天の王朝

天の王朝

PR

×

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2005.06.19
XML
カテゴリ: 米外交史
▼密約
 ダウニングの調査によると、1960年、キューバ人の反カストロ分子であるマリオ・ガルシア・コーリー(メモ16参照)が、CIAの協力を得て反カストロの右派活動組織「キューバ解放連合」を結成。コーリーの地下組織が、キューバがミサイル基地の建設を進めているとの情報をCIAにもたらす一方、コーリーは、自分の組織を暫定政権と認めるよう米政府に働き掛けた。この計画が米国家安全保障会議の目にとまり、同年10月、当時ホワイトハウスでCIA活動担当だったニクソン副大統領とキャベルCIA副長官、それにコーリーによる3者会談がワシントン郊外の「バーニング・ツリー・クラブ」というゴルフ場で実現した(メモ17参照)。

その会談で、CIAの支援を受けた反カストロの亡命キューバ人部隊が、カストロ打倒のためキューバに上陸、上陸作戦が成功した場合は、反カストロキューバ人部隊の中の左派系指導者は抹殺し、米国は右派系のコーリーをキューバ大統領と認めることに合意した。これが、後のピッグス湾事件への布石となった。

 ところが同年11月の大統領選でニクソンは敗退。新大統領となるケネディは11月の引き継ぎで、反カストロ分子が米国で戦闘訓練を受けているとの説明は受けたが、ニクソンら3者による密約は知らされなかった。

 61年1月に大統領に就任したケネディは当初、CIAによるキューバ侵攻作戦を認めなかったが、アラン・ダレスCIA長官の「今なら成功する」という忠告を信じ、ついに同年4月、3者の密約を知らないまま、キューバ侵攻作戦を実行することを容認。反カストロ亡命キューバ人の部隊はピッグス湾に上陸した。ところがケネディは、おそらくニクソンが大統領だったら実行したであろう米軍による空や海からの支援(メモ18参照)を延期、結局、作戦は大失敗に終わった。
(続く)

(メモ16=マリオ・ガルシア・コーリー)
 コーリーの素性は亡命キューバ人反カストロ分子の右派リーダーであるということ以外には、一般にあまりよく知られていない。
 ロバート・マローによると、カストロ政権が誕生する以前、コーリーは裕福な企業家兼銀行家で、後に殺された友人のエラディオ・デル・ヴァレ(マローの著作「裏切り」の中では偽名で登場)とともにキューバで政治活動をしていた。コーリーの父はスペイン大使まで務めた。加えてコーリーは、カストロ政権後もキューバに残った地下組織4万5000人を統括するとともに、米国にある115の反カストロ活動グループをとりまとめていた。これらを合わせると、コーリーは反カストロキューバ人の最大グループのリーダーで、マローの言葉を借りれば「事実上の亡命キューバ政府大統領」だったことになる。

 これでは、まるでケネディ暗殺の動機を説明しているかのようだが、不思議なことにコーリーは、ケネディの死に責任があるのはあくまでもカストロであると結んでいる。トマス・ダウニングはこの発言について、キューバの反カストロ分子がケネディ暗殺に関与したことを隠すための“煙幕”であると分析している。あるいは、長年の友人だったエラディオ・デル・ヴァレまで殺されたことに恐れをなして、死の床までカストロがやったと言い続けたのかもしれない。

