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2005.10.14
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カテゴリ: 米外交史
ダラス暗殺行2

 「はい」

 「その旅の間中、スタージス氏からダラス訪問の目的が一体全体何なのかという指示はなかったのですか?」
「武器庫襲撃だと思ったのは、彼が"やつらは俺たちを厳重に取り締まっていやがる"と言ったからです。私は州境の警備隊とか、移民局の役人とか、そういった類の人のことを言っているのだと思いました」

 「だれがモーテルのチェックインをしたのですか?」
 「フランクです」

 「彼は八人全員のチェックインをしたのですか?」
 「隣続きの部屋を取ったのだと思います。彼がチェックインをしているときには、一緒にいませんでしたから。彼がチェックインしたのです。手はずは彼がやりました。だれも何も話してはいけないことになっていました。電話も駄目です」

 「だれが外出して、食料を買ってきたのですか?」


 「ダラスに着いたのは何曜日だったか、覚えていますか?週末だったのか、平日だったのか?」
 「週末の夜、日曜の夜です。そこに着くのに2日かかったのですから。それにベビーシッターが娘を預かってくれていましたから」

 「週末だったと?」
 「はい、週末です」

 「確信がありますか?」
 「はい、かなり確信があります」
 ロレンツは週末を挟んでいたことには自信があった。ただ日にちはよく覚えていなかった。

 「マイアミに戻ることが決まったとき、だれが空港まで運転してくれたのですか?」
 「フランクです」

 「航空会社は何を利用しましたか?」
 「正確には覚えていません。おそらく実名も使っていません」



「弁護人、私は証人に質問をしているのです。あなたがそこにいる権利を尊重するのはやぶさかではないが、こうして証人に私が質問をしているのに、あなたから質問の答えをちょうだいするのはいただけませんな」
 クリーガーが反論した。「私はあなたの質問に答えるようなことはしていません」

 「そう、あなたは証人にどう答えるべきかを教えている」とドッドも負けてはいない。
 「いいえ、違います。そんなことは全くありません」

 「あなたが何を言っているか聞こえますよ。私は耳が不自由ではありませんから」


 「あなたの依頼人と話をしたいのなら、休憩しましょう。私は証人から答えを聞こうとしているのですから」
 「それは私の望むところです」

 「よろしい。それでは少し休み、休憩をとって、あなたの依頼人と話をしたいですか?」
 「あなたが正当な質問をすれば、問題は生じないのです」
筆者もクリーガーに同意見である。ドッドの質問はロレンツに対する不信感と悪意に満ちているように思える。

 ドッドは再度、反論する。「私はその質問について心配しているのです。私は証人から質問の答えを得ようとしているのであって、あなたからではない」
 「あなたは私から答えを得ることはないはずだ。私はその場所にいなかったのだから」

 「では私が証人に質問している間は黙っていてもらおう」。ドッドはそう言い放つと、クリーガーを半ば無視して、今度はロレンツに向き直り、質問した。「それであなたは、航空会社名は覚えていないのですね?」
 「覚えていません」

 「何時頃出かけたか覚えていますか?朝でしたか?」
 「昼間でした」

 「昼間の便だったのですか?」
 「はい」

 「途中、どこか止まりましたか?直行便だったのですか?ニューオーリンズには止まりましたか?」
 「直行便だったと思います。直行便です。私はどの名前を使ったか覚えていませんけど」

 「実名を使わなかったのですか?」
 「使ったとは思えません。というのもマイアミで私の名前が以前、報道されていたからです」

 「あなたの先の証言によると、マイアミを出発したとき、あなたは将軍の弁護士のせいで自分の身の上を心配していたということですが」
 「その通りです」

 「当時、あなたの子供たちの身の上も心配していたのですか?」
 「子供たちではなく、娘一人です」

 「モニカのことですか?」
 「そうです。心配していました」

 「だれか、あなたが娘をどこに預けたか知っていた人はいますか?」
 「いいえ。ベビーシッター以外は知りませんでした。将軍はベビーシッターのことを知っていましたが、そのときには将軍は国外でしたから」

 「私の質問は当面、これで終わります、議長」
 ドッドの質問が終わった。
(続)





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最終更新日  2005.10.14 08:53:21
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