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2005.01.19
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国際金融論5(おカネと金利)

国際金融論3(公開市場操作の仕組み)で市中のお金の量と金利の関係について「お金が市中にあふれているときには金利が低くないと借りてくれない」と簡単に書いたが、実は金利とお金の量の関係についてはもっと複雑な要因が絡んでくる。

具体的には4つの要因がある、とドミンゲスは言う。その要因を説明する前に、お金に対する需要が、お金の量や金利とどういう関係があるかを述べたい。

まず、お金に対する需要と金利の関係は、金利が高騰したときはお金に対する需要量も低下し(わざわざ借りてまでお金を持とうとは思わなくなる)、金利が下落したとき需要量は増加する。このことは経験的にもわかるだろう。すると、縦軸に金利を、横軸にお金の量(貨幣残高)をとると、お金に対する需要曲線は右肩下がりになる。

一方、現金と預金で構成される貨幣供給(マネーサプライ)は、中央銀行によってコントロールされると考えられるので、グラフ上では垂直として表される。この垂直のマネーサプライのラインを右に動かす(つまり供給量を増やす)と、お金に対する需要曲線との交点も右に移動する。その交点を以前の交点と比較すると、金利が下がることがわかる。逆にマネーサプライのラインを左に動かす(つまり供給量を減らす)と、今度は金利が上がることがわかる。

このように通貨供給量を増やすと金利は下がり、減らすと金利が上がるという関係がグラフ上で確認できる。この現象を流動性効果(Liquidity Effect)と呼ぶ。これが第一番目の要因だ。

第二番目の要因は、所得効果(Income Effect)。人や会社によるかもしれないが、企業や個人の所得が増えれば、それだけお金を保有したいと欲するはずだと考える。別の考え方をすれば、所得が増えたのでもっといいもの(高価なもの)を買おうとするためお金を欲しがると解釈してもいいかもしれない。この欲求は需要曲線を右にシフトさせるため、垂直のマネーサプライラインとの交点は上に移動、金利が上がる。

第三番目の要因は、価格効果(Price Effect)。物価が上がると企業や個人はそれだけお金を必要とするので、需要曲線は右にシフト、金利が上昇する。

第四番目の要因は、第三番目と似ているがもっと効果が大きいインフレ効果(Inflation Effect)。インフレになれば当然、企業や個人はもっとお金を必要とするので、需要曲線は右にシフト、金利が上がる。



果たして、マネーサプライを増加させる前の金利水準より、結果的に金利が高くなるのか低くなるのかは「神のみぞ知る」だ。常に市場に目を配らなければ、逆の効果を生み出すことがある。金融政策はタイミングが極めて大事になるのはこのためだ。

新宿





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最終更新日  2005.01.19 08:44:40
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