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2007.01.20
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カテゴリ: 不思議な世界
魔の方角1


内田の探究はまず、魔の踏み切りなど事故が頻発する現場がなぜ存在するのかという思索から始まった。その謎を解明する手がかりを得るため、内田は磁石を持って電車に乗り込んだ。電車が動く前、磁石は当然のように地球磁場の南北を示す(鉄材の影響を避けるため、なるべく窓際は避ける)。ところが電車が動き出し次の駅に停車するまでの間、運転手の操作などに従って、磁石の針は電車の進行方向に対して直角に振れる。

この針の振れ方を注意深く見ると、なだらかに触れる場合もあれば、急激に振れる場合もある。面白いことに後者の場合で乗客を観察すると、必ずといっていいほど行動に変化が現われるのだと内田は言う。急に窓の外を見たり、今まで読んでいた新聞を裏返したり、本をパラパラとめくりはじめたり、急激な磁場の変化に合わせて行動も変化するのだという。

磁場の急激な変化を実験する場所は、電車のガード下や踏切のすぐそばにある喫茶店でもできるという。電車が通過する影響などで磁場が急激に変化すると、客が席を立ったり、話の内容が急に変わったり、時には口論になったりするときがあることに内田は気付いた。

磁場の急激な変化が人間の考えや動作に影響を与えているのではないか。その瞬間、思考が乱れたり、判断力が鈍ったりするのかもしれない。実際、交通量の多い交差点や踏み切りでは、事故現場の手前に磁場が急激に変化する場所、つまり魔が差す場所があるのだと内田は言う。

近所の人から「魔の踏み切り」と呼ばれている場所を内田が調べたところ、おそらく架線の送電区間の区切り方の関係から、踏み切りの約2~6メートル手前で磁場の方向が逆転することがわかったのだ。
(続く)





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最終更新日  2007.01.20 14:01:01
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