(メモ17=ニクソンとコーリーによる密談)
 この60年10月の密約の存在について、ニクソンとCIAが公式に認めたことはない。しかし、コーリーの息子、マリオ・ガルシア・コーリー・ジュニアとCIA工作員のロバート・マローは、それぞれコーリーから直接、ニクソンとの間で密約が成立したことを聞いており、その旨の宣誓供述書を書いている。
 まず、76年7月15日の息子の宣誓供述書によると、60年10月、ワシントンDCにいた父コーリーがマイアミ滞在中の息子に対し電話で、当時の副大統領ニクソンが、CIAの手で訓練された亡命キューバ人の反カストロ部隊がキューバ侵略に成功した暁には、左派系のキューバ革命前線のリーダーは抹殺することに同意した、と伝えてきた。この約束は、もし父コーリーがキューバ侵攻の際、キューバにいる父の地下組織の人間を動員し、かつエスカンブリー山中に潜む父の300-400人のゲリラ部隊を投入することが条件だった、としている。
 76年7月19日のマローの宣誓供述書によると、60年10月の第3週、コーリーと一緒にいるときに、コーリーが1週間前にニクソン副大統領と会ったと知らされた。その会合で、CIAの手で訓練されたキューバ人の反カストロ部隊がキューバ侵略に成功し次第、コーリーが速やかにキューバの政権をとれるよう、ミロ・カルドナや左翼のキューバ革命前線のリーダー全員を抹殺することでニクソンと合意した、という。コーリーはさらに、マニュエル・アータイムズ(編注:CIAのカストロ暗殺計画に関与した反カストロ分子のリーダー)やその仲間も、上陸作戦が完遂すれば殺されることになっており、残りの革命前線のリーダーたちも、コーリーのゲリラ部隊が侵略作戦に参加するか、侵略が成功した時点でCIAに捕らえられ、始末するためにコーリーに引き渡されることになっているとマローに語った。後日、ピッグス湾作戦が始まった61年4月17日、マローはCIAの担当情報部員、トレイシー・バーンズからキューバ革命前線の連中が侵略の結果が分かるまで独房に監禁されていることを知らされた。その時「やつらは殺されるのだな」と思ったという。
 マローによると、この密談によって、後で説明するCIA諜報員ハワード・ハントや女性スパイ、マリタ・ロレンツがかかわる暗殺集団「オペレーション40」が発足する。

(メモ18=CIAが約束した空爆)
 ピッグス湾事件の際、米国政府がキューバに侵攻する反カストロ分子に対して、果たしてどこまでの軍事的支援を約束していたかは、はっきりしていない。リチャード・ニクソンの自伝には、ケネディが、政権内部の空爆反対派とCIAの空爆強硬派の間をとって3回爆撃する計画のうち2回をキャンセルしたとの記述がある。このことから、CIA内部では、作戦遂行に当たって、少なくとも3回は大規模援護爆撃をする計画だったことがうかがえる。
 ジャーナリスト、クリストファー・マシューズの著作「ケネディとニクソン」(タッチストーン社、1997年)によると、CIAのピッグス湾事件担当の情報部員、ハワード・ハント(編注:後のウォーター事件の盗聴にも関係した疑惑の人物)らは、ピッグス湾事件に参加するキューバの反カストロ分子から、どうやったらキューバに上陸する少数の部隊がカストロの20万人もの大軍に対して戦えるというのかと聞かれ、空からの援護爆撃であらゆるキューバ軍の戦闘車両や戦闘機を戦闘不能にするから大丈夫だと保証していた。ハントは「すべてが援護爆撃があるという前提で計画されていた」と主張していたが、不幸にも、その保証は米政府首脳から来ているものではなかった。そのため、ケネディがピッグス湾事件で第二次空爆を躊躇しているとき、ハントらはCIAの戦争会議室で、早く空爆するよう、激しいののしりの言葉を発していた、という。
ここで言えることは、CIAが独断で確約した空爆をケネディが実行しなかったにせよ、少なくとも反カストロ分子からみれば、ケネディの第二次空爆延期は、裏切り行為以外のなにものでもなかった、ということだ。元上院議員から空爆停止の連絡を受け、すぐにマイアミの息子を通じて暗号で自分のゲリラ部隊に作戦中止を伝えたコーリーにしてみれば、危うく自分が統制している4万人以上もの地下組織の人間を失うところだった。この時点でケネディは、マローがいうように裏切り者になったのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.06.19 08:56:28
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

MartaTek@ President The US president raged at NATO allies o…
立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…

カレンダー

バックナンバー

・2026.08
・2026.07
・2026.06
・2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: