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この時期になると、新聞や街の中のポスターなどで見かける言葉ですあの日から、もう早くも11年が経ってしまいました神戸の街も、あの頃の面影を留めているところは、今はもうほとんど見かけなくなりました昔、子供の頃、いわゆる下町と呼ばれ、路地がたくさんあって道幅が狭く、長屋作りの家屋がたくさん集まってゴミゴミとした場所ほど、あの震災により、あるいは倒壊し、あるいは焼失し・・・今は道路の幅も拡張され、公園なども整備されて、行政の力によって区画されたきれいな町並みに生まれ変わっていますしかしその反面、人と人とのつながりが希薄になり、未だに生まれ育った地域に戻れない人々がたくさんいるのも事実です「あの日を忘れない」この言葉は、震災以後、よく使われてきた言葉です俺自身、あの時のことは忘れようとは思わないし、忘れたくても忘れられない出来事ですでも、人の記憶力というのはいいかげんなもので、年々あの時感じたことが薄れつつあるのもまた事実です「あの日を忘れない」という言葉は、あの日の何を忘れないという言葉なのか?あの日感じた恐怖?あの日感じた絶望?あの日感じたほんの小さな希望?あの冬の寒さに震えたこと光のない夜の闇の中で感じ考えたこと頭の中で鳴り響きつづけてなかなか消えることのなかった救急車や消防車のサイレンの音見知らぬ人々から頂いたたくさんの親切な心人と人、家族や隣近所が助け合うことの大切さ大切な人を救うことができなかった絶望と悔しさ再び生きて巡り合えたことの喜び生まれ育った家と共に失ってしまったたくさんの想い出の品物の数々これから先の将来に対する不安忘却ということは、神が我々人間に与えてくださった宝物のひとつであるとよく言われます人はどんなに悲しい目にあっても、忘れるということができるからこそ、明日を明るく生きていけるのだと幸い、俺の場合は、あの震災で大切な人を亡くしてしまうという不幸は経験せずにすみましたけれどそれでも、生まれた実家を無くし、住んでいた自宅は火災で住めなくなり、多少なりともあの時のことがその後の人生に影響していると思いますまた、奥さんや生まれたばかりの子供さんを奪われてしまった友人もいます全てを失ってしまったお年寄りの中には、あのことが無かったら・・・あの時のことはもう忘れてしまいたいと思っている方もいることでしょうそれでも「あの日のことは忘れない」そう それは・・・辛い想い出や、悲しい出来事や見たくなかったもののことを忘れないというのではないのです負の部分は、忘れてしまってもいいのかもしれませんあの時感じた生きていられたことに対する喜びほんのちっぽけなものだけれど、人が人に対して何かをしてあげることの尊さ優しい心温かい焚き火の光を見た時の、人々の笑顔震災後、初めて口にした冷えたお握りのその美味さと温かみ遠くから混乱をかいくぐりながら重たい荷物を抱えて駆けつけてくれた、親戚や友人の気持ち被災者のために無料で招待してくれた温泉旅行こんな経験をしたのだから、たいていの事には負けることはない、耐えていくことができると思ったあの時の気持ちそれら、様々の小さな希望の部分は、決して忘れないようにしていきたいと思うそして、あの時いただいた、たくさんの人々からの心遣いに対する感謝の気持ちと、まだそのご恩返しができていないこともこの先、月日が過ぎ去っても忘れずにいたいと思います1月17日今年も、今日という日を無事に迎え、何事もなく平和に目覚めることができたことに感謝して・・・
Jan 17, 2006
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う~~ん。。。今日はもう12日になってしまったんだぁ~(苦笑)遅ればせながら、更新ついでに新年のご挨拶です最近は、パソコンに向かってネットをする時間も極端に減ってきています別に心境の変化とか、環境の変化とかいうものではないんだけど、強いていえば、寒くってじっとパソコンに向かってられないからってことかなぁ・・・こうやって今、パソコンに向かってキーを叩いていても、手はかじかむし、足は冷たいし・・・ってことで、更新も途切れ途切れになりがちですが、このブログも開設してあと少しで一年になりますゆったりとしたペースでも続けていきたいと思っていますので、今年一年、以前同様に仲良くおつきあいいただきたいと思っていますそれでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします
Jan 12, 2006
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