの年となりましたが

音楽産業を巨大なものへと押し上げて来た
今は亡き不世出のアーティスト達のこれまでの多大な功績に敬意を払い

これから先、どんなに世の中が変わっても
本当に良い物は時代世代を越えて良い物であり続けるという

この当たり前の「真理」をかみしめながら

良い未来が訪れる事を
願っていきたいと思います☆




と言う所で終了です。

それでは 素敵なクリスマスをお過ごしください☆



▲目次へ▲






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最終更新日  2018年06月22日 11時44分27秒
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