天の王朝

天の王朝

PR

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2005.09.19
XML
カテゴリ: 米外交史
陳述書2

前回までのあらすじ
反カストログループへの支援金を集めるため、ベネズエラの独裁者ヒメネス将軍に近づいたロレンツは、執拗なヒメネスの誘いに屈し、愛人になることを承諾する。やがてヒメネスの子を妊娠、女の子の赤ちゃんを産む。ところがヒメネスが本国へ強制送還されることが決まると、何者かに車で轢かれそうになるなどロレンツに魔の手が伸び始める。金蔓を失い、命まで狙われたロレンツは、スタージスが率いる暗殺集団に助けを求めた。その結果、暗殺集団の秘密の会合を目撃することになった。


(陳述書の続き)
私は、フランク・フィオリーニがCIAのメンバーで、私は“合衆国のために素晴らしい奉仕をするのだ”などと固く信じていました。アレックス・ロークも賛同してくれましたが、彼は同時に私の身の安全のことも心配してくれました。私が飛行機に乗り込むときに私にくれた彼の別れの言葉は、“自分の心にたずねなさい。そしてすべてを神に委ねるのです”というものでした。フランクの別れの言葉は、“あの野郎に近づけるのはお前だけだ。この国の将来はお前にかかっている。お前には二十四時間やろう。無線を聞きながら待っているぞ”でした。私にはやれないことは分かっていました。アレックスの言葉が耳から離れませんでしたし、それから“あなたの国があなたに何をしてくれるのかとたずねるのではなく、あなたがあなたの国に何ができるのかをたずねなさい”というケネディ大統領の言葉も思い出していました。

ページ4
 意図的に他人の命を奪うなんてことは私の性に合わないことでしたが、フィデルの場合でいえば、やろうと思えば、簡単にできたであろうと思います。私はフィデルには何も言いませんでした。そしてフィデルのそばにいて初めて、何て危険なグループに巻き込まれたのだろうということに気付きました。私は歴史を自然の経過に任せることに決めました。政治は私には退屈でした。ところが“失敗者”として米国に戻ると、今度は私が命を狙われたのです。フランク・フィオリーニは、フロリダ州マイアミの周辺に巨大な犯罪組織の仲間(ノーマン・ロスマンやサントス・トラフィカント)を持っていました。私はその後沈黙し、友好的に振る舞いもしましたが、彼らとは距離をとることに決めました。
 フランク・フィオリーニは私にマルコス・ペレス・ヒメネス将軍を紹介しました。そして私は、そのキューバを愛する将軍と暮らすようになったのです。彼の子供ももうけました。モニカ・ペレス・ヒメネス、六二年三月九日ニューヨーク生まれです。しかし、その生活も六三年八月の将軍の本国送還の日に終わりました。
 将軍はよく、ケネディ兄弟を殺してやりたいと私に個人的に言っていました。

ページ5
 六三年十一月二十二日の約一カ月前、私はフランク・フィオリーニ、オズィー(リー)、それにほかの人、キューバ人たちのグループに加わりました。そして二台の車に乗り込み、オーランド・ボッシュの家に向かったのです。フランク・フィオリーニがノーマン・キーとかマラソンといった地図を調べるのはいつものことでした。(過去にも私たちは水路、干満や潮の流れ、バハマ諸島の島々の地図を開いてよく研究しました。バハマ諸島へは盗んだ船を私が操縦して行きました。船に積み込んだ武器をある場所に持って行き、後にどこかへ運ばせるのです。)

 しかし、今回のボッシュの家での“極秘会合”は、テキサス州ダラスにある特定の街路についての話でした。私は私たちがまた“武器庫の襲撃”をやるのだという印象を持っていました。だからそのことはあまり気にせず、私はどちらかというと、私の赤ん坊とどうやって再び人生を切り開いていこうかということばかり考えていました。彼らはそのほかにも“非常に威力のあるライフル”の話や“距離”“建物”“タイミング”“接触”“沈黙”といった関係の話をしていました。
 外には四人乗りの別の車が待っていました。家の窓はきっちりと閉められ、扇風機が回っていました。ボッシュ夫人がキューバコーヒーを入れてくれました。子供は部屋から出ていくように言われました。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.09.19 09:42:05
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…
たぬき@ Re:サノノミコト(神武天皇)になぜ神が付いたのか(07/29) ジンム。と読まずに 大和言葉風味、古代語…

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